二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ヤシノキ町物語 第一話
- 日時: 2013/04/20 17:51
- 名前: アルセ (ID: dY/cpaOc)
ことわり
今から書く物語は、私がこの世で一番大好きなアニメ『新メイプルタウン物語〜パームタウン編〜』の第一話を、実写版と想定した独自の主観で再編集又は更生したオリジナル作品です。したがって、登場人物の名前や設定・内容が多少異なっています。悪しからず。
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- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.14 )
- 日時: 2013/05/28 06:57
- 名前: アルセ (ID: mBNogdb3)
Ⅵ.ハイカクリニック・全景
○同・モモの部屋
スーツケースに入っていたモノが、床の上に無造作に散らばっている・・・中をアッチコッチ引っ掻き回しながら必死に何かを探しているモモ。
モモ「ない・・・ない・・・ない・・・」
ジュンコ「(部屋に入って来て)モモ、どうしたの?」
モモ「ないの、あのセーターが・・・」
ジュンコ「あのセーター?」
モモ「アンズから貰ったセーターがないの!大事な・・・大事なセーターがないの・・・」
卯野木アンズ(高校生1年生)は、モモの姉で、彼女の良き理解者である・・・・・・。
- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.15 )
- 日時: 2013/05/30 06:36
- 名前: アルセ (ID: 9NSOECiE)
○モモの回想・カエデ町
卯野木家。
自室で、旅支度しているモモ・・・に、セーターを手渡すアンズ。
アンズ「モモ。ハイ、コレ」
モモ「え?」
アンズ「(ニコッ)あげる」
モモ「(戸惑って)でも・・・コレってアンズのお気に入りじゃ・・」
アンズ「いいの」
モモ「でも・・・」
アンズ「いいから。このセーターも一緒に連れてって」
モモ「・・・」
アンズ「それに・・・コレを持っていれば私のこと忘れないでしょ?」
モモ「(ジーン)アンズ・・・当たり前じゃん。口煩いおネエちゃんのこと忘れたくても・・・忘れるわけないじゃん!」
アンズ「口煩いは余計でしょ」
と、モモの額を小突き・・・笑いながらじゃれあう。
- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.16 )
- 日時: 2013/06/03 06:58
- 名前: アルセ (ID: YcGoCaZX)
○現在・ヤシノキ町
ハイカクリニック。
自室で、アンズのことを思い出すモモ。
モモ「(呟いて)アンズ・・・アタシ、探しに行って来ます!」
ジュンコ「ちょっと待って?!探すって何処へ行くつもり?」
モモ「交番へ行って来ます」
ジュンコ「交番ねぇ・・・わかったわ。案内してあげるからついて来て」
モモ「(すかさず)あ、大丈夫です。その位、一人で行けますから」
ジュンコ「え?でも・・・」
モモ「叔母さん、アタシ・・・幾つになりました?」
ジュンコ「(考えてから)失礼しました。でも、心配だから携帯電話は持ってってね」
モモ「(元気良く)ハイ!」
- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.17 )
- 日時: 2013/06/05 06:28
- 名前: アルセ (ID: JYUE09Me)
Ⅶ.ヤシノキ通り
地図を片手に交番を探しているモモ・・・だが、途中・・・ショーウィンドウの誘惑に何度か負けそうになる。
モモ「(首を振り)え〜と、交番・・・交番はと・・・スイーツカフェの角を曲がって・・・」
と、角を曲がる。
- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.18 )
- 日時: 2013/06/07 07:10
- 名前: アルセ (ID: rbsc59dQ)
○同・曲がり角のお洒落なスイーツカフェ
沢山のお客で賑わう店内・・・の、窓際の席に・・・先程モモが通りで見掛けたツインテールの少女が・・・一人で座っている。
少女R(L)「(携帯電話を弄くりながら)今日の運勢は・・・あった!魚座」
と、決定ボタンを押す。
すると、こんな画面が現れた・・・・・・。
携帯画面・・・『〜(仏単語で)マドマーゼルSHIZUKAの今日の星占い〜』
マドマーゼルSHIZUKAの声「魚座・・・今日のあなたは、最高にラッキーです・・・」
少女R(L)「やったぁ!」
と、小さく・・・ガッツポーズをする。
更に、下へスクロールさせると・・・
マドマーゼルSHIZUKAの声「思いがけない出会いをした人との友情が芽生え、その人はあなたにとってかけがえのない親友になるでしょう。躊躇わず、友達になって下さい」
少女R(L)「(画面を見つめながら)親・・・友・・・」
と、自然に・・・指がボタンから離れる。
少女Xの声「あんなの違うよ・・・」
慌てて後ろを振り返る少女R(L)・・・店内をキョロキョロする。
少女R(L)「(ホッ)気のせいか・・・」
と、また携帯画面を見つめ・・・寂しそうに俯く。
小学校時代に、少女Xに言われた「あんなの違うよ。」という言葉
は、少女R(L)が一番嫌っている否、自身の思い出の中からデリートしたい言葉である。Xの声が、彼女の頭の中を、ループを描くように駆け巡る・・・・・・。
少女R(L)「(辛そうに)・・・」
と、耐え切れず・・・バンッ!と、携帯電話のフタを閉じてしまう。
少女R(L)「・・・」
店の壁に掛けられてある仕掛け時計が、12:00を知らせる。
少女R(L)「(時計を見て)いっけない!」
と、残りのアイスティーを一気に飲み・・・席を立つ。
真っ赤なリボンを両サイドに結んだツインテールがトレードマークの小西リカ(中学1年生)は、13:00に隣クラスの生徒とヨットハーバーで会う約束をしていたのだ・・・・・・。
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