二次創作小説(新・総合)

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ウルトラワールドでの日常Reboot
日時: 2024/07/26 22:46
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

どうも。初めましての方は初めましてなのでしょう『おろさん』という者です。

4か月の間に色々と考えた結果、真にご勝手ながら今まで執筆していた作品を打ち切ることにして、一部の設定やキャラクターなどを引き継いだリブート版を作成することにしました。

投稿頻度は今までよりも大分下がると思いますが、様々な企画を入り混じらせた、新たなクロスオーバーの物語をよろしくお願いいたします。


~注意事項~
・クロスオーバー作品
・一部キャラ崩壊、オリジナル設定有
・(多分)不定期更新
・シリアス展開有
・登場作品のネタバレ注意
・(なるべく無いようにしますが)誤字脱字あったらゴメンナサイ(蛇足)
・気軽にコメントお待ちしております
(*感想がなってない、荒らし・誹謗中傷 等はご遠慮ください)
・一部、とある作者様の用語や設定を使用している場合がございますが、こちらは本人から許可を得た上で使用しているものです。
・ハーメルンにて、『ウルトラワールドの交叉譚』として色々調整・改変したリメイク版を投稿開始しています。

(順次更新予定)


~目次~
プロローグ>>1>>4

短編
その短刀は乱れ刃>>7-9
尾行とカオスとうたうたい>>12-14
拝啓。引きこもり少女よ、尊くあれ>>15-18 その2>>22-25
逃走中01の裏側にて>>31
特に理由もないけどヤツが来る>>36
けーねがすまぶらやしきに行ってみただけのはなし>>41
小話2本立て>>44
デュエル・テストプレイ>>45-46
即席のハロウィン話>>48
並行世界について>>51
お久しぶり早々五月蠅くて>>53-54
地底deツーリング>>55-56
アブノーマルな職場です(おまけ小話追加)>>57-60
天邪鬼はデュエリストになる>>61-62
出会いはいつも電撃の如く>>63-65
天子、弟子になれ>>66-68
小話2本立てB>>69-70
ラビットハウス、親の雑談>>72
アビスと予言と阿礼乙女>>75-77
地底に迷い込んだウサギはレアカードハンター>>78-81
芸術的☆ディスペクトVSリベリオン>>82-85
出会いとは、月夜を跳ねるウサギのごとく? 前編>>86-88 後編>>89-93
クリスマス!ダイヤモンドシティ料理対決(おまけ追加)>>94-96
意外と好き勝手言う年賀状>>102
目と目が合ったらデュエル>>109-110
LCχとL時空>>124-125
怪盗と奇妙なカード>>130-131
うたうたいてと初心とウサギ×2>>134-136
古明地さとりマルチバース>>137-140
Dの防衛/匿われる科学者とLCχの力>>147-150
後編へ>>165
ポケモントレーナー本居小鈴>>168
教師達の異世界体験>>169-170
LCχと図書館長>>172
絵を描く合成獣と悩むサトリ妖怪>>173

参照(今後の予定含み) 
『江戸の街のアリス』>>52
『Lの少女達/幻想と記憶に咲き誇る花』>>122
『混戦!バスターズグランプリ』>>164
『キメラの過去と色とりどりの』(重大発表あり)>>175
『偽りの仮面とQの秘密』>>176

・スレ上げ小話
ロボトミの余談『バグ』>>156
永江衣玖2回目>>157
結局書くバレンタイン(一日遅れ)>>159
ロボトミのMOD>>160
スマブラ風>>162

『ロボトミ日記』
>>98-100>>103-108>>111-112>>114>>123>>126>>142>>144>>146>>152-153>>155>>158>>161

『LCχの幻想体達』
歌う機械>>118
大鳥>>119
宇宙の欠片>>120
絶望の騎士>>127
蓋の空いたウェルチアース>>141
異界の肖像>>143
オールアラウンドヘルパー、何でも変えて差し上げます>>145
何もない>>154


タグ
クロスオーバー オリキャラ・オリ設定 東方project ポケットモンスター 星のカービィ ポップンミュージック マインクラフト スーパーマリオ 妖怪ウォッチ デュエルマスターズ ブロリーMAD ご注文はうさぎですか? にゃんこ大戦争 おそ松さん ハヤテのごとく! 銀魂 きんいろモザイク 仮面ライダーW/風都探偵 リコリス・リコイル ロボトミーコーポレーション  等(順次更新予定

尾行とカオスとうたうたい ( No.12 )
日時: 2023/05/02 07:31
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

どうも。話の冒頭でこのくだりをやるのも約6か月ぶりのおろさんです。



……さて、今回は日常的(って言って合ってるのか分からないけど(蛇足))な話です。




<幻想郷:鈴奈庵>


小鈴「……それで結局、住みこませることにしたんだね。」

……人里にある貸本屋『鈴奈庵』に訪れた阿求は、そこの看板娘である『本居小鈴』と会話していた。

阿求「ええ、まあ大体そんな感じ。ほとんど作者とあの秘神、あとMZDだとかマスターハンドとか言うのが無理矢理押し通したようなモノだけど。」

……色々あって阿求の手に渡った乱藤四郎の話をしているようだ。(尚、乱本人は現在阿求が鈴奈庵に連れて来ているようで、阿求の近くで本を立ち読み中。)


小鈴「それで、何か勝手にウルトラワールドに連れて行かれる件はどうなったの?慧音さんとかみたいに全く納得できてない人もいたんでしょ?」

阿求「……あの一件で、作者が私に事情を説明してもらってからは、スマブラ屋敷に押しかけようとするのをほとんど見たことないし……

あの感じだと多分、事情を知ったりして一応納得はしたんじゃないの?」

小鈴「じゃあ、やっぱり異世界事情みたいなのはこのままなんだね。」

阿求「そんな感じね。あ、乱が付いてるお陰で、暇つぶしでウルトラワールドに行くことも出来るようにはなったわね。」

小鈴「へぇ。じゃあ、私も非番の時はいつでも行けるのかな。」

阿求「あんたの場合、そういう時は何度も勝手について来てたでしょう……;」

小鈴「てへ。」

阿求「『てへ』じゃない;;」

そう言った会話をしていたのだが、そこで……

乱「……へえ、これ結構面白いなぁ。どうなるのかな?大陸横断プロポーズが名場面だって小鈴は言ってたけど、どのあたりで……「あのー、すいません。」ん?」

……鈴奈庵にやって来たのは、黒髪の少女だった。……ただ、髪はボサボサで左目は隠れており、学生服と思われる服装もよれよれ且つ古ぼけ気味で着崩れ気味、片方が脱げかかった靴下はルーズソックスみたいなことになっている。そして、片手に持っているのは、掃除用具のモップだった。

小鈴「あ、いらっしゃーい。」


黒髪の少女「えっと……とりあえず、借りたい本があるんだけど。……あの子が読んでる『天恋』だとかっていうタイトルの。たしか26巻。」


小鈴「ああ、それならありますよ。たしかあの辺りに……」


……小鈴は付近の棚から、『天上天下・恋は独走』と言うまあ独特なタイトルの本を一冊取り出し、少女に渡す。少女は借賃を払った後に、店を後にした。


阿求「……あの子……見ない顔ね。服装は……随分と古ぼけてたけど人里じゃ見ないデザインだし……異世界から来たのかしら?」

小鈴「そうなんだって。最初来た時にあの子がそう言ってたよ。2か月前だったかなぁ。」

阿求「そうなの!?全然知らなかったわよ。言ってくれればよかったのに……」

小鈴「聞かれなかったもん。……それに、その時の阿求、なんだか妙にムキになってる感じだったもんだから言い出しづらかったし。」

阿求「ムキって……ああ、改めて言われると色々と思い当たることが……;


