二次創作小説(新・総合)
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- ウルトラワールドでの日常Reboot
- 日時: 2024/07/26 22:46
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
どうも。初めましての方は初めましてなのでしょう『おろさん』という者です。
4か月の間に色々と考えた結果、真にご勝手ながら今まで執筆していた作品を打ち切ることにして、一部の設定やキャラクターなどを引き継いだリブート版を作成することにしました。
投稿頻度は今までよりも大分下がると思いますが、様々な企画を入り混じらせた、新たなクロスオーバーの物語をよろしくお願いいたします。
~注意事項~
・クロスオーバー作品
・一部キャラ崩壊、オリジナル設定有
・(多分)不定期更新
・シリアス展開有
・登場作品のネタバレ注意
・(なるべく無いようにしますが)誤字脱字あったらゴメンナサイ(蛇足)
・気軽にコメントお待ちしております
(*感想がなってない、荒らし・誹謗中傷 等はご遠慮ください)
・一部、とある作者様の用語や設定を使用している場合がございますが、こちらは本人から許可を得た上で使用しているものです。
・ハーメルンにて、『ウルトラワールドの交叉譚』として色々調整・改変したリメイク版を投稿開始しています。
(順次更新予定)
~目次~
プロローグ>>1・>>4
短編
その短刀は乱れ刃>>7-9
尾行とカオスとうたうたい>>12-14
拝啓。引きこもり少女よ、尊くあれ>>15-18 その2>>22-25
逃走中01の裏側にて>>31
特に理由もないけどヤツが来る>>36
けーねがすまぶらやしきに行ってみただけのはなし>>41
小話2本立て>>44
デュエル・テストプレイ>>45-46
即席のハロウィン話>>48
並行世界について>>51
お久しぶり早々五月蠅くて>>53-54
地底deツーリング>>55-56
アブノーマルな職場です(おまけ小話追加)>>57-60
天邪鬼はデュエリストになる>>61-62
出会いはいつも電撃の如く>>63-65
天子、弟子になれ>>66-68
小話2本立てB>>69-70
ラビットハウス、親の雑談>>72
アビスと予言と阿礼乙女>>75-77
地底に迷い込んだウサギはレアカードハンター>>78-81
芸術的☆ディスペクトVSリベリオン>>82-85
出会いとは、月夜を跳ねるウサギのごとく? 前編>>86-88 後編>>89-93
クリスマス!ダイヤモンドシティ料理対決(おまけ追加)>>94-96
意外と好き勝手言う年賀状>>102
目と目が合ったらデュエル>>109-110
LCχとL時空>>124-125
怪盗と奇妙なカード>>130-131
うたうたいてと初心とウサギ×2>>134-136
古明地さとりマルチバース>>137-140
Dの防衛/匿われる科学者とLCχの力>>147-150
後編へ>>165
ポケモントレーナー本居小鈴>>168
教師達の異世界体験>>169-170
LCχと図書館長>>172
絵を描く合成獣と悩むサトリ妖怪>>173
参照(今後の予定含み)
『江戸の街のアリス』>>52
『Lの少女達/幻想と記憶に咲き誇る花』>>122
『混戦!バスターズグランプリ』>>164
『キメラの過去と色とりどりの』(重大発表あり)>>175
『偽りの仮面とQの秘密』>>176
・スレ上げ小話
ロボトミの余談『バグ』>>156
永江衣玖2回目>>157
結局書くバレンタイン(一日遅れ)>>159
ロボトミのMOD>>160
スマブラ風>>162
『ロボトミ日記』
>>98-100、>>103-108、>>111-112、>>114、>>123、>>126、>>142、>>144、>>146、>>152-153、>>155、>>158、>>161
『LCχの幻想体達』
歌う機械>>118
大鳥>>119
宇宙の欠片>>120
絶望の騎士>>127
蓋の空いたウェルチアース>>141
異界の肖像>>143
オールアラウンドヘルパー、何でも変えて差し上げます>>145
何もない>>154
