二次創作小説(新・総合)

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未だにカオスなのかもしれない非日常
日時: 2024/09/24 21:29
名前: HAL (ID: J0KoWDkF)

皆さん、初めまして。HALと申します。
過去3度も挫折をしたにも関わらず、やっぱりどうしても小説という形にしたかった物語を書きたくなった為に、この度4度目の執筆再開をさせてもらいました。今まではカオスな日常をテーマにしてきたのですが、今回とうとう”非日常”なんてワードを堂々と書き出すようになってしまいましたが……まぁ、おおらかな目で見て頂けますと幸いです。


〔 目 次 〕

プロローグ >>1-6
オリエンテーション to ラジオ >>9-17
集う3高校。彩り、音撃、甲子園 >>18-21
誕生日記念 ~HALの回顧録~ >>34-37
舞ヶ原と奏坂と「自分達」の将来想起 >>47-49
裸族講座 (前編) >>53-57 (後編) >>60-68

【阪奈編】
首領首領大乱闘 >>22-33

【九瓏編】
愛をと○もどせ!告白選手権 ~VS天空中央高校~ >>38-43
九瓏とその好敵手達の秋 >>71

【自己紹介】
阪奈、九瓏、迅、雷那 >>50
イロドリミドリ >>69
HaNaMiNa、舞ヶ原シンセ研究所 >>70



─ 注意事項 ─

・この小説ではクロスオーバーが発生します。
・この小説では、独自解釈によるキャラ設定(キャラ崩壊率???%)が幾つか施されていますので、どうかご了承ください。また”設定変更の可能性”もございます。なんなら既に実行してます(大問題発言)
・圧倒的文章量(の少なさ)、徹底的誤字数(の多さ)
・キャラ貸し出しも可能としておりました。その際はコメント欄にて許諾をお願い致します。
・荒らし相手にはそれ相応の処置をしますのでそのつもりで。
・3度も挫折してるという事実からも察せられるように、更新頻度は壊滅的に遅いです。またしても挫折する可能性もありますし、更新できたとしても数ヶ月かかる事も予測されますので、よほど暇がある方のみが読まれることを推奨致します。
・これは人によって制限されていない様なのですが、こちらの小説ではマナーを守った投稿をお願い致します。



─ 登場ジャンル ─
モンハン、パワプロ、イロドリミドリ、オンゲキ、オリキャラ


── ようこそ、C-Refへ ──

首領首領大乱闘(後編) ( No.27 )
日時: 2023/09/17 22:04
名前: HAL (ID: J0KoWDkF)

とはいえ、考え事をしている彼らを時間は待ってはくれない。喧嘩する気満々の飯男、ゲネオ、乱歩が手を出すのは、もはや時間の問題であった。


「オイオイ、何時まで待たせる気だゴラ。こちとらさっさと部屋で休みてぇんだわ」
「ククッ、私も同じ事を考えておりました。何やら蛆虫うじむしどもも湧き上がったようですし、ここは纏めて一掃せねばならぬでしょう」
「……野次馬か。面倒な集団ではあるが、一般人への危害は極力避けたい。早急な退避を勧告させてもらおう」


各自で前ぶりを済ませたのか、それぞれが戦闘態勢を整える。
場の雰囲気がガラッと変わったのを野次馬達も肌で感じたのか、周囲のボルテージもさらに上昇していた。

────が、次の瞬間だった。















??4「ちょっとーー! 人が気持ちよく観光してるって時に乱闘騒ぎとかマジ有り得ないんですけど!?」

??5「お、落ち着いてよガレスちゃん!」

??6「ねぇ、つぎのたまごまだー?」

飯男「……ア"ァン??」
ゲネオ「ククッ、どうやら命知らずの馬鹿がこちらに楯突いたようですねぇ」
乱歩「……!? チッ、このケースでは止めようがないぞ……」



ざわめく周囲に突然響いた怒号は、場を一瞬で黙らせるに至った。
噂を知ってか知らずかは分からないが、彼らを相手に啖呵を切ったのは、髪で作るケモ耳っぽい形状を横に取っつけた、褐色イケイケの金髪ギャルだった。いや、思った以上に属性濃いな!? そんな彼女の付き添いらしき人物も2人おり、1人は白銀調に藍色の虎柄があしらわれたドレスコーデのポニーテールの少女、もう1人は白のダボついたパーカーを羽織った髪の中央を赤く染めて盛り上がらせた少年のようだ。



「ケッ、手間が増えちまうが仕方ねぇ。まずはテメェらから黙らせてやるよ! うぉらァッ!!」


流石に痺れを切らしたのか、The・チンピラの飯男が金髪ギャルに向かい右手を振りかざしながら真っ直ぐ殴りかかってきた。
……しかしどうした事だろうか。

ギャルは軽く右寄りにステップを踏んでパンチの軌道を避けると、そのまま拳を握りしめた左手で飯男の顔面にカウンターを放ったのだ。


──次の瞬間、宙を舞っていたのは飯男の方だった。



\ワアアアアアアアアアアアア!!!!/

「なっ………… ど、どういう事!?」
「例の3人が大したことなかったか。或いは、あのギャルも一般人顔負けの凄腕ガールか、のどちらかでしょうね」
「普通ならどう見ても前者なんだがな…………」


予想だにしていなかった展開に、野次馬達は大盛り上がり。九瓏達3人も、考察の幅を広げるに至った。

一方の当事者はというと?


