二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 逃走中〜勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ〜
- 日時: 2012/11/04 00:26
- 名前: ヨーテル ◆I.1B0IMetU (ID: 74hicH8q)
皆さん初めまして、ヨーテルと申します。男子高校生です。
私は元々、『にじファン』で活動していたのですが、サービスが終了してしまったため、こちらのサイトに移転してきました。
新参者ですが、どうかよろしくお願いします。
さて、この逃走中は、基本的には他の作者さんの書かれている逃走中と同じです。アニメやゲームからキャラクターをだし、作者さんを募集して逃走中を行う…といったものです。
しかし、他の方の逃走中と少し違うのは、頭脳戦の要素が少し強いといったことです。まあ、読んでいただければわかると思います。
もちろん、普通に逃走中が好きな方にも、楽しんでいただけると思います。
では、あまり前書きが長くなってもアレなので、さっそく逃走者紹介、どうぞ!
逃走者一覧
『大乱闘スマッシュブラザーズ』 参加7名
・マリオ
・ルイージ
・ヨッシー
・ネス
・リュカ
・スネーク
・ルカリオ
『東方Project』 参加8名
・博麗霊夢
・霧雨魔理沙
・十六夜咲夜
・レミリア・スカーレット
・フランドール・スカーレット
・射命丸文
・アリス・マーガトロイド
・パチュリー・ノーレッジ
『闘牌伝説アカギ』 参加4名
・赤木しげる
・安岡
・鷲巣巌
・南郷
『魔法少女リリカルなのはStrikerS』 参加8名
・高町なのは
・フェイト・T・ハラオウン
・八神はやて
・ヴィータ
・シグナム
・スバル・ナカジマ
・エリオ・モンディアル
・キャロ・ル・ルシェ
『ひぐらしのなく頃に』 参加8名
・前原圭一
・竜宮レナ
・園崎魅音
・園崎詩音
・古手梨花
・北条沙都子
・赤坂衛
・大石
『とある魔術の禁書目録』 参加7名
・上条当麻
・インデックス
・御坂美琴
・白井黒子
・佐天涙子
・初春飾利
・アクセラレータ
『咲-saki-』 参加8名
・宮永咲
・竹井久
・福路美穂子
・池田華奈
・加治木ゆみ
・東横桃子
・国広一
・天江衣
『作者さん達』(敬称略) 参加10名
・しら
・izumi
・日南六町
・ゆうやん
・フラット
・KAME3
・阪神政虎
・翡翠煉
・竜王
・スライムマン
『オリジナルキャラ』※紹介あり 参加4名
竜崎悠太
偏差値68の県立来夢高校に通う、高校2年生。理数系の天才で、校内でもトップの成績をとっている。それに加え、冷静さとリーダーシップを兼ねそろえているため、顔は平均的なのだが、女子からの人気が高い。ただ、竜崎が恋愛に鈍感な為、好かれているということに気付いていない。よって、人と付き合ったこともない。
結城秋子
竜崎のクラスメイト。竜崎のことを心から好いているが、本人の前に行くとどうしても緊張してしゃべれない。ノーメイクだが十分かわいい顔をしているので、男子からは人気が高いが、彼女は竜崎一筋で、他の男子になど見向きもしない。頭は、それなりにいいようだ。
一ノ瀬玲奈
竜崎のクラスメイト。基本的にクールな性格をしており、状況判断も的確。彼女には、幼いころに一家を詐欺でつぶされた経験がある。そのため、人の嘘に敏感で、嘘を見抜くのがとてもうまい。成績は非常に優秀で、10段階評価のオール9。
藤田剣人
竜崎のバイト先の先輩。比較的まじめな性格で、何事にも一生懸命取り組む。そのせいか、国内でも有数の有名大学に通っている。本人いわく、自分の通っている大学は、日本一有名なT大学にあっさりK.Oされる大学であるとのこと。優しい性格をしているが、打たれ弱い。
以上、64名です。
今回の作品は、にじファンで書いていた逃走中の完全コピーです。そのため、参加してくださっている作者さんはすべてにじファンの方ですが、ご了承ください。
ちなみにこの小説、にじファンで途中まで連載していました。なので、途中まではとんでもないハイペースで更新しますが、そこからは少し遅くなります。
10/15 午前8時くらいに、参照が1万を越えました。ありがとうございます!
