複雑・ファジー小説
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- 命を賭けてまで人を愛したくない!!
- 日時: 2019/06/16 20:39
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
どうも、本書の筆者の「通りすがり」と申します。
初作品ですので、少々おかしい所もあるかと思いますが、暖かい目で見てください。
どうぞ、ご覧ください。
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私は坂野 純。中学生だ。
受験を目の前に控えている三年生だ。学級委員もしている。
極々平凡な生活を送っていた。授業もまともに、真面目にやって来た。
赤点も取った事は一度か二度しかない。
だが.....
人生の変わり目な出来事が.....目の前に.....目の前に。
最初から最後までなら >>1-54までです。
「その後」の最初からなら>>56からです。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.27 )
- 日時: 2019/06/15 13:25
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
座らせるなり立見は手を掴んで来た。
立見
「ねぇ」
坂野
「何や?」
立見
「.....私と付き合っても損は無いと思うよ?」
私は少し黙りこんだ。
「コウカイさせてやる」の言葉が脳裏を過った。
坂野
「さぁな.....知らんわ。」
立見
「貴方と付き合う事になったら、私は何処までも着いていくよ?」
彼女は「貴方に尽くしたい」と言わんばかりに私を見てくる。
私は辛くなってきた。
坂野
「ストーカーやんけ.....。」
立見
「それほどに好きだからね」
坂野
「だからと言って九州までに来るか?」
ここまで来ると可哀想だ。
どうしたら良いんだろうか?
「いっその事や、付き合う事もええんかな.....」私は妥協も考えた。
立見
「良いでしょ。付き合おう?」
坂野
「ならあんたは、付き合いたい相手を縛るんか?あ"?」
立見
「それなら....」
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.28 )
- 日時: 2019/06/15 14:03
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
立見は私の手を引き、古い空き家に連れ込ませた。
抵抗は無いのか?
夜に入りつつある夕方。
坂野
「何をする気や!?」
立見
「もう離れさせないようにするよ.....」
その家の中は最低限暮らせる環境にあった。
布団が二人分、ちゃぶ台、冷蔵庫にキッチン。風呂場もあってラジオ等もある。
ここで共に暮らそうと言うのだろうか。
立見は私を布団に寝かせ、その横に彼女は座った。
私は顔を撫でられ、そして見つめてくる。
その目には光が無かった様に見えた。
坂野
「俺をどうするつもりや。ここで暮らそうってのか.....?」
立見
「ちょっと早い夫婦になろうよ。貴方には辛い思いをさせないよ?私が尽くしてあげる。」
坂野
「(どうにでもなれや.....)俺は疲れた.....」
そのまま私は眠りについてしまった。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.29 )
- 日時: 2019/06/15 14:32
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
目蓋を開けると、そこは我が家だった。
包丁のトントンと言う音が聴こえる。
母
「早く起きなさ〜い!!」
坂野
「.....お、おう.....おはよーさん」
私は食卓に着いた。
朝御飯を食べ終え、着替えようとした時、何処からか声が聞こえた。
「ぉ〜..........だよ〜.....あさだよ〜.....朝だよ!!」
.....私は目を覚ました。
先程のは夢だった様だ。
立見
「おはよう。坂野君」
立見は微笑みながらこちらを見る。
ちゃぶ台には食事が置かれていた。
どうやら自分で作った様だ。
坂野
「.....!!手錠が外されとる。」
立見
「辛そうだったからね。ご飯どうぞ、美味しいと良いけどね.....」
私は味噌汁を一口飲んでみた。
「.....家に帰らんと.....」私は味噌汁を味わいながら、そう考えた。
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.30 )
- 日時: 2019/06/15 14:51
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
朝食を食べ終えるまで、立見は私をずっと見ていた。
飽きない物だ。
坂野
「飯は美味いんやけど.....そんな見つめられても困るんよなぁ.....」
立見
「ずっと見てても飽きないよ?」
私は家に帰る事を伝える事にした。
坂野
「.....と言う事なんや。帰らせてくれへんか?」
立見
「..........ダメだよ.....坂野君はずっと私といるの。他の女に取られちゃ嫌だ。」
何とも独占欲の強い女だ。
立見
「だから、私といてよ?分かった?」
坂野
「ん.....だが警察が動くで。お前は捕まる。高校も行けなくなる。」
立見
「それでも良いよ。私は坂野君がいるだけいいもん。」
坂野
「俺はこれからどうしたらええねん。ニートか?」
立見はこちらを見て顔を掴んできた。
「ここにいるだけで良いよ.....」そう言っては.....
- Re: 命を賭けてまで人を愛したくない!! ( No.31 )
- 日時: 2019/06/15 17:32
- 名前: 通りすがり (ID: pymfwt0Q)
坂野
「いやはや.....いきなり顔を掴んではキスをしてくるとは、何や気でも狂ったか?」
立見
「一つの愛情表現だよ。美味しかった?」
坂野
「無味や。無味。」
私はキスをされた時、左手の手首辺りに幾つかの切り痕があったのを見つけた。
恐らく、大阪の家や私の銃剣の血は彼女のであろう。
坂野
「後悔させてやるつってったけど、何かせぇへんのか?」
立見
「まだ秘密。」
私はここで過ごす為のお金等はどうしていくのかが気になった。
何も手段が無ければ必然的に去る事にもなるだろう。
坂野
「せや、ここでお前は暮らすっちゅうけどな。資金はあんのか?」
立見は少し躊躇って答えた。
立見
「殺す。殺してお金を奪う。」
坂野
「は?何つった?」
私は恐怖を感じた。
「俺もいつかは殺されるんとちゃうか?」
立見はこちら見て焦って言った。
立見
「だ、大丈夫だよ?!坂野君を殺したり何かしないから!!ね?」
私は疑いを含みながら
「そうか。それやったらええんやけどな。」
曖昧に答えた。
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