二次創作小説(新・総合)
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- スマブラ戦記Another レジスタンス(完結)
- 日時: 2021/05/03 07:38
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【これは俺達のもう1つの戦い】
どうもメイドウィンです、新から始まったスマブラ戦記のスピンオフ作品を作りました
【注意】
不定期更新
スマブラってあるけどスマブラ参戦作品は少ない
スマブラSP、及び『灯火の星』のネタバレ
他作品のネタとか出る
一応【スマブラ戦記】も見ておくことを推奨しておきます
- Re: スマブラ戦記Another レジスタンス ( No.53 )
- 日時: 2021/05/02 23:36
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【第12話】
「ダーククエスト」
そして、剣丸一行は………
剣丸
「それで、新しい暗滅教の反応はどの世界からでござるか?」
空束
「………【ゼノブレイド】の、世界からだ、間違いない」
灰路
「ゼノブレイドですか………よく見つけられましたね」
空束
「………奴らは、特定の何かを、潰しているわけじゃない、狙いは、全て」
空束
「なら、ヨッシーでもばらまかないと、とても捕まえられるものではない」
ブルース
「なるほど………しかし、適合者が相手だった所には?」
剣丸
「あの頃の拙者達とは違う」
剣丸
「拙者達も天夢殿に頼り切らずに暗滅教を倒す………我らとて、任天堂戦士!」
剣丸
「必ず全員生きて帰るでござる!!」
バイオ
「ええ!!天夢君の為にも!!」
………………
そして、暗滅教では…………
ダンテ
「……………ああ、もうすぐです」
ダンテ
「オリヴィエとキーラに潰されかけ、この地に降り立った時はどうなるかと思いましたが………間もなく貴方は蘇る」
ダンテ
「この為に………数多くの人間という存在を招き、贄としてくべてきた」
ダンテ
「それももうすぐ終わります………そう、全ては貴方という、宇宙のように輝く闇の為に!!」
「教祖様、少しお話が…………ひっ!?」
ダンテ
「おや?どうかしまし…………」
「だ、だ、だ、ダンテ様………なのか………あれが………!?」
「そ、そ、そんな………まるで、それでは………?」
ダンテ
「ん?………おっと、気を抜きすぎました、なるべく見せないようにしていたのですが………」
ダンテ
「何故か皆驚くのですよ、貴方みたいに人間の体をしていないと」
ダンテ
「仕方が無いので貴方達も贄になってもらいましょう」
ダンテは左腕を伸ばし、目撃した教徒達を掴む
「ぐ、あああああ!!!」
「うわあああああ!!たすけて!!たすけて!!」
「いあ、ずじゃる、ぶがぐん…………」
…………
「ダンテ様!?先程叫び声が聞こえたので駆けつけましたが、一体何が!?」
ダンテ
「いえ、問題ありませんよ………持ち場に戻りなさい」
>>
ダンテ
「………あの任天堂戦士の反応ですね」
ダンテ
「おや、光救教の適合者………天夢君の姿がありませんね、向かっているのはゼノブレイド……マオーマの所ですか」
ダンテ
「一応連絡しておきましょう」
…………
マオーマ
「何?ダンテ、連絡よこしてくるなんて珍しいわね」
ダンテ
「ええ、任天堂戦士がそちらに来ているので準備をと思いまして」
マオーマ
「それをわざわざ私に?【ダーククエスト】を使うまでもないと思うんだけど」
ダンテ
「まぁそうですが念には念を、何せ………光救教の適合者が関わっていますからね」
マオーマ
「なんですって!?向こうにも適合者がいたというの!?絶対作られないようにしたって言ってたのに!」
ダンテ
「わたしもそのつもりだったんですよ、その人物についてはわたしが会いに行きますので、貴方はその仲間を」
マオーマ
「………そういうことね、じゃあダーズ様はもう大丈夫なの?」
ダンテ
「ええ、あの方が真の姿に戻れるのも時間の問題かと」
マオーマ
「…………そう、ならいいわ、ダーククエストを起動しておくわね」
ダンテ
「貴方に全て任せて問題ないようですね」
マオーマ
「あら、随分信頼してくれるのね」
ダンテ
「成功した適合者は貴方とマルキューぐらいですので」
マオーマ
「そうだったかしら?」
バイオ
「では、また後ほど」
マオーマ
「ええ、今度会う時は素晴らしい闇の中で」
プツッ
ダンテ
「………素晴らしい闇の中で、ですか」
ダンテ
「はたして、適合者でもこの世界で生き残れるのでしょうかね………ダーズ様?」
ダンテは左腕を伸ばし、天井のステンドグラスに手を触れる
………巨大な瞳から、無数の触手のような物を伸ばしている、邪神の姿を………
ダンテ
「あと少し………あと少しで再び貴方に会えます、ダーズ様」
……………
そして剣丸達はゼノブレイドの世界に来ていたが………
剣丸
「…………おかしい」
灰路
「ええ………暗滅教の反応があるのは確かなんです、なのに…………」
ブルース
「どこも………破壊されていない………!!」
>>
空束
「………どういう、ことだ、何も無い」
空束
「まるっきり、平和そのもの」
空束
「暗滅教の反応を確認してから、もう随分経っている、間違いない」
バイオ
「…………おかしいわね、今まではそんなことなかったのに」
剣丸
「もう少し調べてみるでござる」
灰路
「……………待ってください、何か、変な電波があります」
灰路
「例えるならムーンサイドみたいな………」
バイオ
「それ地味にやばくない?」
ブルース
「どの方角だ?」
灰路
「あの先からです」
空束
「…………あれは!」
空束は目を凝らしてよく見ると、空が………まるでバグでも起きたかのように一部分が乱れているように見えた
空束
「あそこを撃て!」
灰路
「PKフラッシュ!!」
ばごおおおおん
灰路は超能力の爆弾を空に投げつけた途端………空が粉々に砕け散る!!
空束
「なんだ………あれは」
剣丸
「…………むっ、まずい!!」
粉々に割れた空の内部は………おぞましい色をぐちゃぐちゃに書きなぐったかのようで、剥き出しになった『それ』は剣丸達を吸い込み始める!!
