二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ヤシノキ町物語 第一話
- 日時: 2013/04/20 17:51
- 名前: アルセ (ID: dY/cpaOc)
ことわり
今から書く物語は、私がこの世で一番大好きなアニメ『新メイプルタウン物語〜パームタウン編〜』の第一話を、実写版と想定した独自の主観で再編集又は更生したオリジナル作品です。したがって、登場人物の名前や設定・内容が多少異なっています。悪しからず。
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- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.24 )
- 日時: 2013/07/31 19:48
- 名前: アルセ (ID: LZQ7Wo2E)
○タイチのイメージ
歌人の格好したタイチ。
タイチの声「(短冊に)飛んでヨットに入るオレ達の(英単語で)獲物。(字余り)」
と、筆を走らせる。
ダイチの声「どういう意味よ、それ?」
ガクッと倒けるタイチ。
- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.25 )
- 日時: 2013/08/08 07:03
- 名前: アルセ (ID: 31yiqGJ0)
○現在・ヨットハーバー
タイチ「いいから、チャンス到来だってこと。一気に片を付けるぞ。急げ!」
と、ダイチを急かす。
ダイチ「(元気良く)合点!」
と、駆け出す。
タイチ「(前のめりに倒れ)もしもし、おニイさぁ〜ん・・・忘れ物ぉ〜」
ダイチ「(戻って来て)全くもう・・・何してんの?」
と、呆れながらも・・・タイチの手を掴み・・・連れて行く。
程無くして、モモがやって来て・・・スロープを勢い良く駆け下りるタイチ達を発見する。
モモ「いた!!」
× × ×
小西家のヨットの前に立つタイチ・ダイチ・・・デッキには誰もいない。
タイチ「これで沖へ出ちまえば、お仕事第1段階完了だ!レッツ・・・」
ダイチ「(英語で)綱解き〜♪」
と、張り切って・・・もやい綱を解きにかかる・・・様子を手摺越しから見ているモモ。
× × ×
モモ「(驚いて)エ?!ウソ?!ヤダ?!逃げちゃう?!どうしよう・・・(と、迷うが)えーい、女は度胸!もう、やるっきゃない!!」
× × ×
必死にもやい綱を解こうとするダイチ・・・だが、中々解けなくて悪戦苦闘している。
タイチ「(焦れて)タコッ!何やってんだ?!早くしろ!じれったい」
ダイチ「(手を動かしながら)だって、コイツ・・・解けませんよ」
タイチ「(見兼ねて)どけ、オレがやる!(と、ダイチを押し退け)こんなモノはな、いつでも出航出来るよう簡単に解けるようになってるんだよ」
と、やってみるが・・・出来なくて・・・「あれ?」となる。
ダイチ「(冷やかな目で)簡単に何でした・・・?」
タイチ「(ウッ)・・・」
すると、突然・・・
モモの声「オジサァ〜ン!!」
が、タイチ達の耳に入って来る。
船体の縁に「ゴンッ」と、額をぶつけるタイチ。
小西家のヨットに駆け寄って来るモモ。
モモ「お願いです!腰に巻いているセーター、返して下さい」
ダイチ「(モモの前に立ちはだかり)オウオウ、何だテメーは?とっとと帰れ!」
モモ「そのセーター、アタシのなんです!お願いします!」
と、必死になって頼む。
ダイチ「聞こえなかったのか?さっさとオレ達の前から消えろ!って言ったんだよ!」
モモ「退いて下さい。アタシ、あなたじゃなくてこのオジサンに話してるんです。邪魔しないで下さい!」
ダイチ「その言葉、そっくり返してやるよ。オジサンのお仕事の邪魔するんじゃねぇよ。ガキンチョ!」
モモ「ガキンチョ?!?(怒って)ちょっと、ガキンチョって誰のことよ!?!」
この言葉を皮切りに、モモとダイチの終わりなきバトルは始まった・・・・・・。
激しく言い争うモモ・ダイチ・・・発する言葉の端端に『オジサン、オジサン・・・』と、無意識に連発する・・・のを背中で聞いているタイチ。
