二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ダンガンロンパad lib. 〜絶望の林間学校〜
- 日時: 2014/03/25 14:31
- 名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)
初めまして。 アルズと申します。
この小説はダンガンロンパのオリジナルストーリーです。
なのでオリキャラなどそういうのは嫌だという方はブラウザバックを推奨します。
また原作の関わりがあるためネタバレも少々あります。
ネタバレがいやという方もブラウザバックをしてください。
そしてこの作品はキャラ募集をしませんのでご了承ください。
小説はほとんど書いたことないので変なところや展開が少し早すぎたりするかもしれませんがご了承ください。
(2/16 追記)
・・・500・・・だと・・・!?
こんな駄文みてくださり本気でありがとうございます!!
これからも完結まで頑張りますので見ていってください!!
(追記 2/23)
名前だけとか物語に絡んでくる他の作者様のキャラがいらっしゃいますので、ここで礼を申し上げたいと思います。
神谷春子さん、シオン・スカーレット君を借りさせていただいたランスロット様。
青竜直人君を借りさせていただいたソラ様。
本当にありがとうございます。 これからまた借りるかもしれませんがよろしくお願いします。
(3/1 追記)
・・・・せせせせせせせ1000突破あぁぁぁぁぁ!!?
ここここここんな駄文読んでくださるとは・・・光栄です!!
これから入試だのあるので再新はのんびりになりますが・・・よろしくお願いします!!!
(3/15 追記)
・・・・1500・・・だと!!?
うあああああ嬉しいっす!! 読んでくださりありがとうございます!!
もうすぐで終わりますが・・・よかったら最後まで見てください!!
(3/19 追記)
これにより本編は完結いたしました。 残りは番外編、黒幕と生き残りの誕生秘話、裏設定のみとなりました。
これを見てくださった方、ありがとうございました。
近いうちに二章を出すと思いますので、よかったら暇な時に見てください。
(3/25 追記)
ついに終わりました。
次は絶対絶望少女をモチーフ・・・?にした二章をお届けしたいと思います。
過去なので後日談以降の話は書きませんが、二章に興味を持った方、ぜひぜひ来てください。
もしよかったら感想コメ等、募集しております。
お返しも出来る限りしますんで、よかったらよろしくお願いします。
目次
chapter0 プロローグ
>>1 >>4-9
chapter1 おいでなさいませ絶望林間学校
>>10 >>11-12 >>13-14 >>15-16
非日常編
>>17-18 >>19-20
>>25-26 >>27 >>28←オシオキ編
>>29
chapter2 絶望的な未来を想像しますか?しませんか?
>>32 >>33-34 >>35-36 >>37-38
非日常
>>39 >>40-41
>>42-43 >>44 >>45←オシオキ編
>>46
chapter3 絶望ってなんて読めますか?
>>49 >>50-52 >>53-54 >>55-56
>>57
非日常
>>58-59
>>60-61 >>62 >>63←オシオキ編
>>64
chapter4 希望の羅針盤よ!!我らを導け!!
>>68 >>69-70 >>71-72 >>73-74 >>75-76
非日常
>>77-78
>>79-80 >>81 >>82←オシオキ編
>>83
chapter5 繋いだ答えは希望でした。
>>86 >>87-88 >>89-90 >>91
非日常
>>92-93
>>94-95 >>96 >>97←オシオキ編
>>98
chapter6 望みって一体なんですか?