バイオ
「ええ!?な、何!?私たちの、あの中に…………!!」
ブルース
「暗滅教め…………!!こんな所に……」
空束
「くっ…………お前、ら…………!!」
バイオ
「ああああああーーー!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
アイゼンベルグ
「ハッ!!」
マリー
「なんだよ急に」
アイゼンベルグ
「今、バイオさんが危ない目にあってる気がする!!」
アイゼンベルグ
「Twitterでゲノナーに報告しないと!!」
マリー
「やってる場合かハゲ」
天夢
「…………助けようにも、俺達どこ行ったのか聞いてないし」
アイゼンベルグ
「なんで聞いておかなかったんだよ!?」
天夢
「いやだって剣丸さん達とか居たし大丈夫だと思って…………」
アイゼンベルグ
「あんなに男ばっかで女が何も無いはずないだろう!!」
天夢
「…………そう?」
マリー
「………こいつの脳、そういう考えでやられちまってんな」
天夢
「大丈夫かな、色んな意味で…………」
>>
アイゼンベルグ
「あああああああどうして引き受けてしまったんだ!!」
アイゼンベルグ
「俺とバイオさんの方がよっぽど良かったはずなのに!!」
マリー
「ならそう言えば良かったろ」
アイゼンベルグ
「馬鹿言え!!まだ俺は金がないんだ!!スパチャもないのにバイオさんと話せるか!!」
天夢
「…………え、黙ってたのってお金がないから?」
アイゼンベルグ
「そうだよ!お前VTuberの事知らないなら知らなくて当然か!」
アイゼンベルグ
「リスナーのメッセージを読んでもらうことが、どれだけ心を救われるか………」
アイゼンベルグ
「その為には金がいる!!1回のコメントに何万円も掛けなければ、認知もしてもらえない!」
アイゼンベルグ
「俺はバイオさんに俺を見てもらいたいんだ!!」
天夢
「……………なるほどなぁ、しかし」
天夢
「貴方にとってバイオってなんなんだ?」
アイゼンベルグ
「…………なんだ、かぁ………お前」
アイゼンベルグ
「誰かを推したくなるのに理由なんて必要なのか?」
アイゼンベルグ
「たまたま暇つぶしで開いたライブ配信の女の子が、たまたま俺の性癖とマッチした」
アイゼンベルグ
「バーチャルユーチューバーを好きになる理由なんて、こんな単純な事でもいいんだ」
天夢
「…………そうか」
天夢
「大丈夫だよ、あの人ならきっと」
マリー
「……おい天夢、こいつただのアホみたいなオタクだぞ」
マリー
「完全に搾取用のそれだよ、こういう奴気にするだけ無駄だろ」
天夢
「それでも………」
天夢
「それでも守りたいんだよ、あの人は」
天夢
「結果はどうあれ、変えてくれた人なんだから」
マリー
「……………」
天夢
「だから、今は願おう………バイオの無事を」
アイゼンベルグ
「……………」
アイゼンベルグ
「お前、バイオさんをどう思う?」
天夢
「どうって、俺は別に特別な好意とかないよ、仲間だ。」
アイゼンベルグ
「…………俺もだ、こうも言ってるけど好きなんじゃない」
アイゼンベルグ
「ただ、あの人の配信ができるだけ長く続いて欲しい、認識して欲しいだけだ」
天夢
「マリーみたいだな」
マリー
「はあ!?」
>>
……………
そして………
剣丸
「む…………うむ?ここは一体どこでござるか?」
剣丸達は気がつくと………ゼノブレイドの世界から抜けていた
灰路
「ここは………なんの作品の世界なんでしょうか………」
空束
「見渡す限り、ドット絵、さっきとは全然、違う風景。」
空束
「天夢なら、100%知らなさそうな、ファミコン時代まで遡ったようだ」
ブルース
「…………だが昔の任天堂にRPGなんて限られているぞ?」
灰路
「MOTHERでもなさそうですし…………」
【この世界の名は、ダーククエスト!】
剣丸
「!!」
突如空が歪み、玉座に座った女性が画面のように映し出される
ブルース
「お前は………暗滅教か!」
マオーマ
【私の名前はマオーマ、適合者よ】
マオーマ
【ダンテに言われてダーズ様復活までに足止めしておくことにしたの、私の作った『ダーククエスト』でね】
バイオ
「ダーククエスト………?」
マオーマ
【貴方達がここから出たければ、このゲームをクリアして、魔王役である私を倒さないといけない】
マオーマ
【た・だ・し、この世界は『教会』も『ふっかつのじゅもん』もないから死んだらそこで終わりだけどね】
空束
「…………俺たちに、ゲームを、やれということか」
マオーマ
【ミナホイミ!】
ブルース
「!」
マオーマ
【この回復魔法は特別よ、私のところまで来てくれないとつまらないから】
マオーマ
【じゃあまたね、この世界の優れた人間たち】プツンッ
ブルース
「…………どうしたものか」
灰路
「そんな………僕別に特別ゲームが上手いってわけでもないのに………」
剣丸
「悔やんでいても仕方ない、拙者達の持つ全ての力を使い」
剣丸
「ダーククエストを攻略する!!」
バイオ
「ええ!! 」
空束
「恐らく、奴のクロスオーバー能力は【ドラゴンクエスト】」
空束
「魔法や特技が多く、厄介な力であることは、確か」
灰路
「僕もRPGが元です!超能力でカバーしますよ!」
バイオ
「じゃあ皆!行くよ!!」
バイオ達が出発する中………
「うわー、マジ?あいつらいるじゃん」
謎の人影が………
END
- Re: スマブラ戦記Another レジスタンス ( No.54 )
- 日時: 2021/05/02 23:42
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【第13話】
「デジタル・バグ」
天夢
「…………はぁ」
天夢達は情報を集めるために別世界へと赴いていた
手始めに、まだ天夢が遭遇していないマスター・サトルに出会おうとしていたのだが………
天夢
「ダメだ………皆マスターの居場所を知らない」
マリー
「掲示板にも書いてはみたんだが、無駄だったみたいだよ」
アイゼンベルグ
「お前、本当にマスター・サトルにあったことがないのか?」
天夢
「ああ、気がついた時には1人だったからな」
アイゼンベルグ
「…………本当か?俺だって最初はマスター・サトルのところに来ていたぞ、いや」
アイゼンベルグ
「その前は確か、ふわふわとした雲の上で………」
アイゼンベルグ
「なんというか、天国みたいな感じと勘違いしてたやつもいたな」
天夢
「天国?」
……………
天夢
「そういえば、俺もなんかそんな感じがしてある、天国っていうか…………」
天夢
「意識が度々あの世に飛ぶかのような感覚が……………」
マリー
「………だとしたら、どうして天夢だけが特別なんだ?何かしたか?」
アイゼンベルグ
「俺は確か、配信に備えて準備していたところを突然視界が真っ暗に染って………」
天夢
「…………えーと、俺は…………確か」
天夢
「女の子………視界に、女の子があって、それで………あれ」
天夢
「俺、何していたんだろう?」
マリー
「…………覚えてねーのか?」
天夢
「ああ………あれ?」
天夢
「そういえば、俺がよく会う………あの光救教の女の子」
天夢
「前にもどこかであったことがある気がするんだ………」
マリー
「はあ?なんだそれ、有名人か?」
アイゼンベルグ
「それってどんな見た目をしている?」
天夢
「えーっと、金髪のロングで、白いワンピースを着てる………あ、肌は白かったな」
アイゼンベルグ
「まるで天使のような女だな………本当に会ったのかよ?そんな奴に?」
天夢