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- Re: 逃走中〜勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ〜 ( No.39 )
- 日時: 2012/07/11 21:07
- 名前: ヨーテル ◆I.1B0IMetU (ID: kDmOxrMt)
圭一「あと…100mくらいですか?」
赤坂「ああ、だが圭一君、2ndステージに行っても決して無理はしないように」
圭一「分かってますよ」
ハンターに気を付けながら、確実に駒を進めてきた赤坂と圭一。喫茶店は、もうすぐそこだ!
圭一「それじゃあ、さっそく…」
赤坂「待つんだ圭一君。喫茶店の前には、きっとハンターがいる」
圭一「あ…さっきの確保情報…」
先ほど、スバルが喫茶店前で確保されていた。喫茶店前にハンターがいる確率は高い。
赤坂「無理して喫茶店に入る必要はない。迂回して茶店の方に入ろう」
圭一「そうですね…」
時間をあまり気にすることなく、最善の判断を下す赤坂。さすが、刑事といったところか…
美穂子「もう…限界です…」
喫茶店の近くまでやってきた美穂子。しかし、体力のない彼女にとって、この毒は辛すぎたようだ。
美穂子「皆さん、すみません……自首します!」
自首は、あまり考えていなかった美穂子だが、この状況では自首を選ぶほかないようだ。
美穂子「ちょうど電話ボックスが…吐き気がしますけど、何とかあそこまでなら…」
電話ボックスを見た美穂子。救いを求めるかのような足取りで、電話ボックスの中に入った。
プルルルル…プルルルル…
エリー(声)「はい、こちら主催者室です。主催者様に伝えたいことがありましたら、私がお受けいたします」
美穂子「あの…すみません…………」
エリー(声)「どうされましたか?」
自首をすることを、躊躇う美穂子。みんなが苦しんでいるのに、自分だけ自首するなんていいのだろうか…?そういった気持ちが、美穂子に自首を躊躇わせているのだ。
そんな美穂子に、ハンターが近づく…
ハンター「……!」
美穂子(ハンターが…!)
もう迷っている暇などない。自首をしなければ、確保は必然…!
美穂子「自首…自首します!」
エリー(声)「了解しました。ゲーム残り時間4分30秒。自首成立です」
自首が成立すると同時に、ハンターは美穂子を追うのをやめた。
美穂子「皆さん…ごめんなさい。許してください…」
【福治美穂子 自首成立 残り3人】
ゲーム残り時間 獲得賞金
4:30 111万9000円
〜茶店〜
プルルルル…プルルルル…
安岡「なになに…『福治美穂子 自首成立 111万9000円獲得』自首!?」
フェイト「ついに自首が出ちゃった…」
自首成立を知らせるメールに、わずかながら戸惑う逃走者たち。
池田「みんな!キャプテンを責めないでほしいんだし!」
福治美穂子の後輩の池田。自首した美穂子が悪く思われないように、必死に先輩を庇う。
それに対する反応は、皆一つだった。
エリオ「別に、責めませんよ。毒ガスがまかれてるんです、その状況で自首した人を責めるなんて、そんなことは出来ませんよ」
パチュリー「そうよ。私でも多分、自首してたと思う…」
KAME3「この自首を責めるなんてことする人は、もう人間じゃありませんよ」
毒ガスがまかれている状況、苦しくて苦しくて仕方なかっただろう。そんな状況から何とか逃れようと自首した人を、誰が責められようか。
池田「みんな……ありがとうだし!」
・・・・・・
赤坂「よし、着いた!」
圭一「やっと、やっとなんですね…」
1stステージ終了2分前。ハンターを警戒して迂回した赤坂と圭一が、ついに茶店にたどり着いた。
赤坂「ハンターもいない、これでクリアだ」
圭一「よく考えれば、血を抜かれた俺がよくクリアできましたよね。毒もあるっていうのに…それもこれも、赤坂さんのおかげです。ありがとうございました」
赤坂「礼を言われるのはまだ早い。その言葉は、君を最後まで守ってから聞きたいね」
圭一「そうですね…さあ、入りましょう!」
毒の影響を受けている2人。だが、今だけは、元気に茶店の中に入るのだった…
赤坂衛 前原圭一 2ndステージ進出
これで、エリアに残っているのは、作者さんの竜王ただ1人!
残り時間は、ついに1分を切った。間に合うのか!
