二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ダンガンロンパad lib. 〜絶望の林間学校〜
日時: 2014/03/25 14:31
名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)

初めまして。 アルズと申します。
この小説はダンガンロンパのオリジナルストーリーです。
なのでオリキャラなどそういうのは嫌だという方はブラウザバックを推奨します。

また原作の関わりがあるためネタバレも少々あります。
ネタバレがいやという方もブラウザバックをしてください。

そしてこの作品はキャラ募集をしませんのでご了承ください。

小説はほとんど書いたことないので変なところや展開が少し早すぎたりするかもしれませんがご了承ください。

(2/16 追記)
・・・500・・・だと・・・!?
こんな駄文みてくださり本気でありがとうございます!!
これからも完結まで頑張りますので見ていってください!!

(追記 2/23)
名前だけとか物語に絡んでくる他の作者様のキャラがいらっしゃいますので、ここで礼を申し上げたいと思います。

神谷春子さん、シオン・スカーレット君を借りさせていただいたランスロット様。
青竜直人君を借りさせていただいたソラ様。

本当にありがとうございます。 これからまた借りるかもしれませんがよろしくお願いします。

(3/1 追記)
・・・・せせせせせせせ1000突破あぁぁぁぁぁ!!?
ここここここんな駄文読んでくださるとは・・・光栄です!!
これから入試だのあるので再新はのんびりになりますが・・・よろしくお願いします!!!

(3/15 追記)
・・・・1500・・・だと!!?
うあああああ嬉しいっす!! 読んでくださりありがとうございます!!
もうすぐで終わりますが・・・よかったら最後まで見てください!!

(3/19 追記)
これにより本編は完結いたしました。 残りは番外編、黒幕と生き残りの誕生秘話、裏設定のみとなりました。
これを見てくださった方、ありがとうございました。
近いうちに二章を出すと思いますので、よかったら暇な時に見てください。

(3/25 追記)
ついに終わりました。
次は絶対絶望少女をモチーフ・・・?にした二章をお届けしたいと思います。
過去なので後日談以降の話は書きませんが、二章に興味を持った方、ぜひぜひ来てください。
もしよかったら感想コメ等、募集しております。
お返しも出来る限りしますんで、よかったらよろしくお願いします。

目次
chapter0 プロローグ
>>1 >>4-9

chapter1 おいでなさいませ絶望林間学校
>>10 >>11-12 >>13-14 >>15-16

非日常編
>>17-18 >>19-20

>>25-26 >>27 >>28←オシオキ編
>>29

chapter2 絶望的な未来を想像しますか?しませんか?
>>32 >>33-34 >>35-36 >>37-38

非日常
>>39 >>40-41

>>42-43 >>44 >>45←オシオキ編
>>46

chapter3 絶望ってなんて読めますか?
>>49 >>50-52 >>53-54 >>55-56
>>57

非日常
>>58-59

>>60-61 >>62 >>63←オシオキ編
>>64

chapter4 希望の羅針盤よ!!我らを導け!!
>>68 >>69-70 >>71-72 >>73-74 >>75-76

非日常
>>77-78

>>79-80 >>81 >>82←オシオキ編
>>83

chapter5 繋いだ答えは希望でした。
>>86 >>87-88 >>89-90 >>91

非日常
>>92-93

>>94-95 >>96 >>97←オシオキ編
>>98

chapter6 望みって一体なんですか?
>>99

非日常
>>99-101 >>104

>>105-106 >>107-108 >>109
>>110 >>111←オシオキ編
>>112

chapter×× エピローグ
>>113

制作秘話
>>21 >>22 >>23 >>24

裏話等
chapter1
被害者>>30
クロ>>31

chapter2
被害者>>47
クロ>>48

chapter3
被害者>>65 >>66
クロ>>67

chapter4
被害者>>84
クロ>>85

chapter5
被害者>>102
クロ>>103

生き残り
その1>>114
その2>>115
その3>>116
その4>>117
その5>>118

黒幕
>>119

後日談
>>120

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chapter6 望みって一体何ですか? 学級裁判編 ( No.106 )
日時: 2014/03/16 13:37
名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)