「確証はない、ただどこかで見たんだ、この世界に来る前に………」
マリー
「…………なら、お前みたいにマスター・サトルに会ってないやつを探してみるか?」
天夢
「それだ!」
>>
……………
天夢
「やっぱり見つからないな」
アイゼンベルグ
「やっぱお前だけが特別みたいだな」
天夢
「どういうことだ………?」
アイゼンベルグ
「…………光救教の適合者で、マスター・サトルに会ったことがない、お前ってなんなんだ?そこから暗滅教と仲間にも出会えたんだろ?ラッキー過ぎないか?」
天夢
「それは………なんとなく俺もそんな感じはしたなとは思ったよ」
天夢
「そこからスタープライド団と戦って、マリーに会えて、暗滅教の幹部を倒して、また新しい仲間に出会えて………」
アイゼンベルグ
「…………虎伏天夢」
アイゼンベルグ
「お前、本当に人間なのか?」
天夢
「………人間?」
マリー
「おい、お前何言って………!!」
アイゼンベルグ
「暗滅教の幹部、適合者って奴は人間じゃなくなってるんだろ?」
アイゼンベルグ
「あいつらもそうなら、案外お前も本当は人間じゃない可能性も………」
マリー
「違う、違う、ちがーー〜う!!!」
マリー
「天夢は人間だ!!あたしが保証する、人間なんだよ!!」
マリー
「だってこいつは、あたしと一緒に生きて………」
マリー
「あたしを必要として………」
マリー
「存在を見てくれてるんだ!!そんな奴が、人間じゃないなんて、嫌だよ!!」
天夢
「…………マリー」
マリー
「………あ、いや、今のは、その…………」
天夢
「いいんだ、ありがとう………」
天夢
「たとえ俺がどんな存在でも………お前が大事ってことは変わらないから、心配するな」
マリー
「…………天夢ぅ!!」ぎゅっ
天夢
「………すっかり変わったなぁ、マリーは」
マリー
「あたしは………あたしはもう親のところになんか行きたくない!!」
マリー
「ずっと、ずっとあんたと一緒に居たい!!」
天夢
「ははは………参ったなぁ」
アイゼンベルグ
「…………ん、おい、見ろ2人とも」
アイゼンベルグ
「よく分かんないけど匿名のメッセージだ、お前宛てだぞ」
天夢
「え、なんて?」
アイゼンベルグ
「えーと………何何、『マスター・サトルの居場所がわかりました』…………」
アイゼンベルグ
「何い!?」
>>
天夢
「………それで!マスター・サトルはどこにいるんだ!?」
アイゼンベルグ
「えーとな、今読むからちょっと待ってろ………何何?」
アイゼンベルグ
「マスター・サトルのところに行く方法は簡単で
す。」
アイゼンベルグ
「これらの通りに裏技を行えば、自動的にワープします」
天夢
「ワープ?特別な方法が必要なんだな、どんな?」
アイゼンベルグ
「そう急かすなよ………こっち行こう」
アイゼンベルグ達の影を………ダンテが覗く
ダンテ
「…………これで、よしと」
ダンテ
「ダーズ様復活目前ともなれば、アレはもう用済み………明かしてしまって構わないでしょう」
ダンテ
「最終的に全てを捧げることには変わりないので………」
ダンテ
「マスター・サトル……貴方はよくやってくれました」
ダンテ
「貴方のおかげで、彼らは使命の為に駆り出された特別な戦士と信じて疑っていません」
ダンテ
「実際は…………上質な魂を作るための、【エサ】でしかないというのに………」
ダンテ
「後は………オリヴィエが導いたあの青年、天夢君を消すのみ」
ダンテ
「………しかし、彼は……」
ダンテ
「一体どこでオリヴィエに会ったのでしょう?手頃な人物は大体回収しておいたはずなのですが…………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
アイゼンベルグ
「いいか?今からマスター・サトルの世界移動裏技のやりかたを説明する」
天夢
「はい、いつでもどうぞ」
アイゼンベルグ
「えーと、まずここの中心に立つ」
天夢
「はい」
アイゼンベルグ
「そこから左に6歩」
天夢
「左に6歩」
アイゼンベルグ
「あっ、ちょっと待ってスマホの歩数計起動するから………そこから前に、前に」
天夢
「えっ、ここから先壁……」
アイゼンベルグ
「そこで炎属性の技を空ぶらせる」
天夢
「トースター!」
天夢が腕を伸ばして殴ると……壁の中に入り込んでいった
天夢
「ええええ!?」
マリー
「はあ!?どういうことだ!?」
アイゼンベルグ
「ちょっと待ってろ天夢!俺も今こいつを連れてそっちに向かう!」
アイゼンベルグ
「1歩でも動いたら失敗だからな!」
>>
後を続くように、アイゼンベルグとマリーが壁をぬけて真っ暗な空間に降り立つ
天夢
「ここ……俺が倒れた時に見る風景とよく似ている………ここって一体………」
アイゼンベルグ
「まさかこれは………【なぞのばしょ】か………?」
天夢
「なぞのばしょって?」
アイゼンベルグ
「ポケモンとかの壁抜けの裏技だよ!ほら最近、特定の方向へ移動することでアルセウスが捕まえられるとかいうのあるだろ!」
天夢
「あ、そういえば聞いたことが………まさかこれも!?」
アイゼンベルグ
「かもしれない………いいか!1歩も間違えるなよ!その時点で一巻の終わりだ!」
天夢
「………いやそれどうやって帰るの!?」
マリー
「………バイオからヨルノズク借りておいたからよ、そらをとぶ使えるから」
天夢
「あっよかった………」
アイゼンベルグ
「いいか!失敗なしの本番!必ず生きて帰るぞ!!」
アイゼンベルグ
「まず東に475歩!」
天夢
「…………東ってどこだっけ!?」
マリー
「左だよ!左!」
アイゼンベルグ
「違うって右だわ!」
天夢
「どっちだよ!」
………
「ここで波乗り!」
「なみのりってどうやるんだよ!?」
「ここでレポート書いて!!」
「ないよレポートなんて!もう大学も卒業してるわ!」
こうして天夢達は数多くの課題をなんとか乗り越え…………
アイゼンベルグ
「はぁ………はぁ………これで最後の課題だ………」
天夢
「さ、最後は何をすれば!?」
アイゼンベルグ
「えーと、最後は…………」
アイゼンベルグ
「目の前にでっかい一撃叩き込んでやれ!!」
マリー
「どいてろ!!あたしがやる!!」
天夢
「えっ、ちょっと!?」
マリー
「レッドサイクロン…………アタック!!!」
ズガッシャアアアアン!!
マリーは回転して目の前に突っ込むと、壁が粉々になって時空間が見えるようになる………
天夢
「まさかこれが!?」
アイゼンベルグ
「行ってみるぞ!」
……………
時空間の先には、何も無いぽつんとした空間と………人影がひとつ……
アイゼンベルグ
「あっ、マスター!!」
>>
天夢
「え!?これが………!?」
マリー
「………ああ、間違いない、マスター・サトルだよ」
天夢
「で、でもこれ…………どう見ても………」
天夢
「顔が見えない…………!!」
マスター・サトルの顔は………全体的に黒く、詳細を把握出来ないようになっていた
マリー
「最初からこんな感じだったんだよ、さいしょだからこういう風なだけかと思ってたんだ」
アイゼンベルグ
「そうそう、ゲーム的になんか後から分かるもんかと思ってた」
マリー
「………しっかし、初めて会った時と違ってそんなに喋らないな」
アイゼンベルグ
「ホントだ、お前に能力を与える、その力を描き記せーとか言ってたのに」
マリー
「あっそれアタシも聞いた」
天夢
(………おかしい、あまりにも静かすぎる、俺たちがそばにいるのになんの反応もない、寝ているわけじゃないし………)
天夢
(………まさか、これって!)
