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*36*
たくっちスノー
「果たし状によれば虫のコロシアムで待つ...と言っている」
ダメタル
「虫のコロシアムは昆虫のオモチャが住む闘技場...船を渡り、更に別の乗り物に...」
黒
「そんなもんいけるか」
白
「バックレてもよくない?」
イクサー1
「いけません、約束は守らなくては」
black
「しかし、誰を待っているかも分からないしな...」
たくっちスノー
「...確かに黒さんの設定的に考えて、乗り物を跨ぐことはほぼ無理だ」
たくっちスノー
「だから黒さんには留守番させましょう」
ゾンビ娘
「なんだって?」
たくっちスノー
「自分が...黒さんの代わりになります!!」
...
そして、虫のコロシアム行きに乗り込んだたくっちスノー達は...
black
「黒の奴...信用出来るのか?」
たくっちスノー
「うちのマガイモノ達なら大丈夫ですよ、貴方達の恐ろしさをよく伝えてありますんで」
black
「そういう問題じゃない」
ダメタル
「それより、あの女の子の代わりになんてなれるのか?」
たくっちスノー
「ああ、五分の間だけど...」
ゾンビ娘
「黒の事だからきっと上手くやるだろう、それよりも私たちは果たし状の相手の事を考えよう」
ダメタル
「ああ...」
~虫のコロシアム~
虫のコロシアムに着くと、昆虫のおもちゃ達が慌てたように動き回っていた
紺
「どうしたんでしょうか?様子が変です」
菖蒲
「何かあったようにしか見えねぇな」
白
「寿命が近いだけなんじゃないの?」
ダメタル
「玩具の寿命は虫ほど短くはない、事件だろう...どうした?」
「あ、ああ...来てもらって悪いけどコロシアムを開くことは出来ない...」
ダメタル
「開けない?どうして?」
「見たこともないオモチャが、コロシアムの会場を乗っ取ったんだ」
ダメタル
「乗っ取った...これは」
たくっちスノー
「奴...かもね」
「弱ったなぁ、他に揉め事があるというのに」
菖蒲
「追い出したりしねーのかよ」
「追い出そうにも待っている相手が居ると言って吹き飛ばすんだ」
たくっちスノー
「そうか、中に入れてくれ、自分達はそのオモチャに用があるんだ」
「なんだって?」
ダメタル
「待っている相手というのは俺たちの可能性がある、ヒーロータウンからはるばるここまで来たんだ、門前払いはやめてもらいたい」
「...わ、分かった、気を付けろよ」
black
「たくっちスノー」
たくっちスノー
「分かっています...うりゃっ!!」
たくっちスノーは全身をメタメタに引き裂き、新しく黒のような肉体に変化させた
black
「思ってたよりエグいやつだった」
たくっちスノー(黒)
「こんな荒業くらいしか出来ませんが、これでもそっくりになれます」
ゾンビ娘
「出来ればもうちょっとマシなやりかたで変身してくれ」
たくっちスノー(黒)
「すみません、考えておきます」
白
「違和感すげぇ」
...
「...来たか」
ダメタル
「果たし状を送ってきたのはお前達か」
「そうそう、こいつが勝手に言い出したことだけど」
「黙れ」
black
「お前達は...」
「私は黄(オウ)」
「私は縁(エン)」
「「マガイモノだ」」
コロシアムに立っていたのは、髪の毛が黄と緑で構成された...あの二人組そっくりの少女だった