「おやおや、派手に一本貰いましたねぇ」
「……ッダァクソ! あのアマ、ぜってぇ許さねぇ!」
「……相手も少しはやるようだな。向こうも『こちら側』の存在かもしれない。…………む? あの姿……まさか……?」


??4→ガレス「まっ、こんだけの大通りで悪目立ちしてるってー時点で、アイツらもウチらと同じって感じー? てなワケでさ亜音ちゃん、クルルちゃん。ウチと一緒にアイツら相手してくんない?☆」
??5→亜音「またそうやって無茶ぶりばっかり……; 私は本当は戦いたくなんてないんだけど……少し気になる人がいるから、頑張るよ!」
??6→クルル「えー? たまごしばらくおあずけー? もー、しょうがないなー」



開戦の火蓋は既に切って落とされてしまったのか。
もはや6人総員が戦闘態勢を整えていた。


「すまない、ゲネオ、飯男。あの令嬢は俺がやる。何か異論はあるか?」
「あ"ぁ? 俺の獲物の邪魔しなきゃ何だって構わねぇよ」
「ククッ、相変わらず貴方は女子供に目をつけますねぇ。であれば、私の相手はあの阿呆面の少年ですか」
「……無闇に血を流さずに事を済ませてるだけだ」


「ガレスちゃんはそのままあのチンピラさんとやるとして……クルルちゃん、白スーツの怖い人の相手、お願いしてもいいかな?」
「うん。あのひとの【ど頭】かち割ればいいんだよね?」
「相っ変わらず物騒だねクルルちゃん; まっ、今回は今までとは訳が違うみたいだし? マジでバイブス上げてかなきゃマズイっしょ!」



各員狙いも定めたのか、相手の前に立って名乗りを始める。

えっ、喧嘩で名乗りを上げるイメージは本来無いって? 名前だけ先行登場させたんだけど、いつ本名公開しようかと明かすタイミング見失っちまったんですよコンチクショウorz



「改めて、首領井どすい いい。テメェのそのファサファサヘアー引きちぎってボコボコにしてやるから覚悟しやがれ!」

「ヘぇ、言ってくれるじゃん。ウチの名前は首領どすがわ ガレス! ウチらのバカンス邪魔した事、後悔させたげるしっ!!」

「ククッ、私の名は首領根どすね ゲネオだ。最も、君の稚拙な頭脳では、私の名を覚える前にやられるだろうが」

「ん、どうせおぼえないだろうからだいじょうぶ。あと、ぼくはくも クルル。いちおうね」

「こちらから名乗らせてもらおう。ランポス組若頭、首領どす らんだ。……つかぬ事をお聞きするが、そちらの名は?」

「……! やっぱり……! であれば、こちらも名乗らねばありませんね。ギアノス組令嬢、首領どすすぎ のんと申します」



各自の名乗りも終わったことで、多くの野次馬が集まっていながらも場は静寂に包まれていた。まさしく、嵐の前の静けさと言えるだろう……

…………えっ? 九瓏達3人が物凄くツッコミたい表情でこちらを覗いてる? 何かありましたか?


『名前がドスドス多すぎねぇか(ません/ない)!!??』


……いやまぁ、だって。この章のタイトル『首領首領大乱闘』ですもん。

首領首領大乱闘(後編) ( No.28 )
日時: 2023/09/17 22:07
名前: HAL (ID: J0KoWDkF)

「一番槍は俺がいただくぜェ!!」

またしても最初に動き始めたのは飯男だった。今度は万全を期してなのか、手にはメリケンサックが嵌め込まれており、殺傷力に磨きをかけてきた。の、だが……

「はァ~あ。何も考えずに突っ込んでくるとか、ウチ以上にバカなんじゃないの? そんな相手に……はっ!!」

\バシャァッ!!/

「ぐあっ!? コイツは……水か!? クソっ、どうやら思ってた以上に厄介な相手らしいなぁ!?」

ガレスは何処ぞの魚人宜しく、大気中の水分を集めて手のひら程の大きさにすると、それを豪速球で相手に浴びせたのだ!
水の威力も去ることながら、飯男自身が水への耐性があまりないのか、この一撃は本人には堪えたようだ。
だが、飯男もタダでは終わらない。

「だったら、コイツはどうだぁ!?」

そう言うと、今度は着ていたスカジャンのチャックを開けたのである。スカジャンの中に何かを隠しているのか、両手をスカジャン内に突っ込んだかと思えば……何という事だ。次に両手を取り出した時点で、飯男の両手は毒々しいナニかがベットリとまとわりついていたのだ!!(問題発言) いっや、気持ち悪っ!!
しかも問題はこれだけではない。飯男はこの両手に纏ったヘドロを増幅させる動きを見せており、自在に操れることを示唆しているかのようだった。

「っしゃあ、行くぜぇ!!」

万全の準備が出来たのか、いよいよ飯男が再び動き出した。今度は突っ込みながらも周囲にヘドロを撒き散らしており、相手の逃げ場を着実に狭めていった。
この攻撃は今までと比較にならない程に危険。ガレスもまた直感でそう感じ取り、後方への退避を試みる。だが、攻撃を完全に避けれたというわけでもなく、飯男が拳を振り出した際に飛び散ったヘドロの一部が、どうしても彼女の衣服に掛かってしまったようだ。