天夢
「おりゃああああ!!!」
天夢は力強くトースターでマスター・サトルをぶん殴る
アイゼンベルグ
「おいい!?いきなりどうしたんだよ!?」
天夢
「………これは本物じゃない!偽物だ!!」
天夢
「見ろ!」
殴られて飛ばされたマスター・サトルは崩れて、真っ黒な液体が溢れ出る
マリー
「こいつはマガイモノ…………暗滅教の奴か!!」
アイゼンベルグ
「これがマガイモノ!?」
天夢
「やられた………罠だ!!暗滅教が俺たちを引き離すために………こんな事を!」
「いえ、罠ではありませんよ?それは間違いなく、貴方達が見た本物のマスター・サトルです」
「貴方達に任天堂戦士という『大義名分』を与えるために作られた………優秀な木偶。」
「でも、そろそろ不要なので貴方に会わせようと思っていたのです」
天夢
「………その声は!!」
マリー
「あっ!!」
ダンテ
「こうして実際に対面するのは初めてですね」
ダンテ
「ごきげんよう天夢君、私が暗滅教の教祖………ダンテです」
天夢
「だ………ダンテ!!」
アイゼンベルグ
「こいつがダンテ!!」
ダンテ
「まぁ座ってください、ここじゃ大事な話をする時は座るのがルールなんですよね?」
END
- Re: スマブラ戦記Another レジスタンス ( No.55 )
- 日時: 2021/05/03 06:50
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【第14話】
「アマゾネス再び」
バイオ
「くらえーー!!!サメーバ!!」
剣丸
「村雨忍法!!忍び渦!!」
ブルース
「ギガストレート!!」
空束
「マシンガン………」
バイオ達は連携でダーククエスト内のモンスターを蹴散らして、巨大なドラゴンを倒す
バイオ
「やったわ!【デスダークドラゴン】撃破よ!」
空束
「これで、魔王の所へ、向かうことが出来るな」
剣丸
「うむ!今の所問題なしでござるがここからが本番、油断せずに行くでござる!」
灰路
「はい!今回復しますのでちょっと待っててください…………」
ブルース
「お前の回復に助けられてばかりだな」
灰路
「いえ、こんな力でよかった、僕はもう誰も傷つけたくなくて……」
バイオ
「………あなた一体何があったの?」
灰路
「………………」
ブルース
「無理に言うことは無い、現実世界の事なんてみんな知らない 」
空束
「バイオのような特殊な例と違い、俺たちは元々、他人だったんだ」
バイオ
「…………それは、そうなんだけど……」
バイオ
「ね、ねぇ!皆!」
ブルース
「ん?」
バイオ
「あの………こういう時になんだけど、ここで言ったらやばいフラグになるのは承知なんだけど、言わせて!」
バイオ
「これが終わったらさ………私、現実世界でも皆に会いたい!」
バイオ
「皆に会って………友達になりたい!」
剣丸
「!」
バイオ
「あ、あと天夢くんとマリーちゃんとも………だって、経緯はどうあれせっかく会えた仲間なんだから!!」
灰路
「…………仲間、ですか」
灰路
「いい、ですね………とっても……」
灰路
「でも、すみません………僕は無理なんです」
剣丸
「む?何か、あるのでござるか?」
灰路
「ええ、僕はこれが終わったらやらなくてはならないことがあって、貴方達に会う暇が出来ないんです」
灰路
「とっても、とっても大事なことなんです」
空束
「………そうか」
灰路
「すみません、せっかくの好意を」
バイオ
「ううん、貴方がそんなにやらなくちゃいけないってことならそっちの方が大事よ」
>>
空束
「…………それを、やる為にも、俺たちはここから出る」
灰路
「…………そうですね、行きましょう」
「待ちな!!」
と、声とともに戦車が轢きそうになるほどの勢いで迫ってくる!
剣丸
「危ない!」
ブルース
「うわっ!!」
ブルース
「な、なんだ!?奴らどこを見て走っている!」
剣丸
「あれはランドマスター………もしや!!」
「あれあれ、あいつはいないんだ」
「まあいいや、いなくても別に困らないし」
ギン
「やぁ、いつぶりだっけ」
剣丸
「マスターアマゾネス!」
ブルース
「こいつらはなんだ?」
バイオ
「かつてマリーちゃんがいた………任天堂戦士なのに任天堂戦士を潰す集団よ!」
オウカ
「マスターアマゾネスなんてだっさいねぇ、今は【スタープライド団】って名乗ってんのさ!!」
灰路
「マリーちゃんがあそこに………?」
ブルース
「姿を見ていないと聞いていたが………なるほどな、どんなものかと思えばただの雑魚狩り集団か」
テンズ
「何?なんか2人増えてない?」
オウカ
「いや、あいついないから計算的には1人減ってる」
空束
「あいつ…………天夢か?マリーか?」
オウカ
「どっちでも!あいつはいないなら、いないで別にいい!」
剣丸
「そこを退け!今拙者たちはそなたの相手をしている暇はない!」
剣丸
「拙者達が戦うのは暗滅教のみ!」
オウカ
「まだそんなこと言ってるんだ、楽しまなきゃこのゲームを」
空束
「…………まーだ、そんなこと言ってるのかお前」
…………
マオーマ
「ん、何あれ?なんであいつらここで出てるの?」
マオーマ
「まあいっか、ダーズ様の時間稼ぎにもなるしここは見ておこっと」
灰路
「…………あの子たち、なんなんですか?」
空束
「任天堂世界を、ゲームか何かと思ってるんだ」
オウカ
「実際そうでしょ、こんなの現実じゃない、だったらゲームだ、それ以外ある?」
灰路
「………まぁ、たしかに分からなくもない、非現実的ではある」
灰路
「…………でも、ここは間違いなくゲームなんかじゃない」
灰路
「だって………ここは人が死ぬ、現実と同じで。」
>>
灰路
「でもよかった………マリーちゃんずっと心配してたんだよ」
灰路
「貴方達が居なくなって、何してるんだろうって不安になってて………」
オウカ
「は?なんであんな奴が心配するわけ?」
灰路
「えっ?」
オウカ
「チャットでなんか言ってるから穴埋めで仲間にしてやって、ポイント分けてやってリーダー気取りさせてやっただけだよ、あんなの」
オウカ
「後から潰せばポイント貯められるから、ここから出てマリーぶち飛ばすだけなんだよね」
灰路
「………貴方っ!?一体何を言って」
オウカ
「何ってこの通りだよ!あんな奴寂しそうにしてたからエサにしただけ!」
オウカ
「小学生なんて右も左も知らないんだ、ゲームなんて力が正義なんだよ」
オウカ
「ぐちぐちぐちぐちと無いことばっか喋ってさ、普通あんなの【有り得ない】から!」
オウカ
「構ってもらいたいだけのバカのくせに」
ギン
「………おい、オウカ、流石に」
オウカ
「うっさい!今ポイントがいちばん多いのはアタシ!あんたから先に潰してやろうか?」
オウカ
「ゲームで1位になれればそれでいいの!敵を潰せる時ほど楽しいことはないわ!」
オウカ
「その上で、何もかも利用した上で、ね!!」
灰路
「……………ああ、そうか、こいつら」
灰路
「暗滅教のデスプレイもそうだ、同じだ、自分が満足したいだけのゴミクズ共だ」
灰路
「デスプレイは天夢君が代わりに潰してくれたし、人間じゃないからよかった」
灰路
「でも、1番醜いのはお前らみたいな人間なんだ」
剣丸
「…………灰路殿?」
灰路はゆっくりとオウカに近づき
オウカ
「何よヒョロガキ、文句あn」
灰路
「っ!!」ガンッ!!
