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スーパーダメタル英雄嘆(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 154ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ダメタル英雄嘆 オモチャ 
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*41*

たくっちスノー(黒)
(あと三分でタイムオーバーだ...短時間で終わらせる!!)

たくっちスノー(黒)
「沈めッ!!タコがぁーーっ!!」 ガシッ


「ぐっ!」

ガンッ!!

黒(たくっちスノー)は黄に飛びかかり、そのまま馬乗りになる

たくっちスノー(黒)
「時間がないから一気に仕留める!!」ガスッガスッガスッ


「うっ...貴様っ...げぼっ!」

ゾンビ娘
「あの馬鹿!マウントして顔面攻撃しやがった!」

菖蒲
「ぶーーっ!?」


「あの、これ止めた方がいいですよね!?」

black
「マガイモノは顔面殴られたぐらいじゃ死なんさ」

ダメタル
「そういう問題ではないだろう!」


「黒だって私の顔面よく殴ってるよ」

black
「...黒にはきつく言っておくよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ぶえっくし」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ぐっ...縁!こっちに来い!」


「あ、ごめん、今忙しい」


「そういうわけだからそっちも頑張って黒」

白と緑は右手を合わせ指を押しあっていた!

たくっちスノー(黒)
「なんでそっちは指相撲してんの!?」


「三分の交渉の結果勝負は指相撲で纏まった」


「この役立たずが!!ならせめて左腕を寄越せ!」


「え?右手使えないのにどうやって外せと?」


「捻ったら勝手に外れるだろ!」


「もう...はいさ」

緑が揺らすように腕を振ると、ギリギリと音を立て左腕が外れていく


菖蒲
「左腕外れたぞ!」


「ロボット?いやあれは...人形?」

ダメタル
「たくっちスノーの言っていたマガイモノ玩具という奴か」


「そいつを蹴飛ばして私の方まで持ってこい!」


「さっきからオーダー多くない?」


「黙れ、スクラップにしてやろうか」


「あーもう、はいこれね」

緑は左腕部分を蹴飛ばし、黄はそれを掴む


「こいつっ!!」バキッ!

たくっちスノー(黒)
「お前、凶器使うとは卑怯だぞ!この野郎っ!!」


「ガッ...かはっ..貴様っ...」ググググ

菖蒲
「おい、あいつ首を絞め始めたぞ」

black
「これはまずい...イクサー1、奴を引き剥がすぞ」

イクサー1
「ええ!」


たくっちスノー(黒)
「何故だ!何故戦闘用になろうなんて言った!!メイカーが望んだのか!?」


「ウッ...ゲッ、ウウッ...ち、違う...」

たくっちスノー(黒)
「ならどうしてだ!!劣等感か!?オリジナルに負けたくないなんてくだらない感情がこんなことをしたのか!?」


「...それの、何