二次創作小説(新・総合)

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ウルトラワールドでの日常Reboot
日時: 2024/07/26 22:46
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

どうも。初めましての方は初めましてなのでしょう『おろさん』という者です。

4か月の間に色々と考えた結果、真にご勝手ながら今まで執筆していた作品を打ち切ることにして、一部の設定やキャラクターなどを引き継いだリブート版を作成することにしました。

投稿頻度は今までよりも大分下がると思いますが、様々な企画を入り混じらせた、新たなクロスオーバーの物語をよろしくお願いいたします。


~注意事項~
・クロスオーバー作品
・一部キャラ崩壊、オリジナル設定有
・(多分)不定期更新
・シリアス展開有
・登場作品のネタバレ注意
・(なるべく無いようにしますが)誤字脱字あったらゴメンナサイ(蛇足)
・気軽にコメントお待ちしております
(*感想がなってない、荒らし・誹謗中傷 等はご遠慮ください)
・一部、とある作者様の用語や設定を使用している場合がございますが、こちらは本人から許可を得た上で使用しているものです。
・ハーメルンにて、『ウルトラワールドの交叉譚』として色々調整・改変したリメイク版を投稿開始しています。

(順次更新予定)


~目次~
プロローグ>>1>>4

短編
その短刀は乱れ刃>>7-9
尾行とカオスとうたうたい>>12-14
拝啓。引きこもり少女よ、尊くあれ>>15-18 その2>>22-25
逃走中01の裏側にて>>31
特に理由もないけどヤツが来る>>36
けーねがすまぶらやしきに行ってみただけのはなし>>41
小話2本立て>>44
デュエル・テストプレイ>>45-46
即席のハロウィン話>>48
並行世界について>>51
お久しぶり早々五月蠅くて>>53-54
地底deツーリング>>55-56
アブノーマルな職場です(おまけ小話追加)>>57-60
天邪鬼はデュエリストになる>>61-62
出会いはいつも電撃の如く>>63-65
天子、弟子になれ>>66-68
小話2本立てB>>69-70
ラビットハウス、親の雑談>>72
アビスと予言と阿礼乙女>>75-77
地底に迷い込んだウサギはレアカードハンター>>78-81
芸術的☆ディスペクトVSリベリオン>>82-85
出会いとは、月夜を跳ねるウサギのごとく? 前編>>86-88 後編>>89-93
クリスマス!ダイヤモンドシティ料理対決(おまけ追加)>>94-96
意外と好き勝手言う年賀状>>102
目と目が合ったらデュエル>>109-110
LCχとL時空>>124-125
怪盗と奇妙なカード>>130-131
うたうたいてと初心とウサギ×2>>134-136
古明地さとりマルチバース>>137-140
Dの防衛/匿われる科学者とLCχの力>>147-150
後編へ>>165
ポケモントレーナー本居小鈴>>168
教師達の異世界体験>>169-170
LCχと図書館長>>172
絵を描く合成獣と悩むサトリ妖怪>>173

参照(今後の予定含み) 
『江戸の街のアリス』>>52
『Lの少女達/幻想と記憶に咲き誇る花』>>122
『混戦!バスターズグランプリ』>>164
『キメラの過去と色とりどりの』(重大発表あり)>>175
『偽りの仮面とQの秘密』>>176

・スレ上げ小話
ロボトミの余談『バグ』>>156
永江衣玖2回目>>157
結局書くバレンタイン(一日遅れ)>>159
ロボトミのMOD>>160
スマブラ風>>162

『ロボトミ日記』
>>98-100>>103-108>>111-112>>114>>123>>126>>142>>144>>146>>152-153>>155>>158>>161

『LCχの幻想体達』
歌う機械>>118
大鳥>>119
宇宙の欠片>>120
絶望の騎士>>127
蓋の空いたウェルチアース>>141
異界の肖像>>143
オールアラウンドヘルパー、何でも変えて差し上げます>>145
何もない>>154


タグ
クロスオーバー オリキャラ・オリ設定 東方project ポケットモンスター 星のカービィ ポップンミュージック マインクラフト スーパーマリオ 妖怪ウォッチ デュエルマスターズ ブロリーMAD ご注文はうさぎですか? にゃんこ大戦争 おそ松さん ハヤテのごとく! 銀魂 きんいろモザイク 仮面ライダーW/風都探偵 リコリス・リコイル ロボトミーコーポレーション  等(順次更新予定

拝啓。引きこもり少女よ、尊くあれ ( No.17 )
日時: 2023/05/08 15:30
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き