勢いを込めてオウカを殴った
………右目を
空束
「!?」
ブルース
「なっ………!!」
ギン
「っ………!」
オウカ
「っ!?………つつっ!?」
灰路
「普通、有り得ないですか………思い込みが強すぎますよ」
灰路
「貴方、本気でここに普通の人間しかいないと思ってる」
オウカ
「なっ………今、目を、狙って………」
灰路
「………皆さん、化け物退治は頼みます」
灰路
「僕は………人間退治の方が、得意でしたので」
>>
剣丸
「は、灰路殿………!?何を言って」
灰路
「早く言ってくださいよ!!天夢君が待っているんですよ!!」
灰路
「こんなヤツら僕1人でじゅうぶんです!!世界をなんとかするんでしょう!?」
空束
「…………行くぞ」
ブルース
「空束!?」
空束
「やつは………1人にしておいたほうが、よさそうだ」
空束は灰路を置いてマオーマの城へと走り出す
灰路
「バイオさん!」
バイオ
「………何?」
灰路
「天夢君とマリーちゃんには、ごめんなさいと伝えておいてください」
バイオ
「!!あなた…………」
灰路
「…………ありがとう、僕に優しくしてくれて」
灰路
「ほんのちょっとだけですが、救われました」
灰路
「マリーちゃんを幸せにしてください」
空束
「バイオ!!」
バイオ
「ま、待って!!灰路くん!!灰路くんっ!!!」
空束はバイオを舌で引っ張って引き離す
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
オウカ
「の、このやろう!!」
テンズ
「おいちょっとやめとけって、こいつなんかやばいわよ」
オウカ
「さっきは油断しただけ!!それにこの数よ、有利なのはこっちでしょ!?」
灰路
「数が多いと有利なんてのはゲームの世界だけですよ、いやその逆もあるか」
灰路
「本当に有利なのは………どれだけ許せないのか」
オウカ
「なめるな!!あたしはスターフォックスの力を持ってるんだ!そんなの」
灰路
「銃の勝負ですか、いいですよ」
灰路
「はい、これ」
オウカ
「!?」
灰路はポケットから………拳銃を取り出す
ギン
「…………ほ、本物」
灰路
「いえ、モデルガンです………人を傷付けられるくらいには改造してありますけど」
オウカ
「そんなもの!!」
灰路
「っ!!」バンバンバン!!
オウカ
「あっ、がっ!!ああっ!!」
灰路は正確に肩と膝を射抜く
灰路
「人間の体はゲームやアニメより柔らかいです、この4つがやられたらもう立つことは出来ません」
灰路
「僕は貴方達を殺しません、ただ殴ります」
灰路
「泣いても、謝っても、頭を地面にこすりつけても、ただ、ただ、殴ります」
灰路
「幸いなことにこの世界はRPGなのでHPがあります、どこまでやってしまうの死ぬのか、分かる」
灰路
「ここまで来て死なせない」
>>
テンズ
「…………あ、あんた、もしかして、だけど」
テンズ
「人を………殺したことがあるの!?」
灰路
「……ある小学校で女の子が自殺したという事件を知っていますか?」
ギン
「………ここに来る、ちょっと前に、そんなこと………」
灰路
「その女の子の名前は灰路莉歌、10も離れた僕の妹でした」
テンズ
「っ!?」
灰路
「莉歌は虐められていた、それもひとりや2人じゃない、クラス全員にだ」
灰路
「あんなに優しくていい子が、ゲームの感覚で痛めつけられ、壊され、殺された」
灰路
「………僕は許せなかった、それでも奴らは暇つぶしを求め、次のカモを狙っていることを許せなかった」
灰路
「僕は用意した、ロープ、硫酸、ナイフ、毒薬、ハンマー、チャッカマン、そして、このモデルガンも!!」
灰路
「出来る全て、殺しに使えるならなんでも持ってきて………やった」
灰路
「莉歌のクラス全員………潰せた」
テンズ
「そ、そんなこと………」
オウカ
「何言ってんの!!そんなこと出来るわけ」
灰路
「僕もそう思ってましたよ、2〜3人主犯格倒してそこで捕まると思ってました」
灰路
「…………でも、なんとかなっちゃったんですよ!!」
灰路
「マリーちゃんを、お前らみたいな奴に弄ばれてたまるか」
灰路
「僕はもう殺さない、だが………死ぬ寸前までやってやる!!」
ギン
「………!!」
テンズ
「やばいって、マジだよ、こいつ」
テンズ
「普通、殺人鬼がいると思わないじゃん、でもこれ………」
テンズ
「あたし達のように、特に理由もなくランダムに選んでたとしたら」
オウカ
「…………な、何してるの!!早くあいつを殺しなさいよ!」
テンズ
「嫌よ!!責任問われたくない!!」
灰路
「………僕はどちらでもいいです、貴方達にとっては正当防衛ですし、どっちみち僕は死刑です」
灰路
「こんなことしたって、莉歌は会えないし」
オウカ
「………だったら、早く!!早く殺して!!ギンでもいいから!!ポイントあげるから!」
テンズ
「………ポイントなんて」
テンズ
「何と交換出来るってのよおおおおお!!」
テンズはオウカとギンを置いて逃げ出す
オウカ
「ちょ、ちょっとおおおお!!」
ギン
「……………」
灰路
「…………どうします?」
END
- Re: スマブラ戦記Another レジスタンス ( No.56 )
- 日時: 2021/05/03 06:55
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【第15話】
「世界の半分をやろう」
灰路
「………おっと逃がしませんよ」
テンズ
「ひっ!!」
灰路
「絶対逃がさない………ってのもありますが、この世界暗滅教が作った特別なところなので」
灰路
「聞いてません?ふっかつのじゅもんありませんよここ、逃げてどうするんです」
灰路
「モンスターにやられたら、貴方本当に死にますよ」
テンズ
「……………た、助けて、命だけは………」
灰路
「いや、命はなんとかなりますって」
オウカ
「ぎ、ギン!!あんたがなんとかしなさいよ!」
ギン
「!」
オウカ
「あんたただでさえ誠実気取りの馬鹿なんだから、なんとかしなさい!」
ギン
「…………分かった」
ギン
「申し訳ありませんでした」
ギン
「これは、スタープライド団の暴走を止められなかった私の責任でもあります」
ギンは灰路に向かって頭を下げ、ミサイルを下ろした
灰路
「…………」
ギン
「私も………この世界をゲームだと思っていた」
ギン
「でも、ゲームなら楽しく皆が明るくなれるプレイをしたかった」
オウカ
「何言ってるのよ!!ゲームは相手を蹴落としてこそ全てよ!」
灰路
「CPUとドカポンでもやってればいいのに」
ギン
「………ポイントなんてものに縛られて、発言権さえ与えられなかった」
ギン
「いや……そんなものに甘えていた」
ギン
「誰も苦しまない、蹴落とさないゲームプレイをしたかった、それを押し通せなかった私が悪い」
ギン
「申し訳……ありませんでした」
灰路
「…………ははは」
灰路
「………そうだな、僕もせめて、【ごめんなさい】くらいは、あの子たちから聞いてみたかったものだ」
オウカ
「うっさい人殺し!!ゲームの中だけで済ませておけばいいのに、あんたみたいなやつが………」
灰路
「…………貴方、自分が悪くないと思うために何かを蹴落とすタイプでしたか」
灰路
「じゃあいいです、これで打ち止めにします、謝罪もくれたし………」
灰路
「これで………」
灰路はオウカの握っていたブラスターを持って頭部に…………
ギン
「させない」
>>
ギンは波動砲で、ブラスターを弾き落とした
灰路
「…………やっぱり、ダメでしたか」
ギン