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- 出会いとは、月夜を跳ねるウサギのごとく? 前編 ( No.87 )
- 日時: 2023/12/11 21:59
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き
数時間後。ポップンワールドが持つ時空移動技術を使い……
《木組みの街》
大地「地図に書いてあったのはここか……」
ラビットハウスに到着した。とりあえず入ってみる。
うた「(何気に別世界来るの初めてだけど……)」
……周りを見回してみるうた。
うた「(……何か所々、パンフレットで見た写真と食い違う建物が多い気が……
……まあいいや。どっちでもいいし。)」
「み、見つけましたよナギお嬢様……急にどうしたんですか?1人でいきなり……」
「あ、すまない。つい気になって……
……というかハヤテ、お前は何かおかしいと思わないのか?見知っ街のはずなのに、何故か建物の7割くらいが西洋チックな気がするんだが……」
「え?別にそんなことは無いですよ?ここはいつも通りの木組みの街で……
……木組みの街?」
*****
*大地視点
《ラビットハウス》
ココア「いらっしゃいませー♪」
いざ店に入ってみたが……店番なのだろうか、少女が3人(後多分アンゴラウサギ1匹)。何か見たことある気が……
リゼ「初めて見るな……親子か。」
メニュー表を渡され、とりあえず適当なコーヒーを頼む。うたにも何にするか聞いたが、『なんでもいい』と言われた。
ココア「チノちゃーん!コロンビア2つだってー!!」
チノ「大声で言わなくても聞こえてます。」
……姉ちゃんはまだ来ていないらしい。とりあえず、コーヒーを飲んで待つとするか……
10分後
大地「……」
計20分後
大地「……」
うた「……」←レコーダーで曲を聞いてる
計1時間後……
大地「……
……遅っっっっっっっっっせェ!!!あのバカ姉貴、呼んでおいて遅ッせぇ!!!」
ココア「わあビックリした」
いつまで経っても姉ちゃんが来ない。というかてっきり待っているものかと思ってたのに来ない。
大地「チッ……うた、ちょっと待ってろ。アホ姉貴を探してくる。」
痺れを切らして、(テーブルにコーヒー代金置いた後に)探しに行くことにした。
うた「……お父さん……」
数分後
……周囲を探し回ってみたが、姉ちゃんらしき人は全く見つからない。
大地「チッ……何だよ。拒否権は無いだなんて言っておいて自分自身がすっぽかしやがって……」
姉ちゃんは、(姉ちゃん自身が)当時中3の頃に家を出て行った。価値観の歪み気味な両親に嫌気がさしたからだ。
姉ちゃんに対して、恨み的な感情は別に無い。俺も両親の言動
が嫌で、格闘家だった祖母の家に住み着いたようなものだったし。
大地「……もういい、一旦あの店に戻ってさっさと帰るか……」
「話には聞いていたがここまでとはな。祷大地よ」
大地「ん?」
その時、何処かで聞いたことがあるような声が聞こえた。
「天が呼ぶ!地が呼ぶ!求めている誰かは呼んでいる!!
呼んでいなくても勝手に来る!それこそが!!
パラ――」
大地「イオナズン(物の例え」
\チュドガッシャァァァァァァン!!!/
*****
その頃。
*うた視点
《ラビットハウス》
うた「……」
……暇つぶしにレコーダーで曲を聞いていたけど、やっぱり暇だ。こういう時に都合のいいスマホアプリでもやってみるべきだったかな。
チノ「あの……ちょっといいですか?」
うた「……ん?」
すると、店員の(注文した時名指しされてた)子が話しかけて来た。
チノ「さっきの人……父親ですよね?段々貧乏ゆすりが酷くなってたのでやめるように言いたかったのですが……」
うた「あー……ごめん、多分悪気は無いんだけど……」
チノ「失礼な事を聞いてしまうのですが……あまり仲が良くないのでしょうか?」
うた「……別にそんなことは無いよ。多分ね……ただ、お母さんが亡くなってから……ずっとああいう感じでさ。」
お父さんは、お母さんが死んでからずっと、あからさまに暗い雰囲気を出している。
……かく言う私も、歌うこと以外どうでもいいように感じている。
え、何で歌う事は別かって?
