イナイレ*最強姉弟参上?!*

作者/ 伊莉寿



第14話



~瑠璃花目線~

キャラバンを降り、外に出た。まるでUFOだな、と思っていると…。

体格の良いおじさんが来た。

円「響監督!」

吹「じゃあ、あの人が…」

魁「FF優勝した時の監督?」

何でいきなり来たのかな…。と、思っていると、今までエイリアをずっと調べていて。

響「ようやく尻尾をつかんだ。」

瑠・魁「!!!!」

黒幕が誰か、分かったということ?!もしかして、その人が霧作りの依頼主?!

響「黒幕は、お前だ!!」

そう言って指さしたのは…瞳子監督。絶対違う。怪しかったようだけど、こんな人が…こんな優しい人が。

あんな霧づくり、依頼したりしない。

瞳「…全ては、この中にあるわ。」

また、キャラバンに乗り込んだ。今度は、響監督も。


キャラバンで、慎重に星の使徒研究所の中を走ってゆく。

そして、行き止まりの様な所でいったん降りた。

監督が明かした事実は、ここが兵器工場であるということ。

自分の父親がそこの総帥であるということ。

響「自らが作った兵器で、世界を支配しようとしている恐ろしい男だ。」

魁「世界を…支配…」

本当に恐ろしい男。でも、そんな人に育てられた監督は、こんなに優しい。

夏「兵器研究施設とジェネシス。一体どんな関係があるというのですか。」

瞳「全ては、エイリア石から始まったの。」

瑠・魁「!!」

瑠「エイリア石って…!!」

――フォ「それはエイリア石だ」

フェイとフュイが付けていた…!!

〈ジー…〉

全「!」

私の質問が、扉の開く音で遮られた。エイリア石について聞きたかったのに。焦る。

「シンニュウシャアリ、シンニュウシャアリ…」

瑠「へ?」

扉が開き、そこにいたのは、ロボットたち。しかもサッカーボールを持ってる。そして、一斉に…蹴ってきた。

木・壁「うわあああ!!!」

魁「なに怯えてんだ、これくらいのシュート…って何すんだキャプテ…」

円「とりあえず来いいい!」

魁渡は、キャプテンに強制連行されました。

…止める自信あったのに、と魁渡がぶつぶつ言ってるが、皆さんには聞こえてない様子。

壁「どうするっすか、キャプテン。」

脇にあった道に逃げて、作戦会議中。見つかったら厄介になりそうですから…どう切り抜けるか。

瑠「!」

一「?どうした、瑠璃花。」

瑠「…いえ…何でも…。」

後ろを振り向く。気配がした…。誰かが、こっちを見ている様な…。

後ろは、50メートル先で行き止まり。でも…もしかして。

そう思ったら、行かなければならない気がした。

誰かが呼んでる。私の事を。

他の方々はまだ作戦会議中。

瑠(すぐ戻ってきます。少し、思いついたことがあるので。)

そして、行き止まりの脇にあった隠し扉の奥へ、行って見ることにしました。