水上「・・・モノクマの・・・正体か。」

風空「これはもう、わかる・・・よね? 翼。」

怪しい人物指定
『雨唄 蛍』

「・・・君なんだろう?」

水上「雨唄には・・・プロフィールがなかった。 そして、代わりに黒幕の弟、『雨唄宵斗』のプロフィールが79期生の覧に載ってあった。」

モノクマ「はぁー!!? 雨唄クンはしっかりと久地先さんに殺されたでしょ!?
それに、プロフィールデータが載ってないのは久地先さんと風空君も同じでしょ? 【この二人が黒幕】なんじゃないの!?」

「それは矛盾してるよ!!」
【この二人が黒幕】<【載ってなかった人の謎】

水上「このファイルを見ると久地先さんは77期生、風空君は元々のクラスAクラスのところにプロフィールが載っていて、名簿もあった。」

風空「僕は元々入学したときはAクラス、でも人数の多さのこともあってBクラスに移動したんだ。」

モノクマ「じゃあ・・・じゃあ久地先さんはどうなの!? 【彼女こそが黒幕】なんじゃない!?」

「それは矛盾してるよ!!」
【彼女こそが黒幕】<【絶望殺害禁止ファイル】

水上「このファイルを見てみて。  久地先さんは絶望じゃないんだ。間違えやすいけど、希望があったんだ。」

紅杏「・・・ということは、彼女の黒幕説はなくなりましたね。」

モノクマ「うっ・・・・ぐぅ・・・!!」

風空「これでもまだ抗う気か!?」

水上「・・・モノクマ、お前の正体を・・・もう一度指す。」

黒幕の正体
『雨唄 蛍』

「君しか・・・あり得ないんだ!!」

モノクマ「・・・だーかーら!! 雨唄クンは既に死亡してるだろ!? 何度言ったらわかるんだ!!」

白柳「・・・なぁ、その黒幕ってさ、元々『最初に集められた人じゃない』んじゃないか?」

春風「・・・なるほど、『俺達は最初に集められた誰かが黒幕』だと『思い込んでいた』んだね・・・。」

風空「えっと・・・つまり?」

紅杏「あれは・・・【私達が関わったのは雨唄宵斗君】じゃないんですか?」

「それに賛同するよ!!」
【私達が関わったのは雨唄宵斗君】<【雨唄宵斗について】

水上「プロフィールを見た時、みんなの顔写真があったんだ。」

白柳「顔写真・・・じゃあ、『雨唄宵斗の顔写真』も!?」

水上「ああ、『正しく俺達が関わってきた雨唄君』だった。」

モノクマ「・・・じゃあ、なんなのさ!!」

風空「・・・何が。」

モノクマ「オマエラが関わってきたのは雨唄宵斗、でも蛍の方はどこいったのさ!!」

水上「・・・多分・・・それは・・・。」

か ん し

「・・・そうかわかったぞ!!」

モノクマ「ほーう? 何がわかったのか言ってみなよ。」

水上「黒幕・・・雨唄蛍は監視していたんだ。」

春風「・・・運営、か。 なるほど確かにそれなら利点がある。 監視していてもう一人の運営がそこに混ざればいい。」

風空「あれだね・・・正しく『テレビで見ている』ようなのなんだね?」

春風「・・・そうだね、黒幕から言うと『雨唄君が殺されたのは予想外』だったんじゃないか?」

モノクマ「な・・・なんでさ。」

春風「君からしたら・・・第三者が首を突っ込んだんだ。 生き残らせる要因が一人減って相当焦ったんじゃないか?」

モノクマ「な・・・なにいって・・・。」

紅杏「・・・そうするとあなたの正体に気づきにくくなる・・・。 すると私達は大混乱。オシオキされてはいさよなら・・・ですもの。」

モノクマ「う・・・うぐぅ・・・!!」

風空「雨唄が黒幕ならこのプログラムのフィールド、そして『絶望変換プログラム』の事にも納得がいくよ!!」

白柳「・・・あいつは『超高校級のデバッカー』!! プログラムを書き直す、もしくは模範して作ればこんなのができる!!」

モノクマ「マヒャド!!」

紅杏「雨唄蛍の方のプロフィールがないのも納得がいきます・・・!!