……私が歌が好きな理由は、お母さんもそうだったから。
お母さんは、音楽の才能がずば抜けていて、お父さん曰く、高校時代の文化祭で大活躍だったらしい。
お母さんはとにかく音楽が好きだった。私もそんなお母さんが好きで、カラオケに行ったりして楽しんだこともあった。採点機能は結構シビアだったけど。
お母さんが死んでから、私は歌えなくなる……なんてことは無かった。やっぱり歌う事は止められなかった。
ただ、歌う事だけはどうしても好きだから。
だけど、お父さんは重傷だった。いや、ヤケ酒をしていない(というか酔わない体質な)だけまだマシだけど……仕事を辞めてから、まず外に出る機会が極端に減った。
食品を買う時は例外だったけど……気力がすっかり抜けている。友人と関わることもなくなったし、私との会話も続かない。
というか、誰かと関わることを無理に拒んでいる感じもある。
そういうのが8年以上も続いていた。
……お父さんが姉に会う事になったから、久々にお父さんも身なりをある程度整えて、この喫茶店に来てはみたけど……お父さんがただ暗い雰囲気をさらし続けただけになってしまった。
うた「(流石に、そろそろ帰ることになるかな……)」
という感じで、とりあえずコーヒー代を払って帰ることになりそうだったけど……
うた「……あれっ、お父さん何か落としてる……」
何かが、椅子の下に落ちていた。拾ってみたら……
うた「……コレ、お父さんのモンスターボールじゃん……」
一旦区切ります。
- 出会いとは、月夜を跳ねるウサギのごとく? 前編 ( No.88 )
- 日時: 2023/12/11 22:02
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き
*三人称
「……さてと、この世界で時空融合現象が起きているのか……ナリトとパラガスの言っていた通りだったな……
……お前ら、準備は良いか?手筈通りにやるぞ。」
その頃の大地。
パラガス「待て待て待て!折角登場して早々殴るんじゃないわ!!」
大地「黙れアホガラス。何でよりにもよってお前がいるんだよ。つーか公共の場で脱ごうとするなオイコラ。
……どうやって来たのかは知らんがさっさと帰れ。」
パラガス「……フン、呑気なものだな大地よ。いつまでそんな風に不貞腐れているつもりだ。」
大地「……何?」
パラガス「ブロリーから聞いたぞ。祷有亜が死んでから、ずっーと凹みっぱなしだとな。」
大地「だったら何だ。お前には何の関係も無いだろ。」
パラガス「フン、ひん曲がったな。かつての勢いも失っている上に、怒りの沸点もおかしくなってしまったか。以前のお前なら、もうちょっと勢いがあったぞ。」
大地「……お前に何が分かる。」
パラガス「勝手にトランス状態になった貴様の気持ちなど、分かるわけが無かろう。いつまで経っても閉じこもり続けているお前の姿はお笑いだな、としか思えん。」
大地「テメェ……」
パラガス「落ち着け。正確にも影響が出ているぞ。」
大地「ッ……
……もういい、姉ちゃんは来ないし気分が悪い。いい加減に帰――」
パラガス「……彼女は、合わせたい人がいると言っていたはずだろう?」
大地「……!」
……ナリトが大地に言ったことを、パラガスは知っていた。
大地「……何でそれを知ってやがる。まさか、姉ちゃんが合わせたい相手はお前だと……」
パラガス「そうだと思うか?」
大地「……だよな。
第一、お前に関しては何の用で来たんだ。言動から察するに裸族布教のために来たわけじゃないだろ」
パラガス「腐☆腐、効いて驚くことなかれ、貴様がそんな風になっている間に、俺達は結構とんでもない戦いに巻き込まれることとなったのです!」
大地「……帰ろ」
パラガス「待て待て待て待て!!私はトランクスではございません!!」
大地「うるせぇんだよさっきからぁっ!!」
……大地は、パラガスを蹴飛ばした。
大地「さっきから何なんだ!急に突っかかって来て……お前ら見たいにバカやってるやつなんかにっ……口出しされる義理は無ぇ!!」
パラガス「……
惨めだな大地よ。かつては、お前もお前も共にバカ騒ぎした仲だと言うのに……
……それほどまでに、祷有亜……もとい『舞園有亜』の存在は大きかった事だろうが……
その色々と無理しまくり&情緒不安定な姿を彼女が見たら、どうなるか分かっているのかね?」
大地「……有亜は死んだ。8年前に――「ドンッ!!」
……とその時、誰かとぶつかった。
伊澄「あ、す、すいま――」
大地「チッ……」
そのまま、大地は行ってしまった。
パラガス「お、おい!レディに失礼だとは思わないのかね!!」
