二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 暗殺教室 お姉さんの時間【修学旅行展開中!】
- 日時: 2016/05/14 21:05
- 名前: あねさま (ID: pFXOI/OC)
「エンドのE組」に、アメリカから帰国してきたカルマの姉・赤羽神影がやって来た!
カルマの姉とは思えないほど破天荒+天真爛漫さは、あのカルマでさえ「苦手なひと」と称するほど。
暗殺でもその他でも、とにかく明るい神影にE組メンバーは振り回される。
しかしその一方で、神影を中心とした巨大な「謎」も現れて————!?
「だれかの命が戻るなら。自分にとって大切なひとを、自分と引き換えにでも助ける事ができるなら————私は一人だけ、助けたい人がいる」
「だれかを助けられるなら。自分にとって大切なひとを、この手で救う事ができるなら————俺は一人だけ、助けたい人がいる」
その者達が選ぶのは—————謎を解く鍵か、はたまた愛か?
ちょっとシリアス(って言ってもほぼギャグ)入りの暗殺教室です!
カルマのキャラが壊れないように頑張っていますが…あれ?気づいたらツッコミキャラに(汗)
それから、本作は「渚カエ」や「カル渚」、「カル愛」などには全くふれるつもりはありません。
本作でそんな感じの会話やシチュエーションが出て来ても、それは偶然かたまたまだと思ってください。
では、よろしくお願いします!
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- Re: 暗殺教室第二章 お姉さんとケンカの時間 ( No.17 )
- 日時: 2016/01/31 13:09
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
「用ないんならそこどけてくれない?俺ら通れないんだけど」
「…わぁお。迫力満点だね…」
そんなカルマの様子に、気圧されたように呟く神影。
一応彼の姉なので、止めることもできそうなものだが、
「さぁっすが私の弟!超キマってる」
「み、神影さん……」
…止める気は全くないらしかった。
- Re: 暗殺教室第二章 お姉さんとケンカの時間 ( No.18 )
- 日時: 2016/02/06 10:13
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
「な、何だよお前!E組がごちゃごちゃ言ってんじゃねーよっ」
カルマが怖くなったのか、やや逃げ腰気味で応える本校舎の生徒。
「この顔、わかるだろ!?全国模試六位の高科将太だぞ。い…E組がこんなことして許されると思うなよっ」
そう言われてみれば、確かに全国模試六位っぽい顔をしていなくもない。
しかしそんな生徒に、カルマは得意の挑発的な表情で、生徒の顔を下からのぞきこんだ。
「…あー、こめん。モブの顔って地味すぎて覚えらんないんだよねー」
(さらっとメタ発言!!)
思わず渚と茅野が心中でツッコんだ一方で、六位なのにモブ扱いされた本校舎の生徒はかなりお怒りのご様子である。
「…っ、お、お前!そんな事言って許されると————」
そう言いかけた六位のモブ(もうそう呼んでしまおう)に、遠巻きに見ていた別の本校舎のモブが何かに気づいた顔をした。
「お、おい高科!その辺にしておけ!もう帰ろうぜ!?」
「おいおいなに急にビビってんだよ!たかがE組だぞ」
急に弱気になっているモブ2に、六位のモブは笑ってみせるが、その笑顔はモブ2の次の言葉に凍りついた。
「その赤いやつはただのE組じゃねーよ…お前、そいつ“あの”赤羽だぞ!」
「————————え。嘘だろ…赤羽、カルマ!?」
先ほどまでの威厳が嘘のように、真っ青になる六位のモブ。
どうやら“あの”の意味は、
「あの、…って?なに?カルマがどうかしたの」
———首をかしげる神影以外の全員が理解したようだ。
- Re:第二章 お姉さんとケンカの時間 ( No.19 )
- 日時: 2016/02/07 11:53
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
「赤羽カルマ…今までに起こした暴力沙汰は数知れず、E組にいるにも関わらず狡猾な頭脳を持つ———あの赤羽かよ!!」
————いつの間にか、彼にはそんな評価がついていたらしい。
おびえているとは思えないほど、丁寧に説明してくれた六位のモブは、カルマの顔すら直視できないようである。
「へえー、そうなん……暴力沙汰ぁぁ!?」
「神影さん、もっとややこしくなるから今は黙っててくれませんか!?」
