二次創作小説(新・総合)
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- 未だにカオスなのかもしれない非日常
- 日時: 2024/09/24 21:29
- 名前: HAL (ID: J0KoWDkF)
皆さん、初めまして。HALと申します。
過去3度も挫折をしたにも関わらず、やっぱりどうしても小説という形にしたかった物語を書きたくなった為に、この度4度目の執筆再開をさせてもらいました。今まではカオスな日常をテーマにしてきたのですが、今回とうとう”非日常”なんてワードを堂々と書き出すようになってしまいましたが……まぁ、おおらかな目で見て頂けますと幸いです。
〔 目 次 〕
プロローグ >>1-6
オリエンテーション to ラジオ >>9-17
集う3高校。彩り、音撃、甲子園 >>18-21
誕生日記念 ~HALの回顧録~ >>34-37
舞ヶ原と奏坂と「自分達」の将来想起 >>47-49
裸族講座 (前編) >>53-57 (後編) >>60-68
【阪奈編】
首領首領大乱闘 >>22-33
【九瓏編】
愛をと○もどせ!告白選手権 ~VS天空中央高校~ >>38-43
九瓏とその好敵手達の秋 >>71
【自己紹介】
阪奈、九瓏、迅、雷那 >>50
イロドリミドリ >>69
HaNaMiNa、舞ヶ原シンセ研究所 >>70
─ 注意事項 ─
・この小説ではクロスオーバーが発生します。
・この小説では、独自解釈によるキャラ設定(キャラ崩壊率???%)が幾つか施されていますので、どうかご了承ください。また”設定変更の可能性”もございます。なんなら既に実行してます(大問題発言)
・圧倒的文章量(の少なさ)、徹底的誤字数(の多さ)
・キャラ貸し出しも可能としておりました。その際はコメント欄にて許諾をお願い致します。
・荒らし相手にはそれ相応の処置をしますのでそのつもりで。
・3度も挫折してるという事実からも察せられるように、更新頻度は壊滅的に遅いです。またしても挫折する可能性もありますし、更新できたとしても数ヶ月かかる事も予測されますので、よほど暇がある方のみが読まれることを推奨致します。
・これは人によって制限されていない様なのですが、こちらの小説ではマナーを守った投稿をお願い致します。
─ 登場ジャンル ─
モンハン、パワプロ、イロドリミドリ、オンゲキ、オリキャラ
── ようこそ、C-Refへ ──
- Re: 未だにカオスなのかもしれない非日常 ( No.52 )
- 日時: 2024/02/24 16:01
- 名前: HAL (ID: J0KoWDkF)
> 夢見草さん
今回は裏側主人公(一応)の2人のお話でした。2人ともオリキャラで物語にぶち込む性質上、どうしても縁組が難しいのです。故に今回は、2人で手を取り合う決意を新たにするお話を書きました。本当はここまでの関係性に発展させる気はまだなかったのですが……筆が乗ってしまい、ついやってしまいました☆ 迅雷のような一線引いたアツい青春を過ごしてみたかった……いや、そもそもこんな青春あるんですかね?
うおーーーーっ!! マリーニャのお2人とパシフィカの皆さんだぁーー! ご無沙汰してますっ!
迅はメインオリキャラ内では段違いレベルでカオスを好んでるので、多分取り消しはしないでしょうw 戦闘スタイルはたしかに思いっきり異なりますね…… ナイフやらを使うのはどちらかといえば九瓏か?
雷那の倒れネタはドナ○ド・○ク○ナルドを想定していましたが、たしかに○ー○リー春○っぽくも見えますねこれw
迅の体育館ジャック騒動や、雷那の奏坂学園総選挙編。いずれも苦境に立たされ、自分に自信を見いだせない中で仲間に助けを求めたのが、今回のお話の顛末でした。彼らにとっては、今回の事態を腹を割って話す事には、将来像も含めて相応の価値があると踏んでいたのでしょう。だから、いきなりあそこまでの関係性に飛んでしまったのかもしれません。
……へ? あれ?? マジですか???
こ、こいつはとんでもねぇ事になるぞ…………っ!
