二次創作小説(新・総合)

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逃走中??*予選2:4
日時: 2019/07/21 18:02
名前: あめとあんきも (ID: aOp/uujw)

 偶数回スレッド。


 【逃走中02*誘惑に誘い込まれる者達よ】

 今回の舞台はショッピングモール。一階から三階までの本館、そして二階までの別館、
そして屋外のイベントスペース、駐車場など様々な施設を構えているのが特徴。
東京ドーム四個分のエリア、初期ハンターは三体、逃走者は18人で行われる。
オープニングゲームはサイコロで行われる。
様々な誘惑、難関ミッションに逃走者達は全力で立ち向かう。

>>1 逃走者
>>2 このゲームについて説明
>>3-4,>>6-13,>>17,>>20-30,>>32-40,>>42

>>46(纏め)

──逃走者を惑わす様々な誘惑、欲望の渦巻くゲームとなってしまうのか?


 【逃走中04*スリルに立ち向かう共闘者達】

 今回、大型商業施設に降り立ったのは、闘志を燃やす色分けされた逃走者達。
アルティメットとも、ペア戦とも少し違った、ゲーム性優先の回。

>>47逃走者等、概要
>>52->>

──共闘者と共にこのスリル溢れるハイゲームを逃げ切れ!


 当分は更新予定が無いため、どっかのスレッドでやってる予選投稿します。


Re: 逃走中02 誘惑に誘い込まれる者達よ ( No.32 )
日時: 2018/08/13 14:21
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: w4lZuq26)

>>31


 初めまして、あめとあんきも、と申します。他の方のコメント欄だかでよく見掛けますね。


 カエデの怨念か、その巻き添えか。巨乳の二人とゲーマー神崎さんが確保されました。
どうしてもあめあん、ゲームの難易度を上げて人を苦しめるのが好きみたいです。
逃走成功者は出るのか、自首をしてしまう者は現れるのか、どうなるんでしょう。

───────────────────────



 再度ゲーム再開まで逃走者には一分の猶予が与えられた。
尚、ハンターは三体ともバス停留所付近のボックスに閉じ込められており、一分後放出される。



 ハンター再放出まで01:00




00:50



善子
「少しでも遠くに逃げないと……」



久美子
「相変わらず三体のままだけど、ラストミッションありそうだなぁ」



00:40



真姫
「ここまで私が逃げられてるのも不思議ね、ハンターにも殆ど遭遇してないし」




「真姫ちゃんと一緒に逃げ切るにゃー!」



00:30



果南
「鞠莉の分まで生きないと」




「最悪の事態になったら自首っと……あ、自首ボックス!」



00:20



梨子
「油断しちゃ駄目、慎重に動かないと」



幸子
「復活させてもらってそろそろ終盤ですね」



00:10



9



8



7



6



5



4



3



2



1



0



30:00 ゲーム再開、ハンター再放出



 恐らく次スレ、最後のミッション、そして
通達が届けられる。




Re: 逃走中02 誘惑に誘い込まれる者達よ ( No.33 )
日時: 2018/08/19 17:41
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: Kot0lCt/)



30:00



 復活ゲーム、次いでミッション3が終了し、
逃走者はエリア移動をし、ゲーム再開となった。
ここまで残っている逃走者は黄前久美子、津島善子、双葉杏、松浦果南、星空凛、
輿水幸子、西木野真姫、桜内梨子、計8人。
このゲームも執筆してそれなりになるが、いよいよ、いよいよ大詰め。

 一方、ゲーム運営をするキャディクロヌ社では……


ーキャディクロヌ社ー



ゲームマスター
「四人も復活したが、三人は確保されたか……」



ウミ(演:ラブライブ!より園田海未)
「いよいよゲームも大詰め、最後にはどんなミッションを仕掛ける予定ですか?」



ゲームマスター
「最後の誘惑に踊らされ、裏切り者はどうするのか。
って嗚呼、最後のミッションか……」



ウミ
「まさか……考えてなかったのですか?」



ゲームマスター
「そんな訳がない。このゲームに抜かりなんて無いからな。もう設置済み、さ。
このゲームに簡単、の二文字は存在しない。
恐怖に震えてミッションに挑むが良い、逃走者達よ」