姉である神影の驚愕も手伝って、ますます混乱する現場。
それに終止符を打ったのは————以外にもカルマであった。
「モブのくせによく喋るねー。お喋りなら別のとこで……あ。くだらねー事思いついたわ」
不意に紅い瞳を楽しそうに輝かせ、カルマが微笑んで六位のモブの顔を指さした。
そして——天使のような悪意ゼロの笑顔とともに、限りなく悪魔に近い言葉を放ったのである。
「ねー。そのモブ顔———地味すぎてちょっと覚えらんないからさ、ちょっと特徴的に整形してみよっか」
(訳……その顔殴ってみよっか)
————————————この言葉の意味は、さすがに全員が理解できた。
「うわあぁぁぁぁぁやっぱ怖ぇぇぇぇぇ!!!!」
恐怖に絶叫しながら、カルマを突き飛ばして走り去る六位のモブ。
「ちょ、ちょ待てよ!置いて行くなよバカヤロー!!怖ぇだろーが!」
モブ2も、そのあとを追って走って行った。
- Re: 第二章 お姉さんとケンカの時間 ( No.20 )
- 日時: 2016/02/14 14:10
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
「なーんだ、つまんないの。じゃあみんな、行こっか」
モブ達を見送りながら、本当につまらなさそうに言ったカルマが渚達を振り返って—————神影に胸ぐらをつかまれる。
「え!?ちょっとミカゲ姉————————」
「カルマぁ!!暴力沙汰ってどういう事よ!?まさか非行に走ったりしてないでしょうね、お姉ちゃんに正直に言ってみなさい!万引きとかやった?スリは?それからあとは…とにかく警察沙汰はっ!?」
(スリって…発想が古いよ神影さん)
神影の言葉に、なかば呆れる渚と茅野。
「ちょっと…ミカゲ姉、落ち着いて———」
下手すると首がしまりそうな勢いに、カルマが止めようとしているが神影には聞こえていない。
「私がアメリカに行ったからこうなったんでしょう?ごめんなさいね、どーせ私は傍若無人な放任主義ですよ、ええ!!」
…いつのまにか、関係ないところまで話が飛んでいる。
「いつもそう、知らない間に何もかも変わっていくの!私が何かやってる間に、もっと大事な事が進んでいくのよ!!!!」
わあわあ言いながら、カルマをガクガクゆする神影。はた目から見れば神影の方が暴力沙汰である。
「カルマが苦手なのもちょっとわかるな…カルマと全く正反対だもん」
茅野のつぶやき通り、確かに神影の様なオープンすぎるタイプは苦手なのかもしれない。
「ちょ……待っ…ストップ!!まず落ち着いてミカゲ姉!」
ようやく神影を止めたカルマ。
まだ暴れそうな神影に、渚が慌てて説明をした。
「か、カルマ君が悪いわけではないんです。全面的に見れば正しい事をしたんですけど、その…この学校じゃ、正しい事もあまり正しくならないから」
渚の言葉に、茅野が目を伏せる。
- Re: 第二章 お姉さんとケンカの時間 ( No.21 )
- 日時: 2016/02/14 14:17
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
椚ヶ丘中学校は、成績第一の名門校。結果が出なければE組行き—————そんな恐怖感で、生徒は狂ったように勉強をする。
そんな椚ヶ丘中では、E組いびりは日常茶飯事。
しかし成績第一のこの学校では、正しくない事であるにもかかわらずそれを黙認するのだ。
カルマもまた例にもれず、本校舎の生徒にいじめられていたE組の先輩を助けただけで、E組行きになったのである。
その時に教師をぶん殴ったのは少々アウトではあるが、全面的に見ればカルマは正しくないとみなされた事を正しただけなのだ。
「そうなんだ…」
渚の話を聞き終えた神影は、神妙な顔でうなずいた。
「—————つまり一言に要約すると、カルマは悪くないわけね!」
「え?あ、はい…まあ」
渚の返答を聞いているのかいないのか、呼吸を整えていたカルマに神影が飛びついている。
「だよね!こんないい子が意味もなく人をぶん殴るわけないよね♪カルマ—、なんか色々とごめんね。おわびに毎日お弁当作ったげるよ」
「いいから早く離れて。重い」
「お、重いぃ!?」
その後も二人の掛け合い(ほぼ言い合い)は続き、渚達はモブ達とのことが無かったかのように楽しく下校することが出来たのだった。
そして———その楽しさゆえに、渚たちは見落としたのだ。
この先に怪しくたちこめる、暗雲のわずかな予兆を——————————。
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