「うっわ!? やっぱ完全には避けらんないかぁ…… オキニの服だったのになぁ……って、アレ?」

しかしこのヘドロ、当然ながらただのヘドロではない。ヘドロが飛び散った箇所の衣服はすっかりと黒ずんでボロボロの状態。そう、【腐食】していたのである。

「いや、キッッッッッショ!? マジやってらんないんですけど!?」
「イーヒャヒャッ! ハナから逃がすつもりはないぜぇ??」




「ククッ、ではこちらも始めましょうか。なぁに、直ぐに終わらせてさs…………!?」

\ドゴォォォォン!!/

「……うーん、隙だらけだとおもったんだけどなぁ」

こちらはゲネオvsクルル。尊大な話っぷりが目立つゲネオだったが、今までの言動から鑑みてもマイペースである事が見て取れるクルルには全く関係なかった模様。
クルルの持ち武器は……なんとその辺に置いてあった30kgを超える程度の『漬物石』だった。いや、もっと他に武器あったろ。

「全く…… 私の発言中にも手を上げるなどなんと愚かな。では、こちらも即時ケリをつけてあげましょう!」

不敵な笑みを浮かべながらも眉間のシワがとんでもない事になっているゲネオ。どうやら相当お怒りのようだ。
そんな彼が懐から取り出したのは……かなり高級そうなスタンガンだった。如何にもインテリヤクザっぽい武器センスである。

「この一撃で沈めっ!!」
「……………………んっ」

\バゴォッ!?/

……えぇ、一体何が起こったかというと。
まずゲネオがスタンガンを持って、今度はクルルに突っ込んできたのだ。ところがあろう事かクルルは、またしても手に持った漬物石をタイミング良く振り下ろし、スタンガンと突き出したゲネオの右手を叩き落としてしまったのである。技ありという他ない。

「────っ!?!? こ、このクソアマがぁぁぁぁぁぁ!!!」
「んーー? そんなことより、ぼく早くたまごたべたいんだけどーー?」




……さて、他所がドンパチを繰り広げている中、こちらは乱歩vs亜音……と、なる筈だったのだが。
名乗りを上げて以降、2人は全くといっていい程に微動だにしなかった。

「「………………あのっ!!」」

「あっ! き、急にすみません……!」
「いや、こちらこそ済まない。どうやら両者思う所があるようだが……ここはレディーファーストとして、そちらから話を伺いたい」

他4名が力で話し合い()をしている中、この2人だけがまともに対話を試みていた。まぁ野次馬からしてみればそんな光景が見たくて集まったわけではないので、この謎の空間は完全に2人だけの世界と化してしまっていた。

「コホン…… では失礼しますね」




「乱歩さん…… 貴方、以前私とお逢いした事はありませんでしたか?」

「……! やはりあなたは、あの時の……!」


……えぇ、2人は一体何を言ってるのかと思われるかもしれないが、なんて事はない。

昔、ランポス組が構える広大な拠点の中に、一人の少女が迷い込んでしまうというアクシデントがあったのだが、彼女を見つけたランポス組の少年が何のトラブルも起こすことなく、無事に彼女を雪山の家族のもとへと送り届けたというだけの話だ。まさかその女がギアノス組の令嬢だとは、当時の乱歩は夢にも思わなかっただろう。

「まさか、こうしてまた貴方に逢う日が来るなんて……」
「そちらも随分と大きくなられたようだな。……しかし、何故彼女らと行動を?」

「…………実は私、一族の皆に逃がされたんです。ハンターの襲撃に遭いまして……」
「………………なんだと?」
「そして命からがらで逃げ延びた所で……ガレスちゃんに出会ったんです。それからは彼女と一緒に行動して、後からクルルちゃんもやって来た感じですね」

亜音の話によれば、ハンターの襲撃から身を守るべく家臣からの要望に応じて脱走したらしい。ハンターが人間を襲撃するとは到底思えないのだが……?

「……私の身の上についてはお話しました。今度は私の質問に答えてもらいますね? ……何故、このような人だかりになってしまったのですか;」

「ふむ…… 実をいうと、俺達はただ単に『部屋の間取りで揉めていた』だけだ」
「部屋の……間取り…………???」
「あぁ、おかしな話だがな。だが、そこに変な噂が勝手についたせいでこうなったのではないかと踏んでいる。……俺達からすれば、溜まったものではないがな」

他2組とは異なり、議論でアッサリと和平を掴んでしまった乱歩と亜音。しかし、他の暴徒化してしまった4名を自分達だけで諌めるには流石に無理があった。




……尚、これ程の戦いっぷりを間近で見ていた九瓏達はというと。

「どうなってやがる……? 何も無い所から水や毒なんて簡単に出せるものではないだろ……? 忍術でもあるまいし……」
「他に出てきた武器はスタンガンに漬物石、ですか……」
「名前と織り交ぜて考えると……うん、やっぱりこの線が濃厚よね」


「……ねぇ、ニャビィは今ここに居るかしら?」

\ゴソゴソ……ズザッ/

「ニャ。ちゃんと潜んでいたのニャ、雷那殿。して、何か御用ですかニャ?」



「阪奈に伝言をお願いしたいの。『もしかしたら人間に擬態したモンスターが街で暴れてるかもしれない』って」

「はぁ? 擬態……だとっ??」
「……ふむ。やはり雷那も同じ考えでしたか」



迅と雷那の考え。
それは、現在ドンパチやってる人間の正体こそが、自分達の探しているモンスターではないかという説だった。
確かに、もしその仮説が当たっているとすれば、名前がやけにドスまみれなのにも納得がいくし、元ハンターをボコボコに出来たのも十分頷けるのである。そして、ほぼ無から毒や水を生み出せるのにも、十分な理由付けにはなるだろう。


「ふむ……承知したニャ。確かにその情報、主に届けさせてもらうニャ」


阪奈の伝言を受け取ったニャビィは、それを主の阪奈に届けるべく、直ぐにまた地中へと潜っていった。


彼らの戦いは佳境へ向かうかと思いきや、事態はまだまだ急変を遂げることとなる……!!