ウミ
「……ふふっ、ゲームマスター」



ゲームマスター
「嗚呼? 何だ、いきなり笑い出して」



ウミ
「いえ、何とも楽しそうだなと思って」



ゲームマスター
「……そうか。まぁ、これからも頼むな、ウミ」



ウミ
「はい。次のゲームも期待してますよ?」



 それからゲームマスターはとあるファイルを開き、
新たな逃走中への設計図に目を通していた。



ゲームマスター
「今までにない、最高の逃走中を、作り上げる」



ウミ
「……?」



 さて、ゲーム本編に戻ろうか。



29:30



善子
「ハンターは三体、エリアは通常の75%。
ミニマップ、それに死角の多そうな住宅街……」



善子
「他のゲームも『観てきた』けど、何か変なゲームね」



スタッフ
「他のゲームにも参加したのに直ぐ捕まってるから観てきた、と言い張るんですか」



善子
「煩い! でもヨハネはそういうのだから仕方ないじゃない、
だから復活しているのも怖いのよ!」



29:20



梨子
「何とか生き残れてるけど、8人しか居ないのか。心細いなぁ」



スタッフ
「でも通報部隊や裏切り者が居なければ変わってたかもしれないですけど」



梨子
「それくらい分かってますよ。でも仕方ないことだってあるし……」



29:10




「結構厳しいかも、この人数は」



 ミッションで活躍し、中盤に確保されてしまうも復活しここまで居る、杏。




「時間的にはまだかな、だけどミッションには動く。
けど、様子を見て自首をするかも」



 冷静な判断も逃走中には求められる。



28:40



幸子
「あ、さっき放出されたばかりのハンター、隠れないとですね」



 侵入可能な民家に隠れて身を潜める幸子、彼女も復活組である。



幸子
「復活したからには頑張ります。
写させてもらえるように先ずはミッションで活躍しますよ!」



 果たして活躍できるだろうか。



28:20



果南
「あ、目の前で隠れているのって真姫ちゃんだよね」



真姫
「此処、曲がり道ばっかね……」



 真姫は果南が居ることに気付いてない。



果南
「怖い、狭いエリアで今まで通り三体のハンター。でも頑張らないと」



真姫
「……」



27:50




「まだ2分しか経ってないんだ、心臓がバクバクするにゃー」



 馬鹿だがそれを補う程に優れた運動神経を誇る凛、彼女も復活組である。




「希ちゃんのため、皆のため、頑張るよ」



27:30



久美子
「前のエリアでは何にも出来なかったからせめて動く。あ、もちろんミッションに」



 隠れ続け、ミッション3では幸運的にバスに乗り込むことに成功。



久美子
「でもそんな風に動いちゃうと怖いからまだ隠れているつもりだけど」



27:00



真姫
「この十字路……怖いわね。って、ハンターね。隠れないと」



 ハンターを見つけ、民家に隠れ込む真姫。そして



果南
「真姫ちゃん、角を見てから隠れたね。あっちにハンターが居るのかな」



 そのハンターが真姫、そして果南の方向へ向かうが



26:40



幸子
「何かの気配がします……逃げた方が良いですかね」



 輿水幸子も居る。



幸子
「……い、居ないですよね?」



 いや、居る。



ハンター
「……」



 そしてハンターが角を曲がっていき、逃走者を見つけた。見つかったのは誰だ!



26:30



幸子
「……」



真姫
「……」



 見つかったのは


ハンター
「……!」



幸子
「もう見つかるなんて……うぅ」



ポン



ハンター
「……」



26:30



輿水幸子確保、残り7人



幸子
「次に機会があるなら……頑張ります」



 復活後も短命に終わった。



26:20



プルルル、プルルル




「ってもう確保されてるって嘘でしょ? 相変わらず短命だなぁ」



果南
「狭いエリアだから仕方ないけど、ミッションが怖くて動けないかも」



26:00



牢獄A



にこ
「……ねぇ、希。あの奥の黒い集団、ハンターの行進じゃ無いわよね?」




「あ、あぁ、あれか。もしかしたらそうかもな」



絵里
「ラストミッション、大量ハンターが襲ってくるのね」



鞠莉
「まだ距離はあるけど、あの量……。少しでも遅れたら致命傷ね」



25:30



果南
「もうそろそろミッションが来てもおかしくないね」



25:10



梨子
「ハンターにだけ気を付けないと……ふぅ」



25:00



プルルル、プルルル



善子
「あ、メール。ミッション4がとうとう来たのね」



牢獄B



李衣菜
「ミッション4来たよ! 読み上げるよ」



李衣菜
『ミッション④:エリアに向かって計100体のハンターが行進し、向かっている。
残り05:00までにエリアのある部分を閉鎖しなければ
1秒毎にハンターがエリアへ侵入してしまう。
これを防ぐには3つの空飛ぶ牢獄に書かれたメッセージを解読し
ある部分を閉鎖する必要がある。
尚、このメールが届けられていない逃走者も居る。』