竜王「ゴホッ!ゴホッ!ヤバイ、足が動かない…」
作者さんと言えど、限界のようだ…
そこに、止めを刺すようにハンターが2体…
ハンターⅠ「……!」
ハンターⅡ「……!」
竜王「も、もう無理。動けない…」
当然逃げ切れるわけもなく…
ポンッ
竜王 ゲーム残り時間
確保 残り0人 0:45
・・・・・・
1stステージ…終了!
辛く苦しい1stステージを逃げ切り、見事2ndステージへの切符を手にしたのは…
マリオ「2ndステージでも逃げ切ってやるぜ!」
スーパースター『マリオ』!
衣「満月の晩に、衣が捕まるはずもなし!」
満月を味方に戦う美少女雀士『天江衣』!
竜崎「2ndステージ…何も起こらなければいいが」
常に理論を展開して闘う、頭脳派逃走者『竜崎悠太』!
圭一「ああ…クラクラするぜ。休憩時間で何とか…」
血を抜いて、健康状態が心配される元気中学生『前原圭一』!
赤坂「さあ、これからだ」
圭一と同じく血を抜いたが、持ち前の体力で持ちこたえる最強刑事『赤坂衛』!
レミリア「油断できないわね…」
1stステージで3回ハンターに追われるものの、全て振り切ったカリスマ吸血鬼『レミリア・スカーレット』!
そして…
ゆうやん「逃走中を知り尽くした身として、終盤までは残りたいですね」
izumi「ゆうやんさんには助けてもらいました。今度は自分がゆうやんさんを助ける番です」
『逃走中同盟』でも屈指の2人。そのキャリアの長さを活かせるか『ゆうやん』&『izumi』!
この8人が、2ndステージに駒を進めることとなった。
新たなる逃走者32人を加えて、更なる逃走心理劇が繰り広げられる!
体力、頭脳、そして運!全ての力を出し切って、逃走成功という大きなゴールに向かって突き進む!
果たして、逃走成功者は現れるのか!
- Re: 逃走中〜勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ〜 ( No.40 )
- 日時: 2012/07/12 20:55
- 名前: ヨーテル ◆I.1B0IMetU (ID: kDmOxrMt)
〜喫茶店〜
ryouki(スタッフ)「皆様、お疲れ様でした。これより、1時間の休憩時間といたします。この時間をどう使うかは皆様の自由です。飲み物や食べ物が欲しければ、近くのスタッフにお申し付けください。それでは、失礼します」
逃走中1stステージが終わり、1時間の休憩時間となった。それを聞いた逃走者たちは…
マリオ「疲れた…もう寝よう」
黒子「こうも眠くては、この後戦えませんの…少し仮眠を取りますの」
圭一「この体を休めないとな」
喫茶店にある机に突っ伏すなどして、ほとんどの者が眠りについた。特に、1stステージを戦った逃走者たちにその傾向が強いようだ。
この喫茶店には、牢獄も入ってきている。その中にいる確保者たちも、全員が眠りについていた。こんな深夜の時間帯である。眠くなってしまうのも無理はない…いや、むしろそれが正常である。
しかし、この中でも眠っていない逃走者もいた。今回は、喫茶店にいる人たちの様子を見てみよう。
・・・・・・
竜崎「眠れないな…」
2ndステージを前にして、眠ることが出来ない竜崎。ゲーム中に眠くなるといけないので、コーヒーを飲んでいる。
アカギ「俺は夜型なんでね、この時間帯に起きてるのは慣れてるさ」
竜崎「不健康だな…病気になるぞ?」
アカギと竜崎が同じテーブルにいる。何とも、面白い光景である。
アカギ「しかし暇だ。何か暇つぶしになる物はないか?」
竜崎「トランプならあるが…ポーカーでもやるか?」
アカギ「クク…暇つぶしにはちょうどいいな。2人でやるか…」
竜崎「いや、2人だと面白くないだろう。そこの3人、ポーカーやらないか?」
竜崎が、別のテーブルで話をしている3人に声をかけた。彼らもまた、こんな時間だというのに仮眠もとらず起きている。
上条「お、いいぜ。ただ、たぶん負けるけどな。不幸体質なもんで…」
梨花「やるのです。今いくのですよ〜」
フラン「あ、やるやる!」
こうして、暇つぶしのポーカー勝負が始まった。
- Re: 逃走中〜勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ〜 ( No.41 )
- 日時: 2012/07/12 20:55
- 名前: ヨーテル ◆I.1B0IMetU (ID: kDmOxrMt)
竜崎「1回チェンジ、ドロップは無し。手役が一番強かった人の勝ちでいいな?駆け引きも何もないが、暇つぶしだからこれでいいだろう」
竜崎が、トランプを何回かシャッフルし、自分を含めた5人に配る。
上条「それにしても、ミッション1で血を抜いたのは誰なんだ?」
竜崎「さっき竹井久から聞いたんだが、どうも圭一と赤坂らしい」
梨花「大丈夫なのですか?」
アカギ「見る限りは平気そうだったぜ。大丈夫だ、俺も麻雀で血を賭け、1800ccほど血を抜かれたことがあるが、生き残った」
竜崎「よく生き残ったな…まあ、お前だから生き残れたんだろうな」
彼らは、ポーカーの最中に他愛のない(?)話をしていた。
上条「よし、俺は2枚チェンジするぜ」
竜崎(2枚チェンジ…?ということは、スリーカード以上確定?)
