罪とDesert Eagle~
作者/檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc

第二幕『闇の医者編』 第二章「死者も我々がまったく忘れてしまうまで、本当に死んだのではない。(ジョージ・エリオット)」
第一話「不意打ち」
朝の九時は太陽の光がとても良くほとんどの確率で寝てしまうが、今は緊張で眠ることは無かった。
校庭にはヘリコプターが静かに待っており、俺らも静かに立っていた。この静かさを破ったのは策士だった
「時間だ。移動中に説明するから、まずヘリに乗ろう。ヘリボーンだから覚悟が必要だからな。」
ぞろぞろと俺を含む12人はアパッチに歩いて行った。
アパッチは「AH-64 アパッチ」という対戦車、対地攻撃用のかっこいいヘリコプターである。この前のヘリよりも重装備の【攻撃ヘリコプター】
気が付けば1人だけ動かない人がいた
「鹿村兎月は来なかったか。あわてんぼうだから慌てているか遅刻だな……まったく教育が必要だな。一人欠員が出たがしょうがない時間が迫っている」
そう呟いた伊月はスーツケースを持って走ってきた。
――――休みが居たのか。通りで中途半端だと思った。――――
俺らが、アパッチから90mぐらい近づいたとき緊急事態が起きた
「鍵閉め忘れた!」
――――やば! このままだと空き巣が入る! ――――
「和君…… 残念だが作戦中だよ。後で閉めるしかない」
「そんな、非情な…… いいじゃないか!」
恐ろしく無表情な灯が俺の頭を小突いた。
「……任務中」
――――……仲間でも邪魔するようなら貴官を殺す――――
「はい」
――――恐ろしい! 無口がここまで怖かったとは思っていなかった!――――
いつものように三人で話し合っていた時で、他のチームメンバーは不思議そうに俺らを向いていたため――――
ドン!
呆気なくアパッチが爆発したことに驚きを隠せなかった。
「なんだ? エンジンの故障か?」
策士は深呼吸をしてから考え始めたが、俺と姫は――――
「祟りじゃ! 祟りじゃ! 祟りじゃ!」
仲良く意味が分からないことが起きた時と同じように踊りまくっていた。
「カズも、これで鍵を閉めに行けるよ」
燃えているアパッチの中央から火を【手】で触れて消しながら、今さっきスクリーンで見た男が現れた
「おはようございます。Iは病所健太だよ。ユイガシロコウナを受け取りにきました」
悪夢が始まる

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