麗奈
「って、もう一件届いているってどういうこと!」



李衣菜
「読んで、麗奈ちゃん!」



麗奈
「わ、分かった」



麗奈
『通達④:尚、残り07:00までエリア中央部の駐車場のコンテナ付近に
誘惑の扉を設置した。
入ればその逃走者は5分間の安全を保証されるが、
その間エリアには追加ハンター三体が放出される。』



蘭子
「究極の選択、そして暗黒の集団の襲来……」



李衣菜
「これで裏切り者も残ってるなんて……絶望的じゃん!」



牢獄C



カエデ
「なんか、もう。確保されて良かった気がする……」



ひなた
「それと牢獄に書かれたメッセージってこれか。『ハシビロコウこそ真実』って何?」



有希子
「他の牢獄のメッセージも確認すれば意味が分かるのでしょう、
ハシビロコウがカギですね」



ある部分(ハンター侵入区域)



ハシビロコウ
「……」



 エリア中央部、誘惑の扉付近には二体のハシビロコウ。
閉鎖部分に体を、目を、嘴を向け、微動だにしない。



 更に二人の逃走者、
バスにいち早く乗り込んだ久美子、善子にはこのミッションが届けられていない。
(さて思い返してくれ、バスに乗り込んだ時に二人に訪れた異変を)



 絶望的状況に逃走者達は、裏切り者はどう立ち向かう。

Re: 逃走中02 誘惑に誘い込まれる者達よ ( No.34 )
日時: 2018/08/20 16:25
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: Kot0lCt/)


 前回のおさらい

 輿水幸子が確保され、残り25:00。逃走者に届けられた二件のメール。
ミッション④、そして誘惑の扉の設置を知らせるメールだった。
(逃走時の書き込み練習も兼ねて、)



24:48



梨子
「……なんか、色々起こりすぎて意味がわかんないよ」



スタッフ
「西木野さんの真似をしましたか?」



梨子
「えっ、してないですよ。……でもミッションには動かないと」



24:35



真姫
「20分でこのミッション……裏切り者が誘惑の扉に入らなければ何とかなりそうね」



スタッフ
「ミッション、向かいますか?」



真姫
「そんなの、当然でしょ! 
それとメールが届いてない逃走者が居たら困るしそれに備えて」



 メールが届いてない逃走者というのは、



善子
「……とても静かね」



 津島善子と、



久美子
「ミッションもうすぐ出るかな?」



 黄前久美子の二人だ。



真姫
「チャットも使えるし協力しないとこのミッションは失敗するわね」



 他にも



24:32




「ハンター来られたら終わりじゃん、まぁ動くだけ動こうかな」



24:29



果南
「ミッションには当然向かうよ、逃走成功のためには必須だし!」



 と、残り7人の内、メールの届いた逃走者全員がミッション参加の意思を示した。
(※黄前久美子、津島善子には携帯電話電源制御装置が取り付けられており、
使用不可に。彼女らには装置の存在のみ教えられている。)


