二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 暗殺教室 お姉さんの時間【修学旅行展開中!】
- 日時: 2016/05/14 21:05
- 名前: あねさま (ID: pFXOI/OC)
「エンドのE組」に、アメリカから帰国してきたカルマの姉・赤羽神影がやって来た!
カルマの姉とは思えないほど破天荒+天真爛漫さは、あのカルマでさえ「苦手なひと」と称するほど。
暗殺でもその他でも、とにかく明るい神影にE組メンバーは振り回される。
しかしその一方で、神影を中心とした巨大な「謎」も現れて————!?
「だれかの命が戻るなら。自分にとって大切なひとを、自分と引き換えにでも助ける事ができるなら————私は一人だけ、助けたい人がいる」
「だれかを助けられるなら。自分にとって大切なひとを、この手で救う事ができるなら————俺は一人だけ、助けたい人がいる」
その者達が選ぶのは—————謎を解く鍵か、はたまた愛か?
ちょっとシリアス(って言ってもほぼギャグ)入りの暗殺教室です!
カルマのキャラが壊れないように頑張っていますが…あれ?気づいたらツッコミキャラに(汗)
それから、本作は「渚カエ」や「カル渚」、「カル愛」などには全くふれるつもりはありません。
本作でそんな感じの会話やシチュエーションが出て来ても、それは偶然かたまたまだと思ってください。
では、よろしくお願いします!
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- 第四章 お姉さんと中間の時間 ( No.37 )
- 日時: 2016/03/25 09:23
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
第四章 お姉さんと中間の時間
————ある日のある朝のことである。
「さて皆さん。中間テストが迫ってきました」
木造の古びた校舎のなかで、明らかに不釣り合いな超生物は言った。
そしてその瞬間————超生物は一瞬で分身を作った。
「よって————————————高速強化テスト勉強を行います!!」
超生物と生徒達の初戦が、いま—————始まる!!
「————と、やたらかっこつけた展開で始まったところ悪いんだけどね、殺せんせー」
「にゅやっ!!か、かっこつけたつもりなどありませんよ神影さん。先生はいつもこんなんじゃないですか」
「いやキメ顔しといて何言ってんの」
神影の呆れたような声に、そーだそーだとあちこちから声が上がる。
「———ていうか、なんで俺だけNARUTOなんだよ!!」
ナルトのかっこうをした殺せんせーに、寺坂が半ギレの声を上げる。
…ジャ●プだからセーフというわけでもないだろうが、あまり似ていないのでセーフとしておこう。
(国語6人、数学8人、社会3人、理科4人、英語4人、…ナルト一人)
渚が教室を見回しながら数えていると——目の前の殺せんせーの分身が急に変形した。
「うわ!!」
「急に暗殺しないで下さいカルマ君!!」
「へえ、残像もゆがむんだね〜」
変形させた犯人———カルマが、面白そうに手の中でナイフをくるくる回した。
これまでさんざん描写をしたが—————つまりは、ある日のある朝、中間テストの勉強が始まっただけである。
「さぁ皆さん、殺す気で頑張りましょう!!!!!!」
超生物の言葉が、木造の校舎にすいこまれていった。
- 作者の雑談〜一瞬で読みとばされそうなコーナー〜 ( No.38 )
- 日時: 2016/03/25 09:30
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
さぁ、ついにきました中間テスト!!
秀才達がそろうこの学校で、神影はどんな順位を叩きだすのか…!?
浅野君!こんなブラコンに負けないで!←おい
ちょくちょく更新していきますので、どうか読んでいただけると幸いです!
- 第四章 お姉さんと中間の時間 ( No.39 )
- 日時: 2016/03/26 10:36
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
勉強週間が始まり、先生も生徒も気合い十分。
殺す気でやれば、なんだってうまくいく__その信念を胸に、神影も殺る気まんまんで勉強に挑む___
___わけでもないようだ。
「はぁー、眠い。皆、テスト頑張ってねー」
「「ちょっと待て!!」」
机につっぷしたままあくび交じりに言った神影に、すかさず全員の総ツッコミが入った。
「何でお前、他人事みてーに言ってんだよ!?」
「いや…だって他人事だし」
「あぁ!?」
寺坂の言葉に、さらりと他人事発言をする神影。主人公が、いったいどうしたことだろうか。
「他人事だから私はやらないけど、皆の事は応援するよ__ていうか…そうだ、だれか放課後遊ばない?」
渚(応援するって言ったそばからなんか誘ってる!!)
