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逃走中〜勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ〜
日時: 2012/11/04 00:26
名前: ヨーテル ◆I.1B0IMetU (ID: 74hicH8q)

皆さん初めまして、ヨーテルと申します。男子高校生です。

私は元々、『にじファン』で活動していたのですが、サービスが終了してしまったため、こちらのサイトに移転してきました。

新参者ですが、どうかよろしくお願いします。


さて、この逃走中は、基本的には他の作者さんの書かれている逃走中と同じです。アニメやゲームからキャラクターをだし、作者さんを募集して逃走中を行う…といったものです。

しかし、他の方の逃走中と少し違うのは、頭脳戦の要素が少し強いといったことです。まあ、読んでいただければわかると思います。
もちろん、普通に逃走中が好きな方にも、楽しんでいただけると思います。

では、あまり前書きが長くなってもアレなので、さっそく逃走者紹介、どうぞ!



逃走者一覧

『大乱闘スマッシュブラザーズ』 参加7名
・マリオ
・ルイージ
・ヨッシー
・ネス
・リュカ
・スネーク
・ルカリオ

『東方Project』 参加8名
・博麗霊夢
・霧雨魔理沙
・十六夜咲夜
・レミリア・スカーレット
・フランドール・スカーレット
・射命丸文
・アリス・マーガトロイド
・パチュリー・ノーレッジ

『闘牌伝説アカギ』 参加4名
・赤木しげる
・安岡
・鷲巣巌
・南郷

『魔法少女リリカルなのはStrikerS』 参加8名
・高町なのは
・フェイト・T・ハラオウン
・八神はやて
・ヴィータ
・シグナム
・スバル・ナカジマ
・エリオ・モンディアル
・キャロ・ル・ルシェ

『ひぐらしのなく頃に』 参加8名
・前原圭一
・竜宮レナ
・園崎魅音
・園崎詩音
・古手梨花
・北条沙都子
・赤坂衛
・大石

『とある魔術の禁書目録』 参加7名
・上条当麻
・インデックス
・御坂美琴
・白井黒子
・佐天涙子
・初春飾利
・アクセラレータ

『咲-saki-』 参加8名
・宮永咲
・竹井久
・福路美穂子
・池田華奈
・加治木ゆみ
・東横桃子
・国広一
・天江衣

『作者さん達』(敬称略) 参加10名
・しら
・izumi
・日南六町
・ゆうやん
・フラット
・KAME3
・阪神政虎
・翡翠煉
・竜王
・スライムマン

『オリジナルキャラ』※紹介あり 参加4名

竜崎悠太
偏差値68の県立来夢高校に通う、高校2年生。理数系の天才で、校内でもトップの成績をとっている。それに加え、冷静さとリーダーシップを兼ねそろえているため、顔は平均的なのだが、女子からの人気が高い。ただ、竜崎が恋愛に鈍感な為、好かれているということに気付いていない。よって、人と付き合ったこともない。

結城秋子
竜崎のクラスメイト。竜崎のことを心から好いているが、本人の前に行くとどうしても緊張してしゃべれない。ノーメイクだが十分かわいい顔をしているので、男子からは人気が高いが、彼女は竜崎一筋で、他の男子になど見向きもしない。頭は、それなりにいいようだ。

一ノ瀬玲奈
竜崎のクラスメイト。基本的にクールな性格をしており、状況判断も的確。彼女には、幼いころに一家を詐欺でつぶされた経験がある。そのため、人の嘘に敏感で、嘘を見抜くのがとてもうまい。成績は非常に優秀で、10段階評価のオール9。

藤田剣人
竜崎のバイト先の先輩。比較的まじめな性格で、何事にも一生懸命取り組む。そのせいか、国内でも有数の有名大学に通っている。本人いわく、自分の通っている大学は、日本一有名なT大学にあっさりK.Oされる大学であるとのこと。優しい性格をしているが、打たれ弱い。
 

以上、64名です。


今回の作品は、にじファンで書いていた逃走中の完全コピーです。そのため、参加してくださっている作者さんはすべてにじファンの方ですが、ご了承ください。

ちなみにこの小説、にじファンで途中まで連載していました。なので、途中まではとんでもないハイペースで更新しますが、そこからは少し遅くなります。









10/15 午前8時くらいに、参照が1万を越えました。ありがとうございます!

