二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ダンガンロンパad lib. 〜絶望の林間学校〜
- 日時: 2014/03/25 14:31
- 名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)
初めまして。 アルズと申します。
この小説はダンガンロンパのオリジナルストーリーです。
なのでオリキャラなどそういうのは嫌だという方はブラウザバックを推奨します。
また原作の関わりがあるためネタバレも少々あります。
ネタバレがいやという方もブラウザバックをしてください。
そしてこの作品はキャラ募集をしませんのでご了承ください。
小説はほとんど書いたことないので変なところや展開が少し早すぎたりするかもしれませんがご了承ください。
(2/16 追記)
・・・500・・・だと・・・!?
こんな駄文みてくださり本気でありがとうございます!!
これからも完結まで頑張りますので見ていってください!!
(追記 2/23)
名前だけとか物語に絡んでくる他の作者様のキャラがいらっしゃいますので、ここで礼を申し上げたいと思います。
神谷春子さん、シオン・スカーレット君を借りさせていただいたランスロット様。
青竜直人君を借りさせていただいたソラ様。
本当にありがとうございます。 これからまた借りるかもしれませんがよろしくお願いします。
(3/1 追記)
・・・・せせせせせせせ1000突破あぁぁぁぁぁ!!?
ここここここんな駄文読んでくださるとは・・・光栄です!!
これから入試だのあるので再新はのんびりになりますが・・・よろしくお願いします!!!
(3/15 追記)
・・・・1500・・・だと!!?
うあああああ嬉しいっす!! 読んでくださりありがとうございます!!
もうすぐで終わりますが・・・よかったら最後まで見てください!!
(3/19 追記)
これにより本編は完結いたしました。 残りは番外編、黒幕と生き残りの誕生秘話、裏設定のみとなりました。
これを見てくださった方、ありがとうございました。
近いうちに二章を出すと思いますので、よかったら暇な時に見てください。
(3/25 追記)
ついに終わりました。
次は絶対絶望少女をモチーフ・・・?にした二章をお届けしたいと思います。
過去なので後日談以降の話は書きませんが、二章に興味を持った方、ぜひぜひ来てください。
もしよかったら感想コメ等、募集しております。
お返しも出来る限りしますんで、よかったらよろしくお願いします。
目次
chapter0 プロローグ
>>1 >>4-9
chapter1 おいでなさいませ絶望林間学校
>>10 >>11-12 >>13-14 >>15-16
非日常編
>>17-18 >>19-20
>>25-26 >>27 >>28←オシオキ編
>>29
chapter2 絶望的な未来を想像しますか?しませんか?
>>32 >>33-34 >>35-36 >>37-38
非日常
>>39 >>40-41
>>42-43 >>44 >>45←オシオキ編
>>46
chapter3 絶望ってなんて読めますか?
>>49 >>50-52 >>53-54 >>55-56
>>57
非日常
>>58-59
>>60-61 >>62 >>63←オシオキ編
>>64
chapter4 希望の羅針盤よ!!我らを導け!!
>>68 >>69-70 >>71-72 >>73-74 >>75-76
非日常
>>77-78
>>79-80 >>81 >>82←オシオキ編
>>83
chapter5 繋いだ答えは希望でした。
>>86 >>87-88 >>89-90 >>91
非日常
>>92-93
>>94-95 >>96 >>97←オシオキ編
>>98
chapter6 望みって一体なんですか?