『オジサン』という見えない(言葉の)矢が、タイチの胸にグサグサ突き刺さる。そんなことを知ってか知らずか、後ろの二人が繰り広げる口論は益益ヒートアップする・・・・・・。
心の痛みに耐えながら黙々と作業するタイチ。
タイチ「(ぶつぶつと)誰がオジサンじゃ・・・誰がオジサンじゃ・・・」
リカの声「(タイチに)あの〜・・・」
タイチ「(キレて)喧しい!誰がオジ・・・」
と、ヨットの方を見る・・・と、(何時の間にか)リカがデッキに出ていたので「!?」となる。
そのまま、二人は3秒間、見つめ合う・・・・・・。
タイチ「やべぇ・・・」
リカ「(危機を感じ)やばい・・・」
ヨットに乗り込むタイチ・・・から逃げるリカ。
モモ「(ダイチを押し退け)返して!」
と、続けて・・・乗り込む。
キャビン内に逃げ込もうとするリカ・・・だが、入口の手前で・・・タイチに捕まってしまい・・・必死にもがき、抵抗する。
ダイチ「兄貴?!」
タイチ「捕獲成功!ダイチ、この綱を切れ!早くしろ!!」
ダイチ「合点!」
と、ヨットに飛び乗り・・・万能バサミ(蛇腹式マジックハンドに似た形で、先端部分がハサミになっている)で、もやい綱を切る。
少しずつ動き出すヨット。
リカ「(ポツリと)最初からそうすれば良かったのでは?」
タイチ・ダイチ「アッ・・・」
と、気が付く。
モモ「(ハッ)じゃなくて、何するのよ?!早く戻して!」
ダイチ「ウルセエ!静かにしろ!」
と、ハサミの刃先・・・を、モモの顔の前に向ける。
青ざめて、言葉を失うモモ。
- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.27 )
- 日時: 2013/08/13 12:41
- 名前: アルセ (ID: pWi.Yh66)
ⅩⅡ.ヤシノキ通り・海岸べりの遊歩道
一台の自転車がやって来る。
少年R(L)「(額に汗しながら)ヤバイ・・・完全に遅刻だ」
と、力一杯ペダルを漕ぐ。
自転車に乗って颯爽と現れた子犬のように愛くるしい笑顔がチャームポイントの爽やかボーイ照屋リキ(中学1年生)は今日、人生初の大勝負に打って出ようと決意を固め、ヨットハーバーへと自転車を走らせていた・・・・・・。
リキの胸ポケットから一通の手紙がちょこんと顔を出している。
リキ「今日こそ言うぞ・・・絶対言うぞ!(ツインテールの少女を思い浮かべ)リカに好きだ!って告白するぞ!!」
一秒でも早く、小学校時代から抱いているこの想いを、待ち合わせ場所で待っている隣クラスの女子生徒に伝えたいという思いが、彼の胸を高鳴らせ、踏み漕ぐペダルは風を切って走る・・・・・・。
- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.28 )
- 日時: 2013/08/20 07:58
- 名前: アルセ (ID: ssvsIHEk)
ⅩⅢ.ヨットハーバー・全景
自転車を乗り捨てるリキ・・・急いでスロープを駆け下りて行く。
リキ「(爽やかに)ごめん、リカ。遅れちゃった!」
と、謝る。
しかし、そこに居るはずの待ち人と船の姿は無かった。海風がむなしく吹く・・・・・・。
リキ「・・・って、あれ?(キョロキョロと)リカ?」
と、辺りを見回す。
すると、何処からか、男の悲鳴と少女の叫び声が、少年の耳に入ってきた・・・・・・。
声のする方に視線を向けるリキ・・・少し離れた所で漂っている小西家のヨットを発見する。
リキ「(見て)!」
- Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.29 )
- 日時: 2013/08/22 06:16
- 名前: アルセ (ID: ajFjTcav)
ⅩⅣ.海(全景)
海上に浮かぶ一艘のヨット・・・沖へと流されて行く。
○同・小西家のヨット
必死にデッキの上を逃げ回るモモ・・・を捕まえようと、躍起になるダイチ。
モモ「(大声で)助けてぇ〜、誰か助けてぇ〜!」
ダイチ「(モモの口を押さえ)このヤロー、噛み付くなんて嘗めた真似しやがって!」
タイチ「(リカをしっかりと捕まえたまま)おい、何やってるんだ?早く連れて行け!」
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