24:15



善子
「……これ、誘惑の扉? 」



 誘惑の扉前にたまたま通りがかった善子。通達もミッションさえも知らない状態だ。



 そこへ



梨子
「善子ちゃん!」



 メールが届けられた梨子がやって来た。



善子
「どうしたのよ、リリー?」



梨子
「善子ちゃん、背中見せて」



善子
「ちょ、何よ!」



梨子
「あった、これ」



 梨子が善子の携帯電話電源制御装置を外したことで
善子は携帯電話が使えるようになった。



善子
「って何の装置、それ」



梨子
「それはともかく、メール読んで!」



善子
「っ、分かったわよ!」



 善子もメールを読み、ミッションの存在を知った。



23:33




「あ、あれ!」



 エリア中央部付近で凛が上空を指差す、そこには



牢獄C



カエデ
「あ、貧乳の……たっ!」



ひなた
「人にそんなこと言うんじゃないよ」



有希子
「……ふふ」




「そこまで高さは無いけど、何て書いてあるのかよく見えないにゃー」



 そこまで高くはないとはいえ浮かんで動いている気球の文字を読むことは困難だ。




「チャットで真姫ちゃんに聞いてみよう!」



チャット
『凛:真姫ちゃん、気球の文字が見えないんだけどどうすれば良い?』




「どうすれば良いか分からないからあの気球を追いかけてるしかないね」



23:22




「……気球の文字が見えないのか。
携帯をどうにかしてやればいけるのかな。ってあれ、気球じゃん!」



 杏が見つけたのは凛とは別の気球、エリア西部。それは



牢獄A



にこ
「絵里、あれは誰か見える?」




「杏ちゃんやな、あの髪色は」



絵里
「……そういえば気球に文字が書いてあるのよね?」



 牢獄Aには『嘴の方へ向かえば見つかる』



鞠莉
「何気に漢字力を求めてない?」




「カメラ機能、それか電話機能で試すしかないか」



チャット
『杏:携帯のカメラのズーム機能、それか電話を試してみたら?』




「一旦送っといて後はこっちも試すしかない!」



23:06



久美子
「なんか、やたらと鳥の像がありますね」



 ミッションの存在を知らない唯一の逃走者。



久美子
「電話も使えないし、誰かに会えば分かるかな?」



23:02




「あ、見えた! 『嘴の方へ向かえば見つかる』だね、チャットで送るか」



 カメラのズーム機能で一つ目のメッセージを知った杏。



22:48




「杏ちゃんに言われた通り、カメラ機能から試してみよう。ここなら長く見れるし」



 ミッションに挑む凛の前方にハンター。



ハンター
「……」



 お互いまだ距離もあり、気付いていない。




「あ、ハンター居た……逃げないと」



 しかし凛が動いたことでハンターに見つかった。



ハンター
「……!」タッタッタッ



 ビーーーー!



ハンター
「……!」




「こんな所で負けないにゃー!」



 しかし凛の前方には



22:29



果南
「気球が見つからないね」



 ハンターの接近に気付いていない果南。




「か、果南ちゃん、ハンター!」



果南
「え、嘘!」



 逃走劇に果南も巻き添えだ。



ハンター
「……!」タッタッタッ



 ビーーー



 ハンターの標的は一直線に進む、




「まだ来るなんて嫌にゃーーーー!」



 星空凛、だ。



果南
「……凛ちゃん追われてたのにわざわざ真っ直ぐ行くんだ」



 巻き込まれた果南、解放された。




「もう、キツいにゃー!」



ポン



ハンター
「……」



22:08



星空凛確保、残り6人




「はぁはぁ……とにかく疲れたにゃ」



 牢屋で思う存分休めるぞ。




「そんなの嬉しくないにゃ!」



※凛は地上の牢獄に幸子と一緒に居ます。



牢獄A




「凛ちゃん確保かー。ウチらの頼みの綱は真姫ちゃんやな」



絵里
「最初からずっと逃げてるわね」



にこ
「絶対に逃げ切りなさいよ!」



鞠莉
「果南もレッツファイトーです!」



 ハンターがエリアに侵入するまで残り17分。ミッションクリアなるか。
そして裏切り者は誰だ。




Re: 逃走中02 誘惑に誘い込まれる者達よ ( No.35 )
日時: 2018/08/23 18:54
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: KZRMSYLd)