そんなのやっても得するのは黒幕だけですもの!!」

春風「それにそんなことならお前が勝手に書き込めばすぐにできる。」

モノクマ「ニャルラトホテプ!!」

水上「・・・雨唄宵斗は、姉がいると言っていた。 そして日記にも・・・『姉ちゃん』と言う存在がプログラムを使って何かしようとしていた。

となると・・・黒幕は・・・!!」


「君しかいないんだ!! 『雨唄 蛍』!!」


モノクマ「アサルトバスタァァァァ!!」


モノクマは、跳び箱の上で糸が切れた操り人形のように倒れた。
やがて跳び箱も、モノクマも、ノイズがかかる。

「・・・うぷ。 うぷぷぷぷぷ!!」

やがてそれは人型になり、あの独特の声ではなく、年頃の女の子の声が周りに響く。

風空「お出まし・・・だね!!」

水上「・・・ああ。」

「あーあ、ばれちゃった。
仕方ないか。宵斗は殺されちゃったし・・・ね。」


彼と同じカラーリングだが、明らかに違う。
まず前髪、モノクマをモチーフにしたカチューシャをつけていて顔はしっかりと見える。
そして洋服。 同じ制服なのだが、白いセーター、そしてスカート。
さらにブレザーの前ボタンを開けている。

これが、本物の『雨唄 蛍』だった。

雨唄「うぷぷ、よくぞここまでたどり着いたね。 正解、今回の黒幕は−・・・ あたし、雨唄蛍ちゃんでしたぁぁぁぁ!!」

彼女の笑い声が響く。 裁判所というなのプログラムの中で。

chapter6 望みって一体何ですか? 学級裁判編 ( No.107 )
日時: 2014/03/16 14:51
名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)

雨唄「うぷぷ、どーお? どーお? 今まで一緒にいた雨唄が実はあたしの正真正銘一個下の弟で・・・黒幕とグル。 なーんていう絶望は!!」

水上「そんなことはどうだっていいんだ!! なんでこんな事したんだ!!」

風空「そうだよ!! みんなを殺して!!」

雨唄「えー? だってー絶望に変換すれば江ノ島盾子様喜ぶじゃない?」

紅杏「た・・・たった・・・それだけで!!?」

雨唄「うん、そーだよ? それがどっかした?」

春風「ひ・・・人として・・・狂ってるぞ・・・!!」

雨唄「うぷぷ、何当たり前な事言ってるんですかはーるかぜくん?」

白柳「それだとしても理解不能よ。 あんた、何で私達を殺した。 殺し合いをさせた。」

雨唄「それも当たり前すぎて呆れるってばー。 あんねぇ?盾子様のアルターエゴってしってる? それをアンタ等のアバターに付けて復活させる。
そうするとなんと言うことでしょう!! 絶望になったじゃありませんか!! というわーけ。」

春風「そうやって江ノ島の人格を俺達に取り付けて絶望を増やそうとしたのか・・・!!」

雨唄「そっ。 お亡くなりになってしまった盾子様が喜ぶのはこれしかないの!! 宵斗も喜ぶだろうなぁ・・・絶望に・・・賛成してたもんねぇ・・・。」

うっとりとした表情で彼女は元々雨唄がいた席を見る。
そこには何もない。 既に遺影は無くなっているのだから。

雨唄「・・・あっそうだ。 アンタ等に見せてあげようか? 『外の世界』。」

風空「ほ・・・本当!!?」

雨唄「あたしに一言も二言もありませーん。 んじゃ、堪能していってね!! 『絶望』を!!」

そして真ん中にノイズが所々写る画面を出した。

そしてその画面に写った背景に言葉を失った。

雨唄「うぷぷ。 どう?これがアンタ等が出たかったお外。 ちなみに加工は一切してませんよー。 本当現実真実。 真なんだから。」

「嘘だなんて言わないでね?」

画面には人々が殴り合ってる物。 店や建造物を巨大なモノクマが壊している物。

これが・・・・外の・・・俺達が出たかった・・・世界・・・!!?


