二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ヤシノキ町物語 第一話
日時: 2013/04/20 17:51
名前: アルセ (ID: dY/cpaOc)

            ことわり

 今から書く物語は、私がこの世で一番大好きなアニメ『新メイプルタウン物語〜パームタウン編〜』の第一話を、実写版と想定した独自の主観で再編集又は更生したオリジナル作品です。したがって、登場人物の名前や設定・内容が多少異なっています。悪しからず。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22



Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.19 )
日時: 2013/06/11 17:07
名前: アルセ (ID: 2GGQ3F7r)

○同・交番(全景)

○同・交番(中)

落し物リストを調べる巡査。

巡査「(リストを閉じ)そういうのは届いてないね」

モモ「(ガッカリして)そうですか・・・」

巡査「もしかしたら、本署の方に届いてるかもしれないよ。行ってみる?」

モモ「ハイ。教えて下さい!」

Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.20 )
日時: 2013/06/13 05:14
名前: アルセ (ID: GgxfwrUK)

Ⅷ.ヤシノキ公園

  ベンチでへばっているタイチ・ダイチ。

ダイチ「(腹の虫が鳴り)ねぇ、兄貴・・・最後に屋台のおでん食ったの何時だっけ?」

タイチ「忘れた・・・銭湯の湯船に浸かったら全部忘れた・・・」
  と、腹の虫が鳴る。

ダイチ「身体サッパリ頭サッパリ胃袋スッカラカン・・・どうするのよ、これから?」

タイチ「今、考えてるよ」

ダイチ「(セーターを見て)コレが下着だったらロリコン変態野郎の財布の紐もゆるむんだろうけど、コレじゃねぇ・・・」

タイチ「(少しイラついて)考えてるって」

ダイチ「あぁ〜、腹減った」

タイチ「だから、考えているとこ・・・(!)」
  と、何かを発見する。

ダイチ「(溜息をつき)このまま、一生金や食い物に縁がないまま終わるのかな?」
  と、ぼやく。

タイチ「そうとも限らねぇぜ」

ダイチ「え?」

タイチ「(スペイン語で)アレを見な。そのうち、満腹になって眩暈を起こすぞ」

ダイチ「ん?」
  と、タイチの視線の先を見る・・・と、信号待ちをしているリカがいた。

ダイチ「(ガッカリして)何だ、全然食えないじゃん」

タイチ「タコッ!誰があのJCS(女子中学生)を食・・・えないことはないか」

ダイチ「エ?今、何気に恐ろしいこと言わなかった?」

タイチ「(咳払いをし)ところで、ダイチ君。君、あの子の名前を知っているかね?」

ダイチ「何を藪から棒に。知るわけないでしょう。あんな何処にでもいるような普通の女の子」

タイチ「ありゃそう見えるがそうじゃないんだ。いいか、よく聞け」
  と、ダイチに耳打ちする。

ダイチ「小西リカ?・・・(!)小西ってあの・・・」

タイチ「オレの考えていること、わかったか?」

ダイチ「バッチリ!」

タイチ「(ニヤ)お仕事の時間だぜ」

  ベンチから立ち上がる二人。



 本日、2度目のお仕事を始めた腹ペコ悪漢凸凹コンビの次なる仕事内容は・・・








Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.21 )
日時: 2013/07/02 07:38
名前: アルセ (ID: YUvrOkO5)

Ⅸ.ヤシノキ通り(表)

  時計を気にしながら先を急ぐリカ・・・後ろの悪者達に全く気付かない。

○同(裏)

  モモが小走りでやって来る。

○同(表)

  周りを気にせず通り過ぎるリカ・・・と、入れ違いにモモが現れる。

モモ「(地図を見ながら)エ〜ト・・・こっちを曲がると・・・」
  と、右へ曲がろうとする・・・と、尾行中のタイチ達と出合い頭にぶつかりそうになる。

タイチ「(舌打ちし)気ぃ付けろっ!」
  と、注意し・・・先を急ぐ。

モモ「(ムッ)そっちこそ何よ!・・・全く、近頃の大人はマナーがなってないんだか・・・(!)あっ・・・?!」
  と、慌てて後ろを振り返り・・・タイチの腰にアンズのセーターが巻かれているのを発見する。

モモ「(驚いて)ウソ?!セーターの方が先に見つかっちゃった!」

Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.22 )
日時: 2013/07/24 19:43
名前: アルセ (ID: QDxiFvML)

Ⅹ.海岸べりの遊歩道・全景(午後)



 日差しがすっかり高くなった午後の陽の光に映る海面は、朝の時よりも益々光を増し、プリズムのようにキラキラと目映く光り輝いている・・・・・・。



  椰子の木の並木路・・・を歩くリカ・・・の跡をつけているタイチ達・・・の跡を追いかけるモモ。

モモ「(木の陰に隠れ)何処まで行くのよ、あの人達・・・」
  と、慎重に進む。

リカ「(腕時計を見て)何とか間に合いそう・・・もう、来てるかな?」

ダイチ「兄貴、そろそろ此処等で・・・」

タイチ「(余所見して)パーフェクト〜!」
  と、擦れ違った美女を目で追う。

ダイチ「ちょっと、聞いてるっ?!人目が付かない内に早く・・・」

タイチ「焦るな!物事をパーフェクトに導くための秘訣は、我慢と忍耐だ!」

ダイチ「(うんざりと)また、始まった・・・」

タイチ「今にきっとチャンスが巡ってくるはずだ。日本男子がそれ位出来なくてどうする?!いいから、オレが合図出すまで黙ってろ!」

ダイチ「(やれやれと)へ〜い・・・」

モモのM「もう、こんなことしてたら日が暮れちゃうし、取り戻せない・・・思い切って・・・(タイチ達を見て)ガラ悪いそうだからやめておこう・・・」



Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.23 )
日時: 2013/07/23 22:17
名前: アルセ (ID: PlCYIOtu)

ⅩⅠ.ヨットハーバー・全景

  小さなボートハウス・・・と、オーシャンビューのパノラマが一望  出来るお洒落なカフェテラス・・・に、目もくれず・・・スロープを駆け下りて行くリカ・・・の様子を手摺越しから窺っているタイチ達。

   ×      ×      ×
  
  一艘のクルーザーヨットの前に立つリカ。

リカ「(腕時計を見て)よし、ジャスト13:00!(ヨットに向かって)リキィ〜、リカだけど来てるぅ〜?」
  と、軽くヨットに飛び乗る・・・様子にほくそ笑むタイチ。

   ×      ×      ×

タイチ「見たか?これこそ飛んで火に入る夏の(首を振って)じゃない・・・」


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22



この掲示板は過去ログ化されています。