首領首領大乱闘(後編) ( No.29 )
日時: 2023/09/17 22:14
名前: HAL (ID: J0KoWDkF)

一触即発のストリートバトルが展開されるかと思いきや、一組だけ意気投合してしまった乱歩・亜音ペア。
事態の鎮静化を図りたかった2人だが、流石に自分達だけで成し得ようというのはいささか無理のある話だった。
どうしたものかと思案していた矢先──あろうことか、次なる刺客が現れてしまった。



??9「無事に標的を発見。お二方、暫し拙者のお話に耳を貸してくれぬか?」

「…………!? 貴様、いつからそこに?」
「貴方、一体何者なんです?」

??9→井槌「まずは自己紹介からであるな。拙者の名はづち おさむ。其方らと同じく『変わりもの』の1人ぞ」

井槌「現在、拙者は同じく2人の『変わりもの』と共に旅をしておる。『変わりもの』とはててしまうまでの記憶を持ち得ているならば、恐らく今後起こりうるであろう虐殺に対する為にも、『変わりもの』同士で徒党を組む事を考えていた。……何卒、お力添えを願えないだろうか?」


2人の前に現れたのは、バンダナの上から左側の髪を流す事で左目を隠した、如何にも盗賊っぽい格好をした青年だった。……の割には、一人称は拙者らしい。どういう謎の組み合わせだよ。


「……お前の言いたいことはまぁ分かる。たいそうな事を言ってるのだというのも理解した。だが……」
「この大荒れな状況でお願いするような事ではないと思うのだけど……」

「うぉらぁっ!!」 \ベチャッ!/
「だぁあっ!!」 \バシャァッ!/
「ふんっ!!」 \バチチチ!/
「うおー」 \ズゴォォン!/

「……まぁ、空気を読めていなかったという点は認めざるを得ないか; その点は申し訳ない」


乱歩達から至極当然の返しを受け、流石にその通りかと思わず反省した井槌。だが、そこで話を切り上げるようでは、今回わざわざこの場にやってきた理由にはならないだろう。


「であれば、こちらから交渉させてほしい。拙者らも協力して事態の鎮圧が出来た暁には……改めて話を聞いてもらいたい」

「ふん…… その形であれば、俺達も提案を受けないでもないな。だが……」
「……本当に彼らをいさめられるのですか? 彼女たちの凶暴さは、共に旅をしてきた仲なのでよく分かっているつもりなのですが……」


事態の鎮圧を引き換えに徒党結成を要求してきた井槌。しかし、今まで共に行動してきた仲間達の凶暴性をよく知っている両名は、なかなか簡単には応じれそうになかった。
だがここで、井槌の先程の発言に焦点が当たる。


「言ったはずであろう? 拙者にも2人の友がおると。あやつらの力を借りれば、決して不可能ではない。同じく旅を共にしてきた拙者が保証しよう」




「いい加減、くたばりやg「ふんぬぁぁっ!!」ぐぼあぁっ!?」
「!? 何あのむさいおっさん!? チンピラをタックルで吹き飛ばしてったけど……」

??7→首領原「ヴァーッファッファッ! お主らの例にならって、ワシも名を名乗ろう! ワシの名は首領どすはら ふぁんぐ朋友ともの願いに応じるべく、喧嘩の仕舞いに加勢しようぞ!」

「マ? こっちも助かるわ! ホントこの戦い不毛すぎんだから!」



「ククッ、全くこちらの間合いに持ってこさせませんねぇ…… なんと小賢しい事か……っ!! 次こそh「アパーーッ!!」……!? シュワットォ!?」
「…………? だれだろう、あのへんなひと……」

??8→マカオ「アッパーーーーッ!!! マカ、マカオ! 首領間どすま マカオ! キチクメガネ、トメル! アパーーーッ!!」

「うーん…… よくわかんないけど、こっちには目もくれてないし、べつにいっか」



井槌の発言通り、4人の戦場に新たに2名の男が乱入してきた。
一人は毛皮の羽織りものを腰に巻いた首領原牙という屈強な肉体の男、というかあらくれ。もう一人は黄色い羽根が装飾されたバンダナを額に巻き、顔や身体に朱い刺青を施した首領間マカオという男、というかアパッチである。なんかさっきから登場人物の癖強すぎません???

