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スーパーダメタル英雄嘆(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 154ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ダメタル英雄嘆 オモチャ 
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たくっちスノー
「僕は昔、世界を一個ぶっ壊してね」

たくっちスノー
「色んな人から恨み買って、blackさんにも何千回も殺されて」


たくっちスノー
「しばらくして、僕は、表面上はいいやつになったんだよ」


たくっちスノー
「ふふっ、表面上はね」

海斗
「...」

たくっちスノー
「ああ、反省していないって意味じゃないんだよ?破壊行為を『やらなくなった』だけなんだ」

たくっちスノー
「僕のお父さん、正義の味方なんだ、君と同じでね...」

たくっちスノー
「だから僕は頑張った、『父さんならやりそう、言いそう』な事を中心に頑張ってきたんだよ」

たくっちスノー
「そして君と出会った」

海斗
「.....」

たくっちスノー
「不思議な話だけどね...生物的に言って、僕は君を『好き』になったんだよ」

海斗
「...」

たくっちスノー
「ホントだよ?知らないうちに体が『女の子』になってたんだから」

たくっちスノー
「君の一生懸命な姿、純粋な性格、最期まで諦めない精神...君の全てに夢中になっていた」

たくっちスノー
「でもね」


たくっちスノー
「君は死んじゃった」


たくっちスノー
「守れなかった 」



たくっちスノー
「僕が殺したようなものなんだ」



たくっちスノー
「だって、君を守ることは出来たはずなのに」

海斗
「.....」

たくっちスノー
「あと、これはどうでもいいんだけどさ、父さんが実はいい人じゃなかった」

たくっちスノー
「矛盾してるかな?そうじゃないかな?さっきと話違うね?」

たくっちスノー
「でもね、実際そうだったんだよ...あははは!」

海斗
「...!」


「あいつの動きが変わった...!」

たくっちスノー
「僕にはもう、何もないんだ」


たくっちスノー
「その人ならやると思えるような正義も、守りたい人も!」



たくっちスノー
「それにね...君がいなくなって、気付いたんだ」


たくっちスノー
「僕は時空に、それだけのことをしたのだと」

たくっちスノー
「これは、時空がもたらした因果応報なんだと」

たくっちスノー
「...心、壊れそうだろ?そんなわけないじゃん」



たくっちスノー
「自分にはさ、君みたいに心がないわけ」

ザンシャイン
「...それって!!」


ダメタル
「お前がよく話している...心の無い、マガイモノ...」

たくっちスノー
「それにな?自分の体には人格をもって話していると『見せかける』特殊なプログラムがかかっている、今みたいなのね」


たくっちスノー
「だって、作り笑いくらいしないと怖がるじゃないか...今の海斗君のように」

海斗
「...!!」

たくっちスノー
「...なぁ、海斗君、自分は君みたいに正義の味方ごっこを続けてるけど、何の意味があるんだろってよく考えるよ」

たくっちスノー
「罪、消える訳じゃないのにな、バカじゃねーの自分」

たくっちスノー
「だからよ...お前にだったら、殺されても、いいか...」

「やめて!!」


海斗
「そんなこと言わないでよ、雪さん...」ポロポロ

たくっちスノーが海斗の顔を見上げると、涙が溢れていた...

たくっちスノー
「ん?...ようやく喋ってくれたな、自分のヒーロー」

たくっちスノー
「でもさ...自分なんかの為に泣かなくてもいいんだよ?」

ゼットエンド
「あ....ありえねぇ!!一体何をした!!」

black
「なにもしていない...強いて言うとするなら」



black
「奴は最強無敵のマガイモノ...だからな」

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