……数分後。


《旧都の離れ》



鈴夜「……ところで、怨霊騒ぎって言っても具体的にどういうのだったんだ?いきなり出て来ていきなり暴れ出したイメージしかないんだけど」

さとり「……お燐に調べてもらった限りでは、地中…勿論旧都より深いところから湧き出てきた…と言う事らしいです。…すぐに対処出来たため、幸いにも大した被害は出ませんでしたが、少しでも遅れていればどうなっていたか…」

鈴夜の問いかけに、さとりはこう答えた。

鈴夜「ふぅん…じゃあ根本的な所はまだ分かってないみたいだな。」

さとり「それは…


…というか何ですかその物言いは。まさか犯人貴方だなんて言いませんよね?」

鈴夜「ううん?勘で言った。」

さとり「……(エ_エ;)」

…心を読んでも同じ言葉を言っていた。(古明地さとり談)

さとり「(…あの感じだと、彼が怨霊騒ぎを起こした張本人と言う線は低いかしら…)「グラッ」!」

……すると、突然揺れが起きる。それは一瞬で止まったのだが……

鈴夜「…今の揺れ……地底ではよく起こってたことか?」

さとり「いえ…3日前まではこういう事は……


…あれ、そう言えば最近、定期的且つ頻繁に起こっていたような……」

鈴夜「……なるほど?なら手掛かりになりそうだな。」

さとり「あっ……」

……怨霊騒ぎの後に、定期的に発生していたという地響き。良く考えてみると偶然とは思ない。

逆に何で今まで、シンプルにその発想に至らなかったのか不思議である。

鈴夜「…この地響き、震源は分かってるか?」

さとり「いえ、全く……毎度そう推定される場所も違う上、そもそも一瞬で終わるので…」

鈴夜「ほー……やっぱりと言うかなんというか、一筋縄では行かないみたいだな。」

さとり「えっ?……貴方、この件が何なのか分かっているのではないでしょうね?」

鈴夜「え、何で?」

さとり「……知らないのであれば、何でも無いです……


(念のため心をまた読んでみたけど、知らないのはやっぱり確定ね…)」

鈴夜「(……さっきから何でそんな怪しんでるような表情してんだ?)」

さとり「(ギクッ;)」

流石に疑問に思われたようで、少し動揺したがーー

鈴夜「(まあいっか。可愛いし!!)」

満面の笑みでそんなことを考えていたので、別の意味でも動揺した。

さとり「(……こ、この人、本当に何も隠す気が無いって言うの……?


うう、真に受けちゃダメ…そもそも私は人との関わりを絶って地霊殿に閉じこもることを選んだサトリ妖怪!あんまり……その、そういう変なこと考えるのはおこがましいというもの)」

鈴夜「?」

いつの間にか、鈴夜はさとりの間近で見つめて来ていた。

さとり「ふぁあぁああああっ!!?」

…流石に声をあげて盛大に驚いたようだ。

鈴夜「どうしたのさとりさん。さっきから変な事になってるけど」

さとり「な、何でもないから!!ホント!!

(一体全体何なのこの人!?天然と言うにはなんか微妙に違う気がするし、単純な人にしては妖精と比べてもこっちがずっとタチが悪いぃぃ…)」

鈴夜「(良く分かんないけどまあいいや。…あ、これがセンリツの言ってた『可愛いから許す』ってやつか)」

さとり「…そ、そういえば!!貴方の言う『センリツ』と言うのはどういう方なんですか?」

…盛大に調子が狂うので、無理矢理話を切り替えた。

鈴夜「センリツ?うーん、元から色んな所に出向いてる奴だけど、二言…いや、一言でまとめるとそうだなぁ…




女子中毒?」

さとり「……は?」

…何を言ってるのか普通に分からない古明地氏。尚心を読んでも何言ってるのか分からない(ry

鈴夜「まあご本人見た方が分かりやすいよ。悪い奴じゃないんだけどだけどクセが強いから」

さとり「そ、そうですか……;


…ところで……さっきからやたらと私に構っているような気がするのですが、良いんですか?センリツと言う方は貴方の妹なのでしょう?