いずれにせよ、不毛な争いしかしてないチンピラ・インテリヤクザ(あとまぁ一応当事者なので中華マフィア)を鎮める手筈はここまでくれば流石に整ったと言えるだろう。

































──しかしながら、ここに来て事態はある者達が恐れていた【最悪の展開】に突っ込むこととなる。





「ぜぇ……ぜぇ…… クソが…………っ! テメェら全員でオレを抑えつけようってんだろうがなぁ……、舐めてんじゃねぇぞ…………!!」

「ぐっ……! ……ククッ、良いでしょう。そこまで私の邪魔をしようというのなら、全員消し去ってあげましょう!!」


「「ぬ"ぅ"お"おおおおおおおおおおっ!!!!」」



防戦一方の歯痒い現状に対しとうとうブチ切れた飯男とゲネオ。その怒りの咆哮は、野次馬包囲の周囲にまで聞き及んだ。……だがそれだけではない。明らかに何か異常な事態となっている。


まるで我を忘れたかのような怒り方は、周囲の人に対し自身の存在をより大きく見せた。

──否、『 実 際 大 き く な っ た 』。


肥大しすぎた肉体に対し、それまで着ていた衣服は引きちぎれ…………るどころか、よりにもよって肉体と【一体化】。強力堅固な『皮』や『鱗』と成り果ててしまった。

顔面ももはや人間の有り体を残しておらず、特徴的だった頭髪はそのまま『トサカ』となり、赤ぶちの眼鏡も一体化して目の色に変わってしまった。

ここまで言ってしまえば、現在の状況は想像に難くないことだろう………………

































──目の前に立ち塞がるは『ドスイーオス』と『ドスゲネポス』。

怒りによる本能を解放した両名は、本来の人ならざる姿【モンスター】へと変わり果てていた。





『う、うわあああああああああああ!!??』

「な、なんでこんな街中にモンスターが!?!?」
「知るかよそんな事!! それより、ハンター! ハンターは居ないのかよ!」
「居るわけないでしょ! もう帝国軍から御役御免されたじゃないの! モンスターが居なくなったからそんな事したんだと思ってたのにっ!!」
「い……嫌だ……っ、死にたくない……っ! 助けてくれぇぇぇっ!!」



当然、この緊急異常事態に街中は大騒ぎ。

ただの強者同士の喧嘩と侮っていた愚かな民衆共は、我先にと逃げ出そうとして正に地獄絵図。遠くで咆哮を聞いた人達も、事態の深刻さにすぐ気がついて逃げ回るなど、いよいよ以てアキ市街地が大混乱の渦に巻き込まれる事となった。


……尚、同じように変貌ぶりを間近で見てしまい、自ら立てた嫌な予感が的中してしまった九瓏達はというと?



「……はあああああ"っ!?!? いや待てどういう事だコレは!? 人体骨格が豹変して人がモンスターになるなど……正気の沙汰じゃないだろ!?!?」 SAN値チェック1d100→96[ファンブル] < 75 (致命的失敗)

「ところがどっこい、我々もそんな『おかしい側の人間』なんで受け入れませんと…… しかし、こう……頭では理解できても身体は追いつかないもんですね。ちょっと頭が…………ウッ」 SAN値チェック1d100→87 < 45 (失敗)

「まぁあるあるよね。現実と想像は話が違う訳だし。予めの予想がなんとか出来たからアタシは平気だったけど……アンタ達、大丈夫そう?」 SAN値チェック1d100→19 < 65 (成功)




……うーん、大丈夫じゃなさそう()
あとSAN値チェックって何勝手にCoC始めてんだよ。おまけに九瓏がファンブル叩き込んでるし。本当に大丈夫か?


「とはいえどうするんです? 奴らがターゲットだって事が判明したので、あとは時間勝負になる訳ですが……」
「少なくとも、こっちから手を出すのは控えたいのよね。阪奈からの言いつけもあるし。かといって、そのまま棒立ちで事態の観察ってのも、野次馬包囲網が無くなった今じゃ目立って気づかれちゃうし……」
「……俺に考えがある。2人は俺の後に付いてこい。逃走に見せかけて物陰に隠れるぞ」


結局は、阪奈の言いつけ通りに戦闘は避け、喧嘩の当事者に場を委ねる事にした。

首領首領大乱闘(後編) ( No.30 )
日時: 2023/09/17 22:16
名前: HAL (ID: J0KoWDkF)

「あの馬鹿共……!! また後先のリスクを考えずに元に戻ったのか!?」
「そ、そんな……! ら、乱歩君! 私達、どうしたら……」
「そんなの決まってんじゃん! 目にはコンタクト、入れ歯にはポリ○ント、モンスターにはモンスターで対抗っしょ!」
「いや、何から何まで異なるぞ!? ……しかし、それが現状とれる最良の選択である事は否めないか」
「ヴァッファッファッ! 井槌からの言質も取ったので、ワシも本気で行かせてもらおうぞ!」
「アパパッ! ウララーーーーーッ!!」
「んー? みんな本気でいくのー? なら、ぼくもー」
「くっ……こうなっては仕方ないか。亜音、力を貸してくれないか?」
「う……うん! 私、あまり強くはないけれど……精一杯頑張るよ!」


チンピラ共の本能解放に伴い、一度まとまる事になった鎮圧組の7名。

人の姿のままで彼らを止めるのは過去の経験則からして無理があるという事もあり、こちらも本能を解放せざるを得ないということで話が纏まった。


……ここで1つ、本能解放についての補足をさせてもらおう。

何かしらの原因によって人の姿への変化、擬人化をされてしまった飯男達。人になってしまった事により、その生活様式や心情にも大きな変化が生じてしまった。
『人間は考える葦である』という言葉があるように、人の姿を手にしてしまった彼らは、それまでの単純明快な野生の思考だけでなく、様々な複雑な思考も出来るようになった。
人間になるのだから、その人体構造もより人間らしく構築されるものなのだが、そこはやはり元モンスター。戻れるのなら本来の姿に戻りたいのが性というもの。故に、幾つもの思考の中でモンスターとして直感的に感じる【本能】に忠実になった時だけ、一時的にだが理に逆らって【本来の野生の姿に戻れる】。これが、本能解放のメカニズムとなっているのだ。