>>99
非日常
>>99-101 >>104
>>105-106 >>107-108 >>109
>>110 >>111←オシオキ編
>>112
chapter×× エピローグ
>>113
制作秘話
>>21 >>22 >>23 >>24
裏話等
chapter1
被害者>>30
クロ>>31
chapter2
被害者>>47
クロ>>48
chapter3
被害者>>65 >>66
クロ>>67
chapter4
被害者>>84
クロ>>85
chapter5
被害者>>102
クロ>>103
生き残り
その1>>114
その2>>115
その3>>116
その4>>117
その5>>118
黒幕
>>119
後日談
>>120
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- chapter1 〜おいでなさいませ絶望林間学校〜 ( No.11 )
- 日時: 2014/02/03 20:38
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
・・・視線や空気が重たく感じる・・・。
『誰かを殺した生徒だけがここから出られる』
その言葉は俺達の脳内でずっと再生されていた・・・。
「このまま・・・このまま疑心暗鬼になっても・・・アイツの思惑通りだよ!!」
そんな俺達の思考を遮るように風空君は叫んだ。
確かに・・・ここでそう思っていてはモノクマの思惑通り。
・・・でも・・・
「どうすりゃいいんだよ・・・。」
「・・・出れるかどうか調べてみる、宿泊施設があるか調べる・・・これが妥当だと・・・推測する。」
そんな問いに星鎖希君は答えた。その表情や雰囲気は焦りの様子がなかった。
「その前に校則を確認しないか? 俺もうあんなの懲り懲りだからな・・・」
「そのまま爆破されていればよかったのにな。」
「んだとこのやろう!!」
「ストップ。 ストーップ! だーかーら、風空も言ってたでしょ? そんなことしてたらモノクマの思うつぼだって!」
雪柳さんが二人の喧嘩を止めた。
この二人は関わらせちゃいけないと確信した。
「はぁ・・・じゃあ気を取り直して・・・校則、もとい本人のか確認ね。」
そう湖川さんが言った後、俺は自分に配られた生徒手帳を開いた。
『水上 翼』
と、俺の名前が最初に浮かび上がった。
起動時に持ち主の名前が出る・・・あいつの言うとおりだった。
そして俺はメニュー欄から校則と書かれているアイコンを選択した。
すると校則と思われる文字欄が出てきた。
1. 生徒達はこの山の敷地内で共同生活を行いましょう。 共同生活の期限はありません。
2. 夜10時から朝七時までを“夜時間”とします。 夜時間は立ち入り禁止の場所があるので注意しましょう。
3. 熟睡はこの敷地内にあるバンガロー内でのみ可能になります。他の場所での故意の熟睡は居眠りとみなし罰します。
4. 敷地内を探索するのは自由です。特に行動に制限は課せられません。
5. 学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。 監視カメラ、鍵のかかった扉の破壊を禁じます。
6. 仲間の誰かを殺したクロは“卒業”となりますが、自分がクロだと他人に知られてはいけません。
7. なお、校則は順次増えていく可能性があります。
一通り見たあと俺は顔を上げた。
「・・・破ったら・・・殺されるよな・・・。」
「可能性は100%。 否定は出来ない。」
「ねぇ・・・バンガローって・・・宿泊施設じゃない?」
「でもどこにあんだ?」
「・・・調べた方がいいかもしれないわね・・・。 特に制限は課せられてないようだし・・・。」
「じ・・・じゃあ・・・どうやって調べますか・・・?」
「まずは・・・手分けして探す方がいいのかもしれませんわ。 あの人は出口、あの人は宿泊施設・・・みたいに。」
「どうやってわけるの?」
「安心したまえ。 ぼくは探索なんて平民がする作業やらないからさ。」
