二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ヤシノキ町物語 第一話
日時: 2013/04/20 17:51
名前: アルセ (ID: dY/cpaOc)

            ことわり

 今から書く物語は、私がこの世で一番大好きなアニメ『新メイプルタウン物語〜パームタウン編〜』の第一話を、実写版と想定した独自の主観で再編集又は更生したオリジナル作品です。したがって、登場人物の名前や設定・内容が多少異なっています。悪しからず。

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Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.4 )
日時: 2013/04/24 19:30
名前: アルセ (ID: Mq8ZPl.i)

Ⅱ.ヤシノキ港・桟橋

 停泊しているフェリー船・・・から、次々とタラップを降りてくる船客・船員達・・・の中に、重いスーツケースを頑張って運ぶモモ・・・一段、一段・・・慎重に降りてくる。

ジュンコ「随分とまぁ・・・沢山詰め込んできたのねぇ」

モモ「(一息ついて)アレもコレもって・・・ちょっと欲張っちゃった」

ジュンコ「残りの荷物も、もう届いているはずよ。行きましょう」
   
  駐車場へ歩き出すモモとジュンコ。





 モモとジュンコは、ヤシノキ港にさよならを告げ、都心外れの住宅街にある叔母夫妻が経営している診療所へ向かうのだった・・・・・・。















Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.5 )
日時: 2013/04/26 07:42
名前: アルセ (ID: yIVvsUU5)

 Ⅲ.ヤシノキ通り


  オープンカーを運転するジュンコ・・・の隣の助手席で、はしゃぐモモ。

モモ「(目を輝かせ)わぁ〜、素敵ぃ〜・・・カエデ町とは全然違う・・・」

ジュンコ「どぉ、気に入った?」

モモ「最高!超オシャレー!」
   と、再び景色に見入る。


 常夏の海岸都市『ヤシノキ町』は、気候が年中温暖な南国ムード漂う太陽と海の似合うウェストコースト風の洒落た感覚の大都市で、名前の通り、町中の至る所に椰子の木が植えられてあるので、嫌というほど目に入ってくる。自然豊かな原生林と山々に囲まれた高原の町『カエデ町』からやって来たモモにとって、ココは、見るもの全てが牧歌的な故郷とは真逆で、新鮮だった・・・・・・。



モモ「正に大都会・・・」
   と、歩道に目を向ける・・・と、アイスクリーム片手にショーウィンドウを眺めるツインテールの少女(中学生)を見かける。

モモ「・・・(不思議そうに)ねぇ、ココ・・・本当に日本?アメリカじゃないよね?まだ、行ったこと無いけど・・・」

ジュンコ「(クスッ)その内、慣れるわよ」

モモ「アタシも今の子のようにお洒落で格好良いCG(シティーガール)になれるかな?」

ジュンコ「モモ、この町好き?」

モモ「え?うん、大好き!」

ジュンコ「(英語で)郷に入っては郷に従え」

モモ「え?」

ジュンコ「郷に入っては郷に従え。新しい土地で生活するなら、その土地の人々の風習や習慣に従いなさいって意味よ」

モモ「?」

ジュンコ「モモがこの町を本気で好きになって馴染もうって気があれば今日からでもなれるんじゃない」
  と、海岸沿いをそのまま走行する。














Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.6 )
日時: 2013/04/27 21:26
名前: アルセ (ID: VqN13fLi)

 Ⅳ.都心外れの住宅街・ハイカクリニック(全景)

  車のエンジンを切るジュンコ。

ジュンコ「モモ。(英語で)ようこそ、我が家へ」

モモ「え、ココがそうなの?」


 ナースキャップを被ったウサギの看板がトレードマークの『ハイカクリニック』は、ジュンコと彼女の夫が夫婦二人三脚で切り盛りしている診療所である。
 今日から、ココが、モモの新しい生活の場となる・・・・・・。


モモ「(眺めながら)うわぁ〜、大きい〜」

ジュンコ「総合病院に比べたら小さいわよ」

モモ「(はしゃいで)あっ!この看板、絵が超可愛い〜」

ジュンコ「さぁ、入って頂戴」

モモ「ハイ。じゃあ、後ろの荷物を・・・」

ジュンコ「それは後でも良いじゃない。まずは、中で一息入れましょう」

モモ「(考えてから)ハイ」
   と、促され・・・ついて行く。
  
  後部座席に放置された2台のスーツケース。


 この後、モモは、この誤った選択をひどく後悔するのであった・・。

Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.7 )
日時: 2013/04/28 13:47
名前: アルセ (ID: ADREmkmP)

 ○同・中

  衛生的で明るい室内。
  キレイに磨かれた廊下・・・を歩くジュンコとモモ。
  扉がある無数の部屋・・・を、手当たり次第に開けてまわるモモ。

モモ「(目を輝かせ)この部屋は何かな?」

ジュンコ「(うふふ)お嬢さん、見学は後回しにした方が、ゆっくり見れるんじゃない?」

モモ「(舌を出し)ハァーイ!」

ジュンコ「(!)あら?・・・(クンクン)」

モモ「ん?・・・(クンクン)何だか良い匂いがする・・・」

ジュンコ「(!)あっ、もしや・・・」
 

Re: ヤシノキ町物語 第一話 ( No.8 )
日時: 2013/05/01 08:00
名前: アルセ (ID: RGB9kNzS)

 ○同・診察室

  ドアを開け、中に入って来るジュンコとモモ。
  
  白衣を着た男性が、油の入った鍋・・・と、睨めっこしている。

ジュンコ「(ニヤリ)ビンゴ。ジョージ・・・アナタ・・・ダーリンっ!」

ジョージ「シィー・・・」

ジュンコ「んもう・・・汚れるからココでお料理しちゃダメっ!って、いつも言っているでしょ」

ジョージ「(強 く )シィー・・・」
   と、鍋の中に・・・小麦粉のカタマリのようなモノを入れる。

ジュンコ「(驚いて)ちょっと、今の何?!」
  
  ジュンコの言葉を無視し、モノをフライ返しで引っ繰り返すジョージ。

モモのモノローグ(=心の声)「全然、聞いてないよ・・・でも、うちのママより手馴れてる」

  出来上がったモノを、料理用バッドに移すジョージ。

ジョージ「(一息つき)やぁ、ジュンちゃん。お帰り。いらっしゃい、モモちゃん。長旅、ご苦労様」

ジュンコ「コチラ、灰花ジョージさん。この病院の院長で、私の愛しの(英単語で)旦那様よ」

モモ「初めまして、卯野木モモです。お世話になります」

ジョージ「送られてきた荷物は、君の部屋に運んでおいたからね」

モモ「ありがとうござい・・・」

ジョージ「(遮って)そんなことより早くコレを食べてみて!君達のために苦労して作ったんだ!!このアイスクリームの天ぷら」

モモ「(キョトン)アイスクリームの・・・」

ジュンコ「天ぷらぁ〜・・・?」




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