私にも、いつもどこかをふらついている妹がいますけど、大丈夫なのかといつもいつも心配になってしまいます。まあ今はそれほどではないですが、物事には優先順位がありますしそもそも探すのを頼んだのはあなたでは……」

…そう聞いてみたさとりだったが……

鈴夜「……そりゃあ、アイツは…センリツは大事な妹だよ。細かいところは別としてもさとりさんの言い分は一理あるさ。


……でも、心配するどころかむしろ信じてるんだよ、俺は。一週間くらい帰ってこなくても何事も無かったかのように急に帰って来て、その時までにあった面白い話をいっぱい話してくれる。……そういう奴なんだよ、アイツは。」

さとり「信じてる……「グラッ」…ひゃっ…」

…再び、突然として少しだけ地面が揺れた。…さとりは転倒しそうになるが…

鈴夜「ん…大丈夫ですか、さとりさん。」

すかさず、鈴夜が受け止めていた。

さとり「!!?……え、ええ……礼を言っておきます…」

鈴夜「え、ああ。(良く分かんないけど…やっぱ可愛いなぁ)」

さとり「っ!?(さっきからどんだけ可愛い可愛い言ってるのよ心の中で…


…うう、心を読めたとしても、何を考えているのか、別の意味で読めない事が多い……!!天然なのか単純なのか良く分からないんだけどさっきからぁ……あと段々プライドか何かがズタボロになっている気も…


……ていうかそれはそうとして、本当にこの揺れは一体……)」

鈴夜「………ん。」

その矢先、鈴夜が突然動きを止めたかと思うと、しゃがみ込む。そして、地面に手を付けた。

さとり「(?いきなり何を……)」

鈴夜「(…この気配、この流れ…センリツじゃないだろうし、まさか……!!)」



……鈴夜は、一旦地面から右手を離すと、力を込め始める。そこから冷気が発せられているのが分かる。


さとり「……!!」

鈴夜「…ねぇさとりさん……幻想郷の妖怪達って、自分の能力を『程度の能力』って名称で呼ぶんだったっけ?」

さとり「え?……ええ、そうですが……」

鈴夜「良かった合ってた。なら説明する手間も大体省ける。



……で、さっきは言わなかった俺の能力なんだけど…幻想郷風に言えば……




……さしづめ、『手に触れたモノを伝って何でも凍らせる程度の能力』…って感じかもなっ!!!」


……冷気が籠ったその右手を再び地面に付けると、地面が凍りはじめ、植物の根のように奥深くまで凍って行く。

鈴夜「……そこかっ!!」

……何かを察知したらしいく、そしたら氷の刃が地中から出て来て、それを避けるかのように誰かが、ゴーストポケモンのソレの如く同じく地中から出てきた。



……イギリスの国旗のような柄のパーカーを着た長い髪の少女の外見だったが、何だかカラーリングがあまりにもどす黒い。目の色も青く光っている。


???「……」



鈴夜「どす黒いカラーリングで青色の目……作者が言ってた奴か!!」

さとり「……彼女は……っ!?」

……そのどす黒い少女の心を読もうとするが、見えたのは、その少女と同じどす黒い黒。何を考えてるのかすらも分からない。さとりにとってはそこはまだ良いのだが、問題は『黒』の方だった。

さとり「(何…何なの?こいしとは全く勝手が違う方で心が読めないのも驚きだけど、それ以前に…!)

…鈴夜さん……あの『存在』は一体…?」

鈴夜「…俺も、作者からちょっと説明されただけであんまり知らないけど……まず存在そのものは言葉で説明できるやつじゃない…!!」


???「…黒…」


さとり「…!」


???「黒……明かりのない、地下深くの濁りのない黒……


……それは、我ら極めて歪な黒さえ、いとも簡単に、そしてかなり都合よく覆い隠してくれるのデス……






お前達は……違いマス……」



《幻想郷:人里》


ドリュウズ&ダグトリオ「(『奥まで届いた』と合図を送る」


大地「さて一通り出来たか。あとはクレベース、ギガイアス、『てっぺき』の方は済ませたよな?」

クレベース&ギガイアス「(頷く」

大地「よし。……それじゃ、『ボディプレス』を一発頼むぜ!」

……穴掘りをしていたポケモン達(あと足止めをしてもらったドドゲザンとオーロンゲ)をモンスターボールに戻した後、2体のポケモンが、穴に自ら落下し『ボディプレス』を行う。