「まーた・・・もういいや。 アルフレッド抜いて俺らで探索しよう・・・」
湖川さんは突っかかろうとしたがやめて、俺達の人数を数えた。
「大体・・・2人で探索・・・いや、3人だな。 ちょうどいいし。」
「でも、問題は分け方だよね。 どうする?」
「じゃあ僕翼と行く!! 湖川もいこうよ!!」
と、風空君は俺と湖川さんの腕をぐいぐい引っ張った。
「千絵ちゃんっ私といきません!? あっ音葉ちゃんも!!」
「えっ・・・あっ・・・はい。」
「いいですよ。 私なんかでよければ。」
と、もう一組も決まったようだ。
「ボクはどうでもいいや・・・。 勝手に探索してるよ・・・。」
「おれも・・・人と関わるような性格じゃないし・・・。」
星鎖希君と雨唄君はその場に立ち上がってそれぞれ違うところへ行ってしまった。
「あー・・・。 あいつらもか・・・。」
「それでもいいのではありませんか? 今は情報を求めるが勝ちですわ。
でもこれでは一人誰か余ってしまいます・・・。」
「・・・じゃあ私残るわ。 ここにメモの紙があるし、それでみんなの情報をまとめるわ。 これでいいかしら?」
その意見にみんなは賛同した。
「城ヶ根、一緒にいかないか?」
「僕も一緒にいくー・・・」
「おうっこれでオレらは決まったな。」
「じゃあ残った人で組みましょう。」
「そうだね。」
「じゃあ早くいこー!」
組まれたメンバーはバラバラと一緒にどこかへ行った。
「俺らも行くよ。」
「ねぇっねぇっどこ調べる!?」
「とりあえず・・・道だな。 どこまで行けるか調べてみよう。」
そして俺らは原っぱに残されている道を進んでいった。
「これなに?」
「鍵がかかってる・・・ここから先に行くことは不可能ね。」
「はいっ!! そうなのです!!」
ぬっとモノクマは俺らの傍に現れた。
「うわぁぁぁぁ!?」
「水上君、うるさい・・・」
「だっ・・・だってさ・・・幽霊みたいに現れたんだぜ・・・?」
「こらー!! 人を幽霊・・・この場合クマか・・・クマを幽霊にするんじゃないっ!!」
うがーっと両腕をあげて怒るモノクマはハッとした表情で俺達を見る。
「それよりもさ、なんでこうしているのか聞きたい? 聞きたいよねー?
実は、オマエラが道に迷わないように、設置しているのです。」
「嘘くさい!! というか広い時点で迷うよ!!」
「そんなこと言っちゃ駄目っ!! いいー? わかった? わかったらしっかりと地図とか把握しておくんだよ? じゃあねっ!!」
そしてモノクマは遠くへ走って消えていった。
・・・嵐のように去っていったな・・・。
「あっ・・・生徒手帳に地図がある・・・。 この柵、円になって立てられてるから・・・出れる可能性は低いわね・・・。
ここら辺にはもう何もないのかも・・・」
「かもだから何かしらあると思うよ? 探そうよ!!」
「だな・・・。 そこら辺歩いてみるか・・・。」
途中で駐車場があったり、出入り口と思われるところがあったがここも鍵がかけられていた。 そして、それ以外なにも見つからなかった。
仕方ないので広場に戻ることにした。
- chapter1 〜おいでなさいませ絶望林間学校〜 ( No.12 )
- 日時: 2014/02/03 21:59
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
戻ってくるともう全員戻って来ていた。
「どうだったかしら・・・? みんな戻って来たけれども・・・」
「はーい!! バンガロー発見したよっ!! まず、あっちにいけば計16個のバンガローがあって、それぞれみんなのバンガローがあったんだっ!!」
「鍵も・・・ドアノブにかかってまして・・・みんなの物とわかるように・・・名前が書かれていました・・・」
「それ以外には特にありませんでしたね・・・。」
三人の情報は以上のようだ。
「次は俺達だね。 食堂とかランドリーとかある施設を見つけたよ。」
「あっあれだね!! いかにもそれっぽいもん!!」
風空君は元気そうに施設があると思われる方角を見た。
・・・見えないけど・・・!?