~ 舞ヶ原高校 生徒会室にて ~
『えぇ~~~~っ!?!? 新しいフェスを開催させる~~~~っ!?!?』
芹菜「そう! 私たちがやりたいのは、体育館ジャックのやり直しじゃないよ! やるならもっと凄いのをやりたいの!」
芹菜がようやく『舞高に遺したいモノ』についてまとめてきたとの事で、迅を含めたイロドリミドリ組が一斉に集まっていた。
華「な、なるほど…… ステージを体育館からグラウンドに移して……」
美苗「校内・野外フェスをやるんですか……!?」
撫子「は、はぇ~~……!?」
迅「しかも、軽音以外の音楽集団も皆巻き込むってんですか……!?」
なる「たしかにビッグな良い案だけどよぉ…… そんな鬼すごい方向転換……」
凪「今からできるんですか…………!?」
白奈「ど、どうなんでしょう、会長……!?」
芹菜が主体となったイロドリ3年組のどデカい企画に、メンバーは次々と驚嘆の声をあげている。一方、実際に開催する側の舞高生徒会組はというと……
:( ;˙꒳˙;): (・ω・ = ・ω・) ( ⩌⌯⩌ )
陽南袴「……なんで見たのよ、こっち」
小夜曲「あ、あわわわ…………」
奏「 … … や り た く な い で す か ? 」
『えぇーーーーーーーーーーっ!?!?』
それ即ち、今までプランニングしていた体育館ジャック復活の為の準備を、新しく開催させる野外学園フェスに移し替えるという事だった。生徒会にのしかかるであろう激務っぷりは筆舌に尽くし難いだろう……
一方、生徒会室前の扉では。
七々瀬「……楽しそうにやってるね。これじゃあばつが悪い」
なずな「そこはまぁ……頑張らなきゃですって♪」
七々瀬「……色々ありがとう。おかげで、君達には救われた」
あーりん「気にしないでよ。ここにいる皆は、決して七々瀬さんを蔑ろになんてしないわ。皆でならもっと楽しくやれるもの。ただ、一緒にバンドをしたいだけ」
七々瀬「……そうだったね。……他でもない『なっちゃん』が引き合わせてくれた、みんなだ」
体育館ジャックの復活では終わらせない。新しい舞高の歴史を、全員で分かちあう為に。
芹菜達、イロドリミドリ3年組による必死の説得により、──萩原七々瀬は魂を再燃させて帰ってきた。
「……あっ、そうでした。俺からも皆さんにお願いがありまして」
学園フェスの案が次々と固まっていく中、迅からも提案が飛んできた。内容は勿論、例の突然参加の件だ。
迅「皆さんが手を組んで行おうとしている学園フェスのことを他の方にも相談したところ、皆さん無理を承知で自分達も参加して手伝わせてほしいとお願いが来まして…… エキシビションのゲスト枠も開設したいんです。どうか許可を貰えませんか?」
奏「へぇ、後輩達からもこうして案を出してもらえるとはね。面白そうじゃないか! 早速プログラムに組み込むことにしよう!」
斯くして、イロドリミドリ、HaNaMiNa、S.S.L.、The Nameless、パシフィカによる異色のラインナップでお送りする学園フェスの準備が急ピッチで進められることとなった……!!
※ なお、学園フェスは舞高が音楽学校というのもありライブスタイルしか取られていません。しかし、パシフィカのお2人の為に良い案を思いつきましたので、それは学園フェス&more編を書く時に、是非。
あっ、この後は別の更新です。
本作では初のコラボ回になるのですが、あまりにも長丁場すぎて精神が持たなくなったので、一旦書けるだけ書きます。感想はしばしお待ちを。
- 裸族講座(前編) ( No.53 )
- 日時: 2024/02/24 15:57
- 名前: HAL (ID: J0KoWDkF)
──ここはC-Ref(セントラル-レフ)。
著者HALが創造したいわゆるクロスオーバー空間である。とはいえ、ここにやって来る人達の大半は元の世界にいる事が多く、住み着いてると呼べるのは阪奈のセカイで保護された「人の姿に変わり果ててしまったモンスター」くらいなものである。……もうこの存在がHALのセカイ最大の特徴まであるな;
では、住み着いた後の彼らは一体何をして生活しているのか? 気になっていた人も多いのではないだろうか。
今回は、そんな擬人化モンスター達の日常の物語……
飯男「おいゲネオ! てめぇまたオレの口上の尺分取ってっただろ!?」
ゲネオ「ククッ。名乗りの長さに応じた尺時間にすべきだと判断したまでです。貴方も時間が欲しいのなら相応の口上を用意しては? ……あぁ失敬。貴方にはそのような事を考える知性もありませんでしたねぇ」
飯男「 ん だ と オ ラ ァ ! ? 」
乱歩「だからお前らは毎度しょうもない事で争うなっつってるだろ!? くそっ、また失敗だ……!」
マカオ「アパ。マカデモワカル。ゲネオタチ、アシノヒッパリアイ。アパァ!」
ガレス「マカちにまで呆れられるとかまじウケるんだけどw つーかもう宣材PV撮ろうとして4時間? 何テイクリトライしてたんだっけ?」
井槌「さ、流石に撮影を担当している拙者らの事も考えてくだされ…… 4時間カメラと睨めっこは流石に精神が…………;」
亜音「み、みんな…… もう今日は撮影の話はなしにしてもいいんじゃないかな……;」
首領原「ヴァーッファッファ! 肉体主張のメッセージも、ワシからすればまだ足りぬ! 考える余地はあると思うぞ!」
…………と思ってたんですけどねぇ()
なんで裸族に目覚めたこの5体は宣材PVの撮影なんかしてるの!? あと撮影に協力してる井槌と亜音と首領原も何してんだよ!?