「………貴方はここで死ぬべきじゃない、いずれそうなるとしても」
ギン
「妹さんは貴方に【自殺】を望んでいないと思う」
灰路
「…………莉歌…………そうか」
灰路
「そうだな………あの時、莉歌はどんな気持ちだっただろうか」
灰路
「分かった………せめて、ここにいる間だけでも………生きてみる、ごめんね、莉歌………」
ギン
「………灰路さん」
ギン
「マリーには、ごめんなさいと伝えてください」
灰路
「………それは、貴方の口から言うべきです、謝りたいのなら」
ギン
「でしたら」
ギン
「貴方もごめんなさいは、貴方の口から言ってください」
ギン
「あの人、優しいですから」
灰路
「………そうだね、天夢君はいい人だ」
灰路
「その前に………この2人なんとかしなきゃ」
テンズ
「なんで………なんでこんなことに………」
テンズ
「ただ、現実が嫌で嫌で好き放題したかっただけなのに………」
オウカ
「違う!!違う!!現実じゃない!!ゲームでもない、ならこれ夢なんだよ!!夢!!夢夢夢夢夢!!!」
オウカ
「体も動かないしさぁ!!」
テンズ
「うっさいのよ!!あたしがどれだけあんたを見逃してやったと思ってんの!!SNS晒してやろうか!!」
オウカ
「痛ったあああああああ!!」
オウカ
「なんで痛いのぉぉぉぉ!!!」
……………
そして、バイオ達は………マオーマのところにたどり着いた
マオーマ
「まさか、私のダーククエストをクリアする者が現れるなんてね…………」
ブルース
「……お前が暗滅教か、今度は負けない」
マオーマ
「へぇ、まぁ後はダンテがなんとかしてくれるから適当でもいいんだけど、一応相手してやるわ」
剣丸
「ゆくぞ!!ダーズの復活などさせぬ!」
マオーマ
「んー………でも、なんかもったいないわねぇ、貴方達倒すの」
マオーマ
「せっかく捕まえてきた贄なんだから………」
剣丸
「贄だと…………なんの事だ!」
マオーマ
「結果的に闇に染る貴方達には関係の無いことよ」
>>
マオーマ
「ねぇ、ここには世界の半分をやろうって言葉があるじゃない?」
バイオ
「ドラゴンクエストの有名なセリフでしょ、でも知ってるんだから」
バイオ
「それを答えたら勇者は闇の世界に送り込まれ、レベル1のふっかつのじゅもんを与えられるんでしょ?」
マオーマ
「なんでも知ってるのねー、世界の半分で闇を与えるってのもいい発想だわ」
マオーマ
「だったら、ねぇ、私と仲間にならない?世界の闇をあげるから」
ブルース
「そんなものいるか!!」
マオーマ
「………仕方ないわねぇ」
マオーマ
「じゃ、かかってきなさい………挑戦者諸君!!」
ブルース
「うおおおおおおお!!」
……………
一方、天夢達は
ダンテと一緒に居た。
ダンテ
「…………」ズズ
ダンテ
「ふむ……この緑色の液体も私は好みですね」
天夢
「………緑茶、知らないの?」
ダンテ
「わたし、ここに来てからは珈琲と呼ばれたものしか口にしてなかったので」
ダンテ
「さて、ここに呼んだのは貴方に全てを話してしまおうかと」
天夢
「本当に俺と話をしに来たのか?なんで?」
ダンテ
「オリヴィエはいませんからね、今は天夢君が光救教代表です」
天夢
「オリヴィエ………俺に力をくれたあの子の名前か!?」
ダンテ
「いかにも、彼女の名はオリヴィエ、私にとっては宿敵のようなものですね」
ダンテ
「………さて、何から聞きたいですか?」
マリー
「………随分親切に答えてくれるもんだな」
ダンテ
「ええ、折角ですよ………天夢君、知りたかったのでしょう?」
天夢
「………まず、キーラとダーズについて、アレって………何なの?」
天夢
「神様らしいけど、俺は全然知らないんだ」
ダンテ
「ええ、アレはわたしが神ということにしておいただけです、人類はそれを有難く敬うらしいので」
天夢
「神じゃなかったのか………じゃあ、何処かから来たの?」
ダンテ
「あそこから」
ダンテは空高くを指さす
アイゼンベルグ
「空?」
ダンテ
「いえ、もっと先」
天夢
「………先、それって………」
天夢
「宇宙人!!?」
>>
天夢
「じゃ、じゃあダーズは神じゃなくて、地球外生命体………エイリアンというやつか!?」
天夢
「それってまさか、俺たちの星、地球を侵略する為に!?」
ダンテ
「鋭いですね、殆ど正解です」
ダンテ
「わたしとダーズ様は遠い星、惑星デスギアからやってきた異星人なのです」
アイゼンベルグ
「異星人!?の、わりには………人だな?」
ダンテ
「あ、これはわたしがそれっぽく擬態してるだけです」
天夢
「………つまりは、地球侵略の為にこの星にやってきて俺たちを………」
ダンテ
「侵略自体はまだです、邪魔が入ったので」
天夢
「邪魔?」
ダンテ
「貴方や我々がキーラや光救教と呼んでいるソレ………惑星ディストティアの使者ですよ」
天夢
「光救教もエイリアン!?ってことはオリヴィエも!?」
ダンテ
「そう、彼女はあなたの味方ではありません」
ダンテ
「ただ、わたしを潰して地球侵略を進めたいだけなのです」
天夢
「そんな馬鹿な………」
ダンテ
「地球の遥か彼方、ダーズ様とキーラはどちらが狙うかで争い、最終的にお互いは衰弱状態になった」
ダンテ
「そこでわたしは急遽予定を変更し、この星に移住する生物を連れ出してダーズ様のエネルギー代わりにしようとしたのです」
ダンテ
「この手を使って、ね………」
アイゼンベルグ
「!!」
ダンテ
「手頃な人物は先回りして大体回収しました、彼らに気付かれぬようデコイを作り、あたかも『世界の危機』であるかのように仕向け、仮想現実のような世界を作りました」
ダンテ
「この世界には『ゲームソフト』という娯楽機器があったので、これらも活用させてもらいました、ダーズ様の1部を混ぜてこれらを使用できるように」
天夢
「ま、まさかそれが…………『任天堂戦士』………!?」
ダンテ
「任天堂という名称なのは単に、そういう名前の付いたゲームソフトが1番人気だったからです」
ダンテ
「わたし達にとって幸福だったのはダーズ様を神のように敬い尊敬する存在が現れたこと、彼らは自ら贄となってくれました」
ダンテ
「やがてそれらは次第に【暗滅教】と呼ばれるようになりました」
>>
ダンテ
「‥‥‥ふふふ、天夢君、そして地球の生物」
ダンテ
「ダーズ様の為によくここまでしてくれました」
ダンテ
「ですが‥‥‥もう終わりです」
ダンテ
「全ては!ダーズ様の闇に染まり!」
ダンテ
「私とその同胞のみが新たな惑星デスギアとなったこの星で生き続けるのです!!」
マリー
「‥‥‥最初から地球人を生かすつもりはねーってか、まぁそうだろうね」
天夢
「だが、そんなことをしても無駄だ!!」
ダンテ
「無駄?彼らがマオーマを倒すからですか?」
ダンテ
「いえ、問題ありません」
ダンテ
「マオーマが貴方の仲間を倒しても、マオーマがやられても」
ダンテ
「ダーズ様は復活出来るくらい、もうエネルギーは溜まってましたから」
天夢
「なっ‥‥‥‥なんだって!!?」
ダンテ
「ふふふふ‥‥‥‥」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
バイオ
「な‥‥‥‥なんで‥‥‥‥」
バイオ
「なんで攻撃しなかったの‥‥‥!?」
そして同じ頃、最初の総攻撃を受けて
マオーマは、倒れていた
マオーマ
「ふふふ‥‥‥‥ダンテ、これでよかったのね」
マオーマ
「私がやらなくても‥‥‥ダーズ様がやってくれるなら、こんなヤツら‥‥‥何もしなくてもいいわよね‥‥‥‥」
マオーマの体が炎に包まれる!!