俺が見るとなにか白い建物らしきものがぼやけて見えるだけだった。
「そうそう。倉庫もあって、色んな道具があったよー!」
「管理人室もあったのですがモノクマに止められましたわ・・・。後、食堂には広いキッチンがあって、自分で料理することもできますわ。食材も新鮮なのを用意している・・・とか。」
「以上だよー!」
これでもう一組の情報も終わった。
「そういえば・・・これ見つけた・・・。」
星鎖希君はそう言うとすっと何かを差し出した。
「これ・・・地図?」
「山の・・・らしい。 この場以外にもまだあるけど、モノクマ曰く出させないって。」
たしかに、この場を中心に別の場所がかかれている。
「この先は柵が立てられていて開かなかったよ。鍵かかってたし、ここから出るのは無理みたい。」
「あと出入り口があったね!! でもそこも頑丈な扉で塞がれててね・・・」
「とにかく今のところ脱出は不可能と考えた方がいいな。」
これで俺達の情報は終わった。
「森林の所歩いてみたんだけど・・・なんか寂れた小屋があったなー・・・」
「・・・小屋!?」
「うん。 残念だけどもうボロボロで・・・中にあった物も日記と思われる物も全て駄目。 使えないし読めなかった。」
「オレらから提出できる情報はこれだけだなー・・・」
頬をかいてそう言う城ヶ根君は少し残念そうだった。
「雨唄、君はなにかなかったのかい?」
「・・・春風達が見つけた施設の傍に物置小屋があった。 後、ランドリーから出られるところもあったし・・・小屋の中にはベットシーツとか色々あった・・・。 おれが言えるのはここまで・・・。」
これで全員の情報が集まった。
「これで全部ね・・・? このメモはこのテントの柱に付けておくから・・・困ったときがあったら見ましょう・・・。」
「地図も貼り付けておくことも推奨する・・・。」
そして久地先さんは情報がかかれたメモと地図を柱に貼り付けた。
バンガローからも近いらしいのでこれで安心できるだろう。
「じゃあバンガローのあるところにいこうよー! 自分の部屋とか確認したいしねー!」
「そうだな・・・。 どうする? もうみんな個人個人で直行しようか?」
「そうね・・・みんな疲れてるだろうし、これで解散しようか。 明日は食堂に集合しよう。 みんなの安全確認とかしておきたいし。」
湖川さんがそう言うとみんな賛成の声を上げた。
もちろん、俺も賛成だ。
「んじゃ各自解散。 生徒手帳に地図もあるし、あまり道には迷わないと思うけど、気をつけてね!」
その一言が聞こえるとみんな頷いてバンガローへと向かった。
俺もその後についていった。
バンガローのあるところに着くとみんなそれぞれ自分のバンガローを調べた。
俺は自分のバンガローを確認していった。
『ミナカミツバサ』
そう俺のドット絵と共に書かれている名前を見つけると鍵を調べた。
鍵にはタブが付いていてカタカナで「ミナカミ」とネームペンで書かれていた。
そしてその鍵で扉の鍵を開けて自分のバンガローへ入っていった。
「・・・意外に快適そうだな・・・」
玄関があり、広いテーブル、ベット、テレビ、さらにはシャワー室まであった。
俺は靴を脱いで部屋に入り、ベットに倒れ込んだ。
・・・疲れてシャワーを浴びる気力すらない・・・。
その思いがどんどん重くなり、次第に瞼が閉じた。
そのまま、俺は寝てしまった。
- chapter1 〜おいでなさいませ絶望の林間学校〜 ( No.13 )
- 日時: 2014/02/04 21:09
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
『希望ヶ峰学園林間学校実行委員がお知らせします。 オマエラ、朝ですよ!! 山ならではの自然の空気を吸って今日一日張り切って行きましょう!!』
そんなモノクマの声で俺は目を覚ました。
ゆっくりとベットから体を起こして時計を見る。
「・・・うわっ俺10時間ぐらいも寝てたのか・・・?」
確か昨日は17時ぐらいから寝たから、相当眠っていたと考えられる。
昨日疲れてシャワーを浴びれなかったので、シャワー室へ入った。
・・・昨日は色々起きすぎたな。
そう考えながらシャワーを浴びる。
いきなり『ここで一生を過ごせ』とか『出たくば殺し合いをしろ』とか言われて、精神的に疲れない人なんて多分いない。
一通り浴びた後、服を着てシャワー室を出た。
ピンポーン....
