複雑・ファジー小説
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- 命を賭けてまで人を愛したくない!!
- 日時: 2019/06/16 20:39
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
どうも、本書の筆者の「通りすがり」と申します。
初作品ですので、少々おかしい所もあるかと思いますが、暖かい目で見てください。
どうぞ、ご覧ください。
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私は坂野 純。中学生だ。
受験を目の前に控えている三年生だ。学級委員もしている。
極々平凡な生活を送っていた。授業もまともに、真面目にやって来た。
赤点も取った事は一度か二度しかない。
だが.....
人生の変わり目な出来事が.....目の前に.....目の前に。
最初から最後までなら >>1-54までです。
「その後」の最初からなら>>56からです。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.17 )
- 日時: 2019/06/14 23:04
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
私はその手紙を手に取り、読んだ。
「さかのクンへ
ヨルのこと、びっくりしたかな?でも、これだけじゃないよ。
わたしたちは、まだまだいろいろしかけるよ。きみのすきなひとは、わたしだけ。
ことわったこと、コウカイさせてやる。だから、スキになってね
サカノくん」
私は心の底から震え上がった。
手紙をテーブルに置き、周囲を見渡した。
床や白い壁には血が飛び散っている。誰かの遺体があるのか、と思ったが
「何も無かったよ。安心して。」と言う末松巡査の言葉に一旦、安堵した。
坂野
「俺は今後、どうしたら良いでしょうか.....。」
末松巡査
「ここの家にいたら、君の命が危ない。他に頼りはあるかい?」
私は少し戸惑い、「下場の家です。」と言おうとしたが、彼も巻き込みたくない。
坂野
「無いです。九州には父の実家がありますが。とてもじゃないですが遠いです。」
末松巡査
「んじゃ、昨日は何処で寝たの?」
坂野
「下場君って言う友人の家で寝ました。」
末松巡査
「だったら、九州の家に行きなさい。親御さんはもう呼んだから、交番で待とう。」
「話も聞きたいからね。」と付け加えた。
私は制服から着替え、パトカーに乗り交番へ向かった。
家の前には2台の警察のバンが停まっていた。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.18 )
- 日時: 2019/06/14 23:14
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
交番の聞き取り室に入り、先程の巡査と会話した。
末松巡査と「家のカギをかけたのに入ってきた事」「それは私の友人だった事」
そして「拘束された事」「殺害予告を受けた事」等、昨日の事を全て話した。
外は昼だった。今頃、給食だろうか。
坂野
「.....以上です。覚えてる限り、全て話しました。」
末松巡査
「辛かったのに頑張って話してくれたね。ありがとうございます。」
末松巡査は私を両親が来るまで交番にいるように言った。
私はもちろん従った。
暇潰しにあまり使ってないスマホに目をやった。
チャットアプリを見てみると通知は100を超えていた。
「一体誰や.....?」それは軍事同好会のグループ会話とか友人の気まぐれの送信とかでは無かった。
この100通以上のチャットは全て.....立見だった。
坂野
「こ、こいつ.....何処までやるつもりや?」
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.19 )
- 日時: 2019/06/14 23:27
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
大体のチャットの内容は
「電話の応答」「大好き」「付き合って」や「殺してやる」「ごめんね」等の繰り返しだった。
恐ろしさと共に、私はどんな形であろうと好かれている事を実感していた。
「やり方は変わっているが、これはこれで彼女なりの愛情表現なのだろう。」
そう考えたりもした。この行動に理解できてしまう自分にも恐ろしくなった。
坂野
「.....可哀想な事をしてしまったかも知んないなぁ.....」
少しの罪悪感を感じ返信しようとしたが、それも相手の感情を逆撫でする物になるので止めた。
そして3時間程、待っていたら父が飛び込んで来た。
父
「純!!純!!大丈夫やったか!?怪我は無いか!?大丈夫か!?」
父は私の肩を掴み、私の体や体調を心配する言葉をかけてくれた。
坂野
「大丈夫やで!!おん!!離してーや〜」
母も走って来た。
同じく体や体調を心配する言葉をかけてくれた。
母
「純君!!大丈夫だった?ごめんね〜怖い思いさせてしまって!」
私の母もとても心配していた。
両親に無事、出会えて安堵した。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.20 )
- 日時: 2019/06/14 23:36
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
その後、落ち着いて来た頃に末松巡査が私の両親に起こった事を伝えた。
両親は即座に九州に引っ越す事を決め、私もそれに同意した。
確かに友人達、先生方と別れるのは寂しかったが命の為だ。
そして荷物をまとめる為に家へ帰った。
自宅の前には沢山のパトカーが停まっていた。
父
「はぁ〜。派手にやってんな〜.....」
母
「けど、何処も壊されたりとかは無いみたいよ?」
私は自分の洗面用具や服類等の身の回りの物を集めた。
だが、血の着いた物や捜査に関係する物は証拠として置いていった。
引っ越しの業者がやって来て、汚れてない家具はそのまま向こうへ引っ越す事に。
「でも、家はあるん?」と私は聞いてみたら
父
「おばあちゃんの別荘が実家の近くにあるから大丈夫や。多少古いけど」
と説明してくれた。
九州にはあまり帰った事が無かったので楽しみだった。
家は鑑識や取り調べの終わった後、売り払われた。
ほとんど建てた時と変わらない値段で売られた。
父
「誰も買わなそうやけどな〜」
坂野
「せやせや。血飛沫散った家は恐ろしくて堪らんやろな。」
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.21 )
- 日時: 2019/06/15 00:13
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
私は九州に行きの新幹線に乗った。
そこから数時間走って.....着いた。
新大阪駅から九州に到着し、タクシーで実家に向かった。
父
「やっと着いたな〜。純、久し振りやろ?ここ来んのさ。」
坂野
「めっちゃ久し振りや。小学生の頃位やな〜」
母
「ここだったら平和やから。これからは気にせんで過ごせるわよ!」
私は田舎の穏やかな環境と、都会の堅苦しい環境ならば田舎の環境が合っていた。
夏だからか、そこら中からセミの鳴き声が聴こえる。良い環境だ。
坂野
「着いたん?」
父
「ここや。久し振りに来たわな〜」
前庭の石畳を歩いて、玄関を開けると父の従妹のおばさんが料理を作っていた。
おばさん
「着いた〜?.....いやぁ〜大きくなって〜!!」
私を見るなり、おばさんは頭を撫でてきた。
私は小学生の頃以来、来ていなかったから驚かれたのだろう。
これからの生活が楽しみだ。
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