フラン「じゃあ…1枚変えるね!」
竜崎(1枚か。考えられるのはツーペア…もしくはフォーカードだが…いや、フォーカードなんて普通入らない。おそらくツーペアだな)
梨花「じゃあボクは、5枚全部変えるのですよ〜」
竜崎(言うまでもなくノーペアか…)
竜崎「なら俺は、3枚チェンジだな。アカギ、お前は?」
アカギ「2枚チェンジといこうか。それと、カードは下から取ってくれないか?」
竜崎「下から…?分かった」
竜崎は、アカギの行動に違和感を覚えつつも、カードを配った。
竜崎「それじゃあ、オープン。俺は9のスリーカード止まりだ」
上条「9!?じゃあ俺は負けか…ほら、2のスリーカードだ」
すると、梨花が一瞬妖しく微笑んだ。そして、手札をさらす。
梨花「ストレートなのですよ」
9〜Kのストレートであった。
上条「はぁ!?」
竜崎(なんだ今の…こいつの笑い方は。こいつ、本当に小学生なのか?)
5枚チェンジでストレートを引き当てた。なんという強運…!しかし、それを上回る強運がこのテーブルにはあった。
フラン「見て見て!フォーカード!!」
上条「う…嘘だろ?」
フランの手札は、紛れもなく8のフォーカード。つまり、カードが配られた時点でフォーカードが完成していたのだ。
梨花を上回る、圧倒的強運…!
竜崎「どうやら、フランドールの勝ちのようだな」
竜崎は、テーブルの上にばらまかれたカードを回収しようとするが、アカギがまだカードをオープンしていないことに気付く。
竜崎「アカギ…お前の手札は?」
アカギ「ククク…お前らは強いな。運だけでストレートやフォーカード。しかし残念だ。俺もお前ら並み運は持っている。ならば引き分けになるか?いやならない。なぜなら、俺にあってお前らにない物がある…?なんだかわかるか?」
上条「おい…いったいこいつは何を言ってるんだ?」
フラン「さあ…?」
アカギ「ククク…それは、カードに対する嗅覚さ…!」
アカギが、ゆっくりと手札を開ける。その手札に、他のプレイヤーは言葉を失った。
4人「ロ…ロイヤルストレートフラッシュ…」
♠のロイヤルストレートフラッシュ。JOKER無しのポーカーでは、最強の役である。
竜崎「…ん?」
皆が呆気にとられている中、竜崎が何かに気付いた。
竜崎「アカギ…お前、この形からこの2枚チェンジしたのか?」
カードが配られた時点でのアカギの手札は、♠の10、J、Qと、♥のQ、♣のQの5枚だった。
つまりアカギは、スリーカード確定の手をわざと崩し、ロイヤルストレートフラッシュを作った…
竜崎「なぜ…そんなことを?」
アカギ「そこの金髪。そいつに、大物手の気配があった。少なくとも、スリーカードでは勝てない。フォーカードなら数字で勝てそうだったが、それは無理だと察した。案の定、古手梨花に最後のQがあった。なら、ロイヤルストレートフラッシュしか勝つ方法はなかった。ただそれも、普通にチェンジしては駄目だった」
竜崎「…山の下から2枚交換したのは、ロイヤルストレートフラッシュが出来る気配を感じていたからなのか?」
アカギの感覚。それは、常人のそれをはるか上回っている。しかし、それ以上にすごいのは…
竜崎(その感覚に、すべてを委ねられることだ。常人は、たとえそれを感じ取っていても、自分の感覚を疑ってしまう。しかし、アカギにはそんな疑いの念は一切ない。……人間的に狂っているな、アカギは)
上条「いやいや、それってただノーレートだから遊んでみただけだろ?」
竜崎「そんなことはこの男はしない。アカギは、勝負に対して人一倍暗い。大体、遊んでみるなんて気持ちが1%なんてあろうものなら、カードに対する嗅覚は薄れてしまう。そうだろ、アカギ?」