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Re: 逃走中〜勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ〜 ( No.44 )
日時: 2012/07/13 20:44
名前: ヨーテル ◆I.1B0IMetU (ID: kDmOxrMt)

黒子「あら?ホテルって、ここではありませんの?」

パチュリー「どうやらそのようね。すぐに入りましょう」

魅音「ゲーム中断か〜おじさんとしては、やる気はいってたからこんなことは勘弁してほしかったんだけどね〜」

偶然ホテル前にいた3人。早速入ろうとすると、ホテルの入口にいたスタッフのヨーテルに呼び止められた。

ヨーテル(スタッフ)「このホテルに入ると、明日の深夜1時のゲーム再開まで、外に出ることはできませんが、よろしいでしょうか?」

黒子「え…?別にかまいませんの。外に出る用事もありませんし…」

ヨーテル(スタッフ)「そういう事ではありません。今ホテルに入るという事は、他の逃走者より先にホテルに入るという事ですよね…?」

魅音「それが何か問題があるの?」

ヨーテル(スタッフ)「貴女方は雨に濡れることなくホテルに入る…しかしほかの逃走者は、これから降るであろう雨に濡れてしまうのですよ。これがどういうことか…分かりますか?」

黒子「ぜんっぜん分かりませんの!それは他の逃走者の運が悪かったというか、それだけで…」

黒子の言うことは完全に正論である。他の逃走者が雨に打たれようと、それはこの3人が知ったことではないし、ホテルに入ってしまえばシャワーを浴びることが出来る。今多少の雨に打たれようと、問題はない気がするが…

ヨーテル(スタッフ)「まだ…分からないんですか?気付かないんですか?ならもうぶっちゃけます。今、この雨が降ることによって、困る逃走者が4人いるんです!雨ごときで、困る逃走者が4人もいるんです!ここからは、こちらの事情で言うことはできませんが…どうか、あなた方に人間の心があるのなら…その4人を、助けに行ってあげてください」

パチュリー「だから、その4人って誰なのよ?」

ヨーテル(スタッフ)「私は、このゲームのスタッフです。これ以上は、さすがに…でも、貴女方ならわかるはずです」




ザアアアアアア!ザアアアアアア!

雨が、降りだした…




ヨーテル(スタッフ)「降ってきました。このままホテルに入るか、それとも、このエリア内で困っている4人を救うか…決めてください」

降り出した雨は、ヨーテルを含めた4人の体を濡らす。

と、その時…!




??「ぐわああああああああ!!」

??「きゃああああああああ!!」

??「いやああああああああ!!」




耳をつんざくような悲鳴…!

4人「!」

そして、この悲鳴に連動したかのように…

白井黒子の正義感が…

園崎魅音の記憶が…

パチュリー・ノーレッジの知識が…

黒子&魅音&パチュリー「ああああああああああああ!」

今、開花した…!

ヨーテル(スタッフ)「気づいた…気づいたんですね!?今このエリア内で困っている4人が誰なのか!」

魅音「いや、2人しかわからないけど…助けに行こう!」

パチュリー「そういうことなのね…私としたことが!あ、でもあと2人は?」

黒子「私も2人しかわかりませんが…とにかく助けに行きますの!」

少し不安要素の残る3人だったが、その事実に気付くと一目散に走りだした。




そして、残された作者は…

ヨーテル(声)「頼んだぞ…あの4人を…救ってくれ!」




逃走中は中断された。しかし、どうやら眠れそうにはない。
このエリア内で困っている4人を、助けないことには眠れるはずもない…!