風空「・・・・ねぇ、これじゃ・・・みんなは・・・みんなの・・・大切な人は・・・!!?」

雨唄「一般人だったら死んでるよ〜。 思い切り残酷な死に方してんじゃない?」

紅杏「・・・そんな・・・私達の・・・出たかった世界は・・・」

雨唄「そそっ、こーんなに壊れに壊れた絶望に染まった世界!!」

春風「そ・・・んな・・・・。」

白柳「・・・・。」

みんな・・・絶望に・・・染まってる!?

水上「駄目だ!! 絶望に染まるなっまだみんなの大切な人が死んだ訳じゃないだろ・・・!!?

だったら・・・!!」

雨唄「あー・・・そんな水上君に朗報です。 君のお兄さん、既にご臨終ですから。」

水上「・・・・・・・え?」

雨唄「証拠ならあるからその目にハッキリと・・・記録しておいてね!!」

画面がもう一つ現れた。

その画面には・・・俺の兄ちゃんが・・・心臓部分を刺されている画像が載っていた・・・。

「う・・・・ぁ・・・・」

雨唄「ちなみに、水上兄は左目喪失してます。 銃の流れ弾がお目々に当たっちゃったのよねー。」

水上「あ・・・・ぁ・・・・にいちゃ・・・・」

雨唄「うぷぷ。 うぷぷぷぷぷぷぷ!! どーお?どうするの?
『この世界に希望なんてない』んだよ!!」


ああ、もう生きたいという支えがなる柱がない。
みんな絶望に染まってる。
ならばみんなで死のう。 【俺達という名の人格は死んでしまおう】。

それで・・・いい。

『それは・・・違うよ!!』
『・・・それはおかしい!!』
『諦めるな・・・てめぇはまだ生きてるだろうが!!』

【俺達という名の人格は死んでしまおう】<【??】




星鎖希『お前はそれでいいの? 本当に?』

・・・・え?

星鎖希『お前は生きてる。 まだ・・・心も体も魂も生きてる。
それを全て捨てるなっ!!』

・・・星鎖希君?

宵斗『あんなぁ、あんたはそれでいいのか? 絶望に染まって人格が死ぬのがそんなにいいのか?』

・・・それは・・・。

宵斗『待ってな。今すぐ大目玉を姉ちゃんに食らわせてやるよ。
希望を捨てるな。 水上先輩?』

・・・で・・・も・・・。

湖川『でもじゃない。 あんたはそれで満足するの?後悔しないの?』

・・・後悔・・・満足・・・

湖川『私言ったよね? 自分を貫けって。 そんな水上君、私から見たら自分を貫いてない。 あなたはあなた。 希望は失ってないの。』

・・・俺は・・・・

湖川『行ってきなよ。 私はここに干渉できない。精々あなたを見守るだけなの。 いい? 【何もかも自分の負の感情に囚われないで】』

「それに・・・賛同するよ!!」
【何もかも自分の負の感情に囚われないで】<【自由】


雨唄「・・・あ?」

水上「何もかも縛られない!! 絶望なんかに捕らわれたりしない!!
俺は俺だ!! 人格を取り替えさせるものか!!」

雨唄「・・・自己更正したの・・・!!? なんでよ・・・!!」

宵斗「よく言った水上先輩!!」

宵斗が体にノイズを走らせながら歩いてくる。
・・・これが、本当の性格なんだな。

蛍「・・・なんで・・・生きて・・・。」

宵斗「正確には生きてない。 不二咲先輩が作ったアルターエゴを模範して作った俺の『アルターエゴ』。 ここに干渉するのはすごい疲れるから数分しかいられねぇが・・・。」

蛍「な・・・なんでよ・・・!! 絶望に賛成してたじゃない!!」

宵斗「おれがいつ絶望に賛成した?   『最初から最後まで希望に賛成してる』。」

蛍「宵斗・・・てめぇ・・・騙したなぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」

水上「終わりだ・・・雨唄蛍・・・『超高校級の絶望』!!!」

雨唄「何が・・・終わりだって・・・!!?
まだ絶望は死なない!! ここには堕ちた奴が四人もいるのよ!!」

宵斗「・・・水上先輩、体力使うから戦いには参加できない・・・」

水上「いいさ、宵斗・・・待ってて。」

宵斗「はい。」


雨唄「絶望は無くならない!! 希望が・・・ある限り!!」

chapter6 望みって一体何ですか? 学級裁判編 ( No.108 )
日時: 2014/03/16 21:53
名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)