※ この場に居ないクルルはいつも通りたまご料理を作っては食しており、邪儀&風浪&穿毅は修行をしていました
乱歩「笑い事ではないぞナレーション! 俺達は野生の本能を磨く為にも、裸族としての活動を促進しなければならない」
ゲネオ「しかしながら、どうやらこの世界には裸族文化というものが無いようでしてね……」
飯男「そしたらよ、乱歩が良い事思いついてくれたのさ! 文化が無いならオレ達が発信すればいいとさ!」
ガレス「天才じゃん!って皆賛成してさ! そんで宣材PV作ろーとしてたんだけど、皆個性ブチアゲすぎでまとまんなくてガッタガタなのよー!!」
マカオ「アパ。マカタチダケジャ、チカラブソク?」
……なるほど。つまり、裸族化で得た新たな本能の力を鍛える為にも裸族活動を続行、促進させる為に宣材PVを作ろうとしてた訳だ。
……だとしたら、まともである事を願っている大多数の人は、恐らく何も関わらなくていいだろう。現状の壊滅的コンビネーションでは、勝手に空中離散する未来しか見えないからである。
「話は聞かせてもらったよ」
「ほんと、あんた達は足りないものだらけね。歴代でも最悪クラス、裸族としての自覚が無いんじゃないかしら」
『!?!?!?!?!?!?!?!?』
背後から突然聞こえてきた、全く見知らぬ2人の声。裸族、というワードを用いてきてる辺り、恐らく彼らもそちら側の存在だというのは示唆されたが……
「あ"ぁん!? 急に出てきてはオレ達に喧嘩売るなんzうおっ、眩しっ!?」
「アパ…… カガヤキ、スゴイ…………!?」
「……ククッ。ギリギリ視認できる姿からして、正直とても信じられない話ですが、輝いてると誤解してしまうほどのその『裸体』……!」
「マジ神がかってね……? 何者なの、アンタ達……!?」
例の如く食ってかかる勢いだった飯男を、己の輝かんばかりの圧倒的裸体で黙らせる。初めて目にする裸の光景に、その場にいた誰もが息を飲んだ。
……いや、何普通に説明してんでしょうね、私;
しかし、中でも文献を読むことなども多い乱歩だけは、彼らの姿に何処か見覚えがあった。
乱歩「紅白の巫女装束(?)に、白髪&眼鏡の好青年だと? ……いや、待ってくれ。俺はここ周囲における裸族の歴史について調べた事があったんだが、貴方達は………………まさか!?!?」
「へぇ、僕達の事を知ってる子もいるみたいだね。それだけでも、話が通しやすいってものさ。……という訳で名乗ることにしよう。僕の名前は森近 霖之助。このセカイでもずっと古くから活動を続けてる、れっきとした正真正銘の裸族だよ」
「何? まさかもう歴史改変の影響が現れてたってんの? 全く、洒落にならないわね…… ……あぁ、ごめんなさい。今のはこっちの話。私の名前は博麗 霊夢。対外的には「裸族を律する者」としての立場があるわ」
……そう。擬人化モンスター達の前に現れたのは、歴代HAL小説をご拝読であれば皆さんご存知(な筈の)【東方Project】出身の紅白巫女と香霖堂店主だったのだ!
…………が、明らかに問題な点があった。
自らを裸族と称していたり、裸体が輝いて見えるという証言通り、霖之助は赤褌一丁のみ、霊夢も胸に陰陽玉があしらわれた赤ビキニのみで現れたのだ。(爆弾投下) ……あの、正装何処行きました?