>>99
非日常
>>99-101 >>104
>>105-106 >>107-108 >>109
>>110 >>111←オシオキ編
>>112
chapter×× エピローグ
>>113
制作秘話
>>21 >>22 >>23 >>24
裏話等
chapter1
被害者>>30
クロ>>31
chapter2
被害者>>47
クロ>>48
chapter3
被害者>>65 >>66
クロ>>67
chapter4
被害者>>84
クロ>>85
chapter5
被害者>>102
クロ>>103
生き残り
その1>>114
その2>>115
その3>>116
その4>>117
その5>>118
黒幕
>>119
後日談
>>120
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- chapter3 絶望ってなんて読めますか? ( No.56 )
- 日時: 2014/02/18 18:01
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
バンガローに戻ってジュースを飲む。
そろそろ溜まってるこのペットボトル類をどうにかしないといけないな・・・。
後でゴミ袋を貰ってこようと思い外へ出た。
「あっれー水上君じゃないですかー。」
扉を開けると東野さんがその音に振り向いたのかこっちを向いていた。
「お暇で? よかったらご一緒しません?」
「俺でいいなら・・・別に・・・。」
「本当ですか!? 私嬉しいですよ!!」
と、俺の手を掴み走り出した。
ただ単に走っているだけなので体力がかなり消耗した。
東野さんも息切れはしているがそこまで疲れてはいなかった。
「ありゃりゃ・・・こりゃ大変。」
「・・・。」
「少しは体力増やしなさい!! まったく・・・。」
「それに賛同・・・するよ・・・。」
ビシッと指を指されてそう指摘されたため賛成、賛同するしかなかった。
「東野さんってどうして新聞記者に・・・?」
「私、いいニュースをばらまきたいとすっごく思っていまして・・・ほら、世の中のニュースは悪いことばかりではありませんか。」
「まぁ・・・交通事故とか行明不明とかあるな・・・。」
「そう!! なので私はみんな楽しめて、それでいて興味を持ってくれる・・・そんな新聞が作りたかったんです!! その夢が叶った以上、私はそれを維持し続けます!!」
「おぉ・・・!! 頑張れよ。」
腰に手を当てて仁王立ちする姿はとても彼女らしかった。
「あっ・・・これいるか?」
そう言って取り出したのは『キルリアンカメラ』だった。
「くれるので・・・? 本当にくれるので・・・? サンクスありがとうですよ!! ひゃー・・・こんなにいい物と出会えるのは何時以来でしょう・・・!!」
彼女は貰った瞬間異様なテンションで興奮していた。
「東野さんは何でいつも敬語なんだ?」
「はいな? あぁ、これはいつもの癖ですよ。 言うならばよくお客様とかにインタビューするのでそれで板に付いた喋り方と言いますか・・・。」
「平たくというかまったくそのままの理由だな。」
「えへへ・・・でもこんな砕いた敬語使うのは同級生か後輩ですからね!? さすがに目上の人に使ったら殴られます!!」
「当たり前だろ!?」
そんな異様なテンションの東野さんにツッコミを入れながら話をして帰った。
バンガローへ戻って夢の内容を思い出してみる。
・・・しかし、全然思い出せなかった。
しかも内容全て。
さすがに出てきた女の子の名前までは覚えているものの、内容丸ごと忘れるのはどうかと思う。
「・・・早く寝たらもう一度見れるかな・・・?」
そう思いアナウンスが鳴る前に寝る。
瞼を閉じて夢を見るのを心待ちにしながら。
だが・・・夢は見れなかった。
- chapter3 絶望ってなんて読めますか? ( No.57 )
- 日時: 2014/02/18 20:02
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
『希望ヶ峰学園林間学校実行委員がお知らせします。 オマエラ、朝ですよ!! 山ならではの自然の空気を吸って今日一日張り切って行きましょう!!』
むくりと起きる。
結局・・・夢は見られなかった。
妙な脱力感と共にベットから降りる。
『水上先輩と眼蛇夢、すごく仲が良いですね。』
そんな記憶の声が脳内から聞こえた。
気づいたら眠っていた。
・・・起きた後の記憶がない。
ふと時計を見るともう行かないと間に合わない時間だった。
「うわ・・・行かないと。」
スニーカーを履いて外へ出る。
そして駆け足で食堂へと向かった。
「おそよう、今日はギリギリね?」
「おっはよー!! 息切れご苦労様!!」
「何の嫌みだ・・・。」
着いた時間はもう後1分ぐらいだった。
「はいはい、じゃあいつも通り開始ね。」
いつも通り、朝食を食べながら会話をする。
・・・だがなんだろう、すごく・・・もやもやする。
俺は・・・起きた後誰の声を聞いていたのだろう。
俺はふと思い当たった事があり朝食を食べた後森林の中にある小屋へ向かった。
中に入ると本当に古ぼけていてボロボロでその小屋の中にある家具すべて、もう既に使えなくなっている程壊れかけていた。
そしてふと俺は日記に目を付けた。
雪柳さん曰く読めないと聞いていたが・・・。
『これを読んだ人達へ。
もしもこれを読んでいるならばお願いしたいことがある。
おれの姉ちゃんを絶望から救ってくれ。
とある二人の姉妹により姉ちゃんは絶望の一員となってしまった。
希望を、失わないようにと言って欲しい。お願いだ。
とある暗号をここに記す。 これを本来の文字にし、記入してくれ。
「7141415」
■▲ ●■』
名前と思われるところは霞んで読めなかった。
絶望・・・? 姉妹・・・?