宵斗「先輩っあなた方にゲームオーバーなんて与えさせません!! 思い切りいっちゃってください!!」


水上「そうだよ・・・負の感情に縛られてどうするんだよ・・・!!」

紅杏「でも・・・あの様子だと・・・私の家族が・・・おばあちゃんが・・・。」

雨唄「あはは、あんなんだと君のおばあちゃんとっくの間に死んでるわね。 ご愁傷様!!」

紅杏「だったら・・・【死んだ方がマシ】です!!」

「そんなことあるわけないよ!!」
【死んだ方がマシ】<【自由】


水上「ねぇ、そんなの・・・ただの『可能性』だろ?
俺の家族は・・・兄ちゃんは死んじゃったけど・・・紅杏さんの家族はまだ生きているって可能性があるだろ・・・!?

簡単に諦めるな!!」

雨唄「・・・何いってんだか。 そんな絶対100%で死んじゃってるって。」

紅杏「そ・・・うですよね。 証拠もない・・・私は・・・ただ簡単に諦めていただけ・・・。 ならば・・・その一本の可能性に・・・『たった一筋の光を信じる』!! 
これが私の・・・後悔しない・・・生き方ですから!!」

水上「紅杏さん・・・。」

雨唄「チッ・・・。 そんな易々と騙されやがって・・・。」


紅杏「私、目が覚めました。 もう、後ろを見ません。 前を見続けます!!」


春風「・・・でも、そうやっても・・・。 こんなんじゃ・・・どうしようもないよ・・・。
ただでさえ、強奪戦が激しかった元の世界より・・・酷くなってるんじゃ・・・この先・・・生きていけない・・・。」

雨唄「そうそう、君みたいなのはすぐにおじゃんだよ。 この先あきらめが肝心肝心。」

春風「だったら・・・だったら・・・【ここで彷徨う方がいい】よ・・・。」

「いいわけないじゃないか!!」
【ここで彷徨う方がいい】<【自由】

水上「なぁ、春風君自体が生き残れるかという話をしてるのか? それとも俺達を含めてか・・・?
もしも俺達を含めていなかったら言う・・・仲間を信じろ!!
先読みのし過ぎなんて意味のないことはやめて、今この場の事を見ろ!!
未来に縛られすぎるな!!」

雨唄「今この場を見たって、絶望に囚われてしまうのがオチオチ。 どっちにしろ意味ない無い。」

春風「・・・そうだった・・・。 俺には・・・大切な仲間がいる・・・。 すっかり忘れてたよ・・・駄目だな俺・・・。
みんなにはみんなの、俺には俺にしか出来ないことがある・・・。
『それなら俺は自分が選んだ道を進む』!! それが俺にとって、変わり果てた世界で唯一できることなんだ!!」

水上「春風君・・・!」

雨唄「・・・くっそ。 どいつもこいつも・・・!!」


春風「俺は・・・忘れていた。 湖川さんの言葉を・・・。
周りに合わせないで・・・自分を貫く!!」


白柳「・・・あんたらはそこを選ぶのね。
それなら・・・私は既に決めてるよ。」

水上「白柳さん・・・?」


白柳「それなら私が付いていってやんよ!! 雪ちゃんもそれを望んでいるからさ。 戦闘は任せな!!
『あんたらを全力で守るからよ』。」


紅杏「もしも家族が死んでしまったなら・・・私は家族の分まで生きます!! 世界を元通りにしてみせます!!」

春風「もう迷わない!! 俺は自分にしか出来ないことをやってのける!!」

白柳「雪ちゃんも望んでいる。 希望が勝つことを、ここから出る事を!! それなら私は生きてやる!! この世が希望に溢れるまでな!!」


雨唄「・・・んだよ。 宵斗にしろてめぇらにしろ・・・
まぁ、いっか・・・。 こっちにはまだ堕ちてる人がいるもんねー?」

風空「・・・ちょっとだけだけど・・・思い出した。
僕・・・誠と仲良くなってて・・・クラスが別れても仲良くなって・・・でも別れちゃった・・・。」

水上「ふう・・・から君・・・」

風空「・・・最低だよ僕・・・。 親友の存在忘れていたんだもの・・・。
しかも謝れないよ・・・。
あんな・・・あんな世界・・・絶望に塗れている世界に・・・【誠は生きている筈ない】よ・・・!!」