霊夢「悩んだ末に置いてきたわ。自分達は裸族だってことを分かりやすく証明した方が、後の話も手っ取り早く済むと思ったからね」
……というか。そもそもの話である。
──何故HALのセカイだというのに『博麗霊夢が裸族』なのだろうか?
霊夢「あぁ、その話? 後でちゃんと話すから今は待ってくれないかしら?」
読者諸君が気になっている点を一旦遮り、霊夢達は話を本筋へと戻す。
霊夢「で、今回私達が来た理由についてなんだけど……あんた達、裸族としての活動の幅を広げたいのよね?」
飯男「おうさ! オレ達が最も自己主張、鍛錬、広域的な活動を目論むってんなら、裸族の道を極めるのが一番だと考えたからな!」
霊夢「だったらはっきり言わせてもらうけど……『あんた達は裸族とは何なのかを何1つ理解していない』」
『!?!?!?!?!?』
突然突きつけられる言葉。感想はまだ。
- 裸族講座(前編) ( No.54 )
- 日時: 2024/02/24 16:02
- 名前: HAL (ID: J0KoWDkF)
博麗霊夢の口から告げられた言葉に、モンスター一同は動揺を隠せないでいた。だが、同時にそれは仕方の無いことでもあった。
この新生されたHALのセカイ、C-Refには裸族文化が全く根付いていない。過去、裸族が活動していたという「形跡」は存在していても、その文明が継承されてきたわけではないのだ。
霖之助「まぁまぁ、そう焦らないでくれ。その為に僕達は今ここにいるんだから」
霖之助「どうだい? 君達さえ良ければ、僕らが『裸族の真髄』についてレクチャーしてあげれるけど……受講するかい?」
霖之助からの問いかけに対し、新参裸族5名は顔を揃え、意を決した。
飯男「……人から教えを乞うってのは癪だが、そうでもしねぇと裸族は名乗れねぇ。しょうがねぇが受講させてくれや!」
ゲネオ「ククッ、私も同意です。今のままでは胸を張って裸族を名乗れないと思っていたのですよ……!」
乱歩「俺としては願ってもない限りだ。コイツらを引っ張るまともな裸族になる為にも、是非ご享受させてくれ!」
ガレス「イケイケのカリスマ裸族ギャルになりたいからには、受けない手はないっしょ! てなわけでヨロピク~!!」
マカオ「アパッ!! ラゾクコウザ、ウケル! ジュコウ!」
……えぇー。という事で、HALsideでは大変お久しぶり(というか正式名称では初、まがいを含めると9年振り)になります【裸族講座】の開講でございます(テポドン投下)
……と、ここで霖之助からお知らせが。
霖之助「いやぁ、ちゃんと受けてくれるみたいで良かったよ。これで安心して『特別講師』をお呼びできるからね……」
『…………? 特別講師………………?????』
なんと霖之助達、今回の裸族講座の為に特別講師(という名のスペシャルゲスト)をお呼びしていた模様。一体どなたをこのC-Refにお呼びしていたのかというと………………
ワリオ(W)「とうとう念願のHALさんの世界にも足を踏み入れたぞぉぉぉ!!」
愛海(W)「新しいHALさんの世界にも女の子がたくさん居るって聞いたよ! あと期待の新人女性裸族のガレスちゃん! あたしが手取り足取り裸族の素晴らしさを教えてあげるよ~~~!!」
ウッキーR(W)「裸族歴自体はまだ浅ぇってぇのに、オラにも参加オファーが来るだなんて……! こりゃあ全力で新人裸族を鍛え上げるっぺよおおお!!」
な、ななななななんと!!!