……にしても、見かけによらず意外とラブコメ好きなのね。あの子。」

小鈴「いや、何かお父さんが読むからって。」

阿求「お、親が!?しかも父親が!?」

小鈴「何か新鮮味と懐かしさみたいなのを感じるのと、どうも推理小説が刺さらないっていうのが理由らしいよ。あの子も時々読んだりするみたいだけど。」

阿求「いやどういう父親よ……というか、後者の理由にちょっと異議を申し立てたくなってきたんだけど「ねぇあるじさん。」ん?」

……すると、黙々と本を立ち読みしていた乱が阿求に話しかけてくる。

乱「さっきの子、これ落としたみたいなんだけど……」

……どうやら、先程の少女が何か物を落としたらしく、それに気づかず去って行ってしまっていたようだ。

…尚、落とした者はワイヤレスイヤホンのようだ。

阿求「これって……たしかイヤホンってやつだったわよね?それもワイヤーの無いやつ。」

小鈴「……もう遠くに行っちゃったみたいだし、次来た時に返すしかないかぁ……」



阿求「…異世界からくる女の子…かぁ……」


……阿求はふとこう思い始める。


……そういえば、自身のウルトラワールドでの日常において、何気に自分に接し…というかある意味絡んできている人物…『祷大地』が何者なのかを全く知らない。

何なら、乱に出会うまでは、勝手につれてこられたり言いくるめられたり等との理由があって、次第にムキになり、異世界の事を知ろうとも、幻想郷が異世界との関係を持つきっかけとなった異変『時空融合現象』の事を調べようともしていなかった。


大地とは、幻想郷と『ポップンワールド』の融合が防がれた後からの仲。

2か月に渡り色々と突っかかって来るので、次第に(無自覚ながら)彼の事を呼び捨てするようにはなっていた。

が、友人もとい腐れ縁的且つ、そこそこ長い付き合いにもかかわらず、彼自身の事は知らなすぎるため、逆に違和感を持ち始める。


阿求「うーん………あ、そうだ。」

乱&小鈴「ん?」

阿求は何か閃いたように、両手を合わせてた。





……翌日……






《バトリオシティ:スマブラ屋敷付近》


大地「あーぶーらー、あーぶーらー、だーいーたーいー燃ーえーるー」



……よう分からん歌を(もろ棒読みで)歌いながらスマブラ屋敷を出た祷大地。花壇の花に水をやっているようだ。



阿求「早速出て来た……」

小鈴「えっと……私も非番だったからついて来てみたけど……」

乱「……何で尾行?」


……その後を付けている阿求(と、ついて来てもらった乱とついて来た小鈴)。


阿求「いや……よくよく考えてみると、私って大地の事そこまで知らないからさ……2か月間で知ってるのは、ポップンワールドって言うところの出身で、ポケモンをたくさん持っていて、やたらとだる絡みしてくるってくらいだし……」

乱「だったら直接聞けばいいんじゃないの?これもこれで面白そうではあるけど。」

阿求「問い詰めようとしたこともあったんだけど、秒で『やだめんどくさい』って断言されてさ……だから、ここは彼を尾行して、ある程度は好みとか知っておこうかなーなんて。」

小鈴「なるほど……でもそれってストーカーじゃ」

阿求「ち、違うから!!あくまでも情報収集よ情報収集!!相手の事をよく知るための!!」

乱「あるじさん、それを世間一般でストーカーって言うんじゃ」

阿求「違うわよ多分!!(?)仮にそういう扱いになりそうだとしても見つからなきゃ問題なーー」


……3名の目の前に、ギターを持った女子高生が1人。……ピンク色の物体を頭に乗せ、背後には金髪赤目の少女が、こちらを見つめている。


女子高生「・・・・・・。」

阿求「・・・・・・。」

女子高生「・・・。




……えっと、警察に」

阿求「待って待って待って待って!!違うからこれでも盛大な誤解だから!!!私はあくまでも情報収集を」

女子高生「それって結局ストーカー」

阿求「違うから!!というか幼女と謎の物体連れて気配を感じさせずに現れるアンタの方が不審者(支離滅裂」

乱「あるじさん……」

小鈴「……認めよ?」

そっと阿求の肩を叩く2名。

阿求「何をよ!!?憐れむような目で見ないでって!!ねぇ!!?」


女子高生「(ー_ー;)」

謎の物体「(ー・ー;)」

金髪赤目の少女「(・-・;)」


阿求「そっちは困惑した目で見ないでよ!!?しかも錯覚かしら謎の物体までこっちを見てるしそっちの子も若干引かれちゃってる……し………ん?」


……金髪赤目の少女をよく見る阿求。……白と黒の洋服、黒いロングスカート、黄色っぽいショートボブの頭にはリボンのようなものが結ばれている。

阿求「ん?……あ、貴方、よく見たら……博麗神社の近くに住んでる人喰い妖怪…」

女子高生「え、ルーミアのこと知ってるの?…やっぱストーカーか何か」

謎の物体「…ねぇみほ、この子、阿求って子じゃない?幻想郷の記録を記してるって言う。」

女子高生「え?それって作者やMZDが言ってた…」

阿求「……(・-・)」

女子高生「……」


一同「……」


謎の物体「…一回ちゃんと話した方が良いんじゃない?」

女子高生「……たしかに……」

阿求「……そうだったわ……;;;」


金髪赤目の少女「(・ー・?)」









BGM:嵐の勇者



……数分後。事情を説明。


女子高生「……つまり、あの大地って人の事をある程度知っておこうと思って見ていたと。」

阿求「そういうことよ。だからストーカーとかじゃないから。」

女子高生「……でも、世間一般じゃやっぱりそれストーカーじゃ「違うから!!本当に違うから!!(by阿求」あーはい分かった分かりましたから出そうで出ない涙を拭いてください……;」

阿求「というかあなたこそ、人喰い妖怪と謎の物体連れてる時点でどういう状況よ!もしかしてあれ?魔物使いか何か!?」

女子高生「いや普通の女子高生です…;」

金髪赤目の少女→ルーミア「……(・・)」

謎の物体「あと、謎の物体じゃなくてぼくは『カービィ』だよ。」

阿求「カービィ?それって、大地達の仲間の……ピンクの悪魔だって聞いたからてっきりビルスみたいな見た目だと思ってた…;」

謎の物体→カービィ「わぁすっごい失礼」

ルーミア「しかもビルスじゃ破壊神だし」

阿求「それで、肝心の貴方は?」

女子高生「あ、そう言えば言って無かった。」

…それを聞いて、女子高生の方も名乗る。

女子高生→みほ「私は『みほ』。住んでるところはポップンワールド。…ラピストリアって世界にある学校に通ってて、そこでバンド組んでるんだ。」

阿求「ポップンワールド……成程、なんとなく予想がついて来たわ。



…みほ…だったわね?貴方もしかして、こっちと同じで時空融合現象に巻き込まれたんじゃないかしら?」

みほ「え、確かにそうだけど…良く分かったね。」

……唐突に質問したのがまさかの大正解だった。

阿求「…けど、合ってるんだとしても何で幻想郷の妖怪がここにいるのよ。しかも何かやけに懐いてるし…」

みほ「……;(目線を逸らす」

阿求「…ん?何で目線を逸らすの?」

みほ「いやー、何か道を歩いてたら急に、時空融合現象?だとかで幻想郷?に転移しててさぁ、それで最初に出くわしたのがルーミアだったのよ、で、何か捕食されそうになるわけよ。逃げるわけでしょ、それで追い詰められるでしょ。

……で、たまたまドーナツ持っててさ。1つ上の幼馴染にあげるつもりだったやつ。

で、とっても美味しそうに食べてさ、チャンスと思って説得してみたのよ、『他にも美味しい物一杯上げるから食べるのは止めて』みたいに。

……そしたらその後カービィが来てさ、何かルーミアと意気投合して、で、その、色々あって懐いて……」

……いきなり語り出したが、とりあえず、弁解しようとしているのは分かった。

阿求「何で途中から省略したのよ……一応言うけど、少なくともこの前までは幻想郷の住人が異世界に入ったり、異世界の住民が異世界に入って来ることについては八雲紫が猛反対してたはずよ?大体が私関係で相まっただけなんだろうけど……


