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スーパーダメタル英雄嘆(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 154ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ダメタル英雄嘆 オモチャ 
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*36*

たくっちスノー
「果たし状によれば虫のコロシアムで待つ...と言っている」

ダメタル
「虫のコロシアムは昆虫のオモチャが住む闘技場...船を渡り、更に別の乗り物に...」


「そんなもんいけるか」


「バックレてもよくない?」

イクサー1
「いけません、約束は守らなくては」

black
「しかし、誰を待っているかも分からないしな...」

たくっちスノー
「...確かに黒さんの設定的に考えて、乗り物を跨ぐことはほぼ無理だ」

たくっちスノー
「だから黒さんには留守番させましょう」

ゾンビ娘
「なんだって?」

たくっちスノー
「自分が...黒さんの代わりになります!!」

...

そして、虫のコロシアム行きに乗り込んだたくっちスノー達は...

black
「黒の奴...信用出来るのか?」

たくっちスノー
「うちのマガイモノ達なら大丈夫ですよ、貴方達の恐ろしさをよく伝えてありますんで」

black
「そういう問題じゃない」

ダメタル
「それより、あの女の子の代わりになんてなれるのか?」

たくっちスノー
「ああ、五分の間だけど...」

ゾンビ娘
「黒の事だからきっと上手くやるだろう、それよりも私たちは果たし状の相手の事を考えよう」

ダメタル
「ああ...」

~虫のコロシアム~

虫のコロシアムに着くと、昆虫のおもちゃ達が慌てたように動き回っていた


「どうしたんでしょうか?様子が変です」

菖蒲
「何かあったようにしか見えねぇな」


「寿命が近いだけなんじゃないの?」

ダメタル
「玩具の寿命は虫ほど短くはない、事件だろう...どうした?」

「あ、ああ...来てもらって悪いけどコロシアムを開くことは出来ない...」

ダメタル
「開けない?どうして?」

「見たこともないオモチャが、コロシアムの会場を乗っ取ったんだ」

ダメタル
「乗っ取った...これは」

たくっちスノー
「奴...かもね」

「弱ったなぁ、他に揉め事があるというのに」

菖蒲
「追い出したりしねーのかよ」

「追い出そうにも待っている相手が居ると言って吹き飛ばすんだ」

たくっちスノー
「そうか、中に入れてくれ、自分達はそのオモチャに用があるんだ」

「なんだって?」

ダメタル
「待っている相手というのは俺たちの可能性がある、ヒーロータウンからはるばるここまで来たんだ、門前払いはやめてもらいたい」

「...わ、分かった、気を付けろよ」

black
「たくっちスノー」

たくっちスノー
「分かっています...うりゃっ!!」

たくっちスノーは全身をメタメタに引き裂き、新しく黒のような肉体に変化させた

black
「思ってたよりエグいやつだった」

たくっちスノー(黒)
「こんな荒業くらいしか出来ませんが、これでもそっくりになれます」

ゾンビ娘
「出来ればもうちょっとマシなやりかたで変身してくれ」

たくっちスノー(黒)
「すみません、考えておきます」


「違和感すげぇ」

...

「...来たか」

ダメタル
「果たし状を送ってきたのはお前達か」

「そうそう、こいつが勝手に言い出したことだけど」

「黙れ」

black
「お前達は...」




「私は黄(オウ)」

「私は縁(エン)」

「「マガイモノだ」」


コロシアムに立っていたのは、髪の毛が黄と緑で構成された...あの二人組そっくりの少女だった

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