何かが引っかかる。何かが。
どうしようもないのでその日記を置いていって外へ出る。
森林を抜け、坂道を上り、バンガローへと戻ろうとした・・・その時だった。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
誰かの悲鳴が聞こえた。
「どうした!?」
俺はすぐにその悲鳴が聞こえた場所へと向かった。
そこには紅杏さんが腰を抜かして座り込んでいる姿が見えた。
「あ・・・あ・・・」
そう言いながら指を指す方を見た。
「・・・・・・っ!?」
そこには・・・・
ガムテープで縛られている胸に包丁が刺さっている一色さんと口から血を出している東野さんの姿があった・・・。
「・・・何で・・・二人が・・・・。」
ただうわごとのようにそう言うしかなかった。
- chapter3 絶望ってなんて読めますか? 非日常 ( No.58 )
- 日時: 2014/02/19 21:06
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
「どうしたの!!?」
「こ・・・湖川さ・・・手引っ張らないで・・・!!」
春風君と湖川さんが紅杏さんの叫びに気づいたのかこちらへ駆け寄ってくる。
「・・・一色さんと・・・東野さんが・・・。」
「えっ・・・!? えっ・・・ちょっと嘘だよね・・・?」
「・・・また起こったの・・・!?」
ピーンポーンパーンポーン...
『死体が発見されました! 一定の自由時間の後学級裁判を行います!!』
嫌になってしまった・・・。
また・・・また・・・仲間が・・・死んでいってしまったのだ・・・。
「なんだ騒々しい。」
後ろの方から声がした。
そこには扉を開けて様子を伺っているアルフレッドがいた。
「・・・見ての通りよ。」
湖川さんが二人の死体を見る。
その様子をアルフレッドはただじっと見つめ、数秒後ふっと笑った。
「・・・・え?」
思わずこんな声を上げてしまった。
・・・だって・・・人が・・・仲間が・・・同級生が死んだのに笑ったんだぞ・・・?