アカギ「ククク…まあ、そういうこと」
竜崎「2ndステージでその狂った感覚が活かされることを、期待してるよ」
アカギは、そのまま席を立つと、カウンターへ向かってしまった。
上条「あいつ…もしかして狂人なのか?」
竜崎「そうだな。それも、ただの狂人ではない。狂った奴っていうのは、理性を飛ばして暴れることはできても、アカギのように冷静にはなれない。ギャンブルで自滅していく奴なんかがまさにそう。負けが込んで、狂って、馬鹿な勝負をする」
梨花「そういえば、こないだ圭一がそんな感じだったのですよ。もちろん、お金は賭けてないただのゲームですけど…」
竜崎「それが普通だ」
上条「なんにせよ…怖い奴だな」
竜崎「全逃走者の中で、アカギに勝てる奴はいない。赤木しげるの狂気の力…それは、俺たち人間の理解をはるかに超えているんだ。そういう意味では、アカギが味方で本当によかったよ」
赤木しげるの恐ろしさ。竜崎、上条、梨花、フランの4人は、それを改めて再確認したのである。
あの狂気の力は、逃走中2ndステージで、どのように活かされるのか…!
- Re: 逃走中〜勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ〜 ( No.42 )
- 日時: 2012/07/13 20:41
- 名前: ヨーテル ◆I.1B0IMetU (ID: kDmOxrMt)
〜茶店〜
ヨーテル(スタッフ)「お疲れ様でした。これより、1時間の休憩時間にしたいと思います…といっても、みんな寝てるな…」
喫茶店では、何人か起きている人もいたのだが、茶店では全員が眠りについていた。
その理由の1つとして、茶店側に逃走者が少ないことが挙げられる。今は喫茶店の方が人気があるのだろうか。
そして、50分が経った…
ヨーテル(スタッフ)「そろそろか……みなさーん!起きてください!2ndステージが始まりますよ!」
ジリリリリ!!ジリリリリ!!
咲「わっ!なになに!?」
フェイト「びっくりした…」
パチュリー「起こし方ってもんがあるでしょ…」
作者の声+目覚まし時計の音で、逃走者が一気に目覚めた。
ヨーテル(スタッフ)「はい、もう時間もないので、2ndステージについて基本的なことだけ説明します」
シグナム(起こし方についての反省は無しか…)
ヨーテル(スタッフ)「エリアは、1stステージと同じエリアです。ああ、安心してください。毒ガスはすでに浄化されました。ただし、住人は警戒して建物の扉を開けてくれません。つまりこの2ndステージ、建物内への侵入は不可能となります!」
大石「逃走者は増えるのにエリアは狭くなる…ですか。んっふっふ〜さすが、2ndステージといったところですかね」
ヨーテル(スタッフ)「ゲーム時間は、皆様ご存じのとおり120分です。見事逃げ切れれば、賞金336万円が獲得できます。そして、現在既に120万円の賞金が積み立てられております」
1stステージの80分で、賞金が積みたてられている。確実な賞金獲得を目指すなら、後半戦開始と同時に自首するという手もある。
ヨーテル(スタッフ)「私からの説明は以上です。それでは皆様、10分後にゲームが開始されますので、エリアに適当に散らばっていてください。ゲーム開始と同時に、ハンター3体がエリア内の建物からランダムに出現します」
シグナム「よし…それでは行こう!」
フラット「頑張りましょう!」
しら「そうですね、知識をフルに使って逃走成功を目指します」
KAME3「逃走中同盟…行くぞ!オーッ!!」
フラット&しら「オーッ!!」
気合を入れた逃走者たちが、エリアに散らばる…!