「可能性を捨てるな!!」
【誠は生きている筈ない】<【自由】

水上「なあ、最初のコロシアイ学園の被験者・・・そこの生き残りを覚えているか?」

風空「・・・え?」

水上「確かに『苗木 誠』って名前が書いてあるんだ・・・!! さらに未来機関に保護されたんだ。 生きていないわけ・・・ないじゃないか!! 最悪の事態の事に囚われるな!! お前はそれでも・・・俺を勇気づけてくれた友達か!? 親友か!?」

雨唄「は・・・はん、何言っちゃってるの? もしかしたら未来機関は崩壊したのかもよ・・・?」

風空「・・・崩壊しても・・・生きてる・・・?」

水上「生きている・・・俺が確信してやるよ。」

風空「生きて・・・る。 あはは・・・生きてる・・・。
それなら・・・前に行ける。 進める。 後悔しないで歩いて行ける。
『もう縛られない。 負の感情にも絶望にも』。 僕達は自由なんだ!! 死んでたとしても、僕には翼がいるから少し平気かな?」

水上「風空君・・・!!」


風空「みんなでここから出よう。 みんな揃って。 このふざけたプログラムから!!」


雨唄「う・・・そ。 簡単に・・・論破された・・・!!?」

水上「雨唄 蛍、君の負けだ。 諦めろ。」

雨唄「あ・・・諦めろ・・・ですって!!?
んな事できるわけねぇだろうが!! 宵斗に裏切られて、絶望が簡単に希望になって・・・んな事になったらてめぇらを殺さねぇと気が済まねぇよ!!」

水上「あ・・・雨唄・・・!?」

雨唄「ぜってぇーに殺す!! 盾子様の人格を写してあげるわ!!」

chapter6 望みって一体何ですか? 学級裁判編 ( No.109 )
日時: 2014/03/17 22:03
名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)

宵斗「姉ちゃん・・・何をそこまで・・・。」

雨唄「あのね、宵斗・・・。 宵斗は知らないだろうけど、デバッカーとしての腕・・・学園生活の中で落ちてたの。 最初はスランプかなと思ったけど違った。 才能が衰えて来ちゃったの。 こんなんじゃ誰もあたしに見向きもしないと思った。でも盾子様は違った!!
あたしを・・・あたしを慰めてくれた。 職場の人は潮時なんてほざいてたけどね。」

宵斗「でも・・・」

雨唄「盾子様はあたしを温かく見守ってくれたの。あたしはそのお返しがしたいの。 なんなら死んだって構わないわ!!
水上、あたしと勝負しろ!! 負けたらてめぇらに盾子様の人格を写す・・・勝ったら潔く負けを認めるわ。 どう?」

水上「・・・わかった。」

雨唄「うぷぷ。 ・・・絶望は素晴らしいんだから。 希望なんて足下にも及ばない程ね!!!」


machine gun talk Action.... in Hoop


雨唄「希望なんて・・・ただの飾り。 ただただ前向きに生きましょうーなんて物なんだよ。 そんな物信じて平気なの?」

水上「ああ、そんな物を信じる。 絶望の反対は希望だ。 希望の中にも絶望があるなら希望の中にだって絶望はある。 俺はそれを両立する!」

雨唄「はんっ何いってんだか。 両立したって結局は負けて絶望に陥るのよ!! そんなこともわからないの?」

水上「負けない。絶対に負けない。 俺にはみんながいる。仲間がいる。 死んでしまった仲間がいる!!
そんな大切な人を・・・信じている人を裏切ることなんかできない!!」