 前回のおさらい

 星空凛確保、以上。




「ちょっと扱い!」



幸子
「事実ですから仕方ないですよ」



21:58



チャット
『杏:【嘴の方へ向かえば見つかる】ってメッセージが書かれてたよ』



真姫
「凛が捕まったけど先ずはミッションに集中しなきゃ、後6人しか居ないんだから」



 ミッションに参加する人が少なくなるほど、成功する可能性も下がっていく。



真姫
「ここまで私が残ってるのも不思議だけど……って、あれ気球じゃない!」



 ただし、杏が見つけた気球ならばメッセージは同じ、確認しても意味はないが。



真姫
「ズーム機能で確認するわ……『ハシビロコウこそ真実』……って何よ、あれ!」



 メッセージは全て集めなければ意味がない。未読のメッセージは後一つだ。



真姫
「まぁ、チャットで送信すれば何かしら進展があるでしょ」



 そんな真姫に近付くハンター。



真姫
「あ、ハンターね」



 素早く隠れ、ハンターを凌げるか。



真姫
「お願い……」



ハンター
「……」スタスタスタ



真姫
「何とか助かったわね」



 無事にハンターを凌いだ。が、どんな時でも油断大敵だ。



21:24



善子
「あ、真姫からチャット。『ハシビロコウこそ真実』ね。
この像、ハシビロコウなのよね」



 未だ誘惑の扉、そして二体のハシビロコウ像の前に居る善子。



善子
「……そういえば、
二つのメッセージからだとハシビロコウの嘴の方に行けば良いのかしら?」



 メッセージが語るのは真実だけだ。



21:03



久美子
「本当に何にもないけど……携帯電話使えないのは怖いなぁ」



 未だに装置が外されることも、何かと会うことも無い、久美子。



久美子
「他の逃走者はおろか、ハンターにも会わないなんてどんな運してるんだろ」



 他から見たら不幸だと思うが。



久美子
「まぁ、何とかなるよね」



 今回はそうなるのだろうか。



20:48




「二つのメッセージから場所は特定できそうだけど、
もう一つメッセージがあるのが怖いなぁ」



ハンター
「……」スタスタスタ




「隠れないと!」



 住居に身を隠す杏、ハンターは気付いてないようだ。




「……ミッション終了まで時間はあるけど、不安要素はあるからなぁ」



 杏が指す不安要素とは……?



20:16



梨子
「ミッション終了まで15分、誘惑の扉が消えるまで13分か。思ったよりも長いなぁ」



スタッフ
「入りますか?」



梨子
「入るタイミングは絶対に今じゃないですよ。
もし入るとしてもミッション終了したら……って入りませんから!」



スタッフ
「本当にですか?」



梨子
「そりゃ入りたい気持ちは山々だけど……悪いことしちゃうし
私は絶対に入っちゃ駄目なんですよ」



19:52



果南
「ハンターをよく見かけるなぁ、やっぱりエリアが狭いからだよね」



 その割に10分でまだ二人しか捕まってないんですけどね。



果南
「それだけ皆優秀なんだよ、だ
ってもう6人しか居ないんだしミッションは失敗したら即終わりだから」



スタッフ
「残り5分間ですよ?」



果南
「絶対に無理、誘惑の扉に入って残り2分にしても絶対に無理だから!」



果南
「何があってもミッション成功させないとゲームオーバー、だからね」



 そう、まだ裏切り者はいる。



19:38



真姫
「ヒール枠も居ないし、案外冷静なのか情に揺れやすいのかしら?」



スタッフ
「どうかしましたか?」



真姫
「ヴェッ! 
う、裏切り者について考えてたの、ミッション3から行動してなかったから」



真姫
「だから私から見て怪しいのは梨子、杏、それと久美子かしら」



 その予想は当たるのか?












Re: 逃走中02 誘惑に誘い込まれる者達よ ( No.36 )
日時: 2018/08/25 10:39
名前: あめとあんきも ◆Qq/n9hISAA (ID: 9RGzBqtH)


19:20



 ミッション終了まで15分、誘惑の扉が消えるまで13分を切ろうとしている。
ここまで杏、真姫というミッション1で活躍した二人がメッセージを見つけている。
メッセージは後一つ、しかし逃走者は6人、
内一人の久美子はミッションの存在を知らない。



19:01



善子
「ふん、思ったよりもハンターに出会わないわね」



 不幸体質でお馴染み、善子。
奇跡的に復活を遂げ、奇跡的にハンターに出会わず移動中。



善子
「ちょっと! 今の馬鹿にしてるわよ!」



 いや、馬鹿にしてますから。



善子
「おい!」



 そんな善子の近くにハンター。



ハンター
「……」スタスタスタ



善子
「隠れましょ……」



ハンター
「……」スタスタスタ



 早めに隠れたことで見つからなかったようだ。



善子
「……まだ隠れるわよ。振り向いた瞬間、見つかるなんて避けたいから」



 クソッ!



