イナイレ*最強姉弟参上?!*
作者/ 伊莉寿

第9話
円「よおし!しゅっぱーつ!!!」
円堂が拳を突き上げ、さけんだ。
イナズマキャラバンに乗り込んだ流星姉弟は戸惑いながら拳を上げた。
一方他のメンバーは慣れた様子で拳を突き上げている。綱海なんかノリノリである。
勝負を終えた2人は、正式にキャラバンメンバーとなり、星の使徒研究所へ向かうこととなる。
ブロロロ、とエンジンの音がし、キャラバンは出発した。が。
古「おおっと…」
瞳「どうされたのですか。」
古「タイヤが、パンクしているようだ。」
少しの沈黙。
全「えええっ!」
円堂が古株さんに続きバスを降りる。
円「ホントにパンクしてる…。」
古「大丈夫、10分もあれば直せるわい。」
一同は胸をなでおろした。しかし、その間外に出ていなければならない。
瞳「よろしくお願いします。」
ということで、近くの原っぱに待機することになった。
~瑠璃花目線~
碧が目に眩しい。ここは、島に似ている。こんな風に、木がたくさん生えているのが。
瑠「…」
懐かしい。サッカーと、碧と。幼い頃。もう、5年前になる。
魁「瑠璃姉、フュイとフェイの事、思い出してたでしょ。」
瑠「!まあ、ね…」
よく覚えてたな。仲悪かったのに。
魁「あいつらさ…」
瞳「瑠璃花さん、魁渡さん。いくつか質問いいかしら。」
タイミング良い…魁渡が話を遮られたからかな、不機嫌になっている。
瞳「理事長に連絡するために必要なので。」
瑠「大丈夫です。」
瞳「そう、まずは学校を教えて下さい。」
…大丈夫じゃない質問がきた。
私達が島に来たのは、6年前。新しい学校は楽しかった。楽しい4年間だった。
今は。
瑠「すいません、学校、ダメになっちゃったんです。」
雷全「!?」
木「ダメにって…」
壁「エイリアのせいっスか?」
瑠「ええ。」
周りにいた皆がじっとみていた。壊されたのは校舎じゃない。でも、『壊された』のは同じ。
瞳「ごめんなさい、辛いこと聞いちゃったわね。」
監督さんが見ていたのは、私達の拳。いつの間にか、震えていた。
瞳「それじゃあ、年齢と学年。」
魁「あー、俺は10歳、小4。」
雷全「小4??!」
壁「あんた身長負けてるっスねぇ」
木「うっさい!!」
豪(小4であのキック力…)
豪炎寺さん、魁渡のことじっと見てる。しかも視線鋭い。どうしたのかな。あ、私もいわないと。
瑠「私は12歳、中1です。」
音「あっ、私と同じ学年ですね!」
瑠「そうだったんですか!」
魁「な、名前教えてくれよ!」
円「ああ!じゃあ、俺から」
魁「知ってるからとばしてok」
円「ええ?!」
笑いが起こる。確かに、もう知ってるな。
瑠「あはは…」
こうして、[自己紹会]が、始まったのでした!

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