Re: 逃走中〜勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ〜 ( No.45 )
日時: 2012/07/13 20:44
名前: ヨーテル ◆I.1B0IMetU (ID: kDmOxrMt)


エリア内に轟いた悲鳴。それを、何人かの逃走者が聞いていた。

フェイト「な…何!?」

咲「すごい声…でも一体誰の?」

雨が降ることによって困ることになる、ある逃走者が上げた悲鳴である。




黒子「早く…早く行かなくては!助けに行かなくては…!」

ホテル前で、困っている逃走者のことに気が付いた黒子。

竜崎「…ん?あれは、白井?」

上条「おい、白井黒子!何やってんだ!?」

それを見た、竜崎と上条。黒子の尋常じゃない様子に驚き、声をかける。

黒子「ちょうどいいですの!」

2人は、黒子から事情を聞く。

黒子「この雨で、困ってる逃走者がいるんですの!助けに行きますわよ!」

上条「お…おい!誰だよ、困ってる逃走者って」

竜崎「…ん?ああ、そういう事か!」

竜崎が、突然大声を上げた。

上条「どういうことだ?説明してくれ」

竜崎「時間が惜しい、走りながら説明する。……結論から言ってしまうと、今困っている逃走者は、圭一…そして赤坂さんの2人!」

黒子「その通りですの。あの2人は、ミッション1で血を800cc抜いていますの」

竜崎「そうだ。そして、この突然の雨と、気温の変化。血を抜いた彼らが、耐えられるかどうか…」

上条「いやいや、大丈夫だろ?それくらいは…」

竜崎「彼らは、血を抜いただけじゃない。毒の影響を受けている。それも、血を抜いたせいでかなりの影響を…」

上条「あ!」

ただ血を抜いて、雨に打たれて体温が下がるくらいなら、圭一と赤坂のことだ。あまり問題はないだろう。しかし、ミッション4の毒。これを受けた圭一と赤坂は、今限りなく体調が悪いはずだ。

つまり、今圭一と赤坂は…


血を800抜かれている+強力な毒の影響を受けている+雨のせいで体温が下がっている


という状態になっているという事だ。これでは、いくらあの2人と言えど、危うい…!

上条「じゃあ、早く助けに行かねえと!」

黒子「だからそう言ってますの!ですが…」

竜崎「…どうした?」

黒子「あと2人…困っている逃走者がいるって、スタッフは言ってましたの…」

竜崎「あと2人…?心当たりはないな」

雨のせいで困っている逃走者とは、赤坂と圭一だった。さあ、あと2人は…?




スタッフ「嫌いな逃走者を教えてください!」

なのは「…え、何?こんな時に…」

ホテルに向かっているなのは。しかし、スタッフに妙な質問をされる。

なのは「う〜ん…みんないい人そうだったし…あ、でもしいて言えばアクセラレータ君かな…ちょっと苦手なんだよね」

スタッフ「ありがとうございました!」

スタッフは、どこかへ走って行ってしまった。

なのは「なんだったんだろう…あ、ホテルに向かわないと!」

しかし、ここにもう1人の人間が姿を現す。

魅音「あっ、なのは!」

なのは「魅音…ちゃん?」

魅音「お願い!一緒に来て!このままだと、圭ちゃんが…赤坂さんが…!」

なのは「ごめん、何の話?」

魅音「あっ、えっとね…」




説明中…




なのは「大変!じゃあすぐに助けに行かないと!」

魅音「二手に分かれよう!圭ちゃん達が見つかったら連絡して!」

なのは「分かった!」

魅音から事情を聞いたなのは。圭一と赤坂を探す!




そして、作者さん達もこの異常さに気付く。

izumi「ああ、そういうことでか!」

フラット「圭一さんと赤坂さんが危ないです!」

前半戦を、詳しく見ていた作者さん達。ミッション1の様子から、圭一と赤坂の体が危ないことに気が付いた。




煉「悲鳴の聞こえた方に行きましょう!」

しら「あれ、悲鳴って…いくつか重なってませんでしたか?」

煉「…え?」

そう、この雨で困っている逃走者は、圭一と赤坂だけではないのだ…!

