二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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暗殺教室 お姉さんの時間【修学旅行展開中!】
日時: 2016/05/14 21:05
名前: あねさま (ID: pFXOI/OC)

「エンドのE組」に、アメリカから帰国してきたカルマの姉・赤羽神影がやって来た!
カルマの姉とは思えないほど破天荒+天真爛漫さは、あのカルマでさえ「苦手なひと」と称するほど。
暗殺でもその他でも、とにかく明るい神影にE組メンバーは振り回される。
しかしその一方で、神影を中心とした巨大な「謎」も現れて————!?

「だれかの命が戻るなら。自分にとって大切なひとを、自分と引き換えにでも助ける事ができるなら————私は一人だけ、助けたい人がいる」
「だれかを助けられるなら。自分にとって大切なひとを、この手で救う事ができるなら————俺は一人だけ、助けたい人がいる」

その者達が選ぶのは—————謎を解く鍵か、はたまた愛か?



ちょっとシリアス(って言ってもほぼギャグ)入りの暗殺教室です!
カルマのキャラが壊れないように頑張っていますが…あれ?気づいたらツッコミキャラに(汗)

それから、本作は「渚カエ」や「カル渚」、「カル愛」などには全くふれるつもりはありません。
本作でそんな感じの会話やシチュエーションが出て来ても、それは偶然かたまたまだと思ってください。

では、よろしくお願いします!

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Re: 暗殺教室 お姉さんの時間 ( No.7 )
日時: 2015/12/25 13:51
名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)


「え?カルマ君…え!?」
「だ、誰、隣の子!なんか仲良さげなんだけど!?」
ありえない登場の仕方に、動揺をおさえられない二人。
無理もない。
カルマの横で楽しげに歩く、薄い茶をした髪の少女。
後ろ姿なので顔はよく見えないが、カルマと同様にかなり端正に見える。
———————————そう。

見ようによってはこの二人、
「仲良く散歩(あえてデートとは言わない)するカップル」
に見えるのである。


今まさにそう見えている渚たちには、相当な衝撃だろう。
(え、えーと。どうすればいいんだ、この状況っ)
何とか気持ちを落ち着けながら、渚はまだ混乱中の頭で考える。
むろんこのまま回れ右をして、何食わぬ顔で帰れば済む話なのだが、それだと渚たちの方がおさまらない。
「何も見なかった事…には、出来ないよなぁ。すごく気になるから、本人にも聞いてみたいしね」
「うーん…かと言って、あの二人の間にわりこむ勇気はないし」
かなり考えた結果————渚たちは結局、証拠写真だけ撮っておくことにしたのであった。
—————————————————カシャッ。
「…今日はひとまず帰ろうか、茅野」
「うん。明日カルマが来たら、これを見せて聞いてみてもいいかもね」
それはちょっと怖いなぁ…などと言い合いながら、渚と茅野はカルマ達に背を向けて帰っていった。
去り際にちらりと視線を向けると—————少女の瞳に、カルマと同じ紅い光が見えた気がした。



次回でようやく、謎の少女が登場です。

Re: 暗殺教室 お姉さんの時間 ( No.8 )
日時: 2016/01/07 14:18
名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)



そして翌日。
「はよー」
「お、カルマ!用事は済んだか」
「ん、まあね」
茅野の読み通り、カルマはE組に戻ってきたのである。
「ちょっと…いい?カルマ君」
予鈴前の喧騒のなかで、着席するカルマに渚は恐る恐る声をかけた。
そのとなりにはもちろん、目をキラキラさせた茅野がいる。
どこか緊張したようすの渚に、カルマは不思議そうに紅い瞳を二人に向けた。
「いいけど。どうかしたの?渚君に茅野ちゃん」
「ええと。あの…実は、その」
言いづらそうな渚がもどかしかったのか、
「ねぇカルマ、この子だれ?」
渚の言葉にかぶせるようにして茅野がケータイの写真を見せる。
「————————————っ」
カルマの紅い瞳が、一瞬だけ見開かれた。
「昨日、この子と一緒に歩いてたよね?たまたま目撃したんだけど」
茅野のよく通る声に、周囲で談笑していた生徒達が振り返る。
「え?誰と、誰が?」
「え、それってカルマの彼女!?」by岡島
「誰?誰?名前なに!?」
茅野の発言に騒然となったE組で、その中心人物であるカルマは彼らしからぬため息をついた。
「一応想定はしてたけど、まさかここまで大々的にやるとはね…」

