二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ドラゴンクエスト8 時の軌跡
日時: 2013/10/07 18:24
名前: フレア (ID: C6aJsCIT)

現在更新停止。
今までありがとうです。

こんにちはー!
光と闇の軌跡の方は、色々アウトでしたんで、また作り直そうと決意しました。
あ、これ、DQ小説同盟さんの方に登録させてもらってますー

注意
文章が酷い上にかなり中二病。
設定は光と闇の軌跡から引き継いでいるとこあり。



目次

零章 悲痛
>>1

一章 消失
>>6-7 >>13-14 >>19 >>22 >>25
>>29 >>32 >>35 >>38 >>41
>>46 >>65 >>68-69


番外編

SS
カオスな運動会
>>50 >>56 >>59 >>62-64

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Re: ドラゴンクエスト8 時の軌跡 ( No.12 )
日時: 2013/08/25 18:36
名前: フレア (ID: Ku3ByRAK)

>>ユウさん
そう言ってもらえるとありがたいです。
サフィラがザラキ唱えると、本気ではないんだけどやっぱり……
エイトとのフラグが立ったかと思いきや、そうでもなかったサフィラですが……彼女が報われるひが来るかは……まあ私次第ですね。
色々な方に向けて、ごめんなさい。

ドラゴンクエスト8 時の軌跡 03 ( No.13 )
日時: 2013/09/21 21:16
名前: フレア (ID: ZoJzIaOM)

それは、優しく暖かかった。先ほどの炎は恐怖を感じさせるようなものであったが、その柔らかな腕は、つい安心してしまうようなものだった。
酷い耳鳴りの奥に、人々のざわめきが聞こえる。

(生きてる……?)

それに答えるかのように、風がミストの頬を撫で付ける。
恐る恐る目を開けると、ミストより少し年上だと思われる少女の顔が、暗く縁取られた視界の中で見えた。外套の間から覗いている手は、ミストの身体を支えている。茶眼の瞳はミストではなく、目の前の道化師に向けられていた。

「おや……とんだ邪魔が入りましたね」

道化師が意外そうに目を見開いた。

「……」

少女は無言でミストを下ろす。
ーーその瞳は、何の感情も映ってはいなかった。人間も、獣も、魔物ですらも持っている感情というものが。

「……貴方は、なぜ私の邪魔をしたのですか?」

道化師の問いは、獲物を仕留めるのを邪魔された苛立ちが込められていた。
しかし、少女は変わらず無言だ。全ての表情が抜け落ちているかの如く、彫像めいている顔でドルマゲスを見つめた。

「答える気はない、ですか」
「……」
「……何か答えたらーーっ!?」

一瞬、道化師に何が起こったのか、理解するのにしばしの時を要した。
少女の固めた拳が、道化師の腹を捉えていたーー

「ぐうっ……っ!!き、さま……」
「……安心して。苦しいのは一瞬だから」

抑揚のない声であったが、それがかえって恐怖を煽る。助けてもらったミストですら、だ。
少女は道化師から飛び退いて、息を吸い込む。

「……ふふふっ、少しばかり油断してしまいました。……しかし、貴方みたいなお嬢さんが、ここに何をしにきたのですか?」
「……答える義務はない」
「……そうですか」

くっくっく、と道化師は何がおかしいのか含み笑いを漏らす。

「くくっ……これは失礼。貴方みたいなお嬢さんは初めてですよ。ここまで凛とした美しい女性がいるとは……」
「……」
「くっくっく……貴方の苦しみに打ち据えられる姿が見たくなってきました。蝋燭が最後の一瞬明るく輝くように、さぞや美しいのでしょうね……」

初めて、無表情だった少女が眉を寄せた。
道化師が杖を振るう。杖の先端から鋭利な氷が迸る。氷結呪文、ヒャダインだ。

「……その程度の手品……」

少女が手を前にかざすと、炎が吹き荒れた。氷が白い蒸気を上げながら消える。
ーーしかし。

「っ!後ろっ!!」

ミストが声を張り上げ、少女が振り返る。
だが、気がついた時にはもう遅かった。

ドラゴンクエスト8 時の軌跡 04 ( No.14 )
日時: 2013/08/27 08:17
名前: フレア (ID: bxqtOE.R)

宙に、鮮血が返り咲いたーー
その場にいる者は、その出来事をただ見つめていることしかできなかった。
紅い雫が地に落ち、地面は点々とした血色に染まる。

「……」

少女は、氷の刃に貫かれ、血に濡れた自身の肩を、相変わらずの無表情で見つめた。

(……こんな時くらい、苦しそうな表情をすればいいのに……)

ミストは、そんな彼女を見やりながら思った。あの男に苦悶の表情を見せるのが嫌というのは分かるけど……それにしてもあの人は、さっきから表情がなさすぎる。あの人は、何かを我慢しているの……?

「この程度」

少女は一切表情を出さずに、肩に刺さった刃を抜き、握り潰す。砕かれた氷は、音を立てて崩れゆく。

「おやおや……」

道化師が、目を丸くする。
道化師は気がついていないが、動きが止められ倒れこんでいた少年が、剣で体を支え起き上がっていた。
少年は、両手で剣を握り、道化師に突進する。
しかし、その刃が道化師を切り裂く前に、道化師はふっと霧のように消えてしまった。

「どこだ!逃げずに出て来い!」

その場にいる者たちはあたりを見回すが、道化師の姿はどこにも見えなかった。

「ふふふ……そちらのお嬢さんは、今殺すにはあまりにも惜しい」

どこからか、道化師の声が聞こえる。その声は、人をあざ笑うような響きを持っていた。その表情は、邪悪な笑みに満ち満ちているに違いない。

「姫君どの。今は、その命、預けときますよ。ーーですが、次に会う時は、必ず息の根を止めます」

その言葉は、自分に向けられた言葉だと、ミストは感じた。姫君、というのは心当たりはないのだが、一つだけはっきりしていることがある。ーー次に会ったとき、確実に殺される。
ミストは、目の前に突きつけられた現実を前に、ただ震えて、服の裾を握りしめることしかできなかった。

「ドルマゲスーーーっ!!」

少年が、叫ぶ。激しい怒りを込めて。その叫びは、長く尾を引いて、そして消えて行った。

Re: ドラゴンクエスト8 時の軌跡 ( No.15 )
日時: 2013/08/27 09:20
名前: 鎌鼬 (ID: zfEQ.qrn)
参照: http://pokemon.www.co.ne.jp

はじめまして、鎌鼬です!

えーとドラゴンクエスト8ってゼシカとかククールとかヤンガスとかが出るんでしたっけ・・・。
(ネットで見たけど…あってます?)まぁ私は少年時代の方のヤンガスが好きなんですけどね。
そのヤンガスも活躍する、「いたポケ探偵団〜戦闘脱出ゲームの謎〜」をタダ今、連載中です。良かったら参加してください!

Re: ドラゴンクエスト8 時の軌跡 ( No.16 )
日時: 2013/08/27 10:16
名前: フレア (ID: bxqtOE.R)

>>鎌鼬さん
はじめまして!
そういう企画大好きなので、やります!
ヤンガス、少年時代いいですよね。なぜ太ってしまったのか……
まあ彼はいつでも優しくていいキャラだと思います。


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