いいタイミングで呼び鈴が鳴った。
俺は靴を履いて扉を開けた。
「うっす。起きてる?」
湖川さんが軽く手を挙げて挨拶をした。
「水上君、もう平気かな?」
「あ・・・あぁ。 それより、湖川さんはなんで訪ねに?」
「確認よ。確認。 集まる奴がいるか最初に確認しておかないとみんな不安がると思って。」
そう笑顔で答える彼女に俺は自然と元気になってくる。
・・・彼女は優しすぎるのかもしれない。
俺はそう思った。疲れているのかもしれないのにこうやって俺達のために動いてくれるのだから。
「おーい? 水上くーん?」
「えっ・・・あぁ、俺は後で行くよ。」
「おっけ。 集合時間は8時でいいからね。 んじゃ、私は他の奴等のところをまわってるね。」
そう言って湖川さんはバンガローを出た。
食堂に集合が8時か・・・、まだ時間があるな。
そう思い俺は部屋を探索した。
シャワー室の隣には物置部屋があり、中を開けてみるとベットシーツや箒、クリーナーなどの掃除用具があった。 そんなにゴチャゴチャしておらず、物も少ないためかスッキリしている。
次に、タンスとクローゼットを見た。
タンスにはタオルや予備の着替えが入っていた。 クローゼットにはハンガー以外何もなかった。
「・・・ここに学ランを掛ければいいかな。」
昨日は疲労のせいかすぐに寝てしまい、そのまま寝てしまったので次からはここに掛けよう。
そして次に天井にぶら下がっている監視カメラと、その下に付いているモニターを見た。
どうやらあの朝のアナウンスはこのモニターから流れたらしい。
気づくともう7時40分になっていた。
そろそろ行かないといけないと思い、靴を履いて外に出た。
「あっ翼だ!! おっはよー!!」
遠くから風空君の声が聞こえた。
声がする方をみると、ぼやけて豆にしかみえない人がこちらに向かってきている。
正体はもちろん・・・風空君だ。
「お・・・おはよう。 何してたんだ?」
「うん? 湖川が訪問した後に時間あるなって思って走ってたんだよ。動かないといけないなって思って。」
「ふぅん・・・」
「翼聞いてよ!! 食堂にご飯あるってさ!! モノクマが用意したらしいけど早く食べたいねー!!」
「モノクマが・・・!? 毒でも入ってるんじゃないか・・・?」
「しっつれいですね!! 入れませんよ!!」
ぬっとモノクマが俺の足下に現れた。
「のわあぁぁぁぁ!?」
「翼うるさいよ。」
「だからなんでボクが現れただけで・・・あっそうか!! そう言うことか!!」
「・・・へ?」
「風空クン、水上クンのプロフィール見てご覧よ。」
そうモノクマが言うと風空君は自分の生徒手帳を開いて調べた。
そしてしばらく経つと笑いを堪えていた。
「えっ・・・!? 何が載ってたんだ・・・!?」
俺は風空君の生徒手帳をみせてもらった。
水上 翼(ミナカミ ツバサ)
身長:170cm
体重:59kg
胸囲:82cm
誕生日:5月7日
血液型:AB型
好きな物:推理小説
嫌いな物:お化け、幽霊
・・・何で知ってるんだ。
「ぶっはっはっは!! お化けっ幽霊嫌い!? あっはははは!!」
「笑うなっ笑うなよ!!」
顔から火が出るほど恥ずかしかった。 何で知ってるんだというまなざしをモノクマに送ると口を手で押さえて笑いを我慢していた。
うざかった。
とにかくこのままじゃスッキリしないので風空君のも見てみた。
風空 来未(フウカラ ライビ)
身長 161cm
体重 50kg
胸囲 72cm
誕生日 8月7日
血液型 B型
好きな物 食べ物
嫌いな物 自分より10cm以上背が高い人
・・・どう反応すればいいのだろうか。
「あっボクの見たね!?」
「あぁ・・・どう反応しようかわからないよ・・・」
「うぷぷ・・・楽しんでもらえて何よりだよ。 じゃあボクはそろそろおいとまするよ。 グッバーイ!!」
モノクマはそう言うとどこかへ去っていった。
「ってそろそろ時間じゃん!!」
「うわっ本当だ・・・!! いかねぇと!!」
時計を確認すると7時55分になっていた。
急いでいかないと遅れてしまう。