阿求「……結局そのまま見て行っちゃったけど……もう好きにしなよ……せめて後でちゃんと戻しておきなさーー「ガシッ」え」

うた「……」

……穴を予定していた深さにまで掘り終わったらしいので、阿求の方はこれ以上面倒ごとになる前に帰ろうとする。……が、うたに右手を掴まれる。

阿求「……えーっと……あの……この時点でもう察したけど……それでも手を放してくれませんか」

うた「は?」

阿求「『は?』って!?いや、曇りのない目で何言ってんの!?言うにしても別の言葉を使ってくださーー」

大地「うた、早いところ行くぞ。接触できないまま逃げられるのも面倒だ。」

うた「うん。」

阿求「え、ちょっ、あのせめて!!せめて何か言ってってえあああああああああああああああああああ!!!」

……阿求を引っ張って、大地とうたも穴の中に入って行った。



霊夢「あああっ!!何か変な人混みがあると思ったら異世界の住人じゃない!!?勝手に里のど真ん中に変な穴作るんじゃないわよ!!」

……その瞬間に、騒ぎを聞きつけたのか霊夢が駆けつけてきた。…すぐに穴に入ろうとしたら…



『おやおやちょうどいいところに。早速おこがましいのだろうけどー、早く着くように手伝ってあげようかなー』


霊夢「ん?今の声、どこからーー「ジャララララッ」なっ!?」


…突然穴の方から、大きな黒い手のような物体が現れる。隙を付いて霊夢を鷲掴みにして、穴の方に引き込む


霊夢「なっ、は、放しなさいよっ!!」

『時間が無いっぽいので快速電車通りまーす。…何にも通り過ぎてないけど』

霊夢「時間が無い?何の話してんの!?」


『そんなもの見てみればわかるさ!!どす黒いの以外で感じる2つの気配!うち一つは知ってるけどもう一つは知らない気配!


それってもう…燃えてくるじゃん!!?』

霊夢「…何が?」




一旦区切ります。感想まだ

拝啓。引きこもり少女よ、尊くあれ ( No.18 )
日時: 2023/05/08 16:37
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き




《旧都の離れ》


……一方その頃。


???「……そぉい!!」


黒い少女は、こちらに向かって、バレーのスパイクで球体を投げる。


鈴夜「……!!」

鈴夜が能力でその球体を砕いたのだが、黒い少女の姿が見えない。

さとり「消えた!?……っ!!?」

…咄嗟に読心能力を使っていたさとりは、さっきと同じ『どす黒い』のを感じ取る。

???「……」

…背後に、その黒い少女が。どういうわけか、服装もファンタジー感のあるものに変わっている。

鈴夜「そこかっ!!」

…さとりに、剣の攻撃が届く前に、鈴夜が氷の針を飛ばす。


???「……!!」


……黒い少女は、咄嗟に剣で針を防ぐ。…そして地面に着地したかと思えば、何とゴーストポケモンのように地中に潜りこんだ。


さとり「地面に溶け込んだ…?」

鈴夜「不意を打つんだったらそうはいかないぞ!猫は暗闇でも目が見えるし結構察知能力長けてるんだからな!!」



???「…それで出し抜けると思ったら大間違いデス」

…黒い少女がまた姿を現すと、さっきと同じスパイクを行う。

今度は何故か、地面の直接当てたのだ。それと同時に、物凄い地響きも鳴った。


さとり「(え?こっちじゃなくて、地面に当てた?何でそんな…)」


???「やーっと、見つけたデス!」

…すると、スパイクが当たった箇所から、温泉のものと推測される煙が溢れ出し、それに乗って中から大量の怨霊たちが湧き出てきた。


鈴夜「おっと!?」

さとり「ひゃっ!!?」

…すぐに鈴夜がさとりを(お姫様抱っこで)抱きかかえ、迫って来る怨霊を避ける。

そして、旧都の方に突っ込んでいかないように、氷で通路を塞ぎ、ついでに怨霊たちを覆った。


さとり「深いところに、まだあんなに怨霊がいたなんて…!」

鈴夜「…成程。そういう事だったんだな。」

さとり「え?ど、どういう事です?」

…さとりは、鈴夜が何を理解したのかを聞く。

鈴夜「一言で言うと、アイツが怨霊騒ぎや地響きの元凶だよ。」

さとり「なっ…!?」

鈴夜「……さっきのスパイクを当てたところから怨霊が湧き出てきたし、スパイクの威力で地響きも鳴った。

……大方、怨霊が詰まってるところを見つけるために、何度も今みたいなスパイクを繰り返してたんだろうな。多分3日前もそのやり方で怨霊を暴れさせたり、こっそり背後から俺を蹴ったりしたのもアイツだ。」