W683sideからワリオ尊師、棟方愛海、ウッキーレッドの3名が特別講師としてお呼ばれしたのである!! ……いや、ジャンルが見事にとっ散らかってるな;
乱歩「なっ…………!? この人達はまさか、他のセカイにおける裸族の先輩方なのかっ!?」
霊夢「その通り。まっ、私達もHALsideの裸族文化をかつて担ってた者。あんた達にとっての直接的な大先輩に相当するんだけどもね」
……こうして、集いに集った裸族達が裸族講座を始めようと準備に取り掛かっているその裏で。
井槌「こ、これは……一体何が起こってるというのだ…………?」
亜音「わ、私にも、よく分からない、かな……;」
首領原「ヴァッファッファ! 大所帯になるのは良い事ではないのか? 活気があれば出来る事も増えるぞ?」
「おぅお前さんら。もしかしてあんたらも、あの馬鹿どもの連れかい?」
突然発された真新しい声に、裸族5人に付き合ってあげていた3人は思わず後ろを振り返る。
そこに立っていたのは──金髪が映える白と黒を基調とした魔法使いっぽい衣服の少女だった。
先輩裸族として現れたのが霊夢と霖之助だった事を加味すれば、その正体なぞ簡単に考察できるだろう……
「私の名前は霧雨 魔理沙。何処にでもいる普通の魔法使い、まぁ今の立場はただのしがない「1裸族ファン」だけどな」
亜音「裸族、ファン…………?」
首領原「むぅ……聞いたことがないな。何なのだそれは?」
井槌「それに、拙者らは別に彼らのファンでもなんでもないのでござるが…………」
3人の前に現れた魔理沙は、自らを裸族ファンと称した。カキコ界の日常小説を多くご拝読されてる読者であれば容易に想像がつくだろうが、この3人はまだそんな広い世界をご存知ではない。というかそもそもの話、なんであんな変態集団に熱狂的なファンが生まれたんですかね???
魔理沙「ファンじゃない? おいおい、それは流石に無理があると思うぜ?」
魔理沙「だって考えても見ろよ。【際どい衣装の男女5人の宣材PVの撮影の為に4時間ぶっ通しで協力してやれる】存在が、はたしてファンじゃなけりゃ誰がやってくれるんだ?」
井槌「うぐぅ!?!?」
亜音「ひ、否定できない…………」
首領原「ヴァーッファッファッ!! 全くだな!」
魔理沙に事実を突きつけられ、返す言葉もない3名。たしかに自分達は「裸族を友好的な存在として認識していた」のだと、改めて自覚させられる。
……しかし、過去の裸族ファン達と比べても、彼らには裸族を肯定した方がいいと言える理由があった。
井槌「むぅ……何と言えばよいのか。拙者ら、実は人間ではなくモンスターの立場でな? とはいえ、モンスターの姿になれない訳ではないのだ。その条件として『野生の本能に従い続ける』というものがある。モンスターは人間と異なり、衣服などを着る習性は無いでござろう? 彼らの活動は、拙者らがモンスターである誉れを持つ限り、認めざるをえないものなのでござる……!」
……井槌が話してくれたように、彼らが裸族を肯定する背景には、この作品の根幹に該当する事情があった。服を脱ぎ捨て、本能の思うままに暴れ回る姿はまさにモンスター。本来の強さを保持する為にも、どうしても切っても切れない関係性になっていたのだ。
魔理沙「……なるほどな。まぁ実のところ、幻想郷にはたくさんの妖怪やらが居座ってるから、今更そんなのを疑うのは変な話だしな。それに、あんたらが何者だろうが、今回の裸族講座は視聴しておいた方が良いと思うぜ? 今後のあいつらの活動方針が鮮明に見えてくるだろうさ」
魔理沙は、彼らの事情に深入りはしなかった。こらそこ、単に面倒だったとか言わない。しかし、彼らには裸族講座を見届ける資格があるとし、半ば無理やりな形で、裸族本隊と一緒にC-Refを離れて『特設会場』へと向かっていった…………
(前置きだけでこんなに長くなるとは思ってませんでした;)
- 裸族講座(前編) ( No.55 )
- 日時: 2024/02/24 16:06
- 名前: HAL (ID: J0KoWDkF)
さて、あれから1時間ほどが経過していただろうか。
ここは、とある公民館。今回の裸族講座の為に特別に貸し切られていた。おいそこ、そんな奴らに貸切許可出したのかよとかツッコまない。
そんな公民館に、先程までとはまた違う人達が足を踏み入れようとしていた。
茜「くっくっくっ。我が世界征服の礎に相応しき人材が育成されるという講座があると聞いて来たが……本当にここで合ってるのだろうな?」
なる「多分合ってる筈だぞ? なぁ、しろにゃー」
白奈「は、はいっ! ここでクロスオーバーには欠かせない存在と言われてる『裸族』の為の講座が開かれる、と。たしかにSNSで発信されてます……!」
迅「結局、裸族って何なんですかね? それまで見た事あるアイツらは、ただ脱いで暴れてるだけの能無し軍団だとばかり思ってたのですが…… ……てか、雷那なんで来たんです? 貴女気絶組じゃないですか」
雷那「うっさいわね。アンタと先輩が揃ってどっか行くって言ったから気になってついてきただけよ。2人ともどうしようもないレベルで問題起こすんだから……; ……むしろアタシとしては、なんで美亜が一緒に居るのかが疑問なんだけど;」
美亜「ちっちっちっ。美亜ちゃんの情報網を甘く見ないでほしいなぁ~? この裸族講座、キケンでスパイシーな香りがするけど、同時に未知なる新しいフルーツが待ってる気がするの! さぁさぁ! 早速中に入ろーよ!」
集まっていたのは舞ヶ原高校の箱部なる、月鈴白奈、緋桐迅、奏坂学園の逢坂茜、柏木美亜、夕立雷那の計6名だ。いや、思ったより多いな?
