二次創作小説(新・総合)

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ウルトラワールドでの日常Reboot
日時: 2024/07/26 22:46
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

どうも。初めましての方は初めましてなのでしょう『おろさん』という者です。

4か月の間に色々と考えた結果、真にご勝手ながら今まで執筆していた作品を打ち切ることにして、一部の設定やキャラクターなどを引き継いだリブート版を作成することにしました。

投稿頻度は今までよりも大分下がると思いますが、様々な企画を入り混じらせた、新たなクロスオーバーの物語をよろしくお願いいたします。


~注意事項~
・クロスオーバー作品
・一部キャラ崩壊、オリジナル設定有
・(多分)不定期更新
・シリアス展開有
・登場作品のネタバレ注意
・(なるべく無いようにしますが)誤字脱字あったらゴメンナサイ(蛇足)
・気軽にコメントお待ちしております
(*感想がなってない、荒らし・誹謗中傷 等はご遠慮ください)
・一部、とある作者様の用語や設定を使用している場合がございますが、こちらは本人から許可を得た上で使用しているものです。
・ハーメルンにて、『ウルトラワールドの交叉譚』として色々調整・改変したリメイク版を投稿開始しています。

(順次更新予定)


~目次~
プロローグ>>1>>4

短編
その短刀は乱れ刃>>7-9
尾行とカオスとうたうたい>>12-14
拝啓。引きこもり少女よ、尊くあれ>>15-18 その2>>22-25
逃走中01の裏側にて>>31
特に理由もないけどヤツが来る>>36
けーねがすまぶらやしきに行ってみただけのはなし>>41
小話2本立て>>44
デュエル・テストプレイ>>45-46
即席のハロウィン話>>48
並行世界について>>51
お久しぶり早々五月蠅くて>>53-54
地底deツーリング>>55-56
アブノーマルな職場です(おまけ小話追加)>>57-60
天邪鬼はデュエリストになる>>61-62
出会いはいつも電撃の如く>>63-65
天子、弟子になれ>>66-68
小話2本立てB>>69-70
ラビットハウス、親の雑談>>72
アビスと予言と阿礼乙女>>75-77
地底に迷い込んだウサギはレアカードハンター>>78-81
芸術的☆ディスペクトVSリベリオン>>82-85
出会いとは、月夜を跳ねるウサギのごとく? 前編>>86-88 後編>>89-93
クリスマス!ダイヤモンドシティ料理対決(おまけ追加)>>94-96
意外と好き勝手言う年賀状>>102
目と目が合ったらデュエル>>109-110
LCχとL時空>>124-125
怪盗と奇妙なカード>>130-131
うたうたいてと初心とウサギ×2>>134-136
古明地さとりマルチバース>>137-140
Dの防衛/匿われる科学者とLCχの力>>147-150
後編へ>>165
ポケモントレーナー本居小鈴>>168
教師達の異世界体験>>169-170
LCχと図書館長>>172
絵を描く合成獣と悩むサトリ妖怪>>173

参照(今後の予定含み) 
『江戸の街のアリス』>>52
『Lの少女達/幻想と記憶に咲き誇る花』>>122
『混戦!バスターズグランプリ』>>164
『キメラの過去と色とりどりの』(重大発表あり)>>175
『偽りの仮面とQの秘密』>>176

・スレ上げ小話
ロボトミの余談『バグ』>>156
永江衣玖2回目>>157
結局書くバレンタイン(一日遅れ)>>159
ロボトミのMOD>>160
スマブラ風>>162

『ロボトミ日記』
>>98-100>>103-108>>111-112>>114>>123>>126>>142>>144>>146>>152-153>>155>>158>>161

『LCχの幻想体達』
歌う機械>>118
大鳥>>119
宇宙の欠片>>120
絶望の騎士>>127
蓋の空いたウェルチアース>>141
異界の肖像>>143
オールアラウンドヘルパー、何でも変えて差し上げます>>145
何もない>>154


タグ
クロスオーバー オリキャラ・オリ設定 東方project ポケットモンスター 星のカービィ ポップンミュージック マインクラフト スーパーマリオ 妖怪ウォッチ デュエルマスターズ ブロリーMAD ご注文はうさぎですか? にゃんこ大戦争 おそ松さん ハヤテのごとく! 銀魂 きんいろモザイク 仮面ライダーW/風都探偵 リコリス・リコイル ロボトミーコーポレーション  等(順次更新予定

その短刀は乱れ刃 ( No.7 )
日時: 2023/04/17 20:47
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