……さて、そうこうしている内に無事に7名……いや、7体の本能解放も済んだようだ。


あの場にいた中華マフィア、金髪ギャル、白銀の令嬢、たまご男、盗賊、あらくれ、アパッチの7名は、それぞれ『ドスランポス』『【りゅう】ドスガレオス』『ドスギアノス』『【そうちょう】クルルヤック』『【鎌鼬れんゆうりゅう】オサイズチ』『【おおいのしし】ドスファンゴ』『【ちょうりゅう】ドスマッカォ』へと姿を変えていた。(魑魅魍魎)

ここで補足をもうひとつ。先程の記述内にある【】はハンターズギルドで通っている二つ名を指している。ドスランポスなどの一部モンスターに何故か付いてないのは、モンハン初期の頃は中型モンスターに二つ名が付けられなかったのが原因と推測される。


いずれにせよ、現在街中には総勢9体のモンスター。さながら大怪獣戦争、もとい大乱闘ス○ッシュモン○ンズと呼んでしまっても問題は無いだろう。……いや、やっぱりあるかも;


──今此処に、喧嘩による制止第2ラウンド、及び【アキ市街地のじゅうりん】が始まろうとしていた。







……さて。時同じくして、ここは街外れの地下水路。

普段は誰も立ち入るはずのないこの道を、ひたすら歩き回る少女がいた。そう、狩野阪奈である。


「うーん……参ったなぁ。誰も居ないどころか、誰かが居た形跡すら全くないなんて…… 私の勘が外れたのかな?」


何も無い空間を探索することほど、飽きが来るものはない。こうなってしまってはさっさと業務を投げ出したくなるものだが、そこはやはりプロのモンスターハンター。嫌でも続けなければならない根性があった。
と、そこへ…………


\ガサガサッ/ 「ニャッ、此処に居られましたか主殿」

「えっ、ニャビィ!? どうして此処に!?」
「雷那殿から伝言を頂いたのですニャ。『もしかしたら人間に擬態したモンスターが街で暴れてるかもしれない』との事で」
「えっ……? モンスターが、人間に変身……? そんな事、本当に有り得るの……?」


やはり阪奈としても信じ難い話ではあったものの、他でもない雷那とニャビィからの伝言とあっては、とてもではないが無下にできなかった。……というか、身体が闘争を求めていた。


「……分かった。直ぐに皆に合流しよう。ニャビィ、道案内お願い!」
「承知しましたニャ!」


──くして、最終兵器もまた、現場へと動き出した。









……話の場面は、再び市街地の住宅地に戻る。
現在の戦場を分析していくことにしよう。


現時点で戦闘不能に追いやられてしまったのは掻鳥ただ一体。闘う気力は残っているがボロボロのモンスターが八体。そして、ほぼ無傷で場を制圧していたのが三体である。

………………ん? ちょっと待ってほしい。

確か先程までは、暴走した二体を鎮圧する為に七体が立ち上がっていた筈…………















お わ か り い た だ け た だ ろ う か ?



……そう。『モンスターの総勢が増えている』のである。

元々今回のクエストは狩猟環境は不安定とされてきたが、にしたって幾らなんでも乱入しすぎである。(爆弾増量)



ここで、乱入してきたモンスターの特徴を挙げていく事にしよう。

新しく割り込んできた3体の内、リーダー格なのは立派なエリマキが特徴的な薄紫色の鳥竜種。2体目は頬から首辺りまで発達した毒袋が特徴的な、ドスイーオスより少し黄色めな彩色の鳥竜種。3体目は前方に突き出た鋭いトサカが特徴の水色の鳥竜種だ。

この時点でも、有識者であれば彼らの正体は分かることだろう。だが、カキコ読者の皆様にそのような方が多いとは思えなかったので、ここは後ろで戦況を見守っていた主人公一行に語ってもらいましょう()



「……どうなってやがる? あの乱入してきた『【りゅう】ドスジャギィ』…… 明らかに動きのレベルが違う」
「あの個体程じゃないにせよ、『【どくりゅう】ドスフロギィ』も厄介ね。ヘドロ状ではなく霧状の毒なのよね……」
「おまけに『【みんりゅう】ドスバギィ』ですか…… 睡眠属性の敵は希少ですからね、どう対応すべきか……」



大問題の場面で新たにやって来たドスジャギィ、ドスフロギィ、ドスバギィの3体。果たして、彼らの目的はなんなのか。

戦いは、ようやく終盤戦に持ち込まれようとしていた。





流石に一定の時間が経ってしまったからなのか。

総勢12体のモンスターの身体から急に湯気が噴き出したかと思えば、その姿形はみるみる内に小さく変わりゆき…………最終的に、出会った当初の人間の姿に戻っていた。



──さて。ここで読者の皆様に質問しよう。

皆様は、先程の乱歩の発言を覚えているだろうか?



「あの馬鹿共……!! また【後先のリスク】を考えずに元に戻ったのか!?」



……この【後先のリスク】とは、一体何を指しているのか?