……えっと……色々言いたいことはあるんだけど、貴方、あの時以降も食べ物与えたりしたことはある?」

みほ「……;(もう一回目を逸らす」

阿求「うおおおおい!!もっかい目を逸らすな!!!やっぱりどさくさに紛れて連れ出すもしくは入り込んでるわよね!!?そんで餌付けしてるわよね!!?」

みほ「いやー、その、いや、カービィが割り込んできたときにカービィが米袋とかタマゴとか持っててさ、事情を説明したらそれできりたんぽとかオムライスとか作って、ルーミアが食べたわけよ。

それもおいしく食べるわけよ。で、そこで説得したら最終的に懐いたのよ。


……その後、巫女みたいな女の人がすごい形相で迫って来てたなぁ。『お米返せって』」

阿求「ちょっと待ってシンプルな窃盗じゃないの!!!?霊夢の元から思いっきり持ち出してるわよね!!?というか今の回答さっきの質問からずれてるし!!」

カービィ「だって神社の裏側に置いてあったから『ご自由にお持ち帰りください』っていうのかと」

阿求「人の家の敷地内にそんなの無いわよ基本的に!!?」

カービィ「チップでお金は置いておいた」

阿求「そういう問題でもないから!?」

みほ「さ、最近友達だっていう妖精や妖怪達とも意気投合を」

阿求「とうとう弁解にすらなってないし!!?ていうか段々見苦しくなってきてるから!!今回の話の本題から逸れすぎてグダグダな感じが隠し切れなくなってきてるから!!!?」

カービィ「どさくさに紛れて生々しいこと言ったねー」

ルーミア「そーなのか?」

阿求「そこ!!しれっと言っちゃったことをピックアップしない!!




……ああもう!!いいから!!さっさと本来の目的に戻るわよ!!小鈴!!乱!!大地の状況は!!?」

……強引に本題に戻した阿求。(見張ってくれた)小鈴と乱に大地の様子を聞く。


小鈴「さっきからずっと花壇に水やりしてるよ。それもほとんど同じ場所に。」

乱「しかも変な鼻歌をやり続けるのが面倒くさくなったのか、端末から音楽流してたよ。結構大きめの音量で。」

みほ「あ、さっきから聞こえてたマイトガインのOP曲ってそこからだったんだ。」

ルーミア「何ソレ?」

カービィ「たしか30年くらい前のロボットアニメだったはず。」

ルーミア「そーなのか。」


乱「……あ、ようやく終わったっぽい」

乱がそう言ったので見てみると、たしかに大地は水やりを終えており、スマホで流していた音楽を止めた後に、一旦部屋に戻っていく。


……少ししたら、手提げを持って、スマブラ屋敷を後にしていった。

阿求「あっ、偶然と言うかなんというか!早いところ追いかけるわよ!!」

……小鈴と乱の手を引っ張って、大地の備考を再開…もとい開始した。








黒髪の少女「……♪」

……レコーダーで音楽を聴きながら、電車から降りたその少女。

黒髪の少女「……あれ……?」

……その視界に映った人物は、全体的にカラーリングが黒い。何かを探すように歩き回り、駅の改札を通って行った。

黒髪の少女「……新しいやつ……それも、あいつの……






ここにいるって事は、狙いはもしかして…」





一旦区切ります。感想まだ。

尾行とカオスとうたうたい ( No.13 )
日時: 2023/05/01 22:19
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き



……また数分後。




《バトリオシティ:公園》



大地「……。」


…公園で、ベンチで本を読んでいる大地。

尚、逆立ち且つ片手で。



阿求「見つけたのは良いけど…何あの情報過多な状態…」

乱「ベンチの意味が全然ないなぁ…;」

小鈴「何の本読んでるのかな?遠くてよく見えないよ。」

阿求「…何か、何処かで見覚えが……



……ところで……」



みほ「( ・v・)」

カービィ「( ・▽・)」

ルーミア「( ・∀・)」


阿求「……何であんた達もついて来てるのよ!?ていうか何なのその…その、曇りがあるのか無いのか分からない表情は!?」


みほ「特に今予定無いし、それに面白そうだしなんとなく。」

カービィ「同じく」

ルーミア「うん。」


阿求「あー、はい、そうですか…」

乱「(あるじさん、ツッコむのに疲れてきちゃってる…?)」

小鈴「あ、大地さん移動していくよ。…頭で」

阿求「えっ、もう!?じゃあ早く私達も追いーー


……頭で移動って何!!?」

乱「(あ、そんなことなかった(?))」




……数十分後。




《バトリオシティ:ビルダーストリート》


大地「…」


……しばらく大地を追ったが、今度は、彼は路地裏付近に向かっている。

阿求「八百屋で目利きをして、ゲームセンターに入ったと思えば数回だけで景品獲ってて、銀行に行ったと思ったら強盗犯を撃退してて……見失いそうになったけど、ルーミアが(大地が殴った強盗の、拭いきれてなかった)血の匂いを嗅いでそうならずに済んで……


で、今度は路地裏に入った?」

そして大地は、そこにある一軒家?に入って行った。

小鈴「……誰かの家に入って行っちゃった。」

阿求「むう……流石に入るわけにはいかないし、ここで待ってるしかなさそーー」

乱「ねぇ、『ご自由にお入りください』って張り紙があるけど」

阿求「じゃあ入ろう(キッパリ」

小鈴「わぁ躊躇なく。せめてまずは様子を見ようよ…」

……で、様子を見てみようと一軒家の扉を少しだけ開けたらーー




ずんだもん「遅いのだ。一体全体何してたというのだ」

大地「悪い、さっき銀行強盗を片付けてたから」

タコ「色んな意味ですっごいタイミング悪いな」

東北きりたん「20年前からずっとそんな感じですよね……よく強盗犯とかいじめグループとかをフルボッコにして、その後ワドルドゥさんに見つかって怒られてるのを見かけると妙に安心感があるというかなんというかって、姉さま達が良く言ってましたよ。

それはそうと、早く座っておいてください」

ブロリー「……」←座りやすいように椅子を引いてあげた

大地「おう、ありがと。」



乱「……友達みたいだね。それも昔からの。」

阿求「みたいね。……とりあえず、情報量多いのは今は疑問に思わないでおこうかしら……」

みほ「というかボイスロイド混ざってる事に驚いたんだけど……やっぱりこういうのって年取らないんだね」

カービィ「らしいね」

ルーミア「へー」



大地「んあ?そういや、バティスタはどうしたんだ?」

きりたん「バティスタなら独自で例の件を探ってくれてるみたいなので、姉さま達を含めて遅れて来ると思いますよ」

大地「そうか。(そうなるとずんだもんがこの場にいることに関して『あれ?』って思うが…まあいいか)……じゃ、そろそろ今回の話題を頼むよ。」

テツノブジン「ウム……(頷く」




みほ「あの機械っぽいのは誰なんだろ?」

カービィ「たしか『テツノブジン』。遥か未来に存在するかもしれないポケモン何だって。」

阿求「……」

乱「あれ?あるじさん、今度はどうしたの?」

阿求「そのテツノブジンって人…じゃなくてポケモン……スマブラ屋敷に掃除に来てくれてたおじさん…」

乱&小鈴「え」

みほ「(こりゃまたいるのかいらないのか分からない情報を…;)」

ルーミア「ところで、あれって何するのかな?」

カービィ「…大地の友達だっていうなら多分作者にも協力してると思うし……もしかしたら結構重要な話をするのかなぁ?」



…テツノブジンは、大地たちが座ったのを確認すると、スケッチブックを取り出す。

こっそり様子を見ている阿求は、大地たちが何の話をするのか、もしかしたら結構大事な話なのではと思い、ゴクリと唾を飲み込んでいた。

そして、テツノブジンがスケッチブックのページを開くと……


テツノブジン「……『今回のお題:スーパーロボット大戦、新作出たら何が参戦するかについて』。」




阿求「…ふぇ?(・□・)」




タコ「成程そう来たか」

きりたん「2021年に30周年を迎えたスーパーロボット大戦…そういえば、その次の年は追加DLCを出したからなのかゲーム機対応の作品は出てませんでしたね。」

大地「何だかんだ言ってロボット作品も、最近のものを含めて沢山あるからな。」

ずんだもん「フルメタル・パニックやレイアースのような、ロボット要素がメインだとは言い難い作品や、異世界ファンタジーと思いきやロボット系兼きわどい場面の多いクロスアンジュ、そしてスパロボ30になろうが原作のナイツマが出た今、確実に更にジャンルの垣根を越えてロボット作品が勢ぞろいするのは明白なのだ」