そう思い、俺らは走った。 途中で風空君において行かれたので結果的には一人で行った事になったが。
- chapter1 〜おいでなさいませ絶望の林間学校〜 ( No.14 )
- 日時: 2014/02/04 21:08
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
「・・・遅い。」
「なにやってたんだ!? ギリギリどころか既にアウトだよ!?」
「わ・・・悪い・・・」
頬杖を付いてる星鎖希君と腕組みをしている湖川さんに怒られてしまった。
「・・・あれ、星鎖希君来てたんだね・・・」
「ケーキあるって・・・モノクマに言われて・・・」
もしかしてケーキが好きなのだろうか。 後で確認してみよう。
「はいはい、数分オーバーしてるから後でね。 じゃあご飯食べながら私の考えた提案あるから聞いてくれるかな? あっもう取ってていいよ。」
そう言われるとみんなは各自に配られているご飯を食べ始めた。
「んじゃ、提案したやつなんだけど、今日より一時間遅くだけど、ここで朝食会を行おうと思うんだ。」
「その意図はありますの?」
「んーとね、みんなと仲良く、てのが本来の目的なんだけど・・・詳しく言えば殺し合いを防ぐためなんだ。 このまま疑心暗鬼になってりゃいつか恐ろしい事が起きる。だから仲良くして、殺し合いが起きずみんなで脱出・・・というのが案なんだよね。 どうかな?」
「俺は賛成かな。殺し合いなんて最悪の事態が起きなさそうだし、みんなと仲良くなりたいしね。」
「アタシも賛成ー! みんなと話せるからねー!」
春風君と暁さんがそう言うとみんな口をそろえて賛成。と言った。
「よし、じゃあこの案は可決! 今いない奴にも言っておくから安心してねっ!! じゃあみんな好き勝手食べていいよ!! 朝食会開始!!」
湖川さんはそう言うと自分の席についてご飯を食べ始めた。
周りをみると、アルフレッドと雨唄君がいない。 不参加なのだろう。
そして俺は湖川さんを見た。
俺達のためにこの案を考えてくれる湖川さん。 彼女は疲れていないのだろうか。
疲れている様子はないが、もしかしたら精神は疲れているのだろうか・・・
「水上君? なんした?」
「い・・・いやっ別にっ・・・」
俺は慌ててご飯を食べる。
湖川さんは少しだけ嬉しそうにしてご飯を食べ始めた。
そして第一回朝食会は終了した。
俺はバンガローに帰った後、時計を見た。
「時間・・・結構あるなぁ。」
このままいても仕方ないので外へ出た。
「あっ翼だっ。 何してるの?」
外へ出ると風空君がストレッチをしていた。
「よかったら一緒に運動しない? 楽しいよ!!」
「あ・・・あぁ。 そうするか。」
その言葉を聞いた風空君は喜び、俺の手をとって走った。
・・・足早くてその後バテたが。
「大丈夫? 一休みしようか。」
「あ・・・あぁ。」
そして息を整えた後ふと思った事を聞いてみた。
「風空君ってなんで陸上選手になったの?」
「へ? あぁ・・・運動が昔から好きでね、それで自分がやりたいなって思ったのが陸上選手なんだ。 陸上部入っていつの間にか勧誘されて・・・ビックリしたんだよ。」
「へー・・・そうなのか。」
「特に走るのが大好きで・・・昔からよく走り回ってたんだ。」
と、昔の記憶に浸っている風空君はとても懐かしそうな表情をしていた。
そして少し軽く運動した後俺はバンガローに戻った。
「・・・まだ時間があるな・・・。」
ちょっと一息を付いた後、俺はまた外へ出た。
少し散歩すると紅杏さんがいた。
「あら、水上君じゃありませんか。 よかったら一緒に散歩しません?」
「おっ・・・じゃあご一緒させてもらおうかな。」
そして紅杏さんと一緒に話ながら散歩した。
散歩しなから俺は思ったことを聞いてみた。
「紅杏さんは確かオカリナが好きなんだよな?」
「ええ。 私が最初に触れた楽器でもあるんですよ。」
「リコーダーとか鍵盤ハーモニカーとか・・・じゃなくて?」
「はい。 幼稚園入る前の頃でしたから。」
幼稚園はいる前ぐらいに吹き始めたのか・・・!?
