複雑・ファジー小説
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- 【リレー企画】セイテンノカゲボウシ
- 日時: 2019/01/09 13:52
- 名前: マッシュりゅーむ (ID: DTf1FtK0)
こんにちは!マッシュりゅーむです。(正確にはおまさの中の人の友達です)「アイツに友達がいたのか!?」という疑問はさておき。
今回の作品は、リレー形式で進めていきたいと思います。リレーは初めてなので、皆様にご協力いただいて面白い物語になればいいと思っています。
ではでは、楽しんでいってくれたら幸いです!
注意:以下に注意してください。
・コメント等は差し控えてください。
…以上ッ!!
- Re: セイテンノカゲボウシ ( No.1 )
- 日時: 2019/01/09 13:53
- 名前: マッシュりゅーむ (ID: DTf1FtK0)
————なぜだ。
一人でにそう思う。
真夏の太陽、差し込む日差し、うるさいセミの音。
歩いている子供が、母親にねだってアイスを買ってもらっている。
——————なぜだっ。
麦わら帽子をかぶった女性が、後ろについてくる彼氏にこの暑さを愚痴っている。
散歩している猫でさえ、日陰に入って横になって目をつぶってじっと暑さに耐えている。
それなのに。
—————————なんでっ。
なんで。
なんで。
なんで。
「エアコンが、今日に限って、故障しているんだ〜〜〜〜!!?」
- 二話:カゲボウシは哂う ( No.2 )
- 日時: 2019/01/29 18:30
- 名前: おまさ (ID: DTf1FtK0)
エアコンの不調に文句を言う。さすがのゆとり世代である。
部屋の中の蒸しに額から垂れてくる汗を拭いながら、私はパソコンの画面を覗き見た。
「…全然伸びてない」
閲覧数の伸び悩みに盛大に顔をしかめて、頭を抱え込んだ。
ーー趣味で小説投稿を初めて早二年。
今日から小説家になる!…と張り切っていた二年目の自分よ。お前に文才はなかった。
まぁ、アンチコメが来るだけマシか。
「なんか、面白いネタはないかなぁ」
はぁ、とため息をつく。今日で何回目だ。
ーーーーーー憂鬱になっていたあの日から一週間後。
私はネタ探しという言い訳で、自宅から少し離れた公園でブランコを漕いでいた。
小学生の時よく漕いでいたブランコ。今日も昨日と一緒で、蒼く透き通るような空に飛行機雲が一筋。炎天下に目が眩んでしまいそうだ。
足元の影法師は、暑がる私を嘲笑うようにそこに佇んでいた。
ーーーーーーーーこれは、私が「あちら」に行ってしまう前の一週間前の出来事である。
佐藤レナ〈影海録〉第一章32頁より
- Re: 【リレー企画】セイテンノカゲボウシ ( No.3 )
- 日時: 2018/12/26 15:32
- 名前: written (ID: DTf1FtK0)
8月21日、
今日も私はいつも通りネタ探しをしていた。
小説家になろうとおもってからというもの、私は家族とは疎遠になっていた。いつも部屋に引きこもって、自分の夢ばかり追い求め親の反対を押しのけ、都会に出た。
けれども、現実は、私の夢の通りにはならなかった。
そこで、二年ぶりに家族の元へ行くことにした。
「○○行きは、3番線ホームよりお乗り換えです。」
その指示通り私は、3番線に進む。
11時28分、そこから全てが変わった。
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