空束
「‥‥‥‥そうか、こいつ、自分の体を‥‥‥‥」
剣丸
「贄とする気か!?まずい、こいつ‥‥‥」
マオーマ
「もう手遅れよ!!」
マオーマ
「じゃあ、後は頼んだわよ‥‥‥ダンテ」
マオーマ
「ダーズ様っ!!!」
マオーマの叫びとともに、ダーククエストが歪み始める‥‥‥!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして振動は天夢達の居る世界の方にも‥‥‥‥!!
天夢
「な、な、なんだ!?」
ダンテ
「ふふふ‥‥‥遂に、遂にこの時がきました!!」
ダンテ
「さぁ、お帰りなさい!!今こそ地球侵略の時です!!」
ダンテ
「ダーズ様!!」
ダンテの叫びとともに、地面から黒い触手が伸び始める!!
天夢
「っ‥‥!!まさか、ダーズは‥‥‥この、下に‥‥‥‥!!」
END
- Re: スマブラ戦記Another レジスタンス ( No.57 )
- 日時: 2021/05/03 07:09
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【第16話】
「暗 滅 降 臨」
天夢
「うわっ!!?」
天夢の足元から触手が飛び出し、巨大な怪物‥‥‥ダーズが姿を現した!!
天夢
「こ、これはまずい‥‥‥」
マリー
「天夢!!ここは逃げるぞ!!ヨルノズク、そらをとぶ!!」
ヨルノズク
「ホーー!!」
天夢
「おっと‥‥‥アイゼンベルグさん!!」
天夢はヨルノズクに掴まり、腕を伸ばしてアイゼンベルグを引っ張りあげる
アイゼンベルグ
「化け物め!!0501!!くらえッッアトロスミサイル!!」
アイゼンベルグは右腕を人形に変え、ダーズに向けてミサイルを発射し、瞳に激突する!!
爆風は辺り一面に広がる!!
天夢
「なんて威力‥‥‥‥」
アイゼンベルグ
「アトロスは核も顔負けの最強兵器だからな、これで奴も‥‥‥‥‥」
「ふっふふふふふふ」
アイゼンベルグ
「!!?」
煙が晴れた先‥‥‥‥ダーズは、ダンテは
傷一つなかった。
アイゼンベルグ
「はぁ!?ば、ばかな‥‥‥‥大体のロボットは即死する最強のミサイル、アトロスだぞ!?」
ダンテ
「貴方達の力はダーズ様のエネルギーに変換され作られた仮初のもの!!わたし達とあなたは完全な上下関係にある!!」
天夢
「なんて力だ‥‥‥‥これが、ダーズの‥‥‥‥」
マリー
「急げ!!ヨルノズク!!」
ヨルノズクは猛スピードで元の世界へ戻っていく
ダンテ
「‥‥‥‥ダーズ様!追いかけなくてもいいです」
ダンテ
「それよりは、この星を支配してしまいましょう」
ダーズはダンテに応えるかのように触手を伸ばしていき、闇に覆われていく‥‥‥‥
ダンテ
「さて、そろそろわたしも力を使う時が来ましたね」
ダンテ
「【クレイジーハンド】!!」
‥‥‥‥‥‥
天夢
「はぁ‥‥‥‥はぁ‥‥‥‥はぁ‥‥‥」
マリー
「なんとか逃げきれたな‥‥‥‥」
アイゼンベルグ
「だけどよ‥‥‥このままじゃまずいだろ」
天夢
「ああ、1体どうすれば‥‥‥‥」
剣丸
「天夢殿!!」
天夢
「あっ、剣丸さん!!みんな!!大変なことに!!」
>>
天夢
「‥‥‥‥あれ?灰路さんは?」
バイオ
「それが‥‥‥途中でマスターアマゾネスの面々と会ってね」
マリー
「何!?あいつらが!?」
バイオ
「それで‥‥‥1人で相手するから、先に行ってって言われて‥‥‥それからは‥‥‥‥」
「天夢君!」
天夢
「‥‥‥あっ!」
灰路
「‥‥‥‥‥‥」
天夢
「灰路さん!!」
灰路
「天夢君聞いてくれ、実は、僕は」
天夢
「無事でよかった!!」
灰路
「!」
天夢
「良かった‥‥‥‥みんな無事だ‥‥‥なんともなかった‥‥‥‥‥」
灰路
「‥‥‥‥もう、本当に君は、優しい人だなぁ」
灰路
「危ないじゃないか、僕が危ない殺人鬼だったら君はもう死んでたのに」
天夢
「こんな時に何言ってるんだ‥‥‥貴方も無事で良かった‥‥‥」
灰路
「‥‥‥‥ああ、それと」
ギン
「‥‥‥‥‥‥」
マリー
「お前は‥‥‥‥ギン!」
ギン
「マリー、私は‥‥‥」
マリー
「お前今までどこ行ってたんだよ!心配したんだぞ!あれから、連絡も寄越さないで‥‥‥‥」
マリー
「なんで、なんで1人にして‥‥‥‥」
ギン
「‥‥‥‥うん、うん、ごめんね‥‥‥‥弱くって‥‥‥‥」
マリー
「‥‥‥‥オウカと、テンズはどうしたんだ?」
灰路
「その‥‥‥‥オウカは僕がちょっと、やりすぎちゃいまして」
ギン
「それとは別でSNS大炎上らしいから、もう表舞台にも出てこれない」
ギン
「テンズは‥‥‥しばらくゲーム、やりたくないって」
マリー
「誰も死んでないんだな?」
ギン
「‥‥‥‥うん」
マリー
「そうか‥‥‥‥よかった、本当に‥‥‥‥」
ギン
「‥‥‥‥ごめんなさい、マリー」
ギン
「私は本当は、貴方と楽しくゲームをしたかったのに、守れなくて」
灰路
「僕も‥‥‥‥ごめんなさい、嘘をついていました」
灰路
「本当は僕、PKサンダーもファイアーも打てます」
灰路
「それに‥‥‥‥君らと違って、僕は現実でも…………」
天夢
「……………あっ、それどころじゃなかった!!」
天夢
「大変なんです、今から言うことは全部本当です、実は…………」
>>
「「「「ええええええええええええ!!?」」」」
バイオ
「暗滅教が宇宙人で………」
ブルース
「俺たち任天堂戦士は………つまり、奴らにキャトルミューティレーションされた存在だったのか!?」
剣丸
「うーーーむ、信じ難いがそれ以外に納得できるものがない………」
空束
「それよりも天夢」
空束
「お前の力になっていた、光救教すらも、敵だったとはな」
天夢
「…………認めたくないよ」
天夢
「俺たちは巻き込まれただけ、光救教も暗滅教も………侵略者」
天夢
