複雑・ファジー小説
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- フライトドクターストーリーズ
- 日時: 2017/09/19 15:49
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
☆attention
この物語を書いている作者は、駆け出しの初心者作家です。
また、医療のことをかいていますが、医者でも看護師でも医学生でもありません。自分の調べた知識だけで書いています。
そのため、なにかおかしいところがある場合がございます。
もし、これを読んでくださっている方の中で医者、看護師、医学生などの医療関係の職についている方がいらっしゃるなら、間違い等ガンガン指摘してください。
プロローグ
救命救急センター。
それは、命を救う最後の砦。
そして、救命救急の攻めの切り札、ドクターヘリ。
出動要請から離陸まで3分。
時速280kmの機動力。
この物語は、命を救うために戦い続ける人々を描いたものである。
- Re: フライトドクターストーリーズ ( No.45 )
- 日時: 2017/07/02 11:47
- 名前: Rain (ID: fE.voQXi)
なんのこったい、と思う方もいるだろう。
しかし、これはかなりの重症例である。
意識レベル300というのは、一番状態が悪い。
耳元で大声で叫んでも、顔面をなぐっても反応しないのだ。
さらに、消防本部からの要請ときたものだから、また重症度合いが高いと見える。
普通、ドクターヘリ要請は現場の救急隊が患者の状態を見て、要請するものだ。しかし、通報を受けた時点で消防本部がドクターヘリを要する重症だと判断した場合、救急車の出動と同時に、ドクターヘリ要請を行うこともある。
従って、今回はかなり緊急性が高いと見てとれる。
- Re: フライトドクターストーリーズ ( No.46 )
- 日時: 2017/07/24 13:57
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
ええ!?
200超えてもう300行きそうじゃん!?
皆さん、本当にありがとうございます!
- Re: フライトドクターストーリーズ ( No.47 )
- 日時: 2017/07/24 23:49
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
うえーい!
ついに300突破!
皆さん、本当にありがとうございます!
・・・あれ、もしかしてこれって、
『コードブルーthirdseason』の相乗効果?
ありがたやー、コードブルー様。
- Re: フライトドクターストーリーズ ( No.48 )
- 日時: 2017/07/29 18:35
- 名前: Rain (ID: /48JlrDe)
赤川Said
揺れる機体の中で、俺の心も揺れていた。
ドクターヘリが出るときはいつも最悪のとき。
そんなことは分かっていたはずなのだが。
それでも、緊張は収まらない。
今回は消防本部からの要請だった。おまけに患者は乳児。
小児救急は難しいのだ。
ひどい外傷を受けていても、意識があり、会話が可能という事例もある。
しかし、さっきまで会話をしていたにも関わらず、いきなり心肺停止に陥るという事例もある。
なんども、なんども、ドクターとしてそんな子供たちを見てきた。
なかには救えなかった子供たちもいた。
その子の母親に「あなたが殺したのよ!」と言われたことだってある。
勿論、わざと言った訳ではないはずだ。しかし、子供を失った悲しみは強く、そんな言葉を発させてしまったのだろう。
『ランデブーポイント、AE(アルファエコー)59。金城中学校になります。』
ランデブーポイントが決まったようだ。戦う時間が近づいてくる。
俺は救命救急でずっとやってきた。
いつしか『若き救命のエース』なんて呼ばれるようになった。
何だか、誇らしくて。でも、少し寂しくて。
俺だって怖いもの位、あるんだ。
「赤川先生、どうぞ。」
無線を使う順番が来た。
怖くたって、立ち向かうしかない。
力強く無線のスイッチを踏み込んだ。
「北海ドクターヘリから、金城救急1!」
- Re: フライトドクターストーリーズ ( No.49 )
- 日時: 2017/07/30 13:50
- 名前: Rain (ID: a0p/ia.h)
杉野said
その頃、初療室では、ある判断が下されようとしていた。
ものすごい勢いで進められている準備を遮って、若松が叫んだ。
「みんな、少し聞いてくれる?」
その場にいる全員の手が止まる。
「正直、今から運ばれて来る子は、ここでは最後まで助けられない。」
若松?おい、なに言ってんだよ・・・。
「ここには、小児用のICUはないから。」
「じゃあ、どうするんですか!?見殺しにしろとでも言うんですか!?」
ナースが叫ぶ。でも、若松は表情を変えずに続けた。
「私達の力じゃ厳しいだけ。もっと今から来る子に対応できる病院に搬送するのがベストなはず。だから、今回の子は、成涼に運ぶ。」
成涼。小児に対応する設備が整っている病院だ。
「とりあえず、患者が来たら、簡易的な検査と、応急処置だけを行う。そこから、ドクターヘリで成涼に転院搬送する。もし、失敗したら私が責任をとる。だから、今回は指示に従ってほしい。それしか方法はない。」
若松の目は、いつもより責任感に燃えていた。
「わかりました!成涼に連絡します!」
ナースが弾かれたように動き出した。
ドクターも準備を始める。
やっぱり、若松は強い。
よし、俺も準備するか!
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