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スーパーダメタル英雄嘆(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 154ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ダメタル英雄嘆 オモチャ 
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イクサー1
「目黒...哲...!?」

イクサー3
「うそ、黒いのって人間だったの!?」

たくっちスノー
「僕の世界の人間が、旅人になるなんて...どうやって!?」

黒金
「石動惣一のおかげさ」

たくっちスノー
「奴の!?」

ダメタル
「...おい、どういうことだ!?鋼鉄刑事のネタを考えたのはお前って、一体!!」

黒金
「ああ...言葉の通りだ、鋼鉄刑事はメタルポリタンは...白井翔ではなく、俺がデザインしたんだ!!」

サビィ
「何っ!?」

黒金
「忘れもしない去年の事、俺は当時...あるオモチャ会社で新人デザイナーをやっていた」

...

俺は、特撮ヒーローのデザインコンテストにイラストを送っていた

鋼鉄のスーツを身にまとった、正義の刑事...『メタルポリタン』の原型とも言えるものだ

黒金
「えっ...俺のデザインが入賞したって!?」

「ああ!大層気に入ったらしくてな...良かったな!」

黒金
「ああ...ありがとうございます!」

俺のデザイン案が入賞した

嬉しかったよ...何度も何度も落選して、その末、ようやく俺のデザインが認められたんだ


ただ...

黒金
「社長?なんですかこれは、コンテストの賞金にしては多すぎるかと...」

「白井翔という男を知っているかね?」

黒金
「ええまぁ、あの人気デザイナーですよね」

「...君の描いたデザインを、白井翔が考えたことにしてしまいたいんだ」

黒金
「...はい?言ってる意味が分からないのですが」

「このデザイン、特撮番組化が決定したものでな...それで白井翔が作ったことにしてもらうんだ、それはこの口止め料というわけだ」

黒金
「...待ってください!!それって盗作じゃないですか!!」

「盗作、ね...」

「知名度の欠片もない新人デザイナーと、日本中で話題の大物デザイナー」

「どっちをテロップに載せたら盛り上がるか、分かるだろう?」

黒金
「...最初からそのつもりだったんですか?」

「どうだかね、とにかくあのデザインはそう決まったから...さっさと次のデザインでも考えたらどうだい?」


黒金
「.....」



そして、そのデザインは白井翔が作ったものとして世間に公表され、特撮番組が始まった


その特撮番組が大人気番組になったそうじゃないか....

...

黒金
「そうやって生み出されたのがメタルポリタン、お前だよ」

ダメタル
「そんなことが...!?」

ウールヴィア
「そ、そんなこと本当にあるの!?」

亜区里
「無い...とは言い切れん」


黒金
「そうだ、メタルポリタン...お前は出来レースによって生まれたんだ!!」

ダメタル
「...!!」


黒金
「その後、俺は絶望した」

黒金
「自殺してしまおうかと考えた」



黒金
「そんなときに、俺は石動惣一に出会った」

...

ビルの屋上...

石動
「お、こんなところで何たそがれてるんだ」

黒金
「...ほっといてくれ」

石動
「まぁ無理もないか、人気者にネタを取られちまったんだから」

黒金
「...どうしてそれを!?」

...

石動
「なるほど、それで死のうと」

黒金
「あれは...俺が描いたヒーローなんですよ、なのに...」

石動
「あー、お前も辛かったんだなぁ...ほら、これを貸すよ」

石動は黒金に腕輪のような物を渡す

石動
「これはいわゆる、タイムマシーン!いくらでも使えるから、やりたいようにやってみな」


...

黒金
「そして俺は...時空の旅人になった!!」

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