Re: 逃走中〜勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ〜 ( No.46 )
日時: 2012/07/13 20:45
名前: ヨーテル ◆I.1B0IMetU (ID: kDmOxrMt)


竜崎「そうだ…あの悲鳴…女の悲鳴が入ってなかったか?」

上条「そういえば…そんな気もするな」

黒子「女性の方…ですが私には、雨で困ることになる女性の方なんて心当たりはありませんの」

上条「俺たちが来てるのはベストだから、服が透けてしまう…なんてこともないしな」

黒子「不潔ですのよ!」ドカッ!

上条「ゴハァ…」




———ん——————くん!




上条「…ん?何か言ったか?」

竜崎「いや…何も?」

黒子「あ…!あれを見てくださいまし!」

黒子が指を刺した方向に目をやると、そこには…



赤坂「圭一君!圭一君!」

圭一「…………」

倒れた圭一に、必死に声をかける赤坂の姿があった。



竜崎「け…圭一?圭一!」

上条「おい、大丈夫か!」

黒子「これは…」

その声に反応して、赤坂が振り返った。

赤坂「ああ、君たちか…見ての通りだ、圭一君が倒れてしまった。意識はない。いまは、私の服をかぶせて体温を保っているが…危険な状態だ」

竜崎「さっきの悲鳴は…赤坂さんのだったんですね」

上条「おいやべぇぞ!早く圭一をホテルに運ばねえと!」

竜崎「赤坂さん、俺が圭一をおぶっていきます」

赤坂「すまないね…こういうことは、私がやるべきなのに…」

竜崎「いいえ、赤坂さんもきついでしょう。圭一と同じ条件でこの2ndステージに挑んでるんですから…」

竜崎は、圭一をおぶって走り出そうとした。その時…



なのは「圭一君!」

魅音「圭ちゃん!大丈夫!?」

日南六町「圭一さん…」

KAME3「これはまずい…」

4人の逃走者が、竜崎たちと合流した。



竜崎「圭一は俺が運んでいく!お前らは、エリア内をくまなく捜索して、いまエリア内で苦しんでいる女を探してくれ!どうやらいるらしいんだ…まだこの雨で苦しんでいる逃走者が…」

魅音「分かった…圭ちゃんを任せたよ!」

なのは「でも、女の逃走者って…誰?」

KAME3「……あ!」

日南六町「どうしました、KAME3?」

KAME3「わかりました!雨で苦しんでいる女性の逃走者…早く助けに行かないと!」

なのは「誰?誰?」

KAME3「あとで説明します!そうだ、なのはさん…エリア内を回って傘のようなものを用意してもらえませんか?」

なのは「傘だね…分かったよ!」

KAME3「魅音さんも、傘を調達してきてください!出来ればたくさん…最低でも4本です!」

魅音「たくさん?分かった!」

KAME3「日南六町さんと俺は、その逃走者の元へ向かいます!傘の用意が出来次第すぐ来てください!」

KAME3は、逃走者たちをうまくまとめて指示を出していた。これによって、各自の役割がはっきり決まり、迅速に動くことが出来た。

KAME3「さあ、1秒も無駄にはできません!行きますよ!」

日南六町「分かりました」




逃走者が、他の逃走者を助けるために雨の中を走り回っていた。それは、今回出てこなかった逃走者も例外ではない。黒子、魅音、パチュリーの3人によって、エリア内で苦しんでいる逃走者がいるという情報は、確実に伝わっているのだから。

圭一は、竜崎が保護したため、命の危険はないだろう。
赤坂は、持ち前の身体能力でこの状況に耐えている。
さあ、残る2人の逃走者を、救うことはできるのか…!