あらすじ:沢山の世界巻き込んでる面倒な異変起こった

→手がかりもつかめずほぼいたちごっこ状態

→幻想郷も巻き込まれた

→一応現地で起きた事をどうにかした後、稗田阿求が『ウルトラワールド』に何度か(勝手に)連れて行かれることに

→短刀を貰った阿求

→次の日起きたらなんか知らない人がいた。


大変長らくお待たせしました第1話。どうぞ。


阿求『……もう少し雑な感じをどうにかできないものなの?』

大地『言われても知らん。』




《幻想郷:稗田邸》


阿求「な、ななななな……だ、誰!?と言うかまずいつからそこに!?」

「日の出の時間からだよ。」

阿求「そこから!?……え、じゃあ私が起きるまで隠れてたって事!?」

「ううん?ずっと主さんの枕元に座ってたよ?途中から寝ちゃったけど。

それと、寝ぼけてて気づいてなかったと思うけど…あるじさん、さっきボクの足踏んでたよ。お陰でボクも起きれたけど。」

阿求「あっ、それはゴメンナサイ……じゃなくて「大丈夫ですかーっ!?」えええぇぇあぁっ!!?」


……大声を聞いて、屋敷の使用人たちが慌てて阿求の元に駆けつけようとしてきた。


阿求「あっ、ちょ、ちょっと隠れてて!!」

「え、でもーー」

阿求「良いから!!細かいことは後でっ!!」


……急遽、その人物を押し入れの方に隠し、駆けつけた使用人達に『寝ぼけて天井のシミを虫(G様)と見間違えただけ』と言って誤魔化した。


使用人を追い返して数分後。襖を開けてさっきの人物を押し入れから戻した。

阿求「ちょっと焦った……

……それで、結局貴方何者なのよ。昨日貰った短刀の事を調べてみようかと思った時に急に……」

「ボクの事だよ?」

阿求「……え、何が?」

「その短刀って……ボクの事だよ?」

阿求「……い、いやいやいやそんな虫のいい話がーー」

……阿求は、短刀を閉まっていた棚の引き出しを開けたのだが……

阿求「……えっ!?な、無い!?何で!?」

「だーかーらー、無いんじゃなくてここにいるんだってばー。」

阿求「……ここにいるって……



……ちょっと待って……貴方、まさか付喪神だなんて言うんじゃないでしょうね……?」

「そうだよ?……あ、名乗るのが遅れちゃったから、今言うね。」

……庭の桜の木と、舞い散る桜の花びらを背景に、その人物は、こう名乗った。

「……ボクは『乱藤四郎』。元の持ち主は『細川勝元』だよ。」

阿求「乱……藤四郎…………?」








第1幕

『狂宴、乱れ咲くようで』





《バトリオシティ:スマブラ屋敷》


大地「あー、やーっぱりそうなったか。」

阿求「やっぱりって……大地……貴方まさか、こうなることを知ってたっていうの!?」

大地「まあなんとなく。作者のヤツが、単なる文化遺産を渡すとも思えなかったし。」

……(大地に渡されていた)通信機器に付属していた転送機能を使用して、阿求は『乱藤四郎』と名乗る人物を連れてすぐさまスマブラ屋敷に移動。案の定早朝にスマブラ屋敷に来ていた大地に事情を説明していた。

ちなみに、乱藤四郎本人は、阿求の傍で、スティーブや、大地が従えている生物(『ポケモン』と言うらしい)達と共にババ抜きをやってもらっている。

阿求「……それで、あの子って……本当に、昨日のあの短刀の付喪神って事になるのね。」

大地「まあ、『刀剣男士』の場合、幻想郷にいるような付喪神とは勝手が異なるからな。信じづらいのも分からんでもない。」

阿求「……『刀剣男士』?」

大地「ああ、こいつの事を説明するなら、まずそれも説明すべきだな。(と言っても、俺も作者に聞いたり、ネットで調べた程度くらいしか知らないが……)


……『刀剣男士』は、戦国時代や江戸時代辺りに活躍していた武将の刀が、付喪神になっている存在ってとこだ。

『付喪神』ではあるんだが、この場合『付喪神』は神様と同じような扱いなんだよ。」

阿求「か、神様!?……いえ、多分扱いは幻想郷の方と同じよね……」

大地「多分な。神様っつっても、体質はほぼ人間だし、誰かの所有物の扱いであることの方が重要らしいし。」

阿求「それはそれで変わっている気もするわね……まあ、誕生方法が違う時点でそういう事もあるのって考えればいいかしら……

……あれ、ちょっと待って?『刀剣男士』って事は、あの子、男なの!?」

この時、乱藤四郎が男なのを始めて知った阿求なのである。

大地「そりゃぁ刀剣男士だからな。


……『乱藤四郎』ってのは、『藤四郎』の名前が付いている刀剣の中で唯一の乱刃だから、男の娘だとか女装男子だとかになってんだろ。」

阿求「そ、そういうものなの?」

大地「そういうもんだよ。…つーか『藤四郎』って名前の時点で気づかなかったのかよ……;」

阿求「それ以前に朝起きたら目の前にいた事に気を取られてたわね……;



……で、話を変えるけど……今の発言的に、藤四郎の名前が付いている刀は何種類もあるのね。」

大地「そうらしい。製作者が同じってのも理由の一つだとは思うが……

知ってるので『藤四郎』の名前が付いてるので他に例を挙げるんなら……『秋田』や『前田』、『博多』とか『後藤』とか……あと、『太尊』とか『長曾我部』とかもあったな。」

阿求「最後の2つは絶対違くない?」

大地「そんで長男の立ち位置なのが『一期一振』なんだってさ。」

阿求「(そこは藤四郎じゃないんだ……;)」


……大地の説明を聞いていると……


乱「あるじさん!!見て見て!3連勝しちゃった!!」

ババ抜きで意外と勝てたらしい乱藤四郎が、阿求の元に駆け寄ってきた。

尚、対戦相手をやってもらっていた『ドドゲザン』と言うポケモンはなんか燃え尽きており、同じくスティーブは(思った以上に勝てないことが想定外だったようで)汗だらだらである。

阿求「なっ……それは凄いわね。スティーブに勝つなんて……」

大地「ドドゲザンのやつがポケモンバトル以外でボロ負けすんのはいつもの事だけど……まさかスティーブを打ち負かすなんてな。お前、こう言うのに意外と強いんだな。」←ドドゲザンとスティーブの背中をさすっている

乱「正直ボクも驚いてるよ。本丸だと、こういう遊びはやった事なかったし。」

阿求「本丸?」

『本丸』と言う単語が聞こえたので阿求は疑問に思ったが、乱がすぐに答えた。

乱「前のあるじさんのいたトコだよ。ボクの兄弟達を含めて、ボク以外の刀剣も沢山いて、そこで、普段は畑仕事とかして、何かあったら戦いに出向いてたんだ。」

阿求「戦い……」

大地「作者曰く、刀剣男士は、元々は歴史改変を企む犯罪者を退けるために、『審神者』っていう連中に呼び出されたらしい。んで、呼び出された刀剣男士は、その審神者と契約することで主従関係が成り立つんだ。