ブロリー「エヴァ…」

テツノブジン「『そういう事だからな。5月になって間もない。ここで話すのもまた一興だろう。』」

…と言う事らしいので、スパロボの次期参戦予想をし始めた大地達。(*しばらく自分語りみたいなソレを見ててください;)

テツノブジン「『マジンガーやガンダム、ゲッターはほぼ確実として……早速何か思いついたら言ってみてくれ。』」

きりたん「やっぱりマクロスはあり得るのではないですか?版権上の問題とかもどうにかなってるって話も聞きますし、更に今年はマクロスFが15周年なので可能性はより高いと思います。」

タコ「世界観を考えるとボトムズやエルガイムとも結びつけられそうだし有り得そうやな」

ずんだもん「Δの方もスパクロの限定参戦だったし本格参戦は希望するのだ。ていうかゼーガペインはいつ家庭用ゲーム機で出るのだ」

ブロリー「エヴァ…」

タコ「他に可能性が高いとすれば、やはり水星の魔女やダイナゼノン、あとはシンカリオンはどうだ?」

大地「十分あり得るな。水星の魔女はガンダムだし、ダイナゼノンならグリッドマンが登場した以上可能性大。シンカリオンも30のDLCで劇場版のが出たから結構希望あるし、列車繋がりでマイトガインともクロスさせられそうだ。」

ずんだもん「水星の魔女と機動戦艦ナデシコもしくはガン×ソードとかのクロス希望なのだ。あと楽園追放はまた参戦したら原作BGMの問題どうにかなってほしいのだ」

ブロリー「エヴァとバディコン……」

きりたん「エヴァとバディコンの主人公は、設定などを考えると結構仲良くなれそうです。十分有り得ますね。」

ずんだもん「そう言えばエルガイムとクロスアンジュ合わせたらすごい事になると思うのだ。両方ラスボスが(片方はある意味)女の敵だし」

大地「ナディアやヤマト、カウボーイビバップみたいに、メカは出てるがロボット作品って言えない作品も結構出てる。なら、そういう系も意外と出たりしてな。」

タコ「ジェイデッカーはマイトガインに出てくる犯罪者たちと戦わせたらどうだろうか。30だと犯罪者キャラがそこまで出なかったし」

ブロリー「鉄血…」

きりたん「原作で救われなかったキャラが救われる展開があるのもスパロボの醍醐味ですよね。」

テツノブジン「『Xでのビゾンやニアのあの展開も良かったが、30でのネイの展開等も結構良かったな。』」

ずんだもん「ナイツマは次回以降は原作もう少し再現してほしいのだ」

大地「とりあえず魔法騎士マジックナイトはエンブリヲと出会わせたらダメな気がするんだが」

テツノブジン「『ザンボット3やダイターン3、ダイバインもまた登場しそうだな。』」

きりたん「デモンベイン再登場はあり得るかどうか……」

ずんだもん「アルノドアゼロとヴァルヴレイヴはDDで出たから家庭用ゲーム機でも出ても良さそうなのだ」

ブロリー「ダンクーガ……」

タコ「グレンダイザーとINFINTYの世界線のマジンガーが共演したら面白い事になりそうだな」

きりたん「ナイツマのエルがシンカリオンのあのキャラ見たらどう思うのかも気になります」



阿求「……」

乱「話、すっごい盛り上がってるね。」

阿求「うん……そう、だね……;」

みほ「(ちょっと混ざりたいかも……)」

……複雑な表情を浮かべる阿求だったが…

阿求「…ああ、もう…とりあえず、話が終わるまで近くのカフェでお茶を…」

バティスタ「……」


……目の前に、ゴスロリ服を着た、赤目白髪の少女が立っている……いや浮かんでいる。あと、背中に6つの赤い刃のようなものを浮かばせている。


バティスタ「…そこの…もとい私の目の前にいる、不可思議な目と風格を持つ少女よ……その建物は、私の協力者である同志達との集合場所。…別に隠すつもりは無いため様子を見るのは構わない。だが、知らない者には非常に見つけにくい場所にあるこの施設をどうやって見つけた?」

阿求「え?あ、えーと……」

バティスタ「その様子だと、この前にも同志の内の誰か一人の後を付けていたと推測する。……となれば、何のために?」

阿求「(あ、やばい、完全に悟られてるんだけど)」

小鈴「ねえ阿求、向こうからまた誰かこっちに近づいてきてるけど」

阿求「じゃあ逃げるんだよおおおおおおおおおおおっ!!!」

乱「(そうなるんだ;)」

……半ばヤケクソで、小鈴と乱を引っ張ってこの場から離れて行った。

カービィ「…行っちゃった」

みほ「あーあ、ムキになるから…;」

ルーミア「ところで私達はどうするのか?」

みほ「…一応私もついて来た身だし、その…」


バティスタ「それについては問題ない。」


みほ「えっ?」


…ある意味取り残されたみほ達だったが、引き留められる。

…すると、一軒家の方から大地が出て来た。


大地「やっと来たかバティスタ。」

バティスタ「すまない。思いの外情報収集に手間取ってしまった。
それと、今回得た情報の一部は作者が求めていたものだったため、そのデータは送信しておいた。」

大地「おう、気が利くな。…とりあえず、ずん子さんとイタコさんの姿も見えて来たし、本題に入るにはちょうどいいか。暇つぶしでやった世間話も楽しかったんだが。」



みほ「え、えっと、あのー、すいません、本題ってどういう事で……」


大地「んあ?……ああ、誰かと思えばラピストリア学園の…丁度いい。カービィやメタナイト達にも説明するつもりだったし。



ナギ達の方には、テンコやてまりに頼んで通信繋いでもらうとして…とりあえず、ちょっと話を聞いて行ってくれ。」


みほ「へ…?」

ルーミア「?」

カービィ「……(・・ )」




大地「(阿求のやつ…案の定付けていたのを、バティスタが追いやってくれたのは丁度良かったが……


……作者は、やっぱり『その時』が来るまでは、阿求にあの件を言うのは伏せておきたいだろうしな……)」




一旦区切ります。感想まだ

尾行とカオスとうたうたい ( No.14 )
日時: 2023/05/01 23:04
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き




……数十分後。



《バトリオシティ:駅前付近》


阿求「ゼェ……ゼェ……」

……バレると面倒だと思ったのか、速攻で逃げた阿求。

小鈴「い、いきなり引っ張っていくからびっくりしちゃった……;;」

乱「そんなに焦らなくても別に良かったんじゃない?あの人の事だし、とっくに尾行の事バレてる気もするけど。」

阿求「まず面識のない人に問い詰められたら誰でも焦るでしょ……



……とはいえ、お陰で大地の事がもう少しだけ分かったし…それだけで十分ね。」

小鈴「わあ、さっきとは裏腹に潔い。」

乱「というより、さっきの3人に調子狂わされたのもあるんじゃない?」

小鈴「…確かに、その時ある意味聞くに堪えない会話内容だったよね…;

