二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 暗殺教室 お姉さんの時間【修学旅行展開中!】
- 日時: 2016/05/14 21:05
- 名前: あねさま (ID: pFXOI/OC)
「エンドのE組」に、アメリカから帰国してきたカルマの姉・赤羽神影がやって来た!
カルマの姉とは思えないほど破天荒+天真爛漫さは、あのカルマでさえ「苦手なひと」と称するほど。
暗殺でもその他でも、とにかく明るい神影にE組メンバーは振り回される。
しかしその一方で、神影を中心とした巨大な「謎」も現れて————!?
「だれかの命が戻るなら。自分にとって大切なひとを、自分と引き換えにでも助ける事ができるなら————私は一人だけ、助けたい人がいる」
「だれかを助けられるなら。自分にとって大切なひとを、この手で救う事ができるなら————俺は一人だけ、助けたい人がいる」
その者達が選ぶのは—————謎を解く鍵か、はたまた愛か?
ちょっとシリアス(って言ってもほぼギャグ)入りの暗殺教室です!
カルマのキャラが壊れないように頑張っていますが…あれ?気づいたらツッコミキャラに(汗)
それから、本作は「渚カエ」や「カル渚」、「カル愛」などには全くふれるつもりはありません。
本作でそんな感じの会話やシチュエーションが出て来ても、それは偶然かたまたまだと思ってください。
では、よろしくお願いします!
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- Re: 暗殺教室 お姉さんの時間 ( No.2 )
- 日時: 2015/12/23 18:19
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
キーンコーンカーンコーン。
予鈴のチャイムが木造の校舎に響いて、「エンド」ことE組の生徒たちはガタガタと席につく。
生徒達は少しそわそわした様子で、戸口から自分達の担任が入ってくるのを今か今かを待っている。
そう———今朝は皆で、一斉に暗殺をしかけようと計画を立てたのだ。
その中のひとり——潮田渚は、軽く微笑んでポケットの中のナイフを握った。
————さあ、今日も暗殺が始まる。
僕等は、殺し屋。
- Re: 暗殺教室 お姉さんの時間 ( No.3 )
- 日時: 2015/12/23 18:40
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
はりつめた緊張感がただよう。
そんな中、不意に岡島が声を上げた。
「ん?そういや、カルマいなくね?」
「あれ…本当だ。遅刻かな?」
岡島と倉橋の視線の先には、空っぽのカルマの席がある。
確かにそうだ。今日はまだ、カルマが来ていない。
「珍しいねー。いつも何だかんだで遅刻しないのに」
「休みだったりして」
「えー、まさかー」
- Re: 暗殺教室 お姉さんの時間 ( No.4 )
- 日時: 2015/12/24 12:37
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
そう皆がささやきあう中、渚が立ち上がり自分のケータイを皆に見せる。
「あ、それなんだけど。昨日カルマ君から電話が来て、今日は休むってさ」
え、マジで?と皆がガタガタと立ち上がり、渚の周りに集まった。
「へえ、休み!珍しいな」
「家庭の事情って言ってたよ。なんでも、知り合いの人を、迎えに行かないといけないんだって」
皆にそう伝えながら、そういや少し声が疲れていたな…と渚はひとり思いをめぐらせる。
なにかあったのだとしても、家庭の事情であれば、渚たちが踏み込む事は出来ない。
心配ではあるが、黙っているしかないのである。
「てか知り合いって誰だろうな。ひょっとして、金髪の美女だったりして!」
「そりゃ家庭の事情というよりかはウラの事情だろーよ」
妄想をしてニヤつく岡島に皆がツッコミを入れていると、不意にガラガラと戸が開いた。
「おはようございます…おや、どうしました?予鈴はもう鳴ったはずですが」
先ほどまで狙いを定めていたはずのE組の担任・殺せんせーが、やってきてしまったのである。
皆がしまった!という表情で、慌ててナイフを構えるが、手遅れと判断し肩を落とす。
「くそー、タイミングがずれた!」
- Re: 暗殺教室 お姉さんの時間 ( No.5 )
- 日時: 2015/12/24 13:43
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
「今日の朝は諦めよう。で、また明日もう一度やるか…」
「おやおや、暗殺失敗ですか。残念でしたねぇ〜、また明日挑戦してください」
悔しがる寺坂と磯貝の肩を、緑色のしましまになった殺せんせーがポンとたたいた。
何ともイラッと来るなぐさめである。
「それでは…おや?カルマ君がいませんね」
カルマの空席に気づいた殺せんせーに、渚が慌ててさっきの説明を繰り返す。
「あ…カルマ君は、家庭の事情で休むそうです」
「そうですか。家庭の事情で…」
渚の報告に、殺せんせーはしばらく考え込んでいたが、不意に切り替えるようにぺシッと触手で名簿を叩いた。
「…それでは、一時間目の授業を始めましょう。皆さん、数学の教科書を出してください」
- Re: 暗殺教室 お姉さんの時間 ( No.6 )
- 日時: 2015/12/24 13:53
- 名前: あねさま (ID: LTX6Bi5r)
————そしてカルマがいないまま、授業が終わり時は放課後である。
「殺せんせー、さようなら」
「じゃあねー、殺せんせー!」
皆口々に別れの言葉を言いながら、ついでに隠し持ったナイフで斬りかかったりしている。
しかし当然ながらあたるはずもなく、
「ヌルフフフフ。また明日会いましょう、皆さん」
と、マッハでかわされつつ生徒たちは帰って行った。
「カルマ君、大丈夫かなー」
教室を出て廊下を歩きながら、渚がぽつりと呟くと、前を歩いていた茅野カエデが振り返る。
「やっぱり心配? 渚」
「うん。昨日の電話で、ちょっと疲れ気味の声だったから」
「えっ、そうなの?」
茅野の驚いた声で、渚はこのことを皆に言っていなかった事に気づく。
「ああ、うん。実はそうなんだよね」
あいまいにうなずきながら、カルマが言っていた「知り合いの人」とは誰なのだろうと考えていた。
—————————————————しかし、その次の瞬間。
「……ん? あ、あれっ!?」
交差点にさしかかったあたりで、茅野が驚きの声を上げる。
「え?茅野、どうし—————っ!」
そんな茅野に話しかけた渚も、彼女の視線の先を見て凍りついた。
「な、なっ渚、あ、あれってっ」
「う、うん…どう見てもあれはカルマ君だよね!?」
—————渚と茅野が見たもの。
それは、
見知らぬ少女と一緒に歩く、赤羽カルマのすがただったのだ。
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