Re: 暗殺教室 お姉さんの時間 ( No.9 )
日時: 2016/01/08 21:13
名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)



皆の注目の中、カルマは軽く苦笑して戸口を指さした。
「…俺からは言いたくない。でも、俺が言わなくてもすぐに分かると思うよ」
————キーンコーンカーンコーン。
その数秒後に予鈴が鳴り、同時に殺せんせーが入ってくる。
「おはようございま……?皆さん、今朝も暗殺する予定では?」
殺せんせーの一言に、皆の表情がさっと青くなった。
「あ。しまったあぁぁぁぁぁぁ————っ!!!」
「カルマの事ですっかり忘れてた!」
ちくしょー、また明日かよ!と叫ぶ生徒たちに、殺せんせーはニヤッと笑って戸口を指さした。
「———では、そんな傷心の皆さんに転校生のお知らせをプレゼントしましょう————どうぞ、入ってください」
———え、転校生?マジで?
いきなりの転校生に、皆が驚きつつも期待を込めてみつめた戸口が—————不意に思いっきり開けられた。
————————————ギュン!
そしてつぎの瞬間、対せんせー用のナイフと「人影」が恐ろしい速さで飛び込んでくる。
ナイフは殺せんせーへ、そして人影は———カルマの方へまっすぐ飛んで行った。
「かぁーーーーるーーーーーまーーーーーー!!!!!」
ほぼ同時に、ナイフと人影をそれぞれよける殺せんせーとカルマ。

Re: 暗殺教室 お姉さんの時間 ( No.10 )
日時: 2016/01/09 11:30
名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)


カルマにあっさりよけられた人影——否、栗色の髪の少女——は、壁に激突する寸前に急停止しこちらを振り返って不敵に微笑んだ。
喜びにあふれる表情のなかで、カルマにそっくりの紅い瞳が煌めく。
————————————…って、ん?「カルマそっくり」?
全員の疑問に答えるように、少女は笑顔を浮かべ溌剌とした声で名を名乗った。
「E組のみんな、はじめまして!



—————————————————カルマの姉の赤羽神影です」

Re: 暗殺教室 お姉さんの時間 ( No.11 )
日時: 2016/01/13 22:01
名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)




——————————姉。

ありえないその単語に、生徒達は完全に絶句した。
「カルマの、姉…あれが!?」
「カルマと正反対じゃねーか…」
そんな渚たちに、冷や汗をふいた殺せんせーが説明を始める。
「み…神影さんは昨日アメリカから帰国したばかりで、みなさんよりひとつかふたつ上の高校生なのですが…一時帰国中にどうしても弟の学校が見たいという要望で、一か月間だけE組の生徒になります」
「そんな要望通るのかよ!!」
全員が叫ぶが、「この人はなんでもありだから」という苦い顔のカルマに閉口する。
(カルマ君が昨日休んだのは、神影さんを空港に迎えに行くためだったわけか。で、僕と茅野が見たのはその帰り…)
渚は驚きの真実に、驚愕を隠せない。
そして、と不意に殺せんせーが言い、先ほど神影が投げたナイフを拾い上げた。
「一ヶ月もいるんですし…神影さんにも、暗殺をやってもらうことになりました」
ここで、少し真面目な顔になった神影が、ぴょこんと頭を下げる。
「一ヶ月だけだけど、仲良くしてね。お友だち欲しいです!できたらカルマも欲しいです!!」
「やっぱもう帰ってくれない、ミカゲ姉!?」
神影のほぼ変態な言葉に、カルマが全力でツッコんだ。





そんなこんなで、E組に「お姉ちゃん」がやってきたのである。


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