審神者ごとに、本丸があるって考えればいいと思うぞ。」

阿求「へぇ……そういうシステムで成り立っているのね。…けど、私に審神者だとかの力は持っていないはずよ?」

大地「幻想郷やウルトラワールドみたいに、特殊な力で成り立っている世界にいると自発的に顕現しちまうんだってさ。」

阿求「成程ね……じゃあ、審神者はどうやって刀剣男士を呼び寄せてるの?」

大地「悪い、具体的な所は全く分からん。『刀剣乱舞』の世界自体、この世やポップンワールドの技術じゃ入り込むことが出来ないもんでな。深いところは、マスターハンドやMZDみたいな管理者の奴らくらいしか知らないな。」

阿求「そう……

それにしても、異世界にも入れる入れないってあるのね。何気に初めて聞いたわよ。」

大地「ああ、結構あるよ。何なら、場所次第ではウルトラワールドの技術でも入ることが出来ない世界もある。」

阿求「となると、例えばどう言うのが?」

大地「夢の国のネズミの世界」

阿求「まあ入れる気はしないけど……;


……と、というか、大丈夫なの?この子が滅んだ並行世界パラレルワールドから回収された遺品なら、元々いた『本丸』や、前の主もといこの子と契約していた審神者は……」

大地「……言わないでおけ、阿求。」

乱「……」

阿求の発言を聞いて、もう一回スティーブとドドゲザンと共に双六をやっていた乱の表情が少しだけ曇る。

阿求「あっ、ごめんなさい……」

大地「……いや、どっちもあんまり複雑な表情はするな。

刀剣の回収は結構前例があるんだ。その際に顕現した刀剣男士も多い。その内、顔見知りや、こいつの兄弟の刀剣と再会できる可能性は高いと思うぞ。



……ところで阿求、お前いつ着替えるんだ?」

阿求「え?……あっ;」

……どうやら、阿求は急ピッチでスマブラ屋敷に来たらしく、寝間着のままで、髪も結構ボサボサ。

阿求「そう言えば後回しにしてたわね……;」

大地「というか、今頃使用人達が慌ててるんじゃないか?」

阿求「それについては大丈夫よ。こういう時のために、『急用で出かけます』って書いた置手紙を前もって書いてそれを机に置いておいたから」

大地「対策にしては、それはそれで底が抜けてんな……


まあいい。この際だし着替えてこい。結構前にピーチ達に貰ったもん隣の棚に押し込んでただろ。結構いい服だしそれに着替えてこい。」

阿求「そう言ってどさくさに紛れてまたーー「ガシッ」え?」

……阿求の背後に、いつの間にか一体のポケモンが『フェアリーロック』で阿求を拘束していた。

大地「ということで、クレッフィ、パチリス、ドラミドロ、ヨノワール、ちゃちゃっと頼むよ。」

阿求「ちょっと待って待って待って!?わざわざそんな真似しなくても」

大地「嘘つけさっき『どさくさに紛れてまた夜までとどまらせる気でござんしょうこの粉バナナ』って言おうとしただろ。

あと、ちゃんとこいつらの性別メスだから安心しろ。……ドラミドロはともかく」

阿求「いや色々突っ込みたいけど最後の意味深な発言何!?ちょっと待って!?ちょっ、絵面が地味にダメな気がするから、あ、ちょっと待って、待ってってぇぁぁぁぁぁぁ!!!」

……とりあえず、阿求は何故か無理くり連れて行かれた。

乱「……(・・)」

大地「……連行させた張本人が言うのもアレだけど、そのまま傍観しても良かったの?」

乱「え?……ああっ!!そうだあるじさん連れてかれちゃった!やっちゃった!!「でも待て」ええっ!?」

乱が急いで阿求の元に行こうとしたが大地に引き留められる。

大地「……実はさ、『作者』って呼ばれてる、お前を阿求の元に渡らせた奴がいるんだが……そいつから連絡あったんだよ。




……『ここから、何度か派手な戦いが起こるかもしれない』とか言ってたな。」

乱「えっ……?」

大地「(……今聞かれるのは良くないと思って、強引に理由付けて部屋から出したが……

……作者が阿求を何度もウルトラワールドに連れて行く理由……それは多分……)」



一旦区切ります。感想まだ。

その短刀は乱れ刃 ( No.8 )
日時: 2023/04/17 20:52
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

ドドゲザン「」←『わが生涯に一片の悔いなし』みたいな状態

スティーブ「……!!!(なんか乱に対抗心抱き始めたっぽい」

大地「ドドゲザンのやつ、あまりにも負けすぎて燃え尽きてやがる……;」



続き


《バトリオシティ:ビルダーストリート》


阿求「で、外に出されたけど……」

……潔く、用意されていた服(白いニットと茶色のトップスカート)に着替えた阿求。『交流くらい深めておけ』と、乱と共に外に出されたようだ。

阿求「何だかんだで、ある意味今回も良いように言いくるめられている気がする……」

乱「あれ、あるじさんどうしたの?生理ってやつ?」

阿求「んなわけないでしょ流れ的に!?というか言わなくたってその場に居合わせてたんだから分かってるわよね!?」

乱「ううん?ババ抜きやってたからほぼ分かんないや。ネズミの国っていうところの話をしてたのは分かるけど」

阿求「いや、それは言ってたとしても断片的にしか言って無いわよ……

そっちじゃなくて!私何の許可も無くこの世界に連れてこられてるのよ!?今日の場合は自分から来たけど今までで20回もこんな感じなのよ!!」

乱「わかんないやー(棒」

阿求「あからさまな嘘止めて!?」

乱「嘘も何も、僕そういう事情知らないもん。

それに、ボクそもそも短刀に戻ったままの時の記憶は無いからさー。」

阿求「そんなわけーー……いやそうだわ。そういえば今の所の日常茶飯事を貴方に教えてなかったわ……」

乱「もー、しっかりしようよあるじさん。」

阿求「……言っておくけど、別に私、貴方の事を認めてるわけじゃないのよ?それ以前に、今の所貴方と契約するつもりも無いし……」

乱「ええー?どうして?僕自身が『作者』って人に押し付けられたものだから?」

阿求「別にそこは関係ないわ。」

乱「じゃあ家庭の事情とかで?」

阿求「それは……どっちにしろ『作者』が無理矢理押し通すだろうからもっと関係ない……」

顔を膨らませてブーブー言い出す乱に対して、阿求はそう言っていた。

……実の所、阿求は乱藤四郎本人の事をイマイチ信じ切れていないのだ。付喪神の存在は元から知っていたし、大地から色々と話を聞いて把握はしている。

それでもどうも実感が湧かない所もあるし、以前就いていた本丸の事をそこまで気にしてないように見えるし、そもそも自発的に顕現するのだとしても何だかタイミングが良すぎる気もするし……等と、無理にでも例を挙げたら結構理由があるようだ。