パラガスもそのまま追いかけて行った。
伊澄「……」
ぶつかってしまった、その和服の少女の名は『鷺ノ宮伊澄』。三言で言うと現在迷子の令嬢。
伊澄「……今の白いシャツの人、相当面倒なものに憑かれていた気が……」
*****
*うた視点
うた「……後先考えずに探しに行ちゃったけど……」
《ビレンタルビデオタチバナ》
うた「……何でレンタルビデオ店がここに?」
……お父さんがモンスターボールを落としていたので、流石に追いかけに言ったけど……よく考えたらどこ探しに行ってるのか知らないから思いっきりはぐれている……(ラビットハウスまでの道は把握してるけど)
で、道中で見つけたのがこのレンタルビデオ店。……何かさっきから、やけにヨーロッパみたいな街並みと合わない建物が多すぎる……
*(急遽)三人称
うた「……ということで入ってみた」
ワタル「どういう事だよお前……」
少年『橘ワタル』が店番を務めているそのレンタルビデオ店に入ってみたうた。
うた「折角だし1つ。あ、ひきこまり吸血鬼の悶々とかある?」
ワタル「悪いけど最近の作品層は無い」
うた「……チッ」
ワタル「ってオイ!?舌打ちしただろ今!?って出るなよ!?何しに来たんだよお前ぇ!!」
うた「失礼しました「ドンッ!!」ふぎゅ」
店を出ようとした時、誰かとぶつかった。
その途端、大地のモンスターボールと、彼女のモンスターボールが床に落下。
ハヤテ「あっ、だ、大丈夫ですか!?」
やってきたのは、『綾崎ハヤテ』だ。『三千院ナギ』もいる。
ワタル「ん?誰かと思えば……何でここに?ビデオ借りに来たか?」
ナギ「いや、何か違和感を感じて、とりあえずワタルの店に来て見たんだが……
なあ、最近ポケモンの等身大フィギュアでも買ったのか?」
ワタル「は?何の話――」
ランプラー「……」
キリキザン「キリ……(茶を飲む」
うた「あっ……」
そこにいたのは、2つのモンスターボールから出て来たポケモンが2体……
うた「ら……
ランプラー、『あやしいひかり』っ!!」
急いで誤魔化すことにした。
ゲラー「いいね、融合が進みつつあるよ。
……君も、調子はどうだい?」
「アア……良い気分だ……これならアイツラを……!!」
続く。
- 出会いとは、月夜を跳ねるウサギのごとく? 後編 ( No.89 )
- 日時: 2023/12/14 15:45
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
どうも。おろさんです。
前回までのあらすじ。
祷大地の過去。
妻である有亜が亡くなってしまってから、彼はすっかりやさぐれていた!
そんなある日、姉のナリトからラビットハウスに来るように言われ、いざ来てみれば本人はいない。
探しに行った大地は、道中、同級生だったブロリーの父親パラガスと再会する。
しかし、過去を引きずり続ける大地は、無理に拒んでしまっているようで……
一方のうたは、キリキザンの入ったモンスターボールを落とした大地を探しに行ったが、なんやかんやでレンタルビデオ店に行きつく。
だが、何故木組みの街に、レンタルビデオ店があるのか。何かがおかしいのだ。
その頃、何者かが動き始めていた……
《木組みの街:甘兎庵》
ヒナギク「……」
千夜「あのー、お客さん?」
……木組みの街にある和風の店『甘兎庵』。そこに訪れたのは『桂ヒナギク』だったが、街の風景を見ているまま。
ヒナギク「(おかしいわね……見慣れた街のはずなのに、さっきから感じるこの違和感……
というか、外で突っ立ってるのもアレだから適当なお店に入っちゃったけど……よりにもよって甘味処……どうしようかしら……今ダイエ――)」
千夜「……(;・v・)」
……何も頼まないまま居座っているせいで、『宇治松千夜』がどうするべきか迷ってしまっているようだ。
ヒナギク「あ、ご、ごめんなさいね。えっとお品書きは……」
お品書き
・輝く三宝珠
・雪原の赤宝石
・海に映る月と星々
・花の都三つ子の宝石
・黄金の鯱スペシャル
etc.……
ヒナギク「……;;」
……その時、ドアが開いた。
千夜「あ、いらっしゃ――」
カービィ「あんみつってあるかな?」
千夜「え」
ヒナギク「え」
……やって来たのは、ピンク色の一頭身生物だった。
《ラビットハウス》
その頃。
大地「へ?探しに行った?」
ラビットハウスに戻った大地だが、チノから彼の事を探しに行ったと聞く。
大地「つーか、いつの間に落としてたのかアレ……
アイツ……待っていればよかったのに……」
チノ「……」
大地「……まあいい、とりあえず待っておくか……」
パラガス「探しましたぞ」
ドガッシャァ!!
