二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ヤシノキ町物語 第一話
- 日時: 2013/04/20 17:51
- 名前: アルセ (ID: dY/cpaOc)
ことわり
今から書く物語は、私がこの世で一番大好きなアニメ『新メイプルタウン物語〜パームタウン編〜』の第一話を、実写版と想定した独自の主観で再編集又は更生したオリジナル作品です。したがって、登場人物の名前や設定・内容が多少異なっています。悪しからず。
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- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.40 )
- 日時: 2013/10/26 09:14
- 名前: アルセ (ID: XV0l11ek)
× × ×
キャビン内。
ガハハハと高笑いするタイチとダイチの声を聞いているモモ・リカ。
モモ「・・・」
リカ「・・・嫌いなの・・・」
モモ「え?」
リカ「金持ちとかセレブとか言われるの・・・」
モモ「・・・」
唇を噛み締め・・・黙っているリカ。
モモには、その姿がとても辛そうにも寂しそうにも見えて、何も言えなかった・・・・・・。
リカ「・・・」
少女Xの声「あんなの違うよ・・・私、一度だってあの子のこと親友だなんて思ったことない・・・ない・・・」
リカは、『お金持ち』,『セレブ』,『御嬢様』と、言われるたび少女Xの言葉を思い出し、遣る瀬ない気持ちになってしまう。自分という存在がソレだけの価値でしか評価されてないと感じるからだ・・・・。
モモ「・・・」
リカ「・・・」
二人の間に、しばしの沈黙が流れる。すると・・・
リカ「(不意に)あのキッチンまで行けると思う?」
モモ「こんな時に何?」
リカ「いいから。思うか、思わないか、答えて」
モモ「・・・思うけど・・・」
リカ「あの(英単語で)流し台の下に果物ナイフが入っているの」
モモ「え?!」
リカ「それがどういうことだかわかる?」
モモ「上手く行けば、このロープが切れて自由になれる!」
リカ「(ニッ)やってみる価値あると思わない?」
モモ「思う!」
リカ「じゃあ、行くよ」
モモ・リカ「せーの」
と、キッチンへ向かって動き出す。
- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.41 )
- 日時: 2013/11/02 20:14
- 名前: アルセ (ID: c7fvzNLL)
ⅩⅩⅢ.ヤシノキ通り〜大通り
自転車に乗ったジュンコがやって来る。
ジュンコ「(祈りながら)モモ・・・お願いだから警察署にいてよ・・・」
と、ペダルに力を入れ・・・踏み込む。
モモを捜しに交番へ行ったジュンコは、巡査から姪が「ヤシノキ警察署へ向かった」と聴かされ、急いで迎えに行くのだった。もし、モモの身に最悪の事態が起きてしまったら、「自分を信頼し、彼女を託してくれた姉に何と言えばいいのだろう」という不安と焦りが異様のない胸騒ぎを覚え、彼女の精神を追い詰めていく・・・・・・。
- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.42 )
- 日時: 2013/11/15 21:35
- 名前: アルセ (ID: 21getbfq)
ⅩⅩⅣ.ヨットハーバー(全景)
黒い人だかりが出来ているカフェテラス・・・ジュンコが通りかかる。
ジュンコ「(不思議そうに)何かしら?」
× × ×
ジュンコ「(人込みを掻き分け)すみません、すみません・・・」
と、謝りながら真ん前へ進む・・・と、ハルヒトとリキを発見し、声をかける。
ジュンコ「小西さぁーん!」
ハルヒト「(ジュンコに気付き)あぁ、ジュンコ先生・・・」
ジュンコ「(周りを見渡して)・・・何かあったんですか?」
ハルヒト「リカが・・・リカが誘拐されたらしいんです。ウチのヨットで・・・まだ試運転してないのに(グスンッ)」
リキ「らしいじゃなくて本当にさらわれたんです!オレ、この目で見ましたもん!」
ジュンコ「(驚いて)えぇ〜?!」
タエコの声「アナタァー・・・」
ハルヒト「タエコ・・・」
タエコ「(興奮して)ねぇ、どういうことなの?リカが誘拐されたって?!犯人は何処??!」
と、取り乱し・・・攻め寄って来る・・・迫力にたじたじのハルヒト・・・無言で海を指差す。
タエコ「(見て)!?もう、あんな遠くに・・・」
と、ショックでへたへたと座り込んでしまう。
ハルヒト「タエコ、タエコ!しっかり!!」
ジュンコ「それにしてもこんな大変なことが起きているのに警察・・・警察は一体何しているのよ?!」
中年男性Nの声「ふわぁ〜い」
全員「?!」
と、声のする方に目を向ける・・・と、トレンチコートと帽子を被った中年男性Nが・・・バナナを食べていた。
ジュンコ「(恐る恐る)あのぉ〜・・・」
中年男性N「(警察手帳を見せ)ヤシノキ警察署刑事課のネコダです」
ハルヒト「あの、刑事さん・・・」
タエコ「何で、バナナ食べてるんですか?」
リキ「(ズコッ)オバサン、聞くところソコじゃないです」
寝込田「昼飯を食いそびれたんでね、今が私のランチタイム・・・だから、ちょっと待ってて」
と、バナナを頬張る。
全員「(ポカーン)・・・」
と、寝込田を見ている。
- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.43 )
- 日時: 2013/11/25 20:36
- 名前: アルセ (ID: 5MCb7Sl5)
ⅩⅩⅤ.海(全景)
穏やかな波間を進むヨット・・・風を切って走る。
- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.44 )
- 日時: 2013/11/29 17:39
- 名前: アルセ (ID: 4RNL2PA4)
○同・小西家のヨット
デッキ。
キャビンの屋根に寝転がっているダイチ。
ダイチ「んー・・・風が気持ちえぇー・・・」
と、伸びをする。
舵取りをしているタイチ・・・舵先にモモのセーターが巻かれてある。
タイチ「のんびりしている暇はねえぞ、ダイチ。さっさと脅迫状を送って身代金を要求しろ!それでお仕事第2段階完了だ!」
ダイチ「(張り切って)ほい来た、合って・・・ン?兄貴、ちょいと質の問していい?」
タイチ「おう!オレ様は今気分が良いからな。何でも訊いてちょうだい!」
ダイチ「この海の上から脅迫状どうやって送るんすか?伝書鳩ならぬ
伝書カモメでも飛ばすんすか?」
タイチ「(チッチッチッ)ダイチ君、今はITの時代よ。小西の携帯に脅迫メールを送るんだよ!」
ダイチ「あ!なるほど、流石は兄貴。では・・・(自分の携帯を取り出し)ン?兄貴・・・もういっちょいい?」
タイチ「(少しイラついて)何だ?」
ダイチ「兄貴、小西のメールアドレス知ってるの?」
タイチ「タコ!娘の携帯から送るんだよ!」
ダイチ「あ!そっか。では、早速・・・」
と、リカの携帯を取り出そうとする。
タイチ「(舌打ち)ったくぅー・・・」
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