先に話しておくと、なる、茜、迅の3名はHALsideきっての問題児(いわゆるギャグカオス組)であり、今回裸族講座が開催されるという噂を聞き、いてもたってもいられずやってきたという経緯がある。
白奈も普段はおどおどしているのだが、なるの話についていけるくらいにはカオス耐性が高いのでここもまぁ……仕方ないで済ませておこう←
美亜に関しても女の子……ないしフルーツが絡むと大体のこのこ付いてくるので、この際気にしてはいけない。中等部だろうが気にしてはいけない(大事なことなので2回言いました)。
唯一このメンバーの中でまともなのが雷那だけなのだが……あくまで裸族耐性が無いからまともなだけであり、本質はだんだん迅や茜よりになっている。そろそろ何しでかすか分からなくなってるとかなんとか。
モンスター達以外でも裸族の活動に興味を示している者は、哀しいかな、一定数存在する。
様々な思いを胸に秘めながら、やがて6人は特設会場に辿り着いた。そこで彼らが目にしたものというのが…………
講義1. 裸族とは何なのか
霊夢「それじゃ、早速始めていくわよ。まず第一に『そもそも裸族って何なの?』って所からね」
6人 ( Д ) Д ) Д ) Д ) Д ) Д ) ゚ ゚ ゚ ゚ ゚ ゚ ゚ ゚ ゚ ゚ ゚ ゚
……おい、ちょっと待て?
なんか嫌な予感はしてたのだが、まさかアレか? 講義式か? 歴代の裸族講座でも一度も無かったであろう本当に真面目な裸族【講義】をやる気なのかお前らは!?
しかもこの形式を取ってるからなのか、講師役の2+3名は全員上半身が珍しくキッチリとしたスーツ姿で指導している。ただし、下半身は例の如く白の褌、及びビキニパンツとなっており、大変アンバランスな仕上がりに…… 生徒側も生徒側で、皆上半身は着崩しも見受けられるが学ラン、ガレスもセーラー服……では物足りなかったらしく、アメスク風に仕上げてきた。(但し下半身は(以下同文))
この予想の斜め上30゚をひた走る現状に、ギャラリーの皆さんは(気絶組も含めて)総じて、ただ言葉を失っていた。まぁでしょうね()
霊夢「世間一般における裸族の定義というのは、『自宅やホテル内などの屋内空間、あるいは公衆の場で全裸でありながら普段通りの生活を過ごしている人達』を指すわ」
ワリオ(W)「しかしっ、このカキコ界における裸族の定義というのはまた少し異なるものなのだ! 裸族としての生活を過ごすだけでなく、その素晴らしさを皆にも感じてもらいたく、日々裸族の布教活動をしているのだ!」
ウッキーR(W)「この日の為に、オラも過去に開催されてきた裸族講座を全て見直してきたんだっぺ! その情報によれば、初めて裸族講座が開かれたのは【2013年の3月】にまで遡るんだっぺ! もう11年も活躍し続けてるんだっぺよ!!」
霖之助「これ程永らくに渡って活動を続けていられるのには、中でも多大なる功労を挙げてきたカリスマ裸族が居るからに他ならないんだ! テキストに載っているのはその中の一例なんだけど、りゅーとsideのマリオ師匠、今日来てくれているW683sideのワリオ尊師、抜間さんsideのパズド裸族などは、裸族界でも特に有名な重鎮になっているよ……!」
飯男「マジかよ!? ワリオのおっさん、アンタやっぱスゲェ裸族なんだな!!」
ゲネオ「ククッ、そのような方からご指導を頂けるとは、まさに僥倖という訳ですか……!」
ワリオ(W)「俺達の活動が裸族界で認められたというだけの事だ。だがまだまだ、裸族布教の道に終わりは無い。今の立場に甘えている様では、裸族の未来など切り開けぬのだぁぁ!!」
ナレーションがツッコむ隙すら与えないレベルで、裸族講師一同は教養(?)を新人組に叩き込んでいた。
少なくとも、「裸族の定義」だとか「裸族講座の歴史」なんて事象について解説してるのはここが初めてだよバカヤロウ!! てか裸族講座ってもう11周年なの!? よくもまぁこんなに長く継がれてるね!? ホントお前らは裸族講座を何だと思ってるんだ!? そしてお前らは何処へ向かおうとしてるんだ!?