その解答は大きく纏めると2点。

1点目は『極度の倦怠感、筋肉痛』である。
人としての生活を強要されるようになった彼らは、もはや人の姿がデフォルトなのである。人とモンスターとでは身体構造に大きな差がある事から、モンスターでの活動時間が長いほど、後に身体に降りかかる負荷が大きくなるのである。まぁ至って真面目な副作用だと言えるだろう。

もう1点は『衣服の破損』である。
彼らがモンスターに変身した際に衣服と【一体化】したという表記があったように、そもそも彼らの衣服はモンスター状態の名残が由来であるケースが多い。その状態で戦闘中に傷ついたり、変身時間が長かったりすると、衣服がボロボロに傷ついたりヨレヨレになってしまうというリスクもあるようだ。……最も、これら衣服もモンスターの一部。自然回復という要領で時間を置けば治るには治るという特徴を併せ持っている。だとしたら、その衣服の素材は何なんだよ()

首領首領大乱闘(後編) ( No.31 )
日時: 2023/09/17 22:19
名前: HAL (ID: J0KoWDkF)

※ 突然ですが、ここで緊急○○警報が発令されました ※
※ 耐性をお持ちでない方は速やかにご拝読を控えてくださると助かります ※
※ 本作最大のキャラ崩壊(?)がやって参ります ※



……つまりである。今現在の状況は、ボロボロの衣服でところどころ血を流している9人と、比較的通常通りの3人の人間が対峙していた。

どうやら途中参戦組は、変身時間が大して長くなく傷も然程受けていなかった事からか、比較的平気だったようだ。ここで彼らの人間状態の特徴も話しておこう。

ドスジャギィはエリマキを彷彿とさせるド派手に全方位に伸びてしまったワイルドな髪型が特徴の、如何にもハンターらしい衣装の青年に。
ドスフロギィは何処からか現れたテンガロンハットを被り、へそ出しの開放的な上半身が目立つ西部劇のガンマン風衣装、腰には二丁拳銃まで携えた比較的短い髪の女性に。
ドスバギィは自慢のトサカが飯男以上に細く鋭いモヒカンと化し、水色の袖無しジャケットを羽織った上にギターケースも携えるという、どこをどう見てもロッカーなスタイルの男性になっていた。



「グハッ……!? あ、あんの野郎共……横槍でオレ達をここまでコケにするたぁ…… 絶対許さねぇ……!!」
「ククッ…… 全くもってこちらも同意見ですねぇ……! ここまでの惨状になった以上、間取りについての争いは水に流しましょう…… 奴らを葬らねば此方の気が済まない……ッ!!」
「ぐっ……! これ程の猛者がまだ居るとはな…… 亜音、大丈夫か?」
「うぅっ…… 身体の負荷、服の破れ具合、傷の受け方からしても、私はもう前線は控えたい、かな…… 本当に、ごめんね……」
「まっ、亜音ちゃんはお嬢様だかんね。今回じゃリタイアも無理ないっしょ。……だからこそ、ウチらがやんねーと……っ!」
「ア……バ……ッ フカ、ク…………!」
「ぬぅ"ぅっ……! クルルは既に戦闘不能、非戦闘系の亜音と井槌もこの場でリタイアが濃厚ではないか……っ! なんと凄まじいっ……!」
「ぐっ……! 不躾を承知で聞くっ! 御主らは一体何者ぞっ! 御主らの目的は……一体何なのだ!?」


深い痛手を負ってしまった9人は、その後の進退を確認しながら、相手の素性について質問してきた。
この問いかけに対してドスジャギィ達は、相手を一瞥した後にこう返した。



??10→邪儀「……首領田どすた じゃ。強者との戦いを求めて此処に来た」
??11→風浪「アタシは首領どすむろ ふう。目的なんてものはないわ。ただ暇だから、邪儀についてるだけ」
??12→穿毅「オレっちは首領場どすば穿毅ばき! ただ邪儀に付いてくだけじゃつまんねーから、各地でライブを続ける孤高のロッカーってとこよ!」


……つまり総括すると、ただ単に強い奴と戦いたいだけが為に、鎮圧部隊もろとも鎮圧してしまったのである。この時点で、この3人の強さが只者ではない事が窺える。ドスジャギィ達なのにね。


「チッ……! こんのクソ野郎共がぁぁぁぁ!!」
「私共を舐めるなよっ…………!!」
「俺達が弱者等と、勝手に決めつけてくれるな……!」
「まだまだウチら、幾らでもバイブス上げてけるし……っ!!」
「アパァアアアアアアアアアッ!!!!」
「ワシらの底力、とくと魅せてくれるわァッ!!」


もう争いは鎮まったので、本来はもう戦う理由は無かったのだが、そこはモンスターとしての性。やられっぱなしで終わりたくはないのである。

未だに気力の残っていた飯男、ゲネオ、乱歩、ガレス、マカオ、首領原の6名は、ボロボロになりながら尚も彼らに挑み続けた。
とても気力だけとは思えない、一切の衰えを見せない攻撃力、俊敏性、身のこなしは邪儀の求める強者としての定義に見合う、確かなものだった。

……そして、そんな己の内なる才能に、各々も何やら自覚が芽生えたようだ。


「ハァ、ハァ…… なーんかウチ気づいちゃったんだけどさ……ウチらのフィジカル、マジ洗練されてね?」
「それは俺も思った。俺の中の何処に、一体これ程の底力があったのだろうか、と……」
「む、そうなのか? ワシはそのような自覚があまり無かったのだが……」