乱「それにしても驚いたなぁ。今の時代ってこんなに技術が栄えてるんだねー。任務とかの都合上で、鎌倉時代や戦国時代の街並みしか知らないからすっごい新鮮。

ねぇねぇ主さん、いつもこの世界にいる時って何してるの?」

阿求「え?……まあ、大抵はあのスマブラ屋敷で本を読んだり、ゲームをやったり、外に出るときは買い物も結構してるわね……。」

乱「買い物かぁ。じゃあさ、折角だし買い食いとかやろうよ!何だか面白そうなお店いっぱいあるし!」

阿求「えっ?だけど……」

乱「いいじゃん!ほらこっち!」

阿求「あっ、ちょっ……もう……」

乱に引っ張られながら、阿求は素直に街を回ることにした。




数十分後。



乱「~♪」

阿求「(……しばらくこの子と歩いてみたけど、無理をしてるって訳でも無さそうね。)」

……道中で寄った売店で、たこ焼きなどの食品を買い食いしたり、面白そうな本や玩具を買ったり、ゲームセンターのクレーンゲームやアーケードをやったりと、乱に引っ張りまわされながらも色々と満喫している阿求。

……『作者』が、『滅んだ並行世界パラレルワールド』から回収した刀剣の一つ。元居た場所(本丸)の事も覚えているようだったので、阿求は疑心を抱きつつも、同時に乱の事を気にかけてもいた。

多少心配はしているようだったが、無理に気持ちを切り替えようとしているわけではなさそうだったので、阿求は少し安心した。

阿求「(歩きながら、端末で調べてみたけど……乱藤四郎……天下三作という部類に分けられる『藤四郎』の短刀の1つ……兄弟も沢山いるのよね……


……滅んだ並行世界パラレルワールドで回収されている前例が多い刀剣男士……そもそも、どうしてこの子たちが住んでいる本丸……というより、並行世界パラレルワールドの刀剣男士のシステムを成り立たせている世界が……)」

乱「……あ、ねえあるじさん、次はあの建物行ってみようよ!」

阿求「え?……ああ、ゲームセンターね。まあ、そうしようかしら。」

……ということで次にゲームセンターに向かう事にした。





ニット「……あら?」

……編み物をしている最中に、阿求と乱が歩いているのを見かけたのが1人。黒タンクトップの上に、白いほつれ気味のニットワンピースを着ているその人物。

ポップンミュージックに登場している『ニット』。(尚、出身地はjubeatである。)

そこに、青いオーバーオールを着た赤帽子の髭の男性が。大体の人がご存じであろう、ミスタービデオゲーム『マリオ』である。暇つぶしで買い物に来ていたと思われる。

マリオ「あれっ、ニットじゃないか。どうしたんだい?」

ニット「あ、マリオ。ほら、あの2人……」


……ニットは、阿求と乱の方を指さす。


マリオ「ああ、阿求と…たしか乱って言う子だね。」

ニット「乱?……ああ、昨日、作者が阿求の手に渡らせたとか言う短刀の……」

マリオ「あれ、知ってるのかい?僕はマスターハンドの話で聞いたけど……」

ニット「MZDがペラペラ喋ってたのよ。一部始終を盗み聞きしてたんだってさ。」

マリオ「そういうこと…;

……で、あの様子だと……大地に無理やり外に出された感じかな?」

ニット「まあ、大方そういう事よね。あれこれ言いつつも、なんだかんだ言って充実してるみたいだし、それはそれで良いけど。


……だけど、何で特定の人物を有無を言わさず何度も連れて行くのかしら。八雲紫って人と未だにもめてるんじゃなかったっけ?」

マリオ「さあね。……とは言っても、この繰り返しってわけにもいかないと思うけど……」


「……ああ、お前の言う通りだよ。」


マリオ「そうでしょーー……えっ?」

ニット「なっ……!?」

……いつの間にか、マリオとニットの元に、1人の人物が立っていた。

「……だが……そろそろ本格的に動くはずだ……」

青いパーカーを着た青年……彼が……




……またまた数十分後。


阿求「(真っ白状態」

ゲームセンターに行き、そこでクレーンゲームやアーケードゲームをやったがまるでダメだったらしい阿求。それを乱が慰めている。

乱「あ、あるじさん、気をしっかり……;」

阿求「ま、まあ、別に、ないのよ?そこまで問題ないのよ?格闘ゲームのオンライン対戦ってなると大体強い人に当たるのは知ってるのよ?技のコマンドとか相手の動きとかを覚えても私自身の技量が成ってないとそりゃ勝てないし、うん、そうよね、うん、ええ、それにクレーンゲームだって取れるもんじゃないわよそうよ最近のはどうやって獲るのか微塵も分からないのばっかりだし大抵は買った方が早いわよフィギュアを狙うんだったらそういう専門店に行けばいいのよええそうよあはははは」