愛海(W)「それだけじゃないよ! 今日まで裸族が精力的な活動を続けられていられるのは、あたし達のことを応援してくれる『裸族ファン』の支えあってのものなの! 常に感謝の気持ちを心に持たないとね!」
ガレス「なーるへそ☆ だから、今回の裸族講座には後ろに一般人用の傍聴席があったってわけ?」
乱歩「たしかに亜音や井槌、首領原も来てるな。それと、俺達も見覚えのある者達が数名来てるようだが……」
マカオ「アパッ。ラゾクファン、カンシャ! カンシャ! ✨シャ‼️🙏✨ シャ‼️🙏✨ シャ‼️🙏✨ シャ‼️🙏✨ シャ‼️🙏✨ シャッッ!!ハッピー🌟スマイル❗️👉😁👈」
棟方師匠が指さす先には傍聴席が設けられており、魔理沙(H)や茜達を初めとした裸族ファン(?)の人達が集まっていた。実は彼ら以外にも10名近くの裸族ファンが集まっており、中には何処かで見覚えのあるカブトムシ好きのアイドルや堕天使、P界の馬鹿神に、変装はしているが櫻井桃華ちゃまが推しな人、変装しているがさっきまで音ゲーやってただろって人も集まったようだ。……本当に見覚えしかないな? あとマカオは何処でそのネタ覚えてきた。
大波乱の裸族講義、開幕。
- 裸族講座(前編) ( No.56 )
- 日時: 2024/02/24 16:21
- 名前: HAL (ID: J0KoWDkF)
講義2. 裸族になるきっかけについて
ワリオ(W)「よし! それでは続いて第2講義に入るぞ! 裸族と一括りで呼んでも、実は裸族に目醒めることになったきっかけは各々で異なる場合が多いのだ。まずは、お前達が裸族になった経緯を改めて教えてくれないか?」
次の講義内容は裸族化のきっかけについて。やっと本来の講座っぽくなってきたな……
ワリオ(W)からの呼びかけに、飯男が直ぐに応じた。
飯男「おうさ! あれは、オレ達が街中でドンパチやって大喧嘩してた時のことだけよぉ、突然他のモンスターに横槍入れられたんだよ!」
ゲネオ「それまでの私達では到底敵わない相手だったのですが、そこで私達は目醒めたのです……! 裸一貫で戦う強さに……!」
乱歩「俺も未だに信じられないが、たしかに服を脱いでからは動きが洗練されたかのように、身のこなしが軽くなったんだ。奴ら相手に喰らいつける程度には戦闘力が上昇したのは間違いない」
ガレス「それで、バリバリな強さとワイルドな野生さをもっと磨けばよくね?って話になって、裸族を目指すって話になったんよね?」
マカオ「アパ! キワメヨ、ラゾクミチ!」
コイツらはやはりモンスターというのもあり、強さや野生を求めて、つまり元祖スマブ裸族と似通った理由での裸族化ケースと呼べるだろう。
ワリオ(W)「ふむふむ…… って事はやはり、俺やスネーク(W)と同じような理由で裸族の道に目醒めたってところか」
ワリオ(W)「……だが甘いっ! 甘すぎるぞお前達っ! 逆に問おう。今、俺達は裸族を布教しているわけだが、【どうやって裸族を布教させればいい】と思う?」
新人裸族一同『……………………???』
ここに来てワリオ(W)が新人達に問い掛けてきた。少なくとも、普段の裸族からでは到底聞くことがなさそうな問答だし、そもそもまともな人間だったらどう布教されようが裸族という変態集団にはならないだろ、という常識は、彼らには通用しないものとする()
飯男「布教だろ? って事はやっぱり力づくが1番手っ取り早えーんじゃねぇのか?」
ゲネオ「私も真っ先にそう考えました。ですが、それだけでは一筋縄でいかない者達が多くいるのもまた事実。策を練るのですよ。裸族文化が素晴らしいものだと伝わるように、相応のプランを立てるべきかと」
ガレス「そんな堅苦しいんじゃウチらみたいなパリピの心は掴めないゾ☆ やっぱハートにガツンとくるテーマとか欲しくね!?」
乱歩「そうだな。裸族というのは強い精神の上に成り立っているもの。もし布教したいというのであれば、誠意や熱意といった「心」で勝負すべきだと俺も思う」
マカオ「アパ。オドリオドレバ、ミナトモダチ。ラゾク、マウ、アパァ!!」