パラガス「ってオイ!!有無を言わさず殴るんじゃないわ!!」
大地「正当防衛だ」
パラガス「ならんわァ!!」
リゼ「あの、唐突にそう言うのは流石に……」
ココア「えーっと……もしかして友達?」
大地「……その親だよ。
……つーか、追って来るんじゃねぇよパラガス。何で今更あれこれ言われなきゃならないんだ。」
パラガス「……今更ではありませんぞ。今までブロリーたちはお前の事を気にかけていたのに、勝手に閉じこもっていたのはお前自身ではないか。」
大地「……」
パラガス「過去を引きずり続けるのはまだしも、やさぐれて醜態をさらすにも程がある。
俺達と関わることを拒み始めたのも、どうせ祷有亜が亡くなった時の事を思い出してしまうからだろう。」
大地「だとしたらなんだ。俺は……」
パラガス「いつまで過去に囚われるづけているつもりだ祷大地。こっちはあくまでも『今』の話をしているんだぞ!」
大地「何なんだよ『今』って!!有亜は俺にとってすべてと言っても過言じゃなかったんだぞ!!なのに、くだらない事故のせいで!!あっさりアイツは死んだ!!
うんざりなんだよああいう思いをするのは!!お前らを見てると、アイツの顔どころか、あの事故の記憶までが張り付いて……」
チノ「悲しい思いをすることの何が悪いんですか?」
大地「……は?」
すると、話を聞いていたラビットハウスの従業員、もとい『香風智乃』が割り込む。
チノ「……あなたの事は良く知りませんが……その有亜さんを亡くして、どれほど悲しかったのか……それは分かります。」
ココア「チノちゃん……」
チノ「……悲しいんだったら、悲しいままでもいいと思います。というより、悲しいままでも進むしかないんです。」
大地「お前に何が分かる……何も知らないガキに「ガシッ」
……逆上しそうだった大地の腕を、パラガスが掴む。
パラガス「恥ずかしいと思わないのかね。お前は、その何も知らないガキに、真っ当な事を言われているんだぞ。」
大地「っ……」
チノ「だから……悲しい事から逃げないでください。もし悲しいんだったら誰かに頼っても良いんです!!」
ココア「そうだよ!その人や娘さんみたいに、貴方を支えてくれる人がいるじゃん!!」
大地「……」
……彼は、何も言い返せなかった。
分かっていた。逃げている事は。だが、それを、トラウマを理由にして認めていなかった。
パラガスやうた達が気にかけたり、手を差し伸べようとしていたのを、拒んだ。それでも彼らは折れずに、何度も歩み寄ろうとしてくれた。それなのに……
大地「っ!!」
そのまま、彼は走って行ってしまった。
リゼ「……追わなくて良いのか……?」
パラガス「……今は、そっとしていてやるだけだ。」
「捕獲対象『保登心愛』『香風智乃』『天々座理世』を発見……ですが、彼はパラガス……?成程、彼らも気づいてしまったわけですかね……
仕方がありませんね、今は別のポイントに行きましょう。」
一旦区切ります。
- 出会いとは、月夜を跳ねるウサギのごとく? 後編 ( No.90 )
- 日時: 2023/12/14 15:47
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き
《フルール・ド・ラパン》
スティーブ「……」
メタナイト「……」
デデデ「……」
シャロ「え、えーっと、ご注文は……」
……喫茶店『フルール・ド・ラパン』。何故か、全身四角の男、一頭身の仮面剣士、大柄なペンギンもしくはアヒルっぽい男が、平然といた。
デデデ「折角だし、ここのハーブクッキーを。」
メタナイト「では、スコーンも頼む。」
スティーブ「(『以下同文』と言ってる」
伊澄「おすすめの飲み物を……」
シャロ「は、はい……」
独特な面子に困惑する『桐間紗路』。とりあえず注文を受けた。
デデデ「……あの店員、大丈夫か?何か表情が変だったが……」
メタナイト「というより、あれは困惑していなかったか?」
デデデ「困惑?一応認識操作はしてるはずだが……
……それより……」
伊澄「……(・・)」←しれっといる。
デデデ「迷子だそうで、対応に困って、とりあえず腹が減っていたようだったからこの店に入れたが……」
スティーブ「……」