乱「(び、ビックリするぐらい何度も負けたからかおかしくなっちゃってる……?)」

どう慰めれば良いのか若干分からないらしい乱。

乱「え、えっと……あれかな、あの大地って人に相談しようかなぁ……(半分ヤケクソ」

阿求「どーしよっかなもういっそeスポーツ研究会とかに入ろっかなあ「チュドガッシャァァァァァァン!!!」「ヒャッハー!!石炭だ!!石炭だァァァァァ!!」「ぎゃあああああ!!」「ヘルプミィィィィィィ!!」「金になるぞ持ってって売りさばけェェェェ!!!」「いやあああああ!!まだハンバーグで来てないのにぃぃぃぃ!!!」「石油も見つけ次第回収せぇぇぇい!!」「フェェェェェェェェェイ!!」「キエエエエエエエエイ!!!」あー、あぁぁ……あ、え、え?え??……ん?」


……唐突にものすっごい大声が聞こえて来た。


阿求「……今の……聞こえた?」

乱「……うん。


……えっと……ちなみにこれ、この世界だとよくある事……だったりする?」

阿求「……犯罪犯してた人は……いたかどうかと言えば、いるみたいけど……これはちょっと……」


阿求&乱「・・・。」



すると、横の壁を突き破って、何かが出て来た。何か色々積んでいる車が3台だ。



強盗「ヒャッハァァァァァー!!」



阿求「……



……いやいやいやいやちょっと待って!?え、何この急展開!?と言うか何なのあの世紀末感が目立つ人達!?えええ!?」



当然と言えばそうなのか、強盗達は阿求と乱を見つけると、

強盗「ヒャッハー!!驚いた!こんなところに阿礼乙女がいるとは!隣にいるのは刀剣男士か!女の見た目って事は乱藤四郎ってか!」

強盗「こいつらひっ捕らえれば、さっき盗りまくった石炭や美術品を合わせて一攫千金間違いなしだ!」

強盗「速攻でやるぜヒャッハー!!」



強盗達は問答無用で2人に迫って来た。



阿求「っ、予想はしてたけどこっちに襲い掛かって来た……!!



……(あれっ、待って!?あの人達、今私の事を『阿礼乙女』って呼んで……)」



強盗「ヒャッハー!!逃げるんなら撃つぜ「ジャキィィン!!」のわっ!?」


……強盗達がライフル銃を取り出そうとした瞬間、ライフル銃はすぐさま全部切断された。


強盗達「!!?」



「……ダメだよ。いきなり街を襲って人から物を奪ったり……しかも、あるじさんまで狙うっていうのは。」


阿求「えっ、…え?」


乱「ボクさぁ……嫌いなんだよね。何のためらいもなく自分勝手な事をし続けようとするような人ってさぁ!!」

…冷え冷えとした声で、乱が強盗達に斬りかかる(あくまで直接人体を斬るわけではなく、装甲や武器を破壊していく)。


阿求「(きゅ、急に気配が変わった…?刀剣男士って戦う時って大体ああいう感じなのかしら…?)」



強盗「くそっ!!刀剣男士の中では結構恐ろしさを併せ持ってるだなんて聞いたことがあったけど、ここまでなのかよ!?」



阿求「(あ、この場合あの子に限った話っぽいわね…;)」

…強盗達に攻撃していく乱。ほとんど強盗達が何かしようとする前に、銃器や装甲、車両のタイヤなどを切って行く。


強盗「くそっ!!こうなったら止むを得ねぇ!」


乱「っ!?」


…強盗の一人がバズーカを取り出したかと思うと、不意打ちで乱に弾を放つ。

命中した弾が、縄上になり乱を拘束したかと思うと、30cm浮かび上がった。

乱「なっ、何!?思ってるより動きが取れない…!?」


強盗「へへへ、サイコキネシスの力を使った拘束弾だ。コストがかかるからなるべく使いたくはなかったが…」


阿求「ああっ!!「油断しすぎだぜ!!」っ!!」


……背後から、強盗の一人が阿求を後ろから抱き着いて拘束した。


強盗「刀剣男士ガキに気を取られたが、すぐに捕まえられたぜ……」

阿求「っ、がっ……」


乱「あるじさんっ……っ、解けないし動けないしっ……!!」


ハッキリ言って絶体絶命。すると……


強盗「壊されたモンの修理代でギャラが減るのは癪だが……まあいい、この阿礼乙女をあの会社に引き渡せば……」

阿求「(あ、あの会社って……!?)「ドガッシャアァァァァァッ!!」ひゃぁっ!?」


……遠距離から、小さな物体が飛んできた。よく見たら河原の小石である。それが、阿求を拘束していた強盗にクリーンヒット。……しかも地面で跳ね返ってで大事な部分に。


強盗「お、おごほっ……うっふ……」

当然ながらの痛みで強盗は失神。拘束が解けて倒れこみかけた阿求だったが、そこでまた一人の人物が阿求を支えた。


阿求「こ、今度は一体何……って…!?」

……阿求の視界に映った人物、それは最近よく見る顔だった。



大地「……ったく……こんなあからさまに強盗行為するやつ初めて見たな……」←投げた人

阿求「だ……大地!?なんでここに……!?」


強盗「くそっ!!いきなり出て来て何しやがーーがふっ!?」

……すぐに拘束弾を入れたバズーカを撃とうとした強盗の一人が、手刀で失神させられる。

乱「何だか情けないけど、助けられちゃったね。」

エルレイド「……」

……『エルレイド』と言うポケモンが、乱の拘束を解いたようだ。


大地「ありがとなエルレイド。(エルレイドをモンスターボールに戻す)……さてと……



オイ作者!通報したご本人がもったいぶるようなノリで見てないで出て来いっての!!」


……大地がそう言うと、いつの間にか阿求の真後ろに、(またまた出て来た)青いパーカーの青年が立っていた。


「悪い。ちょっと調べものしてた。」

大地「かと言ってスマホでアニソン聴いてたとかじゃ」

「いや流石にこのタイミングでしないから」



強盗「お、お前ら何しやがるんだ!!……って、青いパーカーのやつ、見たことのある顔だと思ったら!!」



「……む、俺の事を知ってるみたいだな……そーだよ。」


……そう、彼こそ……




おろさん「…俺は『おろさん』。ウルトラワールドの管理者で、『作者』と呼ばれる存在だよ。……あとは……探究者?」


阿求「……最後、いらなくない?」

大地「……言わないであげろ;」





一旦区切ります。感想まだ。

その短刀は乱れ刃 ( No.9 )
日時: 2023/05/01 14:49
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

