二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ドラゴンクエスト8 時の軌跡
日時: 2013/10/07 18:24
名前: フレア (ID: C6aJsCIT)

現在更新停止。
今までありがとうです。

こんにちはー!
光と闇の軌跡の方は、色々アウトでしたんで、また作り直そうと決意しました。
あ、これ、DQ小説同盟さんの方に登録させてもらってますー

注意
文章が酷い上にかなり中二病。
設定は光と闇の軌跡から引き継いでいるとこあり。



目次

零章 悲痛
>>1

一章 消失
>>6-7 >>13-14 >>19 >>22 >>25
>>29 >>32 >>35 >>38 >>41
>>46 >>65 >>68-69


番外編

SS
カオスな運動会
>>50 >>56 >>59 >>62-64

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Re: ドラゴンクエスト8 時の軌跡 ( No.27 )
日時: 2013/09/02 18:58
名前: 朝霧 ◆Ii6DcbkUFo (ID: 9kyB.qC3)

 何かⅦのレブレサックを思い出します
 仲間であったミストをあっさり追い出すのがやるせないですorz
 レブレサックの人々が神父さんがいなくなりほっとしていたように、トラペッタの人々も自分たちの生活が守られることに安堵しているから、酒場で笑えるんでしょうね;;私なら信じたくないです←
 どうかミストさんに幸があるようにと祈るばかりです。

 乱文失礼しました!

Re: ドラゴンクエスト8 時の軌跡 ( No.28 )
日時: 2013/09/02 19:51
名前: フレア (ID: bxqtOE.R)

>>ユウさん
それには同意です。
とある人が、人間は争うから人間なんだって。私は、好きな人を取り合ったり、テストの点数競ったり、そういうのは人間しかできないことで、素敵なことだと思います。ですが、戦争とかは違うでしょう。
ものを作ったり、そういう能力もなんで人を殺す武器にするのか……私には分かりません。

>>朝霧さん
そういえば、レブレサックもそんな話でしたね……。あの話は、やるせない気分にさせられるものでした。しかも未来の世界では、自分たちの都合のいいように話を変えてるし……。あの村長は、心の底からアルスに殴って欲しかったです。

ドラゴンクエスト8 時の軌跡 08 ( No.29 )
日時: 2013/09/02 19:52
名前: フレア (ID: bxqtOE.R)

「んっ……」

冷たい夜風に頬を撫でられ、ミストは目を開いた。
春とはいえ、まだ夜は寒い。ミストは、自分に毛布代わりにかけられた黄色いコートを肩まで引っ張り上げ、再び眠りにつこうとしたところで我に返る。

(……私は……)

寝起きでうまく頭が働かない。自分がなぜ眠っていたのか思い出せない。
ミストは地面に手をついた。草の感触からして、草原か森に眠っていたみたいだ。
やがて、暗闇に目が慣れてきて周りがわずかに見えてきた。
火を焚いていたと思われる小枝からは、とっくに火が消沈していて煙すら上がっていない。その周りには、顔は見えないが体格からして男が二人、雑魚寝していた。起きる気配はない。
ミストは、この二人のうちどちらかがかけてくれたと思われるコートを置き、立ち上がって歩き始めた。

(とりあえず、ゆっくり思い出すか……)

闇に閉ざされたこの場所に響くのは、梟の鳴き声と川のせせらぎのみ。
今日は月が満ちていた。夜空に散りばめられた星々は、淡く瞬いている。

(……寒い)

彼女の服装は、半袖のワンピースにエプロン、そして素足にハイヒールを履いているのみ。
冷たい夜気を孕んだ風は、ミストが歩いている道を吹き抜けた。彼女は小刻みに震える身体を抑えた。

「……私、何してるんだろ」

あの二人が寝ている場所にいればよかったのかもしれない。だが、なぜかいてはいけないような気がしてならなかった。同時に、胸が締め付けられるような、そんな感じがした。
ミストは川の畔に座り込んだ。水面に映る満月は、直接月を見るより輝きが増していた。
身体を乗り出すと、水面にミストの顔が映り込む。そこには、まだあどけなさが残る、少女の姿が映し出されていた。その薄い青の瞳は、憂いを帯びている。

「……思い出した」

ミストは膝を抱え込んだ。

「なんで思い出しちゃうんだろ。そのままずっと忘れていればよかったのに……」

全部変わってしまった。道化師が町を訪れたことで。わけの分からない理由で襲われて。あの町の人々の笑顔は、もう見ることはできない。今行ったとしても、自分に向けられるのは憎悪と恐れ、侮蔑の視線を向けられるだけだ。
ミストが膝に顔をうずめた途端。