Re: 逃走中〜勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ〜 ( No.47 )
日時: 2012/07/13 20:46
名前: ヨーテル ◆I.1B0IMetU (ID: kDmOxrMt)

外では、逃走者たちが他の逃走者を雨から救うために動いている。
一方、牢獄にいる者たちはホテルに移動させられていた。




〜ホテル内 牢獄〜

ヴィータ「おい、誰かホテルに入ってきたぞ」

ルイージ「あれは…竜崎と赤坂さんと…圭一!?」

初春「でも、なんて圭一さんを竜崎さんがおぶってるんですか…?」

牢獄の者たちが、不審がる…

竜崎「くっ…やはり圭一は重いな…」

レナ「竜崎君!圭一君はどうなってるの!?」

竜崎「結論から言うと、倒れた。ミッション1で血を抜いたせいで、毒の影響をモロに受けている。それにこの雨で体温が下がるからな」

詩音「ちょ…圭ちゃんは大丈夫なんですか!?」

竜崎「問題ないと思うが…スタッフ!医者を呼んでくれ!」

ryouki(スタッフ)「わかりました。有能な医者を呼んできます」

ryoukiはその場から立ち去ると、スタッフ室に消えていった。

竜崎「それで…逃走エリアにはあと2人、この雨で困ることになる逃走者がいるらしいのだが…心当たりはあるか?」

竜崎は、圭一を近くにソファに寝かせた後、牢獄の者たちに尋ねた。

ルイージ「あと2人…心当たりはないね」

久「私も、分からないわ」

しかし、牢獄の者たちから有力な情報は得られなかった。

竜崎「そうか…ところで、十六夜咲夜の姿が見えないようだが…」

確保者として牢獄にいるはずの咲夜の姿は、なかった。

魔理沙「あ〜咲夜な。なんか、作者が雨の報告をした直後に、牢獄打ち破りそうな勢いで暴れだしたから、いったん薬で眠らされてるぜ。まったく、何で暴れだしたりしたんだか…やれやれだぜ」

竜崎「暴れた…?一見冷静そうな十六夜がか?フム……女の悲鳴、雨、そして十六夜咲夜の暴走…どうやら、この辺に残る2人を特定するヒントがありそうだが……クッ、分からん」

赤坂「竜崎君でもわからないのか…」

竜崎「KAME3が分かったそうですから、あとはKAME3に期待しましょう。俺たちの出番は終わりです」

赤坂「それじゃあ、私は圭一君の傍にいよう」

竜崎「その必要はないでしょう。有能な医者が来るそうですし、赤坂さんだって体力をかなり消耗しているんです。休んだ方がいいですよ」

赤坂「そうか、すまないね…」

竜崎と赤坂は、スタッフから個室の鍵を受け取ると、そのまま階段を上って行った。

Re: 逃走中〜勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ〜 ( No.48 )
日時: 2012/07/13 20:46
名前: ヨーテル ◆I.1B0IMetU (ID: kDmOxrMt)


アカギ「ククク…ホテルが見えたか。入ってもいいんだが…」

アカギ、ホテルにたどり着くが、なぜか中に入らない。

アカギ「まだ、俺のすることが残ってる気がする…ここは、もう少し逃走エリアにとどまっておくか」

アカギは、何かを感じ取ったのか、来た道を戻って行った。するとそこで、偶然ある人物と鉢合わせた。それは…



パチュリー「ア、アカギ!?」

アカギ「パチュリーか。どうした?」

パチュリー「丁度良かったわ。貴方、レミィと妹様を……いえ、レミリア・スカーレットとフランドール・スカーレットを見なかったかしら?」

アカギ「見てねえな。その2人がどうかしたのか?」

パチュリー「いえ、ちょっとね…」

パチュリーは、アカギから目をそらした。言いたくなかったのだ。レミリアとフランが吸血鬼だという事を。

レミリアとフラン…この2人は、500年を生きた吸血鬼である。身体能力は、全逃走者の中でもトップクラスに位置しているが、弱点もある。その弱点は、吸血鬼の弱点がそのまま当てはまる。つまり、レミリアとフランは…流水が苦手なのだ。

通常、人間は雨に打たれたところでどうってことはない。しかし、吸血鬼は違う。雨に少し打たれるだけで、身体からは煙が上がり、溶けてしまうのだ。それでも、死ぬことはないのだが、辛いことに変わりはない。

