複雑・ファジー小説
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- 命を賭けてまで人を愛したくない!!
- 日時: 2019/06/16 20:39
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
どうも、本書の筆者の「通りすがり」と申します。
初作品ですので、少々おかしい所もあるかと思いますが、暖かい目で見てください。
どうぞ、ご覧ください。
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私は坂野 純。中学生だ。
受験を目の前に控えている三年生だ。学級委員もしている。
極々平凡な生活を送っていた。授業もまともに、真面目にやって来た。
赤点も取った事は一度か二度しかない。
だが.....
人生の変わり目な出来事が.....目の前に.....目の前に。
最初から最後までなら >>1-54までです。
「その後」の最初からなら>>56からです。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.7 )
- 日時: 2019/06/13 23:13
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
バチンッ!!バチンッ!!銃剣同士が弾き合う音が響く。
エイヤッ!!!
坂野
「突き!!」
後輩部員
「うごッ!!!」
蓬田
「坂野!!」
周りからはおぉ〜、と言う声が聞こえてきた。
坂野
「腕回りが落ち着いてないっ!!もっと気を締めろ!!」
後輩部員
「はいっ!!」
これで連続5勝目だ。疲れてきた。
坂野
「そろそろ練習試合はお仕舞いだろ〜?」
蓬田
「せやな〜。そろそろ各自練習するか」
後輩部員の一人が手を挙げた。
後輩部員
「.....私が戦います!」
私はそんな勇気のある後輩に、心底驚かされた。
坂野
「そうかそうか!!最後やしな、ええぞ!」
蓬田
「おい、良いんか?坂野」
私はヒソヒソ声で、
「所詮女や。勝てる勝てる。赤子の手を何とやら」
そして銃剣を構えた。
坂野
「遠慮はせぇへんぞ!!行くで!!」
私は早速、銃剣を突き上げだ。
これで決まるかと思っていたが、その部員は手に持つ銃剣で受け止めた。
バチンッと大きな音が響く。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.8 )
- 日時: 2019/06/14 16:05
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
坂野
「.....はっ!?」
私の銃剣は宙を舞い、
「エイヤッ!!」の声と共に銃剣の先が、私の首に突き付けられた。
蓬田
「え、マジかよ」
周囲はシンと静まった。
後輩部員
「どうですか?敗けを認めます?」
私は潔く認めた。
この状況は覆せない。
坂野
「せやな、認める。認めます」
調子に乗っていた分、とても恥ずかしい感情が込み上げてきた。
その後輩は面を取り、顔を見せてきた。
上田 恵美(うえだ えみ)
「上田と申します。今日からよろしくお願いします!」
その子は微笑みながら、こちらに挨拶した。
私はまた驚かされた。
後輩で新入部員、こんな華奢な女子生徒に負けるとは。
坂野
「よろしくな。君が新入部員か。」
蓬田
「あんな大口叩いといて、こんな結果じゃまだまだやな」
ニヤニヤしながらそう言った。
顔面丸潰れだ。
蓬田
「こいつ、才能あるかも知れんで。お前が世話したれ」
坂野
「マジか?そりゃ困るわ」
蓬田は「拒否権は無い。やれ」と。
私は渋々世話する事になった。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.9 )
- 日時: 2019/06/14 16:23
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
「まず、何をしようか。練習?素振り?」
私は練習メニューを考えたがまとまらず、部長を頼った。
蓬田
「まずは基本や、素振りさせろ。」
坂野
「へいへい」
そんな事で体育館の端で、個人練習を始める事にした。
坂野
「まずは基本。構え銃!!」
その掛け声に応じる様に、彼女は構えの姿勢になった。
「突けっ!!」「戻せっ!!」「突き上げっ!!」
私は基本形を全て行わせた。
あっという間に帰宅時間となった。
上田
「副部長、今日はありがとうございました。」
坂野
「明日も基本や。お疲れさん。」
そして私は家に帰った。
両親は父方の母が病気に倒れ、九州に手伝いに行っている。
その為、しばらく私の独り暮らしだ。
「もしもし、今、帰ったよ。」
帰ったら親の携帯に電話するのが日課だ。
坂野
「あ〜疲れた、疲れた。ホンマ大変やで世話は。」
私は制服のまま、テレビを点けた。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.10 )
- 日時: 2019/06/14 16:36
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
「.....ぇ.....ねぇ.....」
誰かが私の体を揺さぶる。
「ねぇってば!!」
坂野
「ハッ!?寝てた!テレビを消さんと。風呂入らんとあかん!」
私は飛び起きた。
???
「お風呂は入ってるよ?」
坂野
「お、そうか。それはどうm.....」
私は一瞬、硬直した。
「.....この家には俺しかいないはず。.....ならば誰の声だ?.....」
少し考えた。
すぐに気づいた。侵入者がいると。目の前に。
坂野
「お前誰ッッ!?」
???
「あなたの同居人」
そう答えたのは立見だった。
坂野
「立見。何故お前がここにいるんだ?」
私は妙に冷静だった。
立見
「そんな事はどうだって良いよ。」
坂野
「いや、良くない。お前、何漁ってんだ。やめろ」
立見は私の私物を漁っていた。
大変だ。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.11 )
- 日時: 2019/06/14 16:47
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
坂野
「俺の、私物を、漁るな。」
立見
「これから生活するから、荷物を整理するの。待っててね。」
私は侵入者を家から追い出す為、銃剣を取りに行く事にした。
話が通じないのならば、実力行使だ。
???
「ダメですよ〜。勝手に行っちゃあ。」
(誰なんだ?)
咄嗟に階段前の廊下、横を向いた。
坂野
「死ぬッ!?」
???
「敗けを認めます?」
どっかで聞いたワードだった。
そこには銃剣を構えた上田がいた。
私の銃剣だった。
坂野
「お前、立見とグルか?」
上田
「さぁ?」
そして最悪の夜を迎えた。
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