サボ●ーのような神影に、全員がざわつき始めた時。
「………ああ、そっか」
それまでずっと黙っていたカルマが、納得したようにうなずいた。
「なるほどね。確かに、ミカゲ姉には他人事か」
「おいカルマ!?テメーまで何言ってんだよ!!」
そんな寺坂に、「分かんないの?」とカルマが神影を指さす。
そして____言った。
「_____この人、高校生じゃん。この学校には見学で来てるだけだから、中学のテストを生徒として受ける事は無理なんだよ」
「…………………………………あ。」
全員の声が、間抜けにハモる。
主人公が不参加なら、この第四章は意味がなくなってしまう。
つまりは__第四章存続のピンチなのだった。
全員「「……………………どうしよう」」
- 第四章 お姉さんと中間の時間 ( No.40 )
- 日時: 2016/03/26 11:09
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
赤羽神影は高2、よって入学してもいない中学のテストを受けられるはずがない。
————第四章に突入するまで、作者すら気づかなかった(友人に指摘されて気づきました)盲点である。
「ど、どうしよう。このままじゃ、中間テストの存在が薄くなるよ」
「…そもそも、なんでこの人高校生なの」
「しかたないでしょ、カルマの二つ上なんだから!!」
だんだん土台をディスり始めた生徒達に、神影が抗議している。
そして、『この章どうせ飛ばされるんだから、別に勉強しても意味なくね?』的な空気になってきた頃————殺せんせーが教室にやってきた。
…なぜか先程よりも分身が増えている。
「さっきより頑張って増えてみました」
いっせいにしゃべる分身たちに、出したらダメなやつのコスプレがちらほら混じっている。…見なかったことにしよう。
「殺せんせー、増えすぎてちょっとうっとうしいよ」
「なんでそんなに必死なんだよ」
岡野と寺坂の言葉に、いったん分身を消した殺せんせーが言った。
「すべては君たちのテストの点を上げるためです。そして成績が上がり、先生へ向けられる尊敬のまなざし!それから…ひょっとしたら、評判を聞いた近所の巨乳大学生たちなんかも…ヌルフフフフフフフフフ」
(理由がゲスい…)
渚が呆れた視線を送る中、岡島が「でもさー」とつぶやいた。
「なんか…四章存続とか関係なくても、勉強はそれなりでもいいよな」
「百億あれば、成績悪くてもその後の人生はバラ色だしね〜」
「にゅやっ!?そういう考え方をしますか中村さん!!」
中村の言葉に、うんうんと数人がうなずく。
「神影さんも不参加になっちゃうし」
「ていうか、俺たちエンドのE組だぜ?殺せんせー」
「勉強とか、E組で頑張ってもねぇ…」
そして——————————最後に三村が、決定的な一言を言った。
「テストなんかより、暗殺の方がよほど身近なチャンスなんだよ」
——————ぶぶーっ。
どっかのクイズ番組のような音とともに、殺せんせーの顔にバツじるしが出た。ムダに器用である。
殺せんせーがゆっくりと立ち上がり—————バツじるしを作ったままつぶやいた。
「…なるほど。よくわかりました」
「…え。なにが?」
不思議そうな顔をする生徒たちに、殺せんせーが宣言した。
「————————————皆さん、校庭に出なさい」
- 第四章 お姉さんと中間の時間 ( No.41 )
- 日時: 2016/03/31 15:40
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
数分後。
生徒達を校庭に連れだした(何気に烏間も)殺せんせーは、生徒達に背を向けながら一人考え込んでいた。
(————E組のシステムの上手いところは、一応の救済処置が用意されている点だ。定期テストで、学年186人中50位に入り、なおかつもとの担任がクラス復帰を許可すればE組から抜け出せる、だが…この劣悪な学習環境では、その条件を満たすのは難しすぎる。だから、ほとんどのE組生徒はえぐい差別も受け入れてしまうそうだ———)
「なんなのよ、急に来いって!」
「殺せんせーがイリーナ先生を呼べって…」
片岡が連れてきたビッチ先生に、殺せんせーが質問をする。
「イリーナ先生。プロの殺し屋としてうかがいますが————あなたは仕事をするとき、用意するプランはひとつですか?」
「え?———いいえ。予備のプランを本命より綿密に作っておくのが暗殺の基本よ」
ビッチ先生が答えると、次に殺せんせーの視線は烏間へ向く。
「では烏間先生。ナイフで暗殺をするとき、重要なのは第一撃だけですか?」
「いや…第一撃も重要ではあるが、次の攻撃、その次の攻撃も重要だ。第一撃をかわされたとして、その後の第二、第三の攻撃によって勝敗は決まる」
烏間の答えに———殺せんせーがふりかえった。
そして————————————超高速で回転を開始する。
「先生方のように、自信を持てる次の手があるから自信に満ちた暗殺者になれる。しかし君たちはどうでしょう———自分達には暗殺があるからいいやと勉強の目標を低くしている!」
回転はどんどん速くなって行き、あたりで砂ぼこりがうずをまく。
猛烈な強風に、数人が悲鳴を上げた。
「もし、この教室から先生が逃げたなら。暗殺というよりどころを失った君たちには、E組の劣等感しか残らない!」
砂ぼこりがたかく渦を巻いて、空へのぼるように回転した。
「そんな危うい君たちにアドバイスです——————————第二の刃を持たざる者は、暗殺の資格なし!!」
巨大竜巻は空へのぼり———————————————草や石をまきあげて、ようやく空が晴れた。
おそるおそる目を開けた渚達は、うってかわってきれいになった校庭に驚きの声をあげる。
「———校庭に雑草やでこぼこが多かったのでね。手入れしました」
「す…すげぇ!!グラウンドだ!」
回るのをやめた殺せんせーが、立ち上がってまた語り出す。
「もし君たちが自信を持てる第2の刃を示せなければ、先生の相手に値する暗殺者はこの教室にはいないと見なし———
校舎ごと平らにしてせんせーは去ります」
「…第二の刃。いつまでに?」
渚の問いに、殺せんせーがいつもの顔に戻った。
「明日です。全員、明日のテストで50位以内をとりなさい」
「!!」
驚く生徒に———そして、超生物は言った。
「本校舎の教師たちに劣るほど、先生はとろい教え方をしていません。ミッションを成功させ、恥じることなく笑顔で胸を張るのです!」
第二の刃。
それは———本校舎復帰の権限、50位以内に入ることだった。
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