ワリオ(W)からの問い掛けに各々が自分の意見を口にする。相変わらず飯男が歴代新人裸族でもまず口にする事はないだろう問題発言ばかりしてる気がしないでもないが……今は置いておこう;
ワリオ(W)「ほぅ、皆いい考え方だな。実を言えば……『そのどれもが正解であり、同時にどれもが正解と呼ぶには不十分』だ」
『…………………………!?』
ワリオ(W)「即ち、『きっかけ』だ! 自然と身体が動くことにしても、意図的にアクションを起こすことにしても、自分も裸族になりたい!と思えるようなきっかけが無ければ、人は簡単には裸族の勧誘を受けてはくれないのだ! お前もそうだろう、愛海(W)!」
愛海(W)「尊師の言う通りだねー。ほら、あたしなんかはアイドルでしょ? だから君達みたいに戦うことなんて無いんだけど、どうしてあたしは裸族になったと思う?」
愛海(W)からの問いかけに、モンスター裸族5名は全くといっていいほどに答えられなかった。人としての生を余儀なくされたばかりで、人の生き方は実に多岐にわたることを彼らは知らないのだ。もっと言うと、彼らが知っているアイドルというのが例のG級アイドルしか居なかったので、アイドルは戦うものだと勘違いしていたようだ…… うん、それに関しては阪奈がおかしいだけだ。
愛海(W)「まぁ、あたしが裸族になった理由については『普通で普通じゃない日常劇場S』を読んでくれれば分かるから、今回は霖之助にお願いしようかな~」
そう話すと、愛海(W)は話のバトンを霖之助に渡した。あと、ついでみたいな感覚で宣伝を挟んでいくな。やるならもっと大々的にやるべきだろ!?
Q:霖之助はなんで裸族になった?
霖之助「さぁ、ここからが講義2の大事な所だよ。実は、裸族を志すようになる理由は人それぞれなんだ。今回は僕と霊夢の2人が裸族になったきっかけを話すから、裸族を勧誘する際の参考にしてもらえれば嬉しいな」
乱歩「正直、俺も気になってました。貴方程のまじめな人が、なぜ裸族の道を目指そうと思ったのか……」
霖之助「僕の本職は『香霖堂』という道具屋の店長でね。定期的に無縁塚の方まで足を運んで、外の世界──つまり、君達が住んでいるセカイの物を商売道具なんかにしているんだよ」
飯男「……なんか難しそうな話だな。それが裸族とどう結びつくんだよ!」
霖之助「……ある日、いつもと同じように無縁塚を歩いてた時なんだけど。ある書籍との出会いが僕の運命を大きく変えたんだ」
大体何処のセカイでも裸族化させられてる印象が強い霖之助だが、HALsideの彼が当時衝撃を受けた書籍というのが……
当時の霖之助が拾った書籍:『裸族のすゝめ / 著:脱裸論吉』
…………ちょっと待て。なーんか妙に見覚えのあるタイトルなんですが気の所為ですかね? よくもまぁこんな書籍(?)が幻想入りしたね!?
霖之助「あの本を読んで、裸族という新しい生き方、その心構えを説かれてね。たまたま僕の考え方にキチッと合っていたんだ。それ以来、裸族文化をより深く知ろうとしたし、様々な裸族文化に挑戦するようにもなったんだ。今では霊夢や魔理沙を初めとした多くの人達に裸族文化を理解してもらえてる。これ程嬉しい事はないよね!」
ワリオ(W)「なんと……! 流石は俺達よりも活動期間が長い先輩裸族……! そこまでの実績をお持ちだったのか……!」
ウッキーR(W)「『裸族のすゝめ』ならオラもロイ(W)に紹介されて読んだことがあるっぺよ! 【天は裸族の上に裸族を造らず裸族の下に裸族を造らず】、裸族の平等性をよく教えてるっぺ!」
新人裸族達『確かに…………』
愛海(W)「全ての女の子を等しく愛しスキンシップを大切にするように、全ての裸族もまた手を取り合って生きていくことが大事だよね!」
新入り裸族もW683sideの皆も何納得しちゃってんだよ。ていうか代表的な文章まで裸族化されてるじゃねぇか! ロイ(W)もよく持ってたなそんな書籍!
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