「・・・あんた・・・笑った?」
「ふっ・・・だって・・・不良は言っただろう?『もうこれ以上殺し合いは起こさせない』と。 結局起きたじゃないか。」
「・・・・っ!!」
彼女は顔を俯かせた後一部の髪をしばっている水色のゴムに触れた。
「・・・やっぱり・・・無理なのかな・・・。 あの子みたいに優しくはなれないのかな・・・。」
そう泣きそうな声で笑っていた。
「・・・湖川さん・・・。」
「アルフ、言い過ぎじゃないか?」
「そうです!! さすがにこれは酷いですよ!!」
「平民共が傷つこうが痛み分けしようが大貧民が野を這いずり回っていようがぼくには関係無いね。」
「・・・なに? この状況。」
声がした方を向くと雪柳さんがそんなぼけた声で発言していた。
しかもその後ろには残りのみんなが目を見開いてやり取りを見ていた。
「平民共が傷の擦り付けをしている。 以上。」
「とかなんとか言って本当はアルフがなんか言ったんじゃないのかー!?」
「・・・はぁ、いいのよ。 あいつの言ったこと本当の事だから。」
顔を上げた湖川さんがそう言うとみんな静まりかえった。
その顔は悲しい表情がなかった。 むしろ、清々しそうなそんな感じ。
「モノクマ、いるんでしょ? 出てきなさい!!」
「はいはーい!!出るタイミングなくなっちゃったよー!!」
と、バンガローの屋根から声がしたのでその方角を見る。
そこにはラーメンを呑気にズルズルと啜っているモノクマがいた。
「はぁ、もうその二人がいるだけでドラマが完成しちゃうよ・・・。」
スープをゴクゴクと飲みながらモノクマは飛び降りた。
「んじゃ、いつも通り探索求む!! 以上!! ファイルは渡しておくから頑張ってねー?」
いつも通りリモコンを押してモノクマは退場した。
振動も同時に来たので更新が完了されたらしい。
まず俺はファイルを見た。
被害者:『超高校級の画家』一色千絵 『超高校級の新聞記者』東野文子
死因:一色の胸には包丁が刺さっているため刺殺と思われる。 東野はおそらく毒殺と思われる。
死体発見場所:被害者(一色千絵)のバンガロー
参照:ガムテープでグルグル巻きにされている。
「これだけか・・・。」
「見張りはいつも通り私と星鎖希ね。」
「検死・・・できるのか? 星鎖希・・・。今まで男だったからいいけど・・・。」
「人には興味ない。」
そうズバッと言って二人の遺体を調べ始めた。
「僕達も調べようか。」
「そうだな・・・。」
そう言ってバンガローに入る。
テーブルをふと見ると緑茶とお菓子があった。 緑茶が入っているコップは全部で3つ。
・・・とすると・・・。
「犯人の分も含まれているのかな?」
【緑茶の入ったコップ】緑茶が飲まれた形跡がある。 全部で三つのため犯人もここにいたと思われる。
「・・・っ!? 翼!! この緑茶の中何か入ってるよ!!」
「・・・見えない。」
「本当だって!!」
「それ多分薬品じゃない? 普通の茶葉とかの奴ならまだわかるけど・・・風空、その粉どんな色?」
「透明−・・・かな? どっちも白い。 あと一つだけ無いのがあるよ。」
【緑茶の中に入っている粉】透明か白色の粉。 薬品である可能性が高い。
「・・・検死終了。」
「おぉ、早いな。」
「それほど調べる物が無かった・・・。 一色の包丁、心臓を明確に刺してあるから・・・即死。 口の中見たけど粉があった。」
「・・・粉?」
「東野のも・・・吐血して見えづらかったけど粉があった。 一応取っておく。」
「・・・変な趣味持ってる人みたいよ。あんた。」
【検死結果】一色の包丁は心臓を明確に刺してあり、即死である。
また、一色と東野の口から粉が発見された。
「・・・ねぇ、確かお茶類ってさ食堂の台所にしかないのよね?」
「あぁ、そういえば!!」
「そうとなれば行くしかないな・・・!!」
そう決意してバンガローへ出た。
すると、とある事を思いだした。
誰か・・・緑茶を淹れていたような・・・。
しかし誰かがどうしても思い出せないため今は出来ることをする。
【緑茶を淹れている誰か】誰かが緑茶を淹れていたという記憶の片隅。
食堂の台所に着き、色々探索した。
「・・・これ中途半端というか・・・入れる場所違うよね?」
「確かに。緑茶はちょっと高いけど下から3番目の棚に入れるんだよね。」
「この缶・・・どう見ても緑茶のやつなのに・・・どうして紅茶類の棚に入れてあるんだ・・・?」
「一番下の棚だよね紅茶類の入ってるのは・・・。」
【缶の入れてある場所】緑茶類の棚は下から三段目だが、何故か一番下の紅茶類を入れるところに入っていた。