「オカリナは私のおばあちゃんがよく吹いてくれました・・・。 そのオカリナは家に置いてきてしまって吹けなくて・・・形見なんですけど・・・」
「えっ・・・形見・・・?」
「まぁまだ生きてますけどねっ!! 元気ばりばりですよっ!!」
「えっ・・・!?」
なんか冗談なのかどうかしらないけどとてもびっくりしてしまった。
「だから早くおばあちゃんとか、私の大切な家族の安否・・・知りたいんです。 水上君、一緒に頑張りましょう。」
「あっ・・・あぁ!!」
ニコリと優しい笑顔で微笑みかけてきた。
俺達は頑張って共に脱出しよう。と約束をした後別れた。
そしてバンガローに戻ってシャワーを浴びた。
キーンコーンカーンコーン....
『希望ヶ峰学園林間学校実行委員がお知らせします。オマエラ、夜10時なので、夜時間となります。 施設の食堂のドアがロックされますので、ご注意ください。 ではではいい夢を。おやすみなさい。』
そうアナウンスが聞こえた。
「・・・そろそろ寝るか・・・」
学ランをハンガーに掛け、クローゼットにしまい、ベットに横になる。
このまま・・・何も起こらないといいが・・・。
そう思いながら瞼を閉じた。
こうして林間学校二日目が終了した・・・。
- chapter1 〜おいでなさいませ絶望の林間学校〜 ( No.15 )
- 日時: 2014/02/05 22:23
- 名前: アルズ (ID: K7X2qH8y)
キーンコーンカーンコーン....
『希望ヶ峰学園林間学校実行委員がお知らせします。 オマエラ、朝ですよ!! 山ならではの自然の空気を吸って今日一日張り切って行きましょう!!』
モノクマのアナウンスが耳に入ると自然に目が冴えてくる。
まだ朝七時だというのに・・・。
そう思いつつ周りを見渡す。
今日で3日目。 今のところ特に何も起きていない。
ふと棚の上に置いてあった物が目に入った。
「・・・なんだこれ。」
昨日まで棚なんてなかったし、その上に乗っている物があまりにも不自然すぎる。
一見ただのガチャガチャだが・・・
「あっ気づきましたね?」
ガチャッとモノクマはドアを開けて入ってきた。
「なんで入ってこれるんだ!? 鍵かけたのに!!」
「んー? ボクはここの管理人なんだよ? マスターキーとか持っていて当然じゃないか!!」
あぁ、と納得した。 確かにモノクマはこの山の管理人なのだ。普通にマスターキーとか持っていて当然か。
「・・・聞くけどこれなに?」
「よくぞ聞いてくれました!! それは“モノモノマシーン”という物なのです!!」
「モノモノマシーン・・・?」
「ええ。 専用のコインを入れるとガチャガチャができます、がそれだと普通のガチャガチャでしょ? だーかーら、たまにオマケでもう一つでる仕様となっております。 ちなみに中に入ってる景品は怪しい物じゃないからね? みんなが喜ぶ物を入れました。」
「喜ぶ・・・物?」
「ええ。 ちゃんと調査して入れたからね!! みんなとふれあってる時にあげたらいいんじゃなーい? あっそうそう・・・これが専用のコインね!! 特別に150枚あげるから、じゃんじゃんやってちょうだい!! そんじゃぁまったねー!!」
普通にドアを開けて出て行ったモノクマを見つめた後コインを見た。
モノクマの顔が描かれていて正直悪趣味だ。
だが試しに一個やってみてもいいのかもしれない。そう思い俺はコインを投入口へ入れた。
そして取っ手を回し、出てきた景品を見た。 すると、
『 Lucky!! 』
という声がモノモノマシーンから出てきて景品を吐き出した。
これがアイツのいっていたオマケなのだろうか。