パチュリー「それじゃあ、アカギは先にホテルに入ってて。私はもう少しエリア内にいるわ」

そう言って、その場から立ち去ろうとするパチュリー。しかし、そのパチュリーの肩を、アカギが掴んだ。

パチュリー「な、何?」

アカギ「……レミリアとフランドールは、おそらく人間ではない。違うか?」

パチュリー「……!!」

突然のアカギの言葉に、パチュリーは目を見開いた。

アカギ「ククク…図星か」

パチュリー「……ええ、そうよ。あの2人は吸血鬼なの」

アカギ「なるほど、確かに吸血鬼なら、雨が苦手なのも納得がいく。このゲームが深夜開催なのも、その2人に太陽の光を当てないためか」

パチュリー「他の逃走者には、この事実は出来る限り知られたくなかったわ…」

アカギ「何故だ?」

パチュリー「人間は、強大な力を持ち、かつ知能を持っている種族を嫌うのよ。もしこの事実を、他の逃走者が知ったら、彼女たちは必ず邪険に扱われてしまう…!」

アカギ「……そうかな?俺は、そうは思わない。なぜなら、ここにいる逃走者は、修羅場をくぐってきた狂人だらけだから…!」

狂人と言われれば、どうしても赤木しげるを思い浮かべてしまう。しかし、実はアカギ以外の逃走者も狂人だらけなのだ。

高町なのは、上条当麻、マリオ、スネーク。少し考えただけでも、これだけ普段命を賭けて戦っている者たちが思い浮かぶ。彼らは、間違いなく狂人…!なぜなら、彼らは目的のために、自分を捨てることが出来るから…!

アカギ「そんな奴らが、いまさら吸血鬼ごときに臆して、邪険に扱うわけがねぇ…!むしろ逆…!受け入れるはずさ、その事実を…!」

パチュリー「その言葉…信じていいの?」

アカギ「信じられねえっていうなら証拠がある。見な、あそこを…」

アカギは、前方を指さした。しかし、そこには何もなかった。

パチュリー「からかってるの?何もないじゃない」

アカギ「よく見てみろ」

パチュリーは、目を細めて前方を見た。すると、人影が見えた。しかも、1人や2人の影の大きさじゃない。ざっと見積もっても、10人…20人くらい…下手をするともっといるかもしれない。

その影は、だんだんこちらに近づいてきている。やがて、パチュリーの目でも目視できるような位置に影がやってきた。その影の正体とは…



KAME3「大丈夫ですか?レミリアさん、フランさん」

レミリア「え、ええ…大丈夫よ」

日南六町「傘が2本しかないと聞いたときはどうなることかと思いましたが…みなさんが来てくれて助かりました」

なのは「みんな、あと少しでホテルだよ!」

アカギとパチュリーを除く、エリア内にいる逃走者全員だった。

まず、なのはと魅音が持ってきた傘で、レミリアとフランの頭上をガード。しかし、傘は2本しかなかったため、少し雨が当たってしまうのだが、他の逃走者が円陣を組み、その中央にレミリアとフランを入れながら移動することで、2人を雨から完全に守っていたのだ。

シグナム「最後まで油断するなよ!ホテルに着くまで、一滴の雨もこいつらに当てさせるな!」

izumi「分かってますよ!」

ゆうやん「最後まで守るんです…!俺たちは仲間なんですから!」



アカギ「ククク…どうだ?」

パチュリー「信じられないわ…まさか、吸血鬼を逃走者全員が守るなんて…」

すると、円陣の先頭にいたKAME3がパチュリーに気付いた。

KAME3「パチュリーさん……守りましたよ」

パチュリー「…なんで?なんで貴方たちは、吸血鬼を嫌わないの…?」

KAME3「ハハ…そんなの、決まってるじゃないですか」

煉「そうです、決まってます」

フラット「ええ、決まってますよね」











——————『仲間』ですから。




その言葉を聞いた時、知識の魔女パチュリー・ノーレッジは2つのことを確信した。1つは、ここにいる逃走者は全員吸血鬼を救うような愛すべき馬鹿であるという事。そして、2つ目は…

逃走者同士に、確かな絆が存在すること———


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