メタナイト「とはいえどこかで返してあげないとまずい。誘拐犯扱いされると面倒だぞ。それにカービィともはぐれてしまったし……
(それに彼女のこの気配、ただモノではなさそうだ……)」
伊澄「あの……」
デデデ「な、何だ?」
伊澄「えーっと……
ここって、人間以外も普通に暮らしていけるのですか?」
メタナイト&デデデ「……
認識操作が効いてないのか!!?」
スティーブ「……」
伊澄「気づいてなかったんですか……;」
シャロ「(気づいてなくてそんな堂々と……;)」
*****
少し離れた岡にて。
*大地視点
大地「……」
うた「……ようやく見つけた。ハイコレ。これもお父さんの大切なものでしょ。」
大地「うたか……悪いな……」
……うたが来たので、キリキザンの入ったモンスターボールを返してもらった。
思えば、コイツとも長い付き合いだ。有亜に初めて『ウルトラワールド』に連れて行ってもらって、その時に出くわしたコマタナを捕まえて今は進化している。
……もう1つ進化があるらしいが難しいのでまだ出来ていないけど。
うたが持つランプラーも、うたが幼い頃に、有亜と一緒に捕まえた子だ。
大地「……懐かしいな……ホント……」
うた「何か落ち着いて来たみたいだけど、何かあったの?」
大地「……久々にパラガスと出会った。
けど、無理に拒もうとしちまった。しかもその後情けない事に、さっきのあの店の従業員に説教喰らったよ。」
うた「……そっか。」
大地「……すごいよな、お前は。俺とは違って、有亜が死んでも塞ぎこむこともなくて……」
うた「……それは違うよ。……私はただ、歌う事をやめられなかっただけ。」
大地「そういうものか……」
うた「……
……お父さん、分かってるはずでしょ。いつまでも拒んでたらダメだって事。
ちょっとでも、前に進まないとダメだって。それに、このままじゃお母さんに面子も立たないよ。」
大地「……
そう……だよな――「チュドガッシャァァァァァァン!!!」
その時、派手な爆発音が鳴った。
大地「な、何だ……?」
うた「あ、アレって……」
「キシャアアアアアアアアアアアアアアア!!!イイゾイイゾ!!力がみなぎるゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
*三人称
《レンタルビデオタチバナ》
ハヤテ「な、何事ですか!?」
ナギ「何が起こったんだ?ポケモンらしき何かを見た気がしたけどそれ以降憶えてないぞ……
それはそうと……あれってロボットか!?何か既視感が……」
「あの金髪ツインテールのガキと!!!その執事を!!!killス!!!」
……そのロボットは、どことなくドラゴンみたいな見た目をしていた。
ワタル「……お前ら、何か狙われてないか?」
ハヤテ「いや何でそうなるんです!?」
サキ「若!!一体何が……」←橘家のメイド『貴嶋サキ』
「見つけましたよ、綾崎ハヤテ、三千院ナギ!!」
ハヤテ「あ、危ない!」
……その時、誰かがハヤテ達の元に襲い掛かる。何とか避けることは出来た。
「あら、どの道当てるつもりはありませんでしたのに。
……しかし、『ハヤテのごとく!』ですか。それも初期の頃の……」
攻撃をしたのは、眼帯をした、赤目の少女だった。
菜乃「初めまして。私は菜乃と申します。」
ナギ「い、いきなり現れて何のつもりだ!あのロボットもお前が出したのか!」
菜乃「そんな大それたことはしてませんが……多分彼らですかね。
……融合とやらも進行しているらしいですし、手短に済ませましょう。貴方達の次は今度こそラビットハウスです。」
ハヤテ「ゆ、融合……?「バチッ……」うっ……!?」
すると、ハヤテ達の頭に、何かがよぎる。
ハヤテ「……ああ……そうですよ……ナギお嬢様に言われてから感じていたこの違和感……
ここは……僕たちが住んでいる世界とは、別物……!!」
「ありゃ、流石に認識操作が解けちゃったようだね。」
一旦区切ります。
- 出会いとは、月夜を跳ねるウサギのごとく? 後編 ( No.91 )
- 日時: 2023/12/14 15:50
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き
《ラビットハウス》