さとり「そ、そんな馬鹿な事がーー


……いえ……言われてみれば確かに、そうでなければ今の状況の説明がつかない……!!」



???「……さっさと降りてくるデス……」←剣を向ける



さとり「……あ、あの、もう大丈夫なので一旦降ろしてくれませんか?私一応飛べますから…(それにこの状態、実際にやられると結構恥ずかしい…;)」

鈴夜「…いや、迂闊に離れると駄目だ。


…怨霊は、人間にも妖怪にとってもかなりタチが悪い且つ消滅させたら都合が悪い存在なんだろ?それくらい知ってるんだぞ俺も。

それに……」



???「……」

……痺れを切らしたのか、黒い少女はタロットカードらしきものを取り出し、こちらに投げつける。

するとカードからは無数の弾幕やレーザーが放たれ、鈴夜はそれを避けたり能力で凍らせたりし続ける。


鈴夜「……アイツが、今みたいに的確に攻撃してくるだろうからな…!」

さとり「…確かにそうですが……


…ん?ところで鈴夜さんはどうやって浮いて…あら?」

…さとりが上の方を見てみると、鈴夜の背中に蜘蛛の足のようなものが8本くらい生えており、天井に張り付いているのだ。

さとり「…え、えっと…(今は見なかったことにしておきましょう…;)」


鈴夜「(…とはいえ、このままだとジリ貧だ…『あの手』を使うにも、状況的にセンリツのサポートが必須か…)」




???「…今のでもダメならば…」


…黒い少女は、地中にまた潜る。



鈴夜「!…また潜った…今度は何をするつもりなんだ…?」

さとり「(…あの存在…まるで幽霊のように、地面をすり抜けるかのような移動をしていた……あれ?と言う事は…)