「君、こんな夜遅くに一人で散歩なんて危ないよ?」
「っ!?」

突然背後から声をかけられた。
反射的に振り返ると、酒場に訪ねてきて、そして道化師を前に倒れたあの少年だった。
どうやら、ミストにかけられていたコートは彼のものだったらしい。少年もやはり寒かったらしく、今は着ていた。

「ほら、寝た方がいいよ?」
「……」

優しげに笑う少年。端正な顔立ちだが、どこか子供らしさが滲んでいた。あの道化師を前に殺気立っていたあの姿は、まるで別人のようだ。

「あ、そうそう、昨日みんなで話し合ったんだけどさ、君も僕らと一緒にこないか?」
「……はあ?」

ミストは、一瞬少年が何を言ったのかがわからなかった。

「どういうつもり?」

片眉を上げ、ミストは立ち上がる。少年に真意を尋ねる。

「いや、その、ミストちゃんは」
「ミストでいい」
「そう?」

少年は軽く息を吸うと、笑みを表情から消した。

「じゃあミストは、あの道化師みたいなやつ……ドルマゲスっていうんだけどさ、君はなぜだか知らないけど命を狙われてるんだろう?」
「……」

ミストは、無言で首を縦に振った。
……あの道化師、ドルマゲスっていうんだ。ドルマゲス、その名を心の中で繰り返していると、腸が煮えくり返るような思いになる。

「僕らはドルマゲスを追って旅してるんだ」
「……だったら、なんで私を誘うの。自分から危険に飛び込むなんて馬鹿らしいわ……」
「でも、一人でいるよりはいいと思うな」
「……」

少年の言葉に、ミストは押し黙った。
さらに少年が畳み掛ける。

「それに、この頃魔物も凶暴化してるし、女の子の一人旅は危険だと思う。僕ら、ドルマゲスには手も足も出なかったけど、その辺の魔物は倒せるから」

そう言うと、少年は屈託ない微笑みを浮かべた。その笑みは、飾ったものではなかった。

「……」
「ちょ、ちょっとミスト!?」

自分でも知らぬ間に泣いていたらしい。ミストは顔を両手で覆った。
少年が慌てふためく。

「ご、ごめん!なんか変なこと言っちゃったんなら謝るよ!」
「……」

しばらく経ち、不意にミストが顔を上げた。

「……名前は?」
「え?」
「あんたの名前よ!」
「え、エイト」

ミストは乱暴に手の甲で涙を拭くと、きっとエイトを見た。

「……あんたたちについていくわ」
「そうかい」
「……あんたたちは、死ぬの止めてくれたし……」
「へ?」

彼女が自らの命を絶とうとしたのは、あまりにも傷つき、我を忘れていたのもある。今は、少しは落ち着いた。とは言っても、未だに泣きそうになるが……。

「……うん、じゃあ、ミスト。よろしく」
「……」

だが、差し出された手をミストは払いのけた。

「勘違いしないで。私はあんたを信用したわけじゃない」
「……」

エイトは某然とミストを見つめた。
空に浮かぶ星々は、物言わずに輝いていた。

Re: ドラゴンクエスト8 時の軌跡 ( No.30 )
日時: 2013/09/03 22:07
名前: ユウ (ID: viAVUXrt)

エイト・・・感動です。

コートをかけるのも優しいし、ミストが泣いた時も自分が何か言ったのか待って思っているところが!!

銃や爆弾って何のために作ったんでしょうね。
魔物が現実(リアル)世界にいるならまだしも・・・・。

あからさまに人を傷つくるためにしか作っていませんよね・・・。

Re: ドラゴンクエスト8 時の軌跡 ( No.31 )
日時: 2013/09/04 17:41
名前: フレア (ID: 6mS.q2l2)

>>ユウさん
エイトは私の中では優しい、真面目というイメージしかないんですよね。
あ、でも前作の会話劇ではかなりふざけていたような……まあ、そのへんはともかく。
ダイナマイトって、少なくとも最初はトンネル掘るためとかにつくったんですよね。それを、なんで戦争で使ったんでしょう。開発者本人は、人々の生活に役立てて欲しいがために、作ったのに。殺人兵器として役立たれるダイナマイトを見て、開発者の人、自責に苛まれたんでしょうね……


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