雨唄「うぷぷ。結局はそこに行き着く。 最初に言ってた希望の中にとか絶望の中にとかなんてないの。 絶望は絶望しかない!! 光も何も無いんだから!!」

水上「いや、ある!! 天才と馬鹿は紙一重って言うだろ? 正反対の物は必ずしも逆がある!! ならば闇の中でも一筋の光だってあるんだ!! 俺はそれを・・・信じる!! それを掴む!! 闇に負けない!!」

雨唄「う・・・るせぇ!! 【絶望に縛られろ!! 闇に負けろ!! 希望なんて一切ないんだよ!!】」


「・・・希望は、絶望なんかに呑まれないんだ!!」
【絶望に縛られろ!! 闇に負けろ!! 希望なんて一切ないんだよ!!】<【希望の自由】


  B R E A K ! !


雨唄「くっそぉ・・・ちくしょう・・・!!」

水上「終わりだ。 『超高校級の絶望』雨唄 蛍。」

雨唄「・・・わかったよ・・・。 あたしの負けだ。 おめでとう、『超高校級の希望』さん。」

chapter6 望みって一体何ですか? ( No.110 )
日時: 2014/03/18 17:45
名前: アルズ (ID: NaOjLZBc)

「で、アンタ等が勝ったわけだけど・・・。 どうするの?」

雨唄蛍は証明台に座り俺達を見下ろす。
その表情は笑顔が絶えずニコニコしている。

「・・・雨唄さんも、出ませんか? このプログラムから。」
「はあ。アンタ等はあたしと共に出たいと。」
「姉ちゃん・・・出たら?」

しかし、彼女は首を振った。

「宵斗、あんたは生きてるの?」
「・・・・っ!!?  そ・・・それは・・・」
「・・・どういう事?」

白柳さんの問いに彼女は口を開いた。

「宵斗はね、アンタ等のバックアップをとるのに時間をかけ過ぎて自分のもう一つのアバターを作れなかったのよ。」
「アバターのバックアップ・・・と言うことは!!?」
「そうねー、それはここから出た方がいいんじゃない?」

雨唄蛍は足を組み、頬杖をつく。
無表情でそうツラツラと、淡々とそう言った。

「宵斗、あなたアルターエゴを作りながらバックアップをとった。
しかし時間が来て自分とあたしのを作れなかった。 ・・・違う?」
「・・・そうだよ。」
「本物は・・・もう死んで・・・?」

彼は首を縦に振った。

「おれは・・・みんながいつ死んでしまってもいいようにアバターのバックアップをとって・・・それは姉ちゃんが希望更正プログラムを使って江ノ島盾子の人格を写そうとしてたのはわかった時からしていた。」
「時間、足りなかったのね。 宵斗ってば本当にお人好し。
そこがすっごいかわいいんだけどね!!」
「はいはい。 で、姉ちゃんは・・・本物がいないから死のうとしてんだろ?」
「うん、宵斗のいない世界は何もない世界だから。」

宵斗に抱きつき俺達を見る。
この姉弟は・・・死ぬ気なのだ。 ここで。

「あたしのアバターがいなくなれば現実でも死ぬ。 宵斗ももう久地先に殺されているから死んでる。」
「・・・生き変えさせることは?」
「あんた、このプログラム組める? 春風なら模範すれば行けるけどさ。 ここ出たら無くなるのよ?」
「え・・・。」
「残念、あたし達はここからでれませーん!! じゃあ、サヨナラ。」

彼女はあのスイッチを持った。

「うぷぷ。 宵斗も押す?」
「いやいいよ。 姉ちゃんが押しなよ。」
「今ならわかる、盾子様の気持ちが。 絶望・・・あぁ、絶望!!
これが死ぬ絶望・・・!!」
「・・・みんな、ばいばい。」

彼女はボタンを押した。

『アマウタ キョウダイ が クロ に きまりました。 オシオキを かいしします。』

今までとは違うのは「GAME CLEAR」と書かれているのと、彼らはモノクマに引っ張られないで自らオシオキの場へと向かったことだ。
俺は何も考えず二人の元へ走って手を伸ばしたが、雨唄宵斗に押しのけられてしまい、尻餅をついてしまった。

「脱出パスワードは、『HOOP』。」

彼はそうぼそりと言って姉と共にオシオキ場へと行ってしまった。


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