罪とDesert Eagle~
作者/檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc

第二章『準備いいですか?(アー・ユー・レディ)』 第二話「だるい集会(オリエンテーリング)」
俺が、厚木先生の悪行の【巻き添え】を喰らい学校長鬼灯紅の説諭を食らって2ヶ月がたった。
2ヶ月の間にあった中間試験や身体測定は今度話すとして、なぜ俺は―――――――――――
五人の敵(普通科の生徒四人+先生)から追われないといけないんだ!?
「待て~ 止まれ!」
「待ちなさい! 待たないと撃ちますよ」
「飴ちゃんあげるから、待って!」
「好きなおもちゃ買ってあげるからこっちへおいで」
「おめぇ! 貸しやがれ!」
だんだん小学一年生を誘拐する時の言葉になっていないか?俺ってそんな人間なのか?
自己嫌悪しながら走っていたその時だった。
パーン
「くそ! とうとう俺の命もここまでか……」
俺の肩に敵の弾が当たった。肩の痛みで苦しい中、狙撃手がいると思われる方向には―――――――――
森林が立ち並び狙撃手は見えなかった。
「なんで敵にあんなうでが立つ奴がいるんだよ!」
うつぶせで倒れ、左腕だけで逃げようとした時
バン
敵たちが撃った弾が俺の背中に同時に五発当たった。痛みに顔をしかめた。
「卑怯な……」
そうして俺は【死んだ】――――――――――――――――
ゲームとしての俺が!
「終了! サバイバル訓練終わり。帰った帰った!」
「異議あり! なんで1:(29+1)のサバイバルですか?!」
ゴム弾があたった場所をなでながら鬱憤を晴らして元気な厚木先生に異議を申し出た。
「それはな。お前のことを思ってやっているんだよ。」
そうか。わざわざ俺のことを思ってくれているのか。うれしい限りだ。
「そうですか。思ってくれてありがとうございます。おかげで週に一回みんなの的になって力がつきました!」
「そうか。それは良かったぜ。じゃ、DVD貸してくれるな!」
もちろん、よろ・こん・で? あれなんか気になることがあるな
~~~~~~~~~~~~~数分前~~~~~~~~~~~~~~~~
「おめぇ、貸しあがれ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あいつ! 俺がDVD貸すまで痛めつける気か? ひでぇ奴だな。
「さぁ。早く貸せ!」
あんだけ戦って手に入れたDVDだぞ! 指一本や目の視線一筋もあてさせない!
先生と俺がにらみ合っていたその時
「先生、もう少し腰を低くお願いしないとこの間抜けにはわかりませんよ」
ドラグノフを肩に掛けている青い眼、青い髪、黒いスマートなズボン、白いワイシャツを着ている青年が森林のほうから現れた
「なんだと! 俺に文句あんのか?! あぁ!?」
「自分はアイツを狙撃するのに飽きました。ほら、お前も素直に貸せばいいじゃないか!」
「先生によってどんなひどい目に会ったか知ってるのか?」
「だからなんだ? 貸してあげなさい」
何だこいつ? 両方とも敵に回しているぞ。いいのかなボコボコにしても
カチャ
ホールドアップ
ドラグノフを俺の頭に向けた。冷酷な銃口がこっちを向いている
「渡せ。さぁ、早く」
ホールドアップ
「渡すよ。渡せばいいんだろ」
くそ~。どこのどいつだ? 後でシバイてやる
俺は懐から先生に慎重に渡した。MYDVD……goodbye……
「おお。助かったぜ、これで眠れるぜ!!」
「傷一つつけないで返してやってください。こいつが怒り出します。」
「わかったぜ。榊、ありがとな」
「…………」
先生が周りの木々を痛めつけるぐらいの猛ダッシュで走って行った。あの調子だとコピーされるな……でと、
「お前は誰だ?」
超冷たい眼で俺をにらみつけて、
「お前をいつも狙撃していた戦闘学部狙撃科矢向社だ。お前の頭では覚えられるかな?」
その後、社が俺の隣の寮室だったことを始めて気がついた。<地獄のゲームから還ってきて三日後
「それでは、第一回オリエンテーリングを始めます」
オリエンテーリングなんてつまんね~。寝る以外にコマンドはない!
「寝た野郎は頭をぶち抜くからな!!」
ここは強制コマンドだな。耐えるんだ、耐えるんだ。
「今日から、貴方達に仕事が来ます。いや、来ますではない貴方達が行くのでしょうか」
は……? 何いってんの清水先生?
「今、注目されているテロリストグループは【七貧神】、【闇の名医(アスピオス)】、【黒十字軍】、【傍観者(ストレンジャー)】、【完負(パーフェクトレス)】でありこれらをまとめて『五大犯罪グループ』と言われている。貴方達にはそいつらより弱い奴が相手になります。こいつらは本職の人が片付けるでしょう。」
全員危険レベル「S」越えしてるじゃないか!! 俺らは「A」相手かよ!
「では、【仮の】パーティーの発表をします。
一班、リーダー中村広樹、羽月優作…………
23班、リーダー桜策士、結ヶ城神奈、榊和、矢向社、出雲翆蘭、藤崎灯
24班、リー…………
これらが仮のパーティーだ、1月になったらパーティを作ります。では仕事を励んでください。」
……なんか俺の知り合い多くね? うれしいのか悲しいのか……
「和~一緒になれてよかったね♪」
「和君、これこそが絆というものだな。」
「お前と一緒になるなんてこのパーティー終わったな」
さてどうやって返事をしようか。ムカつく奴から言っていこう♪
「うっせーな。俺は足手まといにはならないぜ」
「策士、お前とは一回しか会っていない」
「神奈、良かったね♪ がんばろうぜ」
よし返事は返した、後は…………
「「なんだその風呂の上と下の温度の差みたいな態度! ちょっとこっち来い! 」」
「おぅ! いい度胸だな。いいもの見せてやる!」
社が弾丸のごとく走ってきた。
「社君、最初に来るのは右ジャブ。次に来るのは右ストレートだ!」
「了解。リーダー!」
社は俺の左側に飛び、ジャブを躱した。そして左足の回し蹴りを放った
『やめて!!』
声と同時に俺らは足をすくわれ地面にたたきつけられた。
叩きつけられたの何年振りかな…… そう感動しながら発言者『結ヶ城神奈』を見た
「和君、社君、策士君やめてよ。藤崎君や出雲君がいるんだよ。」
「……初めまして……藤崎灯です」
「なんかおもしろそうなことやってるね。私の名は出雲翆蘭です。」
「「「よろしくおねがいします」」」
「あぁ、よろしく」
「よろしくね~、あ タメでいいから」
「よろしく。」
和、策士、社の順番で言った時だった
ピーンポーンパーンポーン♪♪
『1年23班は至急視聴覚室へ集まってください。繰り返します、1年23班は至急視聴覚室へ集まってください』
俺ら、視聴覚室にいますけど……
全員ため息をついたその時視聴覚室の映像室から出てきた人は
「和君じゃないですか。此処で会えるなんて奇遇ですね」
『榊 郁音』だった
「姉貴! なんでいるんだよ!」
「後で話しましょう。では本題に入ります」
全員が息をのんだ
『君たちには、さっそく任務にかかってもらいます』
「「「「「「はい!?」」」」」」

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