「ただのエイリアンの取り合い………その程度の事だったなんて」
天夢
「……………あれ?」
天夢
「いや、まだ分からないことがある………」
天夢
「俺に力を貸したあの少女………オリヴィエについてだ」
空束
「…………お前だけが、違う転送された理由、それは分かった」
空束
「俺たちは………ダンテに利用された」
空束
「俺たち全員が、ダンテの伏兵、だがお前は………オリヴィエ」
空束
「光救教側に拾われた、だが………」
天夢
「良さそうなものを暗滅教は大体取ったと言っていた」
天夢
「残ったのは俺だけだったのか………」
空束
「…………それで、どうするんだ」
天夢
「どうするって………止めるしか、ない」
天夢
「………ダーズの強さは未知数だし、大体エイリアンってどう倒せばいいか分かんないよ」
天夢
「でも………やるしかない!!」
天夢
「このまま地球を奴らのすきにさせてたまるか!!」
灰路
「…………宇宙人ですか、なんだかスケールが大きすぎてついていけなくなってきましたよ
アイゼンベルグ
(……………やべぇ、これ口挟む暇がない、でもスパチャが…………)
剣丸
「ダーズはどれほどの実力が?」
マリー
「めちゃくちゃつえー、あたし達の能力はダーズの力を元にされてるってダンテは言ってた、だから下手に行動に出ても………」
ブルース
「手も足も出ないということか………」
バイオ
「ん………?ね、ねぇみんな!!あれを見て!!空が!!」
天夢
「空………?」
天夢
「こ、これはっ………!!」
>>
空に浮び上がる、大量の白い腕…………
天夢
「マスター………いや、クレイジーハンドだ!!」
空束
「あれ全てが、クレイジーハンドなのか………!?」
バイオ
「あっ、あそこ何か浮いてない!?」
バイオが指さした先、クレイジーハンドの群れの中心にあったのは、ダーズと、ダーズに引っ張られた大陸………大きな黒い教会………
天夢
「もしかして………あれが暗滅教の本部か!!」
剣丸
「ということは、ダンテはあそこに!」
天夢
「………このままじゃ奴らは本当に全てを闇に染め上げる!」
天夢
「任天堂世界諸共………地球全てを!!」
マリー
「ダンテを止めないとまずいだろ!?」
天夢
「………空束って確かヘリコプターになれたよな」
空束
「俺と、ヨルノズク合わせても、この数は無理だ」
マリー
「じゃあもっと仲間を集めろ!!ギン、もっと沢山のやつに声掛けに行くぞ!」
ギン
「分かった…………」
バイオ
「ね、ねぇなんとかならないかな!?貴方の能力で………」
アイゼンベルグ
「いや、無理です!!マリオネーションギアに飛行型は存在してなくて………って!!スパチャ無しで喋っちゃった!!」
天夢
「……………俺は先に行きます!!」
マリー
「天夢!?」
天夢
「ダンテの狙いは光救教の俺だ!!間違いなく真っ先に潰しに来る!!」
天夢
「俺が時間稼ぎをするので、皆さんは仲間を!!」
アイゼンベルグ
「おい、何を勝手に!!」
天夢は限界まで腕を伸ばしてクレイジーハンドを掴み、引っ掛けながら進んでいく
剣丸
「………行ってしまったでござる…………」
ブルース
「仕方ない!出来る限り協力してくれる人間を集めるぞ!」
空束
「天夢………」
……………
ダンテ
「おや?」
天夢
「はっ!!おりゃっ!!」
天夢
「よいしょっ!!」
ダンテ
「………ふふっ、来ましたか………天夢君。」
天夢
「ダンテっ!!!」
ダンテ
「天夢君、惑星ディストティアの使者として随分動いてくれましたね」
天夢
「違う!!俺は地球人、お前たちの敵だ!!」
>>
天夢
「…………たとえ、俺が光救教最後の希望だったとしても関係ない!!」
天夢
「俺の星をお前達の好きにはさせない!」
ダンテ
「………我々の事情も考えてはくれないのですね、まあそりゃそうか、侵略者ですもの」
天夢
「侵略………そういえば聞いてなかった、自分の星はどうしたんだ………?」
ダンテ
「これを言ったら同情してくれますか?」
天夢
「……………理由もなく襲われるよりは、マシだよ」
ダンテ
「分かりました、えーと実を言うとですね」
ダンテ
「私達の星、滅ぼされちゃったんですよ」
天夢
「……………えっ、誰に?」
ダンテ
「誰って………ディストティアに」
天夢
「!!?」
ダンテ
「ディストティアはとんでもないエゴの塊の星です」
ダンテ
「逆らう生物の星は滅ぼし、資源を粗方奪いさるハイエナみたいな奴らです」
ダンテ
「生き残ったのはわたし、マルキュー、マオーマのみ」
ダンテ
「星の主であるダーズ様は逃げようとした、だがキーラは潰そうとした」
ダンテ
「だから………キーラが来る前に貴方には死んでもらいます、天夢君」
ダンテ
「キーラは強い、わたしより遥かに強いです」
ダンテ
「奴は我々が死んだらすぐここを狙い、光の力で全てを消し去ることでしょう」
天夢
「…………お前の事情はよく分かったよ………でも」
天夢
「………それは…………キーラが悪いってことなら………どうして………」
天夢
「どうして侵略なんて方法を取っちゃったんだよ………」
天夢
「侵略じゃなくて移住なら、俺は歓迎したのに!!」
天夢
「………キーラだって倒す手伝いはした!!なのに………」
ダンテ
「…………地球人というのは、人のことを思いやれる余裕があるんですね」
ダンテ
「デスギアにはなかった感情です………実の所、羨ましい」
ダンテ
「でも、わたしは後戻りは出来ないんです」
ダンテ
「天夢君………これで終わらせます、貴方を地球人代表として………宣戦布告します」
ダンテ
「この星はっ!!我々デスギア人の物となる!!」
天夢
「地球を………誰にも渡してたまるか!!」
END
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