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スーパーダメタル英雄嘆(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 154ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ダメタル英雄嘆 オモチャ 
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【第十八話】
『アグリーヒーロー』

...アグリー美術館のどこか、支配人の居るところ

支配人...亜久里富男がうずくまる近くで、石動は優雅にコーヒーを作っていた

富男
「ハァッハァッ...」

石動
「ははは!ついにバレちまったなぁ」

富男
「亜久里逆間...何故、俺からマイスマイル社の社長の椅子を奪った、俺は...売れるオモチャを何度も考えたのに!!」

石動
「でもヘッポコ職人は事実だろ?俺だってガキの頃は竹トンボとか風車とか作ってたけど、あんたって折り紙だってまともに出来ないじゃないか」

富男
「ぐっ...いいからさっさと奴らを倒せ!!」

石動
「いくら俺でも、完璧に倒すことは出来ない」

石動
「あんたもよく分かってると思うがマガイモノは不死身だ、体を木っ端微塵にされても、肉眼では見えないほどの黒い液体が瞬く間に体を再生させる」

石動
「0.00000000000000001ミリも残さずに消し飛ばすなんて、普通の生き物では到底不可能だ」

富男
「それが出来るのがマガイモノキラー...なら!!」

石動
「無理無理、俺マガイモノキラーじゃないし...俺も人工の奴を作ろうとしたけど、上手くいかなかった」

富男
「それでもアグリー十元倶か!?」

石動
「俺だって出来ないことくらいあるよ、生き物なんだから」

富男
「くっ...なら野放しにしろと?」

石動
「殺す以外に方法はあるだろ...なぁ?ゼットエンド」

「ああ...」

ゼットエンドと呼ばれたフィギュアはニヤリと笑い、富男の肩を叩く

ゼットエンド
「俺は試してみたいんだよ...不死身の生き物は、はたして心まで不死身なのかを」

富男
「...?」

石動
「期待してるぞ?ほら、仕事疲れの一杯」

ゼットエンド
「お前のコーヒーなんかいるか、ブレンドの勉強してろ」

ゼットエンドはエレベーターのボタンを押し、エリアへと向かった

石動
「うーん、今回は豆にも拘ったのにな...」ズズス

石動
「そりゃ、俺の淹れるコーヒーが不味いことぐらい分かってるけど、今はある程度マシに...」ズズス

富男
「惣一」

石動
「はいはい?」


富男
「奴は何をするつもりなんだ?」

石動
「さぁ?」

富男
「えっ?」

石動
「俺はゼットエンドにあいつらの設定を見せただけだ」


石動
「...これは面白いことになりそうだ」

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