「ガムテープってどこから調達したんだろ?」
「コンビニ・・・だったと思う。 確かあった。」
「・・・最後に入ったの何時だ。」
「一昨日だよ!!」
「記憶力もすごいな風空君・・・。」
そう言いながら俺達はコンビニへと向かった。
- chapter3 絶望ってなんて読めますか? 非日常 ( No.59 )
- 日時: 2014/02/20 17:19
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
俺達はコンビニへ着くとガムテープのあるところへ行った。
「やっぱりここから取って行ったのかな・・・?」
「不自然に・・・っていうのないからわからないな・・・。」
そしてふと隣の棚に目を向けた。
そこには薬品がずらりと並んでいた。
「・・・このコンビニってなんだよ・・・。」
「・・・もう一種の便利屋だね・・・。」
そういいながら棚を調べる。
「あれ、水上君と風空君じゃないか。 君たちもこの薬が怪しいとふんだのかい?」
「春風・・・。 ううん、薬品を見つけたのは今日が初めてだから・・・。」
「前からあったのか?」
「そうだよ。 ただ目に付かないところにあるせいで見つけれなかったんだね・・・。」
そういいながらじーっと薬品を見る。
「・・・なんだろ・・・?」
風空君がそう言いながら手に取ったのは箱。 よく瓶に詰められている薬などを入れてある普通の小さい箱だった。
ただ、風空君はその箱に書かれてある名前を見て手に取ったようだ。
「・・・『反応液』・・・?」
説明の部分を見てみた。
『この薬品はベンゾジアゼピンや水銀などの人に何か影響のある薬に反応する物です。 誤飲してしまうと数分で死に至る可能性があるため注意しましょう。』
なんでそんな物がここに並んでるんだよ!?
「使えそう・・・だね。」
「そうだね。 俺はちょっと見たい場所があるから二人はそれを使って何か調べて見てくれ。 じゃあ。」
そう言うと春風君はコンビニをそそくさと出ていってしまった。
「・・・これをどう使えって・・・?」
「・・・これ粉でも水とかに溶かせば反応するんじゃないか・・・?」
「それだ!! 翼、戻ろう!!」
そう言って俺の手を掴んで走り出した。
もちろんバテた。
「おかえりー。 水上君は息切れご苦労様。」
「・・・何か見つかった?」
見張り役の二人が出迎えてくれた。
「見てみて!! これ見つけたんだよ!!」
「・・・反応液・・・? 風空、借りるよ。」
星鎖希君は風空君が持っている箱を奪うと中から瓶とミニスポイトを取り出した。
「何するの?」
「・・・予想があってればどっちが睡眠薬かがわかるはず・・・。」
そう言って瓶の蓋を開けて二つのお茶の入ったコップに液を垂らした。
すると片方は青、もう片方は紫へとその色を変えた。
「・・・わぁ、毒々しい色・・・。」
「こ・・・これで何がわかるの!?」
「・・・説明書によると青はベンゾジアゼピンに反応するらしい。」
「さっきから思ってたんだが・・・そのベンゾジアゼピンって何だ・・・?」
「・・・ベンゾジアゼピンって言うのは中枢神経の信号の流れを抑制することによって、不安や興奮などを抑制する働きを持つ物質・・・。
いわゆる睡眠薬に含まれる物・・・。」
「・・・・・・・??」
睡眠薬に含まれるというのはわかったが前半の説明が全然頭に入らない。
「・・・だから青になったお茶は睡眠薬入り。 よってこのお茶を飲んだ一色は眠ってしまいその隙に犯人は殺した・・・と考えられる。」
「紫は?」
「・・・有害物質に反応するから・・・毒物。 だから東野はこれを飲んで死んでしまった・・・。」
「はぁ・・・。」
星鎖希君は賢すぎるのかどうかは知らないけど天文以外の知識を詰め込みすぎている。
もう『超高校級の天才』とでも呼んだ方がいいかもしれない。
「しかも毒物に反応したのは数分後・・・。 東野は約数分ぐらいの即効製の物を飲んだんだね・・・。」
「・・・で、星鎖希そう言いながら何してるんだよ・・・。」
「粉物調べ。」
そう言って彼は別のコップに一色さんと東野さんの口から採取したと思われる粉を別々に入れ、薬品に入れた。
結果、片方が青、片方が紫へとなった。
「・・・一色が睡眠薬、東野が毒薬であってる。」
まったくもってよくわからない。 一般人には消化しきれない知識だった。
【反応液】薬品が入ってるお茶に入れたところ、片方が青、片方が紫へと色が変わった。 また、一色が睡眠薬、東野が毒薬が入ったお茶を飲んだらしい。
キーンコーンカーンコーン....