…っ!!鈴夜さん!!上です!!おそらく真上にーー」


…その瞬間、鈴夜の胸部を、鋭い剣が貫いた。

鈴夜「がっ…!!」

さとり「鈴夜さーーきゃあっ!?」


…追い打ちをするように、弾幕やスパイクの攻撃を鈴夜にクリーンヒットさせる。

背中から生えていた蜘蛛のような足が壊れ、鈴夜は咄嗟に、さとりを守るように、しがみつくように抱きかかえ、落下していく。

そして、氷で覆っていたのが割れて、怨霊たちがこちらに迫ってきた。



さとり「(いけない…このままじゃ怨霊に呑み込まれる…!!かと言って自分だけ避ければ、怨霊に鈴夜さんの体を乗っ取られかねない…!!)」



???「…チェックメイト…デス「チュドォォォォン!!!」オウッ!!!?」



…万事休すかと思われたその時、天井が割れ、岩石と共に何か大きめの物体が落下。ちょうど真上にいた黒い少女に直撃した。


さとり「!?天井に穴が…「ジャララララッ」きゃうっ!?」


…怨霊たちが流れ出ていた所に落下しそうになった鈴夜とさとりだったが、今度は黒いウジャウジャした物体が、足場のように形を変えて2人を受け止めた。


さとり「こ、これは……?」


…黒い少女だけは、落ちてきた物体が直撃した際に叩き落とされ、
その物体だけは、さとりと同様に黒い物体が足場となり受け止められる。


クレベース&ギガイアス「……」


さとり「助かったけれど、今のは……何か落ちてきたみたいだけど、あれは生き物……?」


その後、後を追うように誰かが、鳥らしき生き物の足を掴んでゆっくりと着地してきた。

大地「いよし何とか行けたな。サンキューな、ギガイアス、クレベース。ウォーグルもありがと。」

……ポケモン達をモンスターボールに戻すと、うた(と無理やり引っ張られてた阿求)も到着。チルタリスの足を掴んでゆっくりと降りてきた。

うた「……意外とあれで上手く行くんだね。」

大地「まあ、深いとこまで掘っておけば行けるんだよ意外と。

で、阿求は……」

阿求「きゅうううう……」←落下途中に失神

大地「まあ…そうなるか。」



さとり「彼らは…もしかして、異世界の…?と言うか、心なしか阿礼乙女の姿が見えるような……

いえ、それより鈴夜さーーひゃっ!?」

その矢先、黒い少女が、黒い物体を突き破って来た。背後からさとりを攻撃しようとする。だがしかし。


???「小癪なマネを…「ガキィン!!」!!」

…茨を模したような氷が、黒い少女に飛んでくる。剣で防いだようだが、更に……



霊夢「霊符『夢想封印』!!!」

???「!!!??」

…霊夢が黒い手に投げ飛ばされて登場したかと思えば、虹色の弾幕を放ち、黒い少女に命中。弾き飛ばしたのだ。

霊夢「ああもう……良く分からない状況に巻き込まれたかと思えば……

…そこにいるのは……地霊殿のサトリ妖怪?それと……誰?」



……先程の氷の茨を放ったのは、鈴夜だった。さとりの背後に現れた黒い少女の気配を察知し、咄嗟に立ち上がっていた。


鈴夜「ふう……助けられちゃったな。」

さとり「え、え?」

……鈴夜は、(一瞬失神していたようだが)先程の連撃を喰らっていたにも関わらず、何事も無かったように立ち上がっていた。

しかも、黒い少女に貫かれて出来た、致命傷と言っても過言ではない傷が、治っている……正確に言えば、『再生』していた。

鈴夜「というかセンリツさぁ、はぐれているときに何やってたんだよ?俺も人の事言えないんだけども。」


…鈴夜が、足場に向かってそんな言葉を放つ。


そしたら、足場の中…というか、足場の一部から、人の形を作るように誰かが出てきた。

…黄土色のショートヘアで、身長はそんなに高くない少女。彼女こそ…

センリツ「何って、まあ鈴にぃを探してたのが4割、後は怨霊騒ぎの方も調べたり…尊きものを探してたというかなんというか。」


鈴夜「…やっぱそれか;」

さとり「…あの…もしかして、あの子が…?」


センリツ「む、その通りなのです見知らぬかわゆきお方。」


さとり「(かわゆき!?)」


センリツ「私は『黒須羽センリツ』、鈴にぃこと黒須羽鈴夜の妹でーっす!」

…彼女こそ、鈴夜の妹分のセンリツなのだ。

さとり「彼女がセンリツ…しかし、この黒いのは一体…



…ん?ちょっと待って、『鈴にぃ』?……ん?『姉さん』とか『ねぇ』とかじゃなくて、『にぃ』?」

鈴夜「?………ああ、








俺、元々男なんだよ」

さとり「え。」






うた「あの3人……お父さん、もしかして……」

大地「そうっぽいな。内1人は地霊殿のサトリ妖怪だろうが、後2人は視察に行ってもらっていた、俺らとは別の、作者の協力者……



『黒須羽鈴夜』と、妹の『センリツ』……猫やジャックフロスト、蜘蛛とかゾンビとか、とにかく色んな生き物とごちゃ混ぜにされた存在……




……いわゆる『合成獣キメラ』だな。」





次回に続く(!!?)。感想OK。

Re: ウルトラワールドでの日常Reboot ( No.19 )
日時: 2023/05/08 18:11
名前: ゼット (ID: fDoLpxww)

ゼットです。
お久しぶりです!

合成獣キメラと聞きましたが、まさかのハガレンネタが出てくるとは衝撃を受けました!
どのような展開になるか楽しみです!

Re: ウルトラワールドでの日常Reboot ( No.20 )
日時: 2023/05/08 19:01
名前: エイジア (ID: PNMWYXxS)


お久しぶりです。エイジアです。

今回は鈴夜とセンリツが登場ですか。そして二人は合成獣キメラとは・・・気になる単語が出てきましたね。次回は一体どうなるのか?

次を待っています。

コメント返却 ( No.21 )
日時: 2023/05/10 23:06
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

ニット「ここで質問です。『ゲームセンターで、これなら特にできる!』と言うのは何でしょうか。」

おろさん「『ハンドパワー』って言う押し出すやつ。」

みほ「じゃあ最近複雑な気持ちになったことを一つ」

おろさん「久しぶりのお2人からコメント来てくれたはいいけどまさかどっちもーー


って、言わせんなっ!!」


>>ゼットさん
おお、お久しぶりのコメントありがとうございます。
今回出てきた『合成獣キメラ』というワード。もしかしたら後々重要になってくるかもしれません。でもこれに関してはハガレン全く関係ないのでご了承を……ors


>>エイジアさん
こちらも久々のコメントありがとうございます。
今回から新登場ました、黒須羽姉妹。どちらもリブート前の作品のオリキャラをアレンジしたオリキャラですが、皆さんは誰が誰か分かりましたでしょうか。あ、合成獣キメラの設定はまず引き継いでるのですええ。


コメントありがとうございます。本編までしばらくお待ちください













???(*not黒い少女)「ちなみに、今回の話の最後ニ、(リブートして早々に)重大発表がありマス!」

??「皆も知ってるあの企画だぞ。何を言っているのかはすぐに発表されるから、甘い物を食べながら待っていろ。」

???「夜に食べたらパパとママに怒られるデス……」


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