ドドゲザン「…」←『わが生涯に一片の悔いなし』状態のまま放置

スティーブ「……!!」←ドドゲザンと100回くらいババ抜きして全勝したらしい&でも『わが生涯に一片の悔いなし』状態で燃え尽きてる



マリオ「暇つぶしでここに寄り道したけれど……」

ニット「……どういう状況?」



続き。



乱「この人が……『作者』?」

阿求「ええ……あの見た目もそうだし、前も大地は彼の事を『作者』と呼んでいた……間違いないわ。


……というかやっと出て来てくれた!ここで会ったが100年目!私を何度もこの世界に連れて来させる理由や、あの短刀を私の元に譲渡させた事とかも全部聞かせてもらうから!!」

おろさん「良いけど全部は無理」

阿求「いや何でーーあ、一応は教えてくれるのね……」

おろさん「そゆこと。でもそれは後でだ。まずはあの世紀末感漂う強盗集団を片付けようか。」

大地「……乱は一旦、阿求連れて下がってろ。あんまり護衛対象から離れるのは良策とは言えん。あとは任せておけ。」

乱「……うん、分かったよ。……行こう、あるじさん。」

阿求「……その方が良いみたいね。」


……阿求と乱は、一旦この場から離れて行った。



乱「…ねぇ、何だかボク、前座みたいに扱われた気がするんだけど……」

阿求「それは……気のせいだと思う……;」




強盗「くそっ!!急に現れて邪魔しやがって!!」


大地「そっちこそいきなり出て来て街を荒らしに来てんじゃないっつーの……」


強盗「荒らしだぁ?違うな。これは仕事だ。石炭は俺達のところじゃ結構儲かるんだよ。だから、この世界で使えるかどうかも微妙なのに保管もしくは放置されてる石炭は、俺達が根こそぎ持ち替えっているってわけだ。」