『えー、みんなが早い早い言うのでちょっとばかし遅くしてみました。 だからとっととこいやぁぁぁぁ!! 以上です。』
・・・気が短いのだろうか。
「そろそろ時間・・・ね。 行こうか。」
「・・・そうだね。」
「ボクは先に行っている・・・。」
そうスタスタと広場へと早歩きで星鎖希君は去っていった。
「俺らも行くか・・・。」
湖川さんもバンガローを出て広場へと向かった。
俺達もその後を追って広場へと向かう。
俺達が着くとみんな既に集まっていた。
「遅いよ君たち。」
「だーかーらあんたは黙ってろ!!」
「うん、二人共黙ろうか。」
春風君がそう言ってくれたためドラマチックな喧嘩は起こらなかった。
「えー、春風クンとめちゃ駄目だよー。 ドラマまた見れると思ったのにー。」
モノクマが教壇からひょこっと出てきた。
「では、時間押してるから行っちゃいますよー。」
そう言ってリモコンを押した。
ゴゴゴ...
地鳴りがする。 あの最悪の地鳴りが。
ゴゴゴゴ...
地鳴りが強くなるとモノクマのあの岩が出てきた。
同じように口からエスカレーターを出した。
「はいはい、乗っちゃってくださいねー?」
同じように言われるがまま俺達は乗った。
着いた裁判所はやはり内装が違った。
今回のは海の底にいるかのような感覚だった。マリンスノーもきめ細やかに再現されている。
「では、同じように席に着いてくださいねー。」
自分の席に着き、増えてしまった遺影を見る。
久地先さんと一色さん、そして東野さんの遺影が増えていた。
増やしたくはなかった・・・忌々しい写真。
一色さんはすごくオドオドしてるけど・・・凄くいい人だった。
東野さんは一色さんと反対で凄く明るくて・・・いわゆるムードメーカーのような存在だった。
そんな二人を・・・殺した人がここにいる・・・。
命がけの裁判。
命がけの騙し合い・・・。
それが今始まる。
コトダマ一覧。
【モノクマファイル】
【緑茶の入ったコップ】
【緑茶の中に入っている粉】
【検死結果】
【緑茶を淹れている誰か】
【缶の入れてある場所】
【反応液】
- chapter3 絶望ってなんて読めますか? 学級裁判 ( No.60 )
- 日時: 2014/02/21 16:53
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
学級裁判 開廷 !!
