イナイレ*最強姉弟参上?!*

作者/ 伊莉寿



第13話



両親を亡くしたフェイ達は、ドームで一緒に過ごしていた。しかし、1か月前に突然2人は姿を消した。

フェ「何でこんな事をしているか?」

フュ「私達が手に入れたこの力を見せつけようと思ってね。」

そう言ったフュイの首で揺れた薄紫色の石。

る「…アメジスト?」

全「違う!!!」

か「恋愛運アップのパワーストーンな訳ないだろ!」

※初めて見たとき、伊莉寿はアメジストかと思いました。

?「それは、エイリア石だ。」

フェイ達の後ろから現れた男子。ローブ着用のため顔は見えなかったが、声、雰囲気からして分かった。

る「2年前、紅いローブを着ていた…」

?「良く覚えてたな。だがおしゃべりは終わりだ。…やれ。」

フェ・フュ「はっ!」

か「なっ!お前ら何で…」

動揺した私達に、フェイ達は容赦なくボールを打ち込む。重たいボール、高いキック力。やられるだけだった。

やがて、ボールが凶器に見えてきた。怖い、サッカーは怖い。そう思った。

フェイ達は力を求めた。でも、理由が分からない。吉良財閥だって、分かってないから、付いていってしまったの?

か「はっ、馬鹿か。弱くなきゃ勝てないのか?」

?「?!どういうことだ」

かいとが立ちあがり、男子を睨む。

か「今、親が自殺して精神的ダメージを受け弱くなってる俺等だから勝てると思ってきたんだろ?」

?「ちげー!命令されたから来ただけだ!!!」

…挑発に…切れてる?

か「じゃあ命令した吉良財閥の依頼主様は弱いと思ってるんじゃん?」

?「んだと…分かった、そこまで言うなら回復するまで待ってやる。」

…よっぽど短気なんだな。って思う。

?「期限は1カ月。俺等が吉良財閥の奴って分かってるなら、何処に行けばいいか分かってんだろ。」

帰るぞ、とそいつは言って、フェイ達は消えた。

か「待て、お前、名前は!」

?「…勝手に呼べ。」

る「じゃあフォッガーって呼ぶから。」

フォッガーは無視して、消えた。

か「?!るり姉?!」

ドサッ、と音がした。1か月前、フォッガーが消えた後、疲れて倒れてしまった為、出発が遅れたんだっけ。

日本を目指し、さらに情報を集める旅に。

か「るり姉!」

魁『瑠璃姉!瑠璃姉?!』

…声が二重に聞こえる。どうしてかな。

魁「瑠璃姉!」

瑠「ほえっ!?」

…あ、そういえばあれって夢だった…目が覚めて隣を見ると、魁渡が不安そうに見ていた。

魁「…大丈夫?時々うなされてたけど。」

瑠「うん、大丈夫だよ。」

けっこう長かったな。今どこら辺にいるのかと思って前を見ると。

瑠「…もしかして…あれが?」

土「まじかよ…」

目の前にあったのは、UFO…ではなく。

円「星の使徒研究所…」