ココア「わわわわわ!!!何で街に日本にある感じの建物が並んでるの!?というか何でおかしいって思わなかったんだろう!?」
……一方のココア達も、街の異変に気付き始めた。
パラガス「あなた方にかけられていた認識操作が解除されたようでございますな。」
チノ「な、何ですかソレ……」
パラガス「簡単に言いますと、この世界や、あれらの建物が元々あった世界を狙っている悪いやつらが、計画をスムーズに進められるように使った催眠術的なものでございます!」
リゼ「さ、催眠?……というか、何でそんなことを知って……」
パラガス「ソレはこの私が、その悪い奴等を追っている組織の仲間だからです!」
ココア「そうなの!?」
リゼ「にわかには信じ難いが……」
チノ「そ、その前にあの大きなロボットはどうすれば……」
ティッピー「アワワワワ・・・(○д○ )」
「そういう時のために、ボクらが来たんだよ。」
リゼ「今度は誰だ……?」
ナリト「そして……君達もまた、その脅威に立ち向かうんだ。」
*****
巨大ロボ「キシャアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
大地「オイオイオイオイ!何でいきなり巨大ロボが出るんだ!!」
うた「誰か狙ってるっぽいけど……」
大地「……そういやパラガスのやつ、とんでもない事に巻き込まれただとか言ってたが……まさかあれの事だって言うのか……!?」
……とりあえず街中を走る2人。するとそこに……
黒服「貴様、何者だ!」
黒服「邪魔をするのであれば排除する!行け!!」
謎の黒服が現れ、ポケモンを仕掛けてくる。
ガラルニャース「ニャアアア!!」
ガントル「ガントゥ……」
大地「ポケモンバトルってワケか……
まあいい、久々に頼むぞキリキザン!!」
うた「ランプラーもお願い!!」
キリキザン「キザ……!」
ランプラー「ラー……!」
黒服「ニャース!『メタルクロー』!」
黒服「ガントルは『ロックブラスト』だ!」
大地「キリキザン、『アイアンヘッド』!」
うた「ランプラーは『かえんほうしゃ』よ!!」
キリキザン「キザァッ!!」
ガラルニャース&ガントル「!!!?」
問題なく倒す。
黒服「くっ……まあいい、目的は達成しつつあるんだ、撤退するぞ!!」←逃走
大地「……逃げやがったか……」
うた「……で、どうする?深追いする?」
大地「気にはなるが……」
イタコ「悪いけど、拒否権は無いわ!」
大地「えっ、その声ってイタコさ――」
*****
ゲラー「アハハハハ!!ということで三千院ナギは頂くよ!!」
ナギ「は、ハヤテー!!」
ハヤテ「ああっ!!場面変わっている間に不意を突かれてしまいました!!」
菜乃「……そう易々と行かせるものですか「させるかっ!!」
……『ゲラー』というピエロみたいな丸い男に、背後から隙を付かれてナギが攫われてしまう。
ハヤテが急いで追い、それを止めようとする少女の菜乃を、ワタルとサキが取り押さえる。
サキ「何がどうなっているのか分かりませんけど今のうちに!」
ワタル「さっさと急げ!俺達は何とかするから!」
ハヤテ「は、はい!!」←急いで追う
菜乃「チッ……邪魔をするんじゃありませんよ!!そろそろ生活費がかかっているというのに!」
ワタル「誘拐に手を貸して生活費稼ぐな!!」
菜乃「し、仕方が無いでしょうこれも依頼なんですから!!
……ああもう!!ここはこの子達で弾き飛ばします!!!」
……そこで菜乃は、モンスターボールを宙に投げる。
アンノーン(E)「……」
アンノーン(N)「……」
アンノーン(S)「……」
アンノーン(O)「……」
アンノーン(I)「……」
5体のアンノーンが集まり、奇妙な音波が放たれる。
ワタル「っ、な、何だ、頭に直接響く……!」
菜乃「アンノーン、この辺で良いです!」
サキ「って、ああっ!!」
ノイズ音のせいでうっかり手を放してしまい、菜乃に逃げられてしまう。
菜乃「飛びますよ、シンボラー!!」
シンボラー「承知!!」
(テレパシーで喋る)シンボラーを繰り出し、飛んで行った。
ワタル「くそっ……何だったんだ今の……というかポケモンだったような……」
一旦区切ります。
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