・・・・・・
主催者「さて…2ndステージだ。今回は、特別にとんでもないミッションと通達を用意した。もし…彼らがこれを乗り越えることが出来たなら……いや、出来るわけないな」
エリー「その確証は…?」
主催者「逃走者だって、心を持った人間だ。少なくとも、2ndステージで用意した試練は、常人には乗り越えることはできない。乗り越えられるのは…天才だけだ。それも、ただの天才ではダメだ。常軌を逸し、なおかつ人間的に狂っていなければならない。理性が飛んでいなければならない。失敗を1%でも恐れてはならない。そんなほとんど神がかりと言っていいような、天才の存在があって、初めて見えてくるのが、逃走者たちの誰かが逃げ切るという可能性だ」
エリー「天才…となると、あの男なら…」
主催者「アカギか?あいつでも、5分5分だろうな。それほど2ndステージの試練は厳しいのだ。最早、俺の試練を乗り越えられないのは、逃走者たちの『運命』なのだ」
一体、主催者の出す試練とは、どのようなものなのだろうか。アカギですら突破困難な試練に、逃走者たちは立ち向かえるのだろうか…
エリー「ゲーム開始まで、残り5分です」
・・・・・・
テレビ「今日のゲストは、○○○さんです!」
ヨーテル(スタッフ)「あっはっは!これマジで笑えるんだけど!」
逃走者たちがいなくなった茶店では、作者が1人でテレビを見ていた。
ryouki(スタッフ)「あの、ヨーテルさん。仕事は…?」
ヨーテル(スタッフ)「ああ、ryoukiさん。スタッフは2ndステージ中盤まで仕事がないんですよ。一緒にテレビ見ませんか?」
ryouki(スタッフ)「ああ、僕お茶入れてきます」
ryoukiがお茶を入れに、厨房へ向かった…その時だった!
ピコーン♪ピコーン♪
≪気象情報≫
テレビに映し出された気象情報。それをなんとなく眺めていた作者の顔が、徐々に青ざめていった。
ヨーテル「ryoukiさん…緊急事態です!今すぐ主催者に連絡を取ってください!このゲーム…中断です!!」
突然の作者の言葉。その大声で、眠っていた牢獄の者が起きてしまった。
ルイージ「もう〜どうしたの?」
鷲巣「うるさいぞ。ひねりつぶしてやろうか…!」
美琴「せっかく気持ちよく寝てたのに…」
作者が大声を上げるほどの緊急事態。それは、さっきの気象情報にあった。何が書かれていたかというと…
ヨーテル(スタッフ)「警報です!逃走エリア全域に、大雨洪水警報が出てるんですよ!10分もしないうちに降り出しますよ!くっ…天気予報では晴だったのに…!」
確保者たち「な、なんだってー!」
ノリのいい確保者たち。しかし…
はやて「ちょっとええか?雨くらいで中断せなあかんのか?」
阪神「毒ガスに比べれば雨くらい…なんてことない気がしますけど」
言われてみればそうだ。毒ガスをばらまいたって、逃走中は開催できる。雨が降ろうと、関係のない気がするが…
ヨーテル(スタッフ)「そういうわけにはいかないんですよ…!とにかく、すぐに主催者に連絡を!!ryoukiさん、おねがいします!」
ryouki(スタッフ)「わ、わかりました…」
一方、そんな状況になってることを知らない逃走者たちは、ゲーム開始の時間を迎えていた。
- Re: 逃走中〜勇気と頭脳で問題都市に立ち向かえ〜 ( No.43 )
- 日時: 2012/07/13 20:43
- 名前: ヨーテル ◆I.1B0IMetU (ID: kDmOxrMt)
ゲーム開始まで 10秒
9
8
日南六町「緊張…するな」
7
6
煉「どんな結果になろうと、全力を尽くすだけです」
5
4
圭一「寝たおかげで回復したぜ!」
3
2
竜崎「始まるか…」
1
衣「月に陰りを感じる…」
0
プシュー!プシュー!プシュー!
3体のハンターが建物内から放出され、ゲームがスタートした!