そう思いながら記念すべき第一個目の景品を見た。
『昭和ラジオ』
なんて紙に書かれている説明書らしき物を見て景品を見た。
・・・使えるのだろうか。
そして次に二個目の景品を見てみた。
『マリンスノー』
蛍光灯の光を照らしてみるとすごく綺麗だ。
出た景品をしまい、モノモノマシーンの隣をみる。
コインが詰んであり、今1枚使ったので149枚あるということになる。
棚は意外に大きいのでそこまで邪魔だとかは思わないが・・・
「モノクマの顔が描いてあるのがなー・・・」
あまり見たくはないがみんなと交流できるのだ。 利用するしかない。
ふと時計を見てみるともうすぐで8時40分になる。
かなり時間が経ってたのに驚いたが、昨日みたいに遅刻するのは勘弁なので外に出る。
人はおらず、食堂に行くのを拒否しているのか或いは寝坊しているのかもしかしたらもう先に行っているのかもしれない。
俺は少し早歩きで食堂のある施設へと向かった。
「うっすおはよう。 今日はちゃんと来たね?」
「もう昨日のは忘れてくれよ・・・」
ニヤリと笑いかけながらそういう湖川さんは昨日の事をまだ引き摺っているのだろうか。
今人はアルフレッドと雨唄君以外全員いる。 星鎖希君はまたモノクマにケーキがどうのこうの言われてしぶしぶ来ているのかもしれない。
「そろそろ9時か・・・じゃあ朝食会開始だよ。」
湖川さんがそういうと今までより騒がしくなった。
しゃべりながらご飯を食べる、まるで修学旅行の気分だ。
俺も席に着いて食事を取った。
みんなとしゃべったりするのがとても楽しかった。
本当に・・・こんな感じがずっと続けばいいのに・・・。
そう思いながら食べていた。
食事が終わり、俺はバンガローへ戻った。
「時間があるな・・・暇だし外へ出るか。」
外へ出て、空気を吸いながら背伸びをする。
ふと目に付いたのが雨唄君のネームプレートだった。
一緒に過ごしたいなと思い、呼び鈴を鳴らす。
ピンポーン...
しばらく経つと雨唄君が出てきた。
「・・・何?」
「いや・・・一緒に過ごそうと思って・・・話しないか?」
「別に面白い話ないけど・・・それでもいいなら入りなよ。 茶ぐらいは入れられる。」
「おっさんきゅ。」
雨唄君の部屋にお邪魔して茶を飲みながら過ごした。
その時思っていた事を聞いてみた。
「雨唄君ってさ、どうしてあまり人に寄りつこうとしないんだ? 今みたいに話とかできるし。」
「・・・あぁ。 人と話すのが多少苦手なだけでさ、それがまだふれあったばかりの人とか知らない人なら尚更・・・。」
「へー。 そうだ、それでも一緒に過ごしてくれたんだからさ、これやるよ。」
と、しまっておいた昭和ラジオを差し出してみた。
「あっ・・・ありがとう。」
照れながら彼は受け取ってくれた。
「雨唄君は兄弟とかいるのか?」
「・・・姉が一人。」
「へえー・・・俺は兄がいるぜ。」
「上がいるの・・・一緒だな。」
「そうだな。 意外に共通点あるんだな、俺達。」
そして俺らは家族の話をして過ごした。
俺はバンガローに戻った後一息をついていた。
キーンコーンカーンコーン...
『オマエラ、至急広場のテントへお集まりください。 ちゃーんと来ないと・・・わかってるよねぇ?』
プツン....
「・・・至急?」
怪しいとは思った。 しかし行かなければ殺される。
その考えが頭をよぎるとどうしても行かなくてはならなかった。
俺はしぶしぶ靴を履いて外へ出た。
・・・恐ろしい物を見るとは知らずに。
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