複雑・ファジー小説
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- 命を賭けてまで人を愛したくない!!
- 日時: 2019/06/16 20:39
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
どうも、本書の筆者の「通りすがり」と申します。
初作品ですので、少々おかしい所もあるかと思いますが、暖かい目で見てください。
どうぞ、ご覧ください。
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私は坂野 純。中学生だ。
受験を目の前に控えている三年生だ。学級委員もしている。
極々平凡な生活を送っていた。授業もまともに、真面目にやって来た。
赤点も取った事は一度か二度しかない。
だが.....
人生の変わり目な出来事が.....目の前に.....目の前に。
最初から最後までなら >>1-54までです。
「その後」の最初からなら>>56からです。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.12 )
- 日時: 2019/06/14 17:12
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
坂野
「お前ら、大概にしろや。あと自由にさせろ。」
拘束された。私は抵抗したが無意味だった。
立見
「いや〜、純君の部屋は趣味があるね。」
上田
「そうですよね、憧れますね!先輩!」
坂野
「おい、人の部屋を勝手に見んなや。ふざけんなよ」
私は「何が目的や?」と聞いてみた。
彼女らは、「率直に言って付き合って欲しい。無理なら殺して私達も。」
何を言ってるんだ?私には到底理解できなかった。
坂野
「付き合え?無理や、無理。もっとええ男一杯おる。冷静になれ。」
立見
「じゃ〜殺すよ〜?」
彼女はニヤニヤしながら言った。
立見
「私は、あなたが好きなの。あなただって今日の理科の授業で優しく.....」
坂野
「それは善意や。好意とは違うで。」
上田が遮る様に入ってきた。
「副部長、殺しますよ?」
それはまずい。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.13 )
- 日時: 2019/06/14 17:59
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
ずっと監視されていて夜も眠れない。
これは辛い。
坂野
「な、なぁ。風呂に入らせてくれや。」
立見達は「んじゃお背中流します。」と言って拘束器具を外し着いてくる。
外された時に抵抗しようとしたが、腕を掴まれ無理だった。
坂野
「あのなぁ、服を脱ぐときくらいな、独りにさせろ。」
流石に当然と思ったのか、出ていった。
「逃げちゃ駄目だよ!!」そう言って部屋のドアの前に突っ立っていた。
私は急いで窓を開けた。
「音が鳴る。バレる。まずい。急げ急げ.....!!!!」そう内心は焦り、窓を開けきった。
「行けたっ!!」私は一目散に逃げ出した。
パーキングから車の横を通り、逃げた。
坂野
「はっはっはっ.....!!逃げた!!よっしゃ、やったったで!!」
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.14 )
- 日時: 2019/06/14 18:11
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
家では立見達が逃げ出した事に気付いた。
焦っている様だ。
立見
「逃げちゃった。何で.....何で.....」
上田
「先輩、絶対捕まえましょう!!想いは伝える事に意味があるんですよ!!」
立見
「そうだよね!!」
そんな中、家をそのままにして逃げ出した私は下場の家を頼った。
息を切らしながら走りきった。
坂野
「お、おーい!!下場ァァ!!助けてくれ!」
今は午後8時。普通なら迷惑行為だ。
下場
「.....!!坂野やんけ!!どしたどした!?」
坂野
「お、俺を匿ってくれ!!」
下場
「お、おう!」
そして家に入った。
床の感覚で裸足の事に気づいた。
下場
「ほい、お茶。後、スリッパ履け。」
坂野
「おう、すまんすまん」
スリッパを探しだし、適当な物を履いた。
私は下場の淹れたお茶を飲んで、話し出した。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.15 )
- 日時: 2019/06/14 22:43
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
坂野
「お、俺のクラスにさ?東京から来た立見っちゅう女子がおるやろ?」
下場
「おん、おるな」
坂野
「そいつがさ。..........俺の家にカギかけてんのに入ってきやがった。」
下場は驚く素振りを見せ、「そんでそんで??」と続きを聞きたがった。
私はお茶を一杯飲み、続きを話始めた。
坂野
「俺はテレビ点けとってさ、そのまま寝てんさ.....」
坂野
「んで目が覚めたら拘束されてんだよ.....」
下場は少し疑ったが、制服姿で裸足で逃げて来た事を考えると直ぐに信じた。
「ヤベェな.....」驚き混じりの共感を口にした。
下場
「お前、家に帰るんか?」
坂野
「そりゃそうや。あいつら多分、まだおるって。」
下場
「今日はここに泊まれ。危ない。警察に電話するわ。」
下場は電話に向かい、110番にかけ、私の家の住所を話した。
「これで安心や。」と彼は言った。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.16 )
- 日時: 2019/06/14 22:54
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
翌朝、私は学校を欠席した。
靴はサンダルを借り、家に戻った。
坂野
「さ、気を付けんとな.....」
家の前に来るとパトカーが停まっていた。
それも気にしつつ、私は玄関を通った。
私は.....人生で一番恐ろしくなった。
坂野
「血か?.....何でこんなに.....」
そんな時、リビングの方から一人の男性が歩いてきた。
その方は警察官の格好をしていた。
???
「やぁ君が坂野 純君かい?」
そう言いながら警察手帳を見せてきた。
坂野
「は、はい。そうです。」
末松巡査
「某市警察交番の末松と申します。親御さんは?」
坂野
「両親は祖母の病気の為、手伝いに行ってます。私一人です。」
末松巡査は少し不安そうな顔をしてリビングに連れてくれた。
末松巡査
「君宛ての手紙が置いてあったよ。血で書かれてる。大丈夫かな?」
私はその手紙を読んだ。
確かに血で書かれている。えげつない。
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