ところで、結果的に3人置いてきぼりにしちゃったけど大丈夫なの?」

阿求「別に良いわよ。第一印象が盛大に悪くなっただけの3バカにいちいち構ってられないし。カービィは一応大地の仲間みたいだし、見つかってもそこまで問題ないわよ。」

乱「でも、結局尾行がバレることにならない?」

阿求「うっ;……だ……だとしても、別にバレたら困る事あった気がしないんだけど」

乱「(……気のせいかなぁ、今のあるじさんがさっきの人達と同じような立場になってる気がするんだけど)」

阿求「……ま、まあとにかく、ちょうど駅前だし、時空移動用の電車で幻想郷に帰りましょう……端末のバッテリーも切れちゃったから充電しないと……」


……とりあえず、電車で幻想郷に戻ろうとする。

*異世界に行くは、専用の電車、もしくは一定の端末に搭載された転送装置を使って移動するのだ。電車の場合、所(主に電車すら存在しない世界)によっては痕跡不可視機能が作動するので、大騒ぎになることも無く結構便利。


すると……



???「……」



小鈴「あれ……?」

阿求「どうしたの、小鈴?」

小鈴「あの人……何か、こっち見てない?」



……目の前にいるのは、少女だ。気品あふれる姿で、ウェーブがかかった髪の、身長は一般の女子高生よりはそんなに無い少女。


……だが服も髪も全体的にカラーリングが黒く、目の色も青く光っている。


阿求「……?

(あの子……何だろう……人間にしては、時空融合の影響で暴走してた妖怪達と似た邪気を感じる…)」



???「…捕獲対象を確認…直ちに、見阿礼の子『稗田阿求』の捕獲を開始。尚、判読眼の少女と刀剣男士も捕獲の対象内とする。」



阿求「!?」



…黒い少女は、阿求たちに突然襲い掛かって来た。



乱「っ!!…2人とも下がってて!アイツの気配、尋常じゃない……!!」

???「刀剣男士『乱藤四郎』……お前は後回し……」

……いつの間にかファンタジー感のある服装になった黒い少女。どこからかフラスコを取り出すと、乱……というより、乱の足元に投げつける。

そしたら、風の魔法と思しきエネルギーが放たれた。そこまでダメージは通らなかったが、砂埃などで視界を眩まされる。

乱「っ!?」


阿求「乱っ!!」


???「その一瞬が、隙を生む」


阿求「ああっ!?」

……砂埃が収まった矢先、阿求の目の前に黒い少女が接近。


小鈴「阿求っ!!」




???「対象捕捉。捕獲システム発どーー」





……そして横から、また別の少女が砂埃を払い、黒い少女をモップで殴り飛ばした。



黒髪の少女「……あの感じだと、ずっと駅前をふらついてたのかしら……」


阿求「えっ……え?ええっ!?鈴奈庵に来てた女の子!?何でここに!?」


黒髪の少女「…話は後だよ。深いところは答えられないけど。




…まずはアイツを倒す。あれ、放置してるとちょっと面倒臭いのよ。」

乱「な、ならボクも…」

黒髪の少女「こう言うのはありがたいって言うべきなんだろうけど、遠慮するわ。

だから今は下がってて。あれは倒し方にちょっとコツがいるから。」


…黒髪の少女は、黒い少女に、剣みたいにモップの先端を向ける。


???「イレギュラー……2か月前の時空融合阻止者の内1名と姿が一致。排除を優先する。」


黒い少女は、黒髪の少女に対してフラスコを沢山投げつけ始めた。


黒髪の少女「……雑ね。」

……黒髪の少女はそれらを軽やかに、リズムよく避けて、2割はモップで、それも割れないように打ち返す。


打ち返した分のフラスコが黒い少女の足元に直撃し、炎の魔法が暴発する。

???「っ……!!」



黒髪の少女「……ここはあのコンボで行く。やるよ、『シャンデラ』。」

……黒髪の少女は、モンスターボールを取り出す。そしたら、中からは、シャンデリアのようなゴーストポケモンが出て来た。

黒髪の少女「『マジカルフレイム』!!」

シャンデラ「…!!」

…シャンデラがほのおタイプの技で黒い少女に攻撃。更に、その隙に黒髪の少女が背後に回って、蹴りを入れ、次にモップで野球ボールの如く上に打ち上げる。

???「がっ…!!」



黒髪の少女「型にはまった…シャンデラ、『シャドーボール』。」


…シャンデラが紫色のエネルギー弾を黒い少女に放ち、命中。


黒髪の少女「仕上げに…テラスタルを切る!!」

…『テラスタルオーブ』と言う球型アイテムを取り出し、それが光を取り込んだ後にシャンデラの元に投げる。

黒髪の少女「あとは…!!!」

…黒髪の少女は動きを止めず、打ち上がった黒髪の少女の真上にまで飛び跳ねる。


…テラスタルオーブによって結晶に包まれたシャンデラの頭上に、咲き誇った複数の花を模した『テラスタルジュエル』が発生。


黒髪の少女「シャンデラ!トドメの『エナジーボール』頼むわよ!!


ということで…せぇいっ!!」


…黒髪の少女は、モップで黒い少女を叩き付ける。


そしてシャンデラは、緑色のエネルギー弾をスタンバイ。くさタイプのテラスタルで威力が上がったエナジーボールが黒い少女にクリーンヒットし、派手な大爆発を起こした。



阿求「す、すごい…」

乱「反撃の隙も与えないで一気に攻撃した…連携もすごく良い…!!」


黒髪の少女「ふぅ…」

シャンデラ「……」←テラスタルジュエルが消えた


小鈴「すごいすごい!!いきなり出てきた良く分かんないのをこんなあっさりと!!」


黒髪の少女「…完全には倒せてないみたい……だけどね。」



???「くっ……!!」


……何と、今の連携攻撃をもろに喰らったにもかかわらず、倒れていない。


???「任務続行不可能……この場は撤退するに限る……!!」


……そう言うと、フラスコを3つほど投げて、それらをトランプで的確に破壊。

風魔法によって発生した砂埃を目くらましとして、黒い少女の姿は消えて行った。



黒髪の少女「チッ…!」


阿求「……今のは……一体何なの?それに、貴方は……」

小鈴「あ、そういえばーー」


黒髪の少女「…シャンデラ、軽めのやつお願い。」

…シャンデラが『あやしいひかり』で、阿求達を混乱状態にする。

黒髪の少女「…とりあえず、ここから離れないとね。…ん?」

…すると、ついさっき小鈴が取り出して右手に持っていた物を見る。…ケースに入ったワイヤレスイヤホン。これは…

黒髪の少女「あー、見つからないと思ってたら鈴奈庵に落としてたのね。…わざわざ届けに来てくれたんだったら、一応礼を言っておくわ。




……とはいえ、さっきのアイツ……いつか、ちゃんと説明しておくべきね……」

そして、黒髪の少女はシャンデラをモンスターボールに戻して、この場を去った。




阿求「あう…?」←小鈴と乱と共に混乱が解ける





……翌日……



《バトリオシティ:スマブラ屋敷付近》


阿求「昨日のアレは何だったのかしら…」

…紙袋を持って、スマブラ屋敷に向かっている阿求と、それに付き添う乱。

乱「あるじさん、その紙袋に何入ってるの?」

阿求「人里にあるケーキ屋のチョコケーキよ。何かあげるのも良いと思って、買ってみたの。」

乱「そうなんだ。


…じゃあ理由の内の3割は?」

阿求「尾行してたのバレてたら謝るために……」


……そして、スマブラ屋敷に到着。庭に大地の姿が見える。


阿求「お、丁度いいわね。おーい、大・・・地・・・?」


……阿求から見て、大地の後ろにいたのは……


大地「ん?阿求じゃねぇか。どうしたんだ?」

黒髪の少女「………」


阿求「え、貴方…何でいるの!?この前の!?え、ちょっ、ええっ!?」


大地「何言ってんだ?……ん?いや……ああ、成程。そう言えばお前には話してなかったな。ほら、自己紹介しとけ。」

黒髪の少女「……分かった。」


……黒髪の少女は、阿求の目前に出てこう名乗った。



黒髪の少女「私は……『うた』。





……祷大地の……お父さんの、娘だよ。」


阿求「(・□・)







…え?お父さん?娘?え?…え?