・・・・・・
池田「ニャアア!!なんてところから出てくるんだし!」
ゲーム開始早々、ハンターに見つかった池田。始まる前にいた場所が悪かった。ハンターは、池田の正面の建物から放出されてしまったのだ。
池田「あうっ…!」ポンッ
至近距離でハンターに出くわした池田。あっけなく、確保…
池田華奈 ゲーム残り時間
確保 残り39人 119:54
プルルルル…プルルルル…
ヨッシー「『池田華奈確保 残り39人』いきなりですか…」
咲「あっ…池田さん…」
ついに始まった逃走中2ndステージ。
しかし、逃走エリア全域に大雨洪水警報が発令された。雨は、あと10分もしないうちに降り出すという。
これを見たスタッフの作者は、ゲームを中断するよう主催者に呼びかける。
しかし、逃走者たちはこの事実をまだ知らない…
・・・・・・
竜崎「なんか…1stステージの時と比べて寒くないか?雲も出てきて、あれほどきれいだった満月も陰っている」
上条「確かにな…一雨来るんじゃねえか?」
時刻は深夜2時半。さらに雨が近いとなれば、気温は当然下がる。今は3月上旬だが、気温は1月下旬並みとなっている。
と、ここで…
スタッフ「アンケートです!一番嫌いな逃走者を言ってください!」
スタッフが、妙なアンケートをしてきた。
上条「なんでそんなこと聞くんだ?」
スタッフ「いいから答えてください」
上条「一番嫌いな逃走者か…もちろんアクセラレータの野郎だな」
竜崎「…ん、俺もか。俺は…安岡さんだ。なんだかよくわからないが、汚い大人というイメージがある。あの人と比べれば、赤坂さんの方が立派な刑事だ」
スタッフ「はい、ありがとうございました」
2人の答えをメモに取ると、スタッフはどこかに行ってしまった。
竜崎「なんだったんだ、今のは…?」
上条「さあ…」
そして、別の場所でも…
スタッフ「一番嫌いな逃走者を言ってください」
マリオ「みんな仲間だぞ!…といいたいところなんだが、どうもあの北条沙都子って奴は気に入らねえな…しゃべり方とかがさ」
スタッフ「嫌いな逃走者は…」
桃子「天江衣っす!」
同じような質問がされていた。これは、逃走中と何の関係があるのか…
・・・・・・
プルルルルル…プルルルルル…
主催者「こちら主催者室…ってなんだryoukiか。何の用だ?」
ryouki(声)「あ、主催者さん。やっと繋がった…」
一方、こちらは主催者室。ゲームを中断させるために、ryoukiが主催者に交渉を行っていた。
ryouki(声)「実はですね…なんかヨーテルさんがゲームを中断させろって言ってるんですよ。逃走エリア全域に、大雨洪水警報が出てるとかで…でも、雨くらいだったら中断しなくてもいいかなって僕は思ってるんですけど…」
それを聞いた主催者の顔が、ヨーテル同様にみるみる青ざめていった。
主催者「雨…?ryouki、今雨って言ったか?」
ryouki(声)「はい」
主催者「う…嘘だろ?こんなことが起こるなんて…」
ryouki(声)「どうしたんですか…ヨーテルさんも主催者さんも。なんで雨くらいでそんなに…」
主催者「雨…今すぐゲームを中断しろ!大雨の中ゲームでもやってみろ!大変なことになるぞ!エリー、逃走者に通達を!」
エリー「かしこまりました」
エリーは、たった今逃走者に送るはずだったミッション5のメールを消去し、新たなメールを作成した。そして、そのメールは逃走者の元に送信されたのだった…
・・・・・・
プルルルルル…プルルルルル…
フラット「メール…『通達 緊急事態発生。逃走エリア全域に、大雨洪水警報が発令された。このままでは、困ることになる』雨が降るんですか…?」
黒子「『これよりゲームを一時中断する。エリア北東にあるホテルを開放したので、そこに移動すること』なんですの、このメール?」
通達 緊急事態発生
逃走エリア全域に、大雨洪水警報が発令された。
このままでは困ることになるので、ゲームを一時中断する。
エリア北東にあるホテルを開放したので、そこに移動すること。
なのは「タイマーが止まってる…あっ、ハンターも動いてない」
ゲームを中断するという事は、そういうことだ…
竜崎「何か…おかしくないか?このメール」
上条「確かにな…ずいぶん急いで書いたようなメールだな。内容が短いぜ」
竜崎「このメールに書かれている『困ることになる』って、どういうことだ?一体、雨が降ることによって誰が困るんだ?主催者?俺たち?それとも、俺たち以外の誰か?」
上条「さあ…?」
突然のメールに、困惑する逃走者たち。
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