この新鮮で不思議な感覚に対して、ふと思案したガレスと乱歩。首領原はあまり実感がなかったようだが…… 次の瞬間、他3名がとんでもない発言をしてしまう。
































「あ"あ"っ? そりゃオメー『服を脱いだ』からに決まってるだろ?」
「ククッ。私も同じように考えておりました。今まで白スーツでの戦闘でしたからねぇ。ボロボロになったので試しに脱ぎ捨てたのですが……これ程の開放感を得られるとは……!」
「アパッ! コレゾ、アパッチノスガタ!」

「滅相もない事を言うなぁぁぁ!!??」


……えぇー、この馬鹿3人。よりによって『服を脱いだ』から強くなれたのだと主張しだしました。(爆弾発言)

実際現在の3人は、飯男はスカジャンを脱いでTシャツ状態、ゲネオは白スーツを脱いで迷彩柄のTシャツ状態、マカオは……アレ、お前最初から脱いでなかったか?
てかそんなんで強くなれるんだったら誰もが服脱いでんだよ! 皆が普段服着てる理由を考えろよ!


「ったく…… この馬鹿3人の言う事など真に受ける事はな……い…………」


「ん? どーかしたの、乱歩?」 ←上半身ブラ1着のみ
「ヴァッファッファッ! であれば、ワシが強みを実感できなかったのも納得か! なんせワシは上裸がデフォルトだからな!」

「真に受けるなっつったろぉぉぉぉぉ!?!?」


問題発言が飛び火したぁぁぁぁぁぁ!?!?
なんで今の阿呆な発言受け入れちゃったの!?


「いや、ウチもなーんか開放感が理由じゃね?とは思ってたのよ。けどウチ女子じゃん? そんな気楽に言っていいものかなーってちょーっと躊躇してたってワケよ。けど、同志が居るなら何も怖いもんは無いよネっ!」


あるわっ!! 世間の目とかいう一番怖いもんがあるわっ!!

……あっ、そうか。さっきのモンスター騒動で世間の目いなくなっちゃったのか。(問題発言)

と、いう事は…………???

































「っしゃあ! てなワケで! ウチら【裸族】の底力、とことん見せたげるしっ!! 」 ←もう完全な下着姿

「開放されたオレ様の真の姿、とくと目に焼き付けやがれぇぇぇっ!!」 ←とうとうパンツ一丁に

「ククッ……! これぞ私の、最終形態ッ!!」 ←勿論パン一

「アパパパァァァァッ!! アパッチ、サイコウ! ラゾク、サイコウ!! アパーーーーッ!!!」 ←パン(ry

「いや、だからと言ってそこまで脱ぐ必要があるかは……; まぁ良い、ワシも行くぞっ!!」

「帰ってこいお前らぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」





【悲報】HALsideの裸族、爆誕


乱歩の説得も虚しく、裸族の道に目醒めてしまった5名。……いや、よく見たら首領原は違うか。にしたって4名は多すぎるだろ!?

このカオス状況に九瓏達はというと…………?



九瓏「いやなんで唐突に服脱ぎだしたんだアイツら!? 信じられねぇ…… 俺もう何も信じられねぇよ……orz おい、迅もいい加減何か言ったら…………」

迅「ファーーーーーッwwwww いやぁ、まさか裸族爆誕の瞬間に立ち会えるとはwww これもう一生もんの思い出になるだろうなぁ……www」

九瓏「 嘘 だ ろ お 前 ! ? ! ? 」


【悲報2】迅がギャグカオス大好きな問題児でした

確かにこれまでもところどころ危ない発言があった気がする迅だったが、明確にやべー一面を見せたのは今回が初と言えるだろう()


「クソッ! これじゃ埒が明かねぇ! てか雷那何処行った!? アイツが居れば場も収まるってのに……!」
「ヒーッw ……しかし、雷那がいないなんて事もないでしょう? どうせ恥ずかしがって何処かに蹲ってるとかそういうオチでは? ……おっ、居ました居ました。おーい、雷……な…………」

雷那 「 」

「「気絶してるゥゥゥゥゥゥゥッ!?!?」」


……一方の雷那は、あまりのカルチャーショックぶりに秒で気絶していました; いや、うん。それが正常な反応なのよ;



亜音「えっ、ちょっ……ふぇっ!?/// ど、どうして急に皆服を脱ぎ始めたの……っ!?」
井槌「彼らの動きを分析していたのだが……皮肉なことに、衣服を脱いでいた方が各々の身体能力が向上するという結果が現れた; 通常であれば羞恥心の方が勝り、このような結果にはならない筈なのだが…… それだけではない。今は場の静止に回っている乱歩にも同じような兆候が見られる。どうしたものか……っ」
亜音「そ、そんなっ…………!////」

こちらはリタイア組。データキャラの井槌が状況を分析しており、その特異ぶりに頭を悩ませていた;
あと亜音、お前その反応は…………;



風浪「えっ……いや何アレ……キモッ」 ←ドン引き
邪儀「知ったことか。だが、奴らから強さの片鱗が垣間見えたのも確かだ。強者とやり合えるのでさえあれば、俺はそれでいい」
風浪「嘘でしょ……? マジ信じられないんだけど……」
穿毅「へへっ、良いじゃねぇの! 会場のボルテージも上がってきやがった!」

そして邪儀組。
風浪が思いっきりドン引いていたのだが、他2名が全く動じることなく接していた為に、思いの外動きがなかったようだ。



そして物語は、いよいよClimaxへ────


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