え……あ、え?……あ、あんた達……お……あ……お……






親子おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!?」



終演。





~後書き~
というわけで、祷大地とうたの親子設定を継続させましたおろさんです。大地の友人達や、いきなり出てきた黒いのに関してはまぁまた後程……
さて、次回もまた新しく色んなキャラが出て来たりそうじゃなかったり……?お楽しみにです。
今回はここまで。感想OK。

拝啓。引きこもり少女よ、尊くあれ ( No.15 )
日時: 2023/05/08 15:17
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

どうも。時折スランプみたいなことになりそうだよおろさんです。ツーカソロソロバイトサガソ・・・



さて、とりあえず2、3話くらいはグダグダと(!?)小話を書いていくわけで、今回もリブート前から再登場&リメイクするキャラが出るとかでないとかでウソダドンドコドーン(???)で。





《幻想郷:博麗神社》


霊夢「ふぅ……」


……幻想郷と外界を隔てる博麗大結界。その麓に建てられている『博麗神社』。

そこの巫女である『博麗霊夢』は、神社の縁側でお茶を飲んでのんびりしていた。

霊夢「はぁ……阿求の件で大騒ぎしていた紫達が落ち着いてくれたお陰で、最近は静かでいいわ……」


するとそこに誰かがやって来る。『茨木華扇』。幻想郷の賢者の一人で、仙女である。


華扇「……相変わらず平常運転みたいね、霊夢。」

霊夢「…華扇。何しに来たの?」

華扇「何しに来たのって……それ、冗談で言ってるんじゃないでしょうね?

分かってるでしょう?異世界とはまだ揉めてるって事。『時空融合現象』の事もまだ片付いてないし…」

霊夢「そうは言っても、独自で調査しても全然情報を得られないんだもの。だから、ここは『見つからないなら風に任せるのも策だ』って言ってた作者の話に潔く乗ってやったのよ。」

華扇「何その妙な上から目線…というか、カービィとか言うのに、良く分からないでお米を持ち出された事を許してもらうために『作者』に20万くらい渡されたって聞いたわよ?それってほとんどお金で買収されたようなものじゃない。」

霊夢「…誰だっけ?ゲーム&ウォッチとかいう薄っぺらい黒いのに、見たことない美味しそーなスイーツで買収された仙女は。」

華扇「ぐっ……;;」

説教するつもりでいた華扇だったが、この一言で何も言えなくなる。

華扇「……と、とにかく!!せめてここ最近の調査はしたかしら!?あんまり面識のない人達に任せるわけにもいかないでしょう!?」

霊夢「まあ、一応周辺を見てみたんだけど……いくつか変な噂は絶えてないわね。夜に色合いの黒い人が見えたとか、あからさまに怪しい見た目の連中が、妖怪の縄張りに侵入していたとか。



……それと、最近は地底に見た事のない2人組が出入してるって言う噂もあるわよ。変な技術で幻想郷に入り込んでる連中を片付けてるのも、3日前に地底で起きた怨霊騒ぎや、その後定期的に起きてる妙な地響きも、そいつらが関わってるだなんて話も聞いてる。」

華扇「いっ……ち、地底に……その2人組って何なの?」

霊夢「私も細かい事は知らないわ。人里によく出没してる事もあるみたいだけど、問い詰めようとしても気が付けば逃げられてる……素性を知られるのが嫌と言うより、説明するを面倒に感じてるように見えるわね。



他に分かってるのは、片方はスマートな佇まいの、毛先が橙色の白い髪の女の人、もう片方は黄土色の髪色で、目を輝かせながら幻想郷各所の周辺をうろつく変な女の子……って感じの見た目だけよ。

どっちかは猫耳が生えてるなんて話も聞くけど、そこは良く分かってない。」

華扇「そう……でも、不可侵条約も緩和されているとはいえ、地底に入り込むなんて変わっているかと言えばある意味変わっているわね。迂闊な事すると面倒ごとが起こりかねないのに。

…どちらにせよ、何かあればすぐに片付くでしょう。」

霊夢「……そうパパッと片付けられれば良いんでしょうけどね……」

…霊夢は、ぼそっと意味深な事を言う。

華扇「…何が言いたいの?」

霊夢「……何というか、その2人……時空融合沙汰の時に出会った、カービィとみほ、それと断片的に作者に、雰囲気やノリが似てるような気がするのよ……」








《旧都:地霊殿》

……幻想郷の地下にある、元々は地獄の繫華街だった場所『旧都』。そして、そこにある『地霊殿』という屋敷にて。

さとり「……」

地霊殿の主である、心を読むサトリ妖怪の『古明地さとり』。

椅子に座って紅茶を飲みながら、机に本を置いてそれを読んでいたのだが、そこで……

お燐「失礼しますさとり様。」

……さとりが飼っているペットの内1匹である火車の『火焔猫燐』が、部屋に入って来た。

さとり「お燐じゃない。……何の用かしら?」

お燐「いや……実は先程、庭で行き倒れを見つけたんですが……」

さとり「行き倒れ?珍しい事もあるのですね。それで、その行き倒れはどうしたのです?」

お燐「とりあえず運ぼうとしたんですけど、その……



……触ったら手が凍傷になりました」

さとり「ぶぉふぉっ!!?」


……お燐が手を見せると、メッチャ分かりやすいくらいに凍っていた。妖怪なのでしばらくしたら治るからさほどの問題は無いが、想定外の返答に、さとりは飲んでた紅茶を思わず吹き出してしまう始末。

さとり「ゲホッ、ゲホッ、ちょ、ちょっと待って?触ったら凍傷?いや、え?心を読んでも何言ってるのか良く分からない」


お燐「正直あたいも良く分からないもんで…炎でも溶かせなくてホント……(半泣き)