善子
「どういう意味よ、それ!」



18:49



梨子
「エリアが狭いから放出される部分が見つかるのかな、とか思ってたけど
見つからないね」



 探しても探しても、メッセージ通りに動いた方が手っ取り早い。



梨子
「取り敢えず、ハシビロコウの像を探そうかな。
見た記憶はあるんだけど方向までは覚えてないから」



 果たしてどうなるのか。



18:31



牢獄A



にこ
「裏切り者、許さないわよ」



鞠莉
「怒りがドッカーンね!」




「いきなりどうしたん、にこっち?」



にこ
「裏切り者のせいで確保されたって思うと、今更ながら怒りを覚えたのよ!」




「まぁ、にこっちならそうされずとも確保されてたと思うけど」



絵里
「そうね」



にこ
「どういう意味よ!」




「だって他での成績考えてみ? 」



鞠莉
「きっと直ぐにチャンスはカミングするわ!」



絵里
「それより……人数が少ないのが心配ね」



18:12



久美子
「あ、ようやく人発見!」



 久美子が見つけたのは……



梨子
「ハシビロコウの像、見つからないね」



 ミッションに探り探りで挑む、梨子だ。



久美子
「あの、梨子さん!」



梨子
「な、何?」



久美子
「携帯って使えますか?」



梨子
「また、か。背中、見せて」



 梨子が久美子の携帯電話電源制御装置を発見、
外したことで久美子も携帯電話を使用できるようになった。



久美子
「そんな装置付けられてたんだ!」



梨子
「メール、確認して。やばいから」



久美子
「……は、ハンター100体が向かってきてるんだ。後15分も無いですよ!」



梨子
「だから皆頑張ってるの!」



 何はともあれ、全逃走者がミッションの存在を知ることが出来た。



17:48



果南
「……ん、あれ」



 果南が指差す方向には



牢獄?



??
「ミッション、まだ時間があるとはいえ……」



??
「油断はできない」



 牢獄Bならメッセージが完成するが……



果南
「あぁ、外れ!」



 外れの気球だ、あれは牢獄A。既にメッセージは確認されている。



果南
「ハンター!」



 鋭い集中力でハンターを見つけ、直ぐ様その場を離れる。



ハンター
「……」



 見つからなかったようだ。



果南
「油断できないとはいえ、そろそろ時間が気になってきたよ」



17:25




「チャットの更新も無いし、進展も無さそう。気球が近くまで来たら確認しよう」



 小さい体でミッションに挑んできた杏、今回は抑えるそうだ。




「ヒント的にはハシビロコウの像を探すべきだろうけど、近くにハンター居たから」



 集中力もまだ続いている。



17:08



真姫
「ふぅ……ハシビロコウの像、ようやく見つけたわよ」



 エリア中央部、誘惑の扉、そして二体のハシビロコウの像に着いた真姫。



真姫
「嘴の方に行けば見つかるのよね、く・ち・ば・し。視聴者の人は読めたのかしら?」



真姫
「それより早く探さないと。3つ目のメッセージより向かった方が良いわ」



 その判断は正しいのか。



真姫
「二つの像の方向で交わる場所ね、恐らく。だとすると、この場所ってまさか……」



16:43



善子
「一応、ハシビロコウの嘴が差し交わる場所に来てみたけど、
此処ってバス停留所じゃない?」



 真姫や善子が言うようにハシビロコウの像が向く方向が交わるのはバス停留所。
エリアの最も端、最東端且つ最南端に存在する。



善子
「だとしてもそれらしき装置も物も見つからないんだけど」



 3つ目のメッセージを確認しなきゃ、どうにもならない。



16:36



梨子
「あ、気球だ」



 梨子が初めて気球を発見。
確認されてない気球は一つのみ、果たして当たりか、外れか。



梨子
「『閉鎖装置を出現させるにはハシビロコウの像を漁れ』……最後のメッセージ来た」



 当たりだったようだ。



梨子
「チャットしないと。それにまだ像に近いから皆には呼び掛けないと!」



16:17



久美子
「梨子さんからチャット来てます」



チャット
『梨子:『閉鎖装置を出現させるにはハシビロコウの像を漁れ』
最後のメッセージです。
私はハシビロコウの像に近いので他の皆は何処か向かってください!』



久美子
「でも何処が閉鎖箇所なのか分からないから動けないけど、真ん中に居れば何とかなりそうだよね」



 その読みは当たるのか。



16:04



善子
「チャット、送ろうかしら」



 そんな善子の傍にハンター。



善子
「くぅ、ハンター」



 開けた場所のため、隠れ場所が殆ど無い。



ハンター
「……」



善子
「あの家に……」



ハンター
「……!」



 だが、見つかった。



善子
「隠れるわよ」



ハンター
「……!」ダッダッ



ビーーーー



善子
「離れろ、離れろ……お願い」



ハンター
「……?」



 ハンターと距離があり、素早く隠れたことで何とか振りきれたようだ。



善子
「助かった、わね」



 今回ばかりは運が良いらしい。



善子
「念のため、チャットを送るわ」



 ミッション終了まで残り10分程。果たしてミッションクリアなるか?




 


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