モノクマ「えーでは、学級裁判のルール確認をしたいと思います。
学級裁判の結果はオマエラの投票により決定になります。
正しいクロを指摘した場合、クロだけがオシオキ。
ただし、間違った人物をクロとした場合は、クロ以外の全員がオシオキされ、見事みんなを欺いたクロのみが卒業できるのです。」
湖川「って言ってもさ、証拠なさすぎない?」
雪柳「私からしてみたらさ・・・なんで一色は毒殺じゃなくて刺殺なんだろう。 【一色だって毒薬飲んだはず】だと思うんだ・・・。」
水上「・・・(いや、彼女は毒薬入りのお茶を飲んでいない・・・。だって・・・彼女は・・・。)」
証拠提出
【一色だって毒薬を飲んだはず】<【反応液】
水上「いや、・・・彼女は『睡眠薬の入ったお茶』を飲んだんだ。」
雪柳「す・・・睡眠薬?」
星鎖希「彼女の口から取れた粉・・・あれは睡眠薬。 しかもかなり強い・・・。」
暁「く・・・口の中を調べたのかー!!?」
星鎖希「たかが口だろ。 耳の中に指突っ込んだわけじゃない。」
春風「どっちも同じようなものだろう・・・!?」
湖川「話を戻すよ!! ・・・星鎖希、死亡推定時刻わかる?」
星鎖希「・・・およそ13時・・・。」
紅杏「私が発見した時間は・・・確か14時30分前後です・・・!」
深海「ということはー・・・【犯人はしっかりと証拠隠滅できた】っていうことだねー・・・。」
「それは矛盾しているよ!!」
【犯人はしっかりと証拠隠滅できた】<【緑茶の入ったコップ】
水上「たしか・・・現場には三つのコップがあったはずだ。」
深海「・・・? それがどうかしたのー・・・?」
水上「どれも緑茶がはいっていて飲まれた形跡がある・・・。 つまりは犯人がその一つを飲んだ可能性があるはずだ!!」
アルフ「それだと犯人も【睡眠薬か毒薬の入ったお茶を飲んでしまった】可能性だってあるじゃないか。」
「それは矛盾しているよ!!」
【睡眠薬か毒薬の入ったお茶を飲んでしまった】<【緑茶の中に入っている粉】
水上「・・・確か薬の入っていないお茶があった筈だ・・・そうだろ? 風空君。」
風空「うん、一つだけ入っていないのがあるよ。 多分犯人はその入っていないお茶を飲んだんじゃないかな?」
雪柳「・・・で、結局の所・・・これ以上手かがりはないの・・・?」
深海「誰にも睡眠薬とか・・・ましてや毒薬なんて入手不可能だもんねー・・・。」
春風「残念だけど入手不可能じゃないよ。」
そう言って春風君は二つの瓶をポケットから取り出した。
湖川「・・・春風、なにそれ。」
春風「お土産屋さんにあったんだよ。 瓶の蓋が白い方が睡眠薬。逆に黒い方が毒薬。 ・・・これ、開けた形跡があるんだよ。」
紅杏「では犯人はそれを元の位置に戻したと考えてよろしいのですね?」
春風「ああ。多分な。」
水上「・・・もう一つ、手かがりがあったような気がする・・・。」
湖川「水上君?」
水上「犯人の・・・重大な手かがり・・・。」
せ が ひ く い
「・・・そうかわかったぞ!!」
風空「水上・・・? 何を思い付いたんだ?」
水上「犯人の特徴だよ・・・!! 背が低いんだ!!」
深海「・・・なんでー・・・? 【どうしてそんなことがわかる】の−・・・?」
水上「・・・(それは多分・・・これだ。)」
証拠提出
【どうしてそんなことがわかる】<【缶の入れてある場所】
水上「・・・お茶の缶が入ってる場所だよ。」
風空「・・・たしか・・・緑茶は下から三番目の棚。 それなのに紅茶のある棚へ入れてあった・・・。」
星鎖希「一番下の棚の所までも届かない背は大体140前後。 ・・・なるほど、そう言うこと。」
湖川「・・・つまり・・・どういうこと?」
星鎖希「もう少し背の高い犯人なら普通に缶を元の位置に戻すはず。 ・・・記憶を少しまさぐってみたら?」
俺はその言葉を聞いて思い出した。
『誰か背の高い人ー・・・!! 届かない−・・・!!』
そして緑茶を淹れていた人。
『でしょー・・・? 僕の地元で詰んできたスキル−・・・。』
星鎖希「・・・もう、わかっただろ?」
水上「・・・ああ。」
怪しい人物指定
『深海 光矢』
「君しか・・・いない!!」
深海「・・・僕がやったってー?」
水上「ああ、俺はそう読んだ・・・。」
深海「でもねー・・・? 僕は食堂に入ってないし緑茶を淹れてないよー・・・?」
星鎖希「・・・深海、お前は知らないだろうけどボクはお前が緑茶の缶を雪柳にとってもらうところをみた・・・。」
雪柳「そうそう!! 缶が欲しいけど届かないって言ったから取ってあげたんだっけ。」
星鎖希「つまりはそう言うこと・・・どう?深海何かある・・・?」
深海「・・・。」
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