……と、とにかく、それで仕方なく猫車で(これも大分凍りかけた)何とか運んできたのがソレなんですけど……」


……随分と凍り付いてしまった猫車に乗せられていたのは、毛先が橙色の、白髪の女性。ざっと20代前半に見える。

…更には、猫耳と尻尾が生えている。

さとり「この子は……妖怪?……にしては、それらしい気配が感じられない……」

お燐「はい……地底の暑さや瘴気にうなされてる様子も無いですし、暑さが関係ないかのように地面が凍りそうになってたので流石に運んできたんです。

(猫キャラが被ってるから運んであげるかどうしようか一瞬躊躇ったけど…;)」

さとり「お燐、聞こえてますよ。」

お燐「おうっ;;…と、とにかくどうしますかさとり様?」

さとり「どうするも何も、まずは起きてもらうに越したことはないですね。行き倒れと言う事なら、恐らく3日前に起こった怨霊騒ぎに巻き込まれたのでしょう。

それに、もしかしたら、最近旧都に出没してるという「ガタガタガタガタガタガタ(ry」!!?!?!?」

…いきなり、その人物が結構な振動を起こしたので思いっきりビビるさとり(&お燐)。

さとり「な、何なのいきなり「パリィン!!」ふぇっ!!?」

振動が止み終わったと思えば、その人物は右手を上に伸ばし、そしたら猫車と腕が大分凍ったお燐の手がコーティングが剥がれるかの如く元に戻った。

お燐「も、戻った…良かったぁ……」

猫耳白髪の女「ぇ……め……え、ェ……」

……その人物が言葉を発し始める。

さとり「!!目が覚めたって事ね…今は何を言ったのかしら…」

…さとりは、その人物の心を読んでみる。すると……

猫耳白髪の女「ぇ……ェ…え……め……



め……飯を……」

さとり&お燐「・・・。(・A・)」




…数十分後。



猫耳白髪の女「悪いなぁ。定期的に食事をとってないと、能力のコントロールがやりづらくなるんだ。色々あってここんところ3日は何も食べれてなかったから…」

さとり「そ、そう、ですか……」

……結構な量の食料を食べたその人物(今もまだちょっと食べてる)。気を取り直して、さとりは問いただそうとする。

さとり「やたらと食べるのに夢中だったので少し待ってましたが……

……それで、貴方は一体何者なんですか?」

猫耳白髪の女→鈴夜「え、俺?…『黒須羽くろすば鈴夜すずや』。」

さとり「…いえ、名前を聞いているのではありません。素性を聞いているのですよ。」

鈴夜「すじょうぅ?餃子にでも使うのか?」

さとり「それ貴方が言おうとしているのは酢醤油ですよね?そっちでもなくて、貴方がどこから来て何で地霊殿で行き倒れていたかを聞きたいんですよ。わかるでしょう普通。」

鈴夜「わかったよわかったよ、冗談が通じなさすぎだっての…


でもやだ」

…曇りのない黄色い目で、何故か拒否されたのでズッコケそうになる古明地さとり。

さとり「いやいやいや何でですか!?基本的に説明してくれないと困りますって!?」

鈴夜「別にバレてもそこまで不都合な事は微塵も無いけど…能力の方はともかく、他はいちいち説明するの面倒臭いんだよ。こっちも結構複雑な経緯辿って今に至ってるからさー。」

さとり「だとしても、言ってもらわなければ何もわかりません。」

鈴夜「えー…言うにしても、今までじゃ知り合いや身内何人か揃ってないと誤解とか曲解をされやすくて、理解してもらうのに手間かかったんだよなぁ。MADの影響で推しの子にゲッターが出てくると言う盛大な勘違いしてる初見のレベルで」

さとり「そんな知る人ぞ知るようなモノの例え方されてもわかりませんから…;」

鈴夜「せめて、3日前はぐれたツレを探してくれないか?俺の妹分なんだけど、アイツがいればそこまで誤解をもたらさずにある程度の説明は出来るから。

じゃなきゃどうも上手く説明できないんだよ。見てみなきゃわからないってやつさ。」

さとり「ぐぬ…結局自分の口で語るのが面倒なだけじゃないですか…



(…まあ良いわ…わざわざ口で聞かなくても、心を読んでしまえば何の問題も無い…!!)」


…さとりは、紅茶を飲んで気を落ち着かせ、第三の目『サードアイ』で、心を読む能力を使用する。



さとり「(あなたにどんな事情があるのかは分からないけど…上等よ。信じがたい話だって大体把握してやるんだからーー)」

鈴夜「(ていうかよく見たら滅茶苦茶タイプだなぁこの人。可愛い)」



この後、また盛大に紅茶を吹き出してしまったのは言うまでもないのだろう。



お燐「(さとり様ェ……;;)」



《幻想郷:人里》


阿求「……視察部隊?」

大地「正確には、観光してもらってるような感じさ。地底にコンタクトを取ってもらう目的で作者が送ったらしいんだが、3日前に起きた怨霊騒ぎのせいで連絡が取れなくなっちまってな。」

うた「……。」

……幻想郷の人里にて。…一人で里を歩いてた稗田阿求だったが、大地と(前回ある意味唐突に登場して大地の娘だと判明した)うたと鉢合わせしたため同じ道を歩く(乱は現在寺子屋にお使い)。

阿求「気づかない間にそんなの送ってたの?……まあ、変な2人組のうわさは聞いてたけど……どういうのなの?その視察部隊って。」

大地「いや、生憎俺も面識がないんだ。俺の方だとイタコさん達みたいに昔馴染みが手を貸してくれることもあるんだが、そいつらに関しては作者が結構前から引き入れてるんだってよ。」

うた「……」

阿求「ふぅん…というか、作者の人間関係ってどうなってるのよ?」

大地「さぁな。MZDとマスターハンドを始めとすると……知ってるとすれば、マリオやカービィ…それとロボット……ニットとミミニャミ、スティーブも該当するか……

…あと、名前聞いてないから分からんが、便利屋を名乗ってた娘とかいたな。他にもいろんな奴がいるが……まあ、そのうち紹介することになるさ。」

阿求「そう………ところで……」

うた「……」←レコーダーで曲聴いてる


阿求「前も聞いたけど、その…あの子、本当に大地の娘なのよね?てか、結婚してたの?前回の話でこの事の持ち出し方が雑過ぎで私も視聴者も良く分かってないわよ?」

大地「後半露骨に生々しい事を言うなよ……せめてそれ作者に言えっての。


…まあ、そうだよ。色々あってあんな感じになっちまってるけど、うたはちゃんと俺の娘だ。……妻の方は、くだらない事故で無くなったんだがな……」

阿求「そ、そう…


す、少し無神経な事を言っちゃったっぽいから、話を切り替えるわ。…小鈴から聞いたんだけど、推理小説に面白みを感じられないってあの子が言ってたらしいけれどそれも本当?」

大地「それもまぁ…どうもな。自分で言うのもなんだが、昔から頭が冴えすぎちまってさ。大抵予想がついて、段々読む気が失せちまうんだ。

まあ読んでみてはいるさ。この前アガサクリスQってのが描いた推理小説も読んでみたんだけど…結局なんとなく展開読めたけど段々色んな意味で良く分かんなくなった」

阿求「う・お・い?」←*アガサクリスQ

うた「…何で君が怒ってんの?」

大地「……ちょうど『ブレンド・S』持ってんだけど読む?俺のイチオシなんだけど」

阿求「せめて別の時に勧めなさい」



一旦区切ります。感想まだ。

拝啓。引きこもり少女よ、尊くあれ ( No.16 )
日時: 2023/05/08 15:23
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き



《旧都》


鈴夜「いやぁ、付き合ってもらって悪いな。」

さとり「…結局何で私が出向かないといけないのよ…;」


…何故か、鈴夜と名乗る人物と共に行動をとっているさとり。どうしてこういう事になっているのかと言うと…



十分前、地霊殿にて


鈴夜『…どうしたんだ?いきなり吹き出して…』

さとり『い、いえ何でも……(うう…何というか、不意を打たれた…;;)』

もう一回、鈴夜の心を読んでみるさとり。

鈴夜『(良く分かんないけど…面白そうなやつだなぁ。)』

さとり『(むぅ…そんな曇りのない目で見られても…)


…と、と言うか本当に話してくれないんですか?…鈴夜さんでしたよね?貴方が何で地霊殿の庭で倒れていたのか、そもそも何故幻想郷もとい旧都にいたのかを聞きたいだけなんですけど…』

…複雑な表情を浮かべるさとりだったが…

鈴夜『…え?それだけでいいのか?』

…今の発言に対して、鈴夜はそう言った。

さとり『へ?そ、それだけも何も…え、貴方、私が何を聞きたいと思ってたんですか?確かに色々聞きたいことはありますけど…

能力は追々聞くとして、今は別に貴方の半生を聞こうとしているつもりは無いですよ?』

鈴夜『・・・。






なーんだ。それならそう言ってくれればよかったのに』

…今ので、さとりはとうとうズッコケた。

さとり『そ、そう言ってくれればって…(←立ち上がる)

…こう言うのは、大体はこの状況に至った経緯を聞くものであって、指定がない限りは生まれてからの事を喋るものじゃないです……;;』

鈴夜『何だそうだったのか。ちょっと、昔の複雑な事情を何度も説明しなきゃならない時があってさ。だからセンリツのやつがいないと、上手く説明できない部分が多かったんだ。


だからこれも昔の事から話さないといけないと思ってたけど……盛大な勘違いだったみたいだ。悪かったな。』

さとり『わ、分かってくれればもういいです。……ではまず、何故この旧都にいたのか、そして何故行き倒れ状態になっていたかと言うのを、順を追って説明してください。

(心を読もうとするとどうも不意を打たれそうだし…)』

鈴夜『ああいいよ。……まあ、何で俺が旧都にいたかって言えば…簡単に言えば作者に頼まれたんだよ。知ってるだろ?ウルトラワールドの管理者の。そいつに視察をしてくるよう言われたんだ。』

さとり『(作者……突然現れた、外界と似て非なる世界の人間……この人も旧都どころか幻想郷でも見かけない顔だったし、やっぱり異世界から来たことは間違いなさそうね…)

…ええ、知ってますよ。勇儀や守矢神社の者達が、彼を通して異世界から来た者達と仲良くなった等と言う話をよく耳にしています。

…しかし、それを何のためらいもなく言っていいのですか?』

鈴夜『別に問題ないけど。バレてもそんな困らないし。それに視察って言っても、コンタクトを取ること以外は建前みたいなもんだ。実際7割はある種の旅行だよ。…ざっと2か月は旧都をぶらついてたな。

幻想郷の方にも行ってみたけど、それなりに楽しいよ。』

さとり『…近頃目撃情報が多発している2人組と言うのは、内1人はやはり鈴夜さんだったようですね。』

鈴夜『あー、そういえば。別世界からしつこく来てた密猟者とかを倒してたらそんな噂が出回り始めてたなぁ。

時々博麗の巫女が色々聞こうとしてたよ。……昔の事いちいち説明しないとダメかと思って面倒くさくて逃げたけど』

さとり『……;


……で、何故地霊殿で行き倒れていたのですか。(まあ、これは心を読まずとも大体予想はつきますけど。)』

鈴夜『3日前に、旧都から大量の怨霊が暴走したらしいんだろ?それで、裏方でこっそり怨霊の動きを止めてたんだけどな……後ろから急に蹴り飛ばされて、それでその後怨霊の大群に巻き込まれんだ。


…その後、大群の方は何とか対処できたけど、センリツともはぐれちまったし、よりにもよって旧都からかなり離れた、それも人影すらない場所に流れ着いちゃってさ。


で、仕方ないから無理して雑にほっつき歩いてたら、流石に空腹で倒れてちまった。』

さとり『…それで地霊殿で倒れこんでいたということですね。把握しましたよ。


……それで、先程さらっと言っていたコンタクトとは?』

鈴夜『ああ、せめて話を聞いてほしいとかで、その人物には会っておいてくれって作者に言われてたんだ。まあ今になるまでほとんど忘れてたんだけど



…たしか、『地霊殿』に住んでる古明地さとりって言う……ん?』

鈴夜は、今の発言に違和感を抱く。そして今までの会話を頭で纏めてみたら、ある事に気づいた。

鈴夜『…お……


お前が地霊殿の主の、サトリ妖怪の『古明地さとり』!!!?』

今更気づいたので、さとりの方はズッコケそうになる

さとり『……こちらも名乗っていなかったとはいえ、気づくのも今更では…;;』

鈴夜『いやー、よく見たらそれっぽい外見してるな。何か目玉っぽい球体浮かんでるし…

(この人自身が結構可愛い見た目だったからそっちに気を取られてた…)』

さとり『っ……(真に受けちゃダメ、真に受けちゃダメ…)』

……もう一回鈴夜の心を読んでみたさとりだが、やたらと褒めてくれているので気恥ずかしくなっている。

さとり『(と言うかこの人、サトリ妖怪がどういう存在なのかわかっていないのかしら?……もしかして、これが世間で言う天然なのかしら……)』

鈴夜『まあそれはどっちでもいいとして。』

さとり『っ;;(またズッコケる』

鈴夜『…いきなりで悪いんだけど、探してほしい奴がいるんだが手伝ってくれないか?』

さとり『…そ、それって、貴方と同行していた方ですか。』

鈴夜『ああ。さっきもちょっと名前出したんだが『センリツ』って言う俺の妹分なんだ。

結構1人でもしぶとくやっていける奴だが、はぐれた以上どっちにしろちゃんと再会しときたいんだ。通信機の充電も切れちまったから作者に連絡もできないし。』

さとり『そうですか…


分かりました。では、ここはうちのペット達にーー』

鈴夜『え、さとりさんが手伝ってくれるんじゃないのか?』

さとり『…ふぇ?し、しかし、私は3日前の怨霊騒ぎの後始末をしなければ……』

鈴夜『だったら後始末をしながらでもいいじゃん。』

さとり『いや、後始末と言っても書類を纏めて、地獄の方に送らなければーー』

鈴夜『それだったら、自分の目で見て情報集めた方がずっといいぜ?その物言いだと、現地調査はお燐ってやつに大体任せてるっぽいな。なら尚更じゃないか。』

さとり『で、ですが、今回の怨霊騒ぎに関してはかなり不確定な情報も多くーー』

鈴夜『だーもうじれったい!!大体締め切りの有無は別として3日前の話を短期間で纏められないでどうする!!いいから!!センリツの事は最早二の次でも良い!!だから一緒に来い異論は認めない!!』

さとり『えっ、ちょっと待っ、ええっーー』


……こうして鈴夜は、さとりを無理やり引っ張り出したのだ。


お燐『えっ、あっ、あの妙に男勝りな猫又擬き!!さとり様を勝手に連れ出しちゃだめだよ!!もしもの時に怒られるのあたいじゃなくてさとり様なんだからー!!』

……お燐も、鈴夜を追いかけて行った。



だが、すぐに見失って盛大に道に迷っているのは別の話である←








…と言う事で、現在に至る。



さとり「(…こいしを探す時以外で外に出るのも久しぶりだけど……)」

鈴夜「うお、あんなところに雑貨屋があるとは。全然気が付かなかったなー。」

さとり「(……黒須羽鈴夜……もしかして、こいし以上に掴みどころが無い…?)」







???「……」




《幻想郷:人里》


大地「へいオーライオーラーイ」

うた「……おーらい」←便乗

……その頃、人里にて。ドリュウズ、ダグトリオ、ノココッチ等のポケモンが穴を掘っており、大地は、ギガイアスを乗せたクレベースを慎重にこちらに進ませている。

阿求「ちょーっと待て待て待て何度も言ってるけどちょっと待って!??いや、何やってるの!?というかクレベースとギガイアスは何の役目を全うしようと!?」

大地「何って……調査の下準備だが」

阿求「調査て!!?ちょっとだけ揺れただけでそんないきなりそんな、いや、大げさにもほどがーー」

うた「大げさも何も、急いだ方が良いのよ。何度も定期的に起きてるらしいし…それに、その時の奇妙な気配、君も何となく感じたでしょ?」

阿求「それは……そうだけどこれは話変わって来るわよ!!人里のど真ん中で何でそんな工事みたいなことを!!?」

大地「直で行くからだよ」

阿求「いやどこにーー……え、いやまさか……


……いやいやいやいやいや!!?だとしてもわざわざそんなことする必要性ないでしょ!?里の人達にガン見されてるから!?流石に霊夢や紫に怒られるから!?」

大地「わざわざ通路に行くと間に合わないんだよ。


それに、ドドゲザンとオーロンゲが時間稼いでくれてるから問題ない。」

阿求「あれ時間稼ぎというよりシンプルに土下座よね!?土下座して頼んでるだけよね!?」

大地「終わればすぐに戻す。…間に合えば」

阿求「間に合えばって何!?何が間に合えと!?」

うた「エヴァンゲリオンの放送時間が(適当)」

阿求「嘘おっしゃい!!?」



一旦区切ります。感想まだ


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