大地「ああなるほど、話通じないタイプだ。」


強盗「オイオイ、早合点が過ぎんだろうが」


おろさん「そもそも堂々と人を襲いに行ったりどさくさに紛れて高額物品奪ってったり何のためらいもなく建物破壊したり誘拐しようとしてる時点で仕事とは言えないだろ」


強盗「グハァッ!!」

強盗は精神に10ダメージ受けた。

強盗「貴様らぁっ!!よくも禁句を言いやがったな!!即刻ぶっ潰してやらぁ!!!」

強盗は、問答無用で2人に攻撃しようとしてくる。


大地「……あんな脈絡のない逆ギレ初めて見たなぁ……」

おろさん「この際細かい事はどうだっていいさ。早く終わらせようじゃないか。」

……そう言って作者は、鞄から何か取り出す。シャーペン1本と漫画本2冊、そして特撮番組のアイテムの玩具だ。シャーペンを手に持った後、他は何かしらの力で浮かせた。


強盗「何だ何だ?舐めるのにも程があるだろ!そんなので俺達を倒せると思ってるのかぁ!?」


おろさん「ああ。十分だよ。」





乱「何か色々取り出したけど、何するつもりなんだろう?」←離れの物陰に隠れて見てる

阿求「あれは……また『あの能力』を使うって事よね……」←同じく

乱「『あの能力』?何ソレ?」

阿求「……見ればわかるわ。」





強盗達「かかれかかれぇっ!!!」

ライフル銃や斧、ナイフを持って襲い掛かろうとしてくる強盗達。


おろさん「ところで、お前らは異能力バトルものの作品って知ってるか?人知を超えた、現実離れした力を持つ者達が戦っていくのが主流のバトルものなんだが……」


強盗「うっせぇ!!何の話してんのか分かんねぇな!!」

強盗「邪魔者は即刻消す!!問答無用で消すぜっ!!」


おろさん「……異世界に移動する技術を持っている割に、随分と知識のない連中だな……



言っとくけど……犯罪者VS異能力者なんてのは、割とあるんだよ。多分な。」

作者は、いつの間にか攻撃を仕掛けていた強盗達の真後ろにいた。


…その途端、強盗達が持っていた武器がバラバラに切れて、装甲も切り裂かれていた。


強盗達「なっ……!!!?」






乱「あ、あるじさん!?い、今あの人……シャーペンだっけ?で色々切ったよね!?」

阿求「……あなたも分かったみたいね。……あれ、作者の能力なのよ。」

乱「え、ペンを武器にするの?」

阿求「あ、いや若干違う。もうちょっと見てて。」




(装甲剥がれた)強盗「お、お前、今何しやがった!?てか、ペンで武器や装甲を切ったっつーのか!?」

(装甲剝がれた)強盗「くそっ!!こうなりゃ直接殴り「ドガッシャアァッ」ふぇヴぇっ!?」

先程の攻撃で装甲が剝がれた強盗達を、大地が手刀で気絶させる。

大地「俺を忘れすぎだ。」


一回り大きい強盗「チッ……ここは俺が行く!!」


……他のより一回り大きい強盗が、攻撃を仕掛けてくる。


おろさん「……じゃあ次はこれで行くか。」


続いて、特撮番組のアイテムの玩具を手に取る。

拳銃とメリケンサックが合わさったようなその見た目のアイテムのトリガーを引くと、銃口からエネルギー銃弾が発射。連射していく。


一回り大きい強盗「チッ!妙な武器を……だがこれくらいじゃ……」


おろさん「じゃあこれで……」

ミニカーのようなアイテムを1つ手に取って、銃型アイテムのパネル部分に装填させる。

【チューン・ドリームベガス】

トリガーを引いたら、今度はコインのような弾丸が放たれ、一回り大きい強盗に命中。


一回り大きい強盗「な、何だと!?さっきより威力が……!!」


おろさん「追撃頼むぜ!」

1冊の漫画本を手に取る作者。本を開いて強盗の前に見せるように向ける。

そしたら本から何と、スコップを持った少女が出てくる。

コピーアバター・くるみ「……!!」

怯んだ強盗に対して、その少女はスコップを思いっきり突き刺し、一回り大きい強盗の装甲を破壊。そのまま打撃を与えて失神させた。

そのまま、その少女は漫画本に戻って行った。




乱「ペン以外でも色んな攻撃をしてる……?」

阿求「ええ、あれが彼の能力……大地曰く、その能力はこう呼ぶの。」




おろさん「……俺は、『愛着があるものに特殊能力を加える能力』を持つ。

ペンだったら、ペン先を刃物みたいにして何でも切れるようになり、カメラならレンズに収めた奴の動きを止めることもでき、特撮番組の玩具だったら、本物みたいな機能を使えるし、本やゲームとかだったら、その作品に登場する技や登場人物の分身を呼び出せる……


ってな感じで、使い勝手が非常に良いんだ。長時間酷使すると効かなくなってくるけど。」

大地「ってなわけで、後はお前だけだ。」←周辺の強盗を片付けてた。




強盗のリーダー格「チィッ!!さっきから想定外すぎる……!!


こうなったら奥の手だ!!」

強盗のリーダー格が、持っていたリモコンのスイッチを押す。すると、真上から、大きなサイズの、三本爪の腕のロボットが現れる。

ズゴック擬き「……」

強盗のリーダー格「修理代とかが高いからなるべく使わないでいたが……仕方ねぇ。だが、こいつを出した以上、貴様らはここで終いだ!!」


大地「あれって……モビルスーツか何かか?」

おろさん「正確には、外見をズゴックに似せただけの超劣化版パチモンだな。」


強盗のリーダー格「お前らぁっ!!さっきから何気にバカにしやがってぇっ!!!!やっちまえ!!」

ズゴック擬き「……!!」



おろさん「……本物ならともかく、モビルスーツに似せただけのラジコン何かでどうにかできるわけないだろ。



……なあ、このまま美味しいところも持ってっていいよな?」

大地「好きにしろよ。どうせすぐに壊せるやつだし。」



強盗のリーダー格「お前らァァァァァっ!!」



おろさん「じゃ、遠慮なく。」

作者は、銃型アイテムにまた別のミニカー型アイテムを装填する。

【チューン・フッキングレッカー】



……銃型アイテムの銃口から、フック付きのワイヤーが放たれて、それがズゴック擬きに巻き付き縛る。


おろさん「んじゃ、トドメだ。」

先程のとは別の漫画本1冊を相手に向けて、コピーアバターを召喚する。

コピーアバター・明石薫「……!!」

……念動能力者サイコキノの力で、ズゴック擬きを地面に叩き伏せ、ペシャンコにした。


強盗のリーダー格「な……なっ……!!?馬鹿なっ……!!」


おろさん「……案の定早く片付いたな。」


大地「(結局トドメをコピーアバターに任せてるじゃねーか……;)

警察には通報しといたから、お前らはもう終わりだよ。」



強盗のリーダー格「ぐぬぬ……この俺がこんなところで……



……負けるとでも思ったか!!」



すると、ズゴック擬きがもう一体出現する。

……それも、隠れていた阿求と乱の背後に。



ズゴック擬きB「……!!」


阿求「ええっ!?」




おろさん「チッ!!もう一体隠してたのかよ!!」



強盗のリーダー格「ヒャッハー!!最後に勝つのはこの俺「ジャキィィン!!」……だ?」


……ズゴック擬きBの右腕が、あっという間に切り裂かれる。


乱「……何度も言わせないでくれるかな……



ボクさぁ……あなたみたいな人、大っ嫌いなんだよねぇっ!!!」



……そして、乱は更にズゴック擬きBに先程よりも強い威力の攻撃をしていき、やがて真っ二つに斬って破壊したのだ。


阿求「す、すごい……」


……先程、ズゴック擬きBが阿求に向かって殴りかかったのを、乱が庇っていた。

……その矢先に、攻撃でかなりのダメージを受けた乱は、ズゴック擬きBの右腕を切り裂いたようだった。


強盗のリーダー格「え、え?え、何?え?そんなあほな「スッ」あっふ」

……強盗のリーダー格も、大地が手刀で失神させた。


大地「……今の攻撃……話に聞く『真剣必殺』か。一定のダメージ量を受けていた場合に使えるって言う。」

おろさん「ああ。一回発動すれば、攻撃力も上がって必ずクリティカル攻撃になるやつだ。俺も生で見るの初めてだな……」




乱「……大丈夫?あるじさん。」

……乱は、先程庇った事で転倒した阿求に手を伸ばす。

阿求「……ええ、お陰様で。……乱、ありがとう。」

……阿求は、それを素直に手に取った。

乱「ところで今、ようやく初めてボクの名前呼んでくれたね。」

阿求「えっ!?そうだったっけ?」

乱「無自覚だったんだ…;」

阿求「……ちなみに乱、服は大丈夫なの?さっきので破けたりしちゃったみたいだけど……」

乱「あ、打ち直してもらえば直るから、多分大丈夫。」

阿求「なら……いいのかしら?」



……こうして、唐突に現れた謎の強盗集団は、立った二人と一刀によって撃退されたのだった。




……数時間後。



《幻想郷:稗田邸》

阿求「ご、護衛?」

……乱を直したり、強盗集団の後始末などをした後、作者が(ようやく)何度も阿求をウルトラワールドに連れて来たり、乱藤四郎を渡したりしたのかなどの説明をしてくれた。

おろさん「実を言うとな、幻想郷とポップンワールドの時空融合現象が起きた後から、お前は裏社会組織に狙われてたんだよ。」

阿求「ね、狙われてたって……そんな話聞いたことないわよ?」

おろさん「そりゃ、相手も八雲紫や隠岐奈の監視をいとも簡単に掻い潜れる技術を持ち合わせたりしてるからな。中にはどさくさに紛れて、幻想郷の住人や技術を持って帰ろうとしたのもいたよ。お前が知る前に、大地やその知人達に頼んで対処してもらってた。

……ちなみに、お前をウルトラワールドに連れて行った時も含めて300回は、お前を連れ去ろうとする連中が現れてたよ。あ、今日ので301回目だな。」

阿求「300!?1日に5回ってこと?そんなバカげた……


……って、そういえば、あの強盗達、私の事を阿礼乙女だって知ってたわね……しかも、あの会社とか、引き渡せばとか言ってたし。」

おろさん「あー、やっぱどっかが指名手配してたんか。どうりで幻想郷に侵入しようとする連中が絶えないわけだよ。」

阿求「そんなパソコンの不正アクセスみたいな……というかそんなことよく知ってるわね。……なんとなく予想は出来るけど。」

おろさん「一応、隠岐奈にも伝えて対策強化してもらってるんだけどな。侵入の件に関しても隠岐奈から聞いた。」

阿求「……で、私をウルトラワールドに何度も連れて行ったのは、執拗に幻想郷に侵入をしようとしてくる者達を退けるためなのが理由の一つ。

乱に関しては、それでも私を狙おうとしてくる者達がいるから付き添わせるようにしたって事ね。」

おろさん「大体合ってる。乱藤四郎は前に偶然回収したんだが、性格面を考えるとお前や小鈴と接しさせやすいと思ってさ。


……他にも感情論混じりの理由があるけど、以降の事は自分で考えろ。」


そう言って、作者は去って行った。

阿求「……」

そのタイミングで、乱が戻って来た。

乱「ただいま、あるじさん。」

阿求「あ、乱。おかえり。……服装もすっかり治ってるわね……」

乱「言ったでしょ?……人里の刀鍛冶さんのお陰ですっかり元気になったよ。」

阿求「そう。それは良かった。あの唐傘の子、その才能は凄いからね。……」

乱「……あれ、あるじさん?」

何だか考え込み始める阿求。すると……

阿求「……ねぇ乱。……刀剣男士の契約って、どういうのなの?」

乱「え?……そう言われてもなぁ、元々審神者に呼び出された時点で契約が成り立っているようなものだし……あ、本体に触れたら出来たような」

阿求「いいわよ。契約しても。」

乱「……えっ?」

阿求が唐突にそう発現し、乱はちょっと驚いた。

阿求「……街を歩いてた時にああ言ったけど……よく考えたら頑なに嫌がる理由も無い。作者の筋書き通りみたいになってるような気がして、意地張っちゃったの。



……何度もウルトラワールドに勝手に連れて行かれることには、作者に色々言いたいことはあるけど……結局楽しい。それに、貴方と一緒に街を回った時は、何だかいつも以上に楽しかった。



……それに、あの時の乱……ちょっと、かっこよかったわよ。」

乱「あるじさん……」

阿求「……まだまだ問題は山積みみたいだけど……これから、頼りにしても良い?」

乱「……うん、もちろん!」

そう言って、乱は自身の短刀を取り出す。……阿求は、目を閉じながら、静かに乱の短刀に触れる。そこから青い光が放たれ、乱の短刀に移り、溶け込んだ。

阿求「えっと……これでよかったのかしら?」

乱「うん、多分これで合ってると思うよ。……改めて、これからよろしくね。……『あるじさん』♪」

阿求「……ええ、こちらこそ。乱。」


……そして2人は、握手をした。







<ウルトラワールド:とある施設>


おろさん「(ああは言っておいたが……さっき阿求に話したの以外でも、理由は結構あるからな。やたらとお前を狙いに行く連中が絶えないのにも、それが関係してくるだろうし。


……何とか八雲紫や上白沢慧音には、一応納得してもらったが……何度もテンプレートみたいな事になるわけにもいかない……



……こうなれば、色々と考えていたあのプランを進めておくか。成功させることが出来れば、時空融合現象を始めとした、今起きている異変の解決に繋がるはず……



……そして、その異変解決のカギの一つを握ってるのは……お前なんだよ。稗田阿求。)」





終演。







~後書き~
どうも。おろさんでございます。2月に執筆再開したのに、プロローグを除いた最初の短編を投稿できたのが4月です。セイカツシュウカンカイゼンスベキナノカナ・・・
さて、次回はバトル面で結果的にあんま出番無くなっちゃった(←)祷大地が(多分)メイン。リブート前の方を把握している人は多分わかるはずです……わかる……んだよな?←←
今回はここまでです。感想OK。

Re: ウルトラワールドでの日常Reboot ( No.10 )
日時: 2023/04/17 22:20
名前: 大瑠璃音葉 (ID: 1fp0/ElW)

こんにちは!大瑠璃音葉です!
音葉「乱格好いいよ!にしても、阿求を狙う奴ら中々多いわね・・・なら、乱を譲渡した理由も分かる気がするよ。でも、乱が元々いた本丸はどうなったんだろ・・・?ま、優彼の審神者仲間が増えるから別にいっか。それに、追々明かされていくだろうからね」
次回も楽しみに待っでます!

コメント返却 ( No.11 )
日時: 2023/05/01 22:03
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

スティーブ「……」←何かババ抜きを極め始めた

ドドゲザン「」←まだ(以下略)。あと泣きそうになってる

大地「……忘れてた…;;;」


>>大瑠璃音葉さん
コメントありがとうございます。
色んな理由があって阿求の手に渡りました乱藤四郎。ハッキリしていないことは多いですが、これからまたドタバタする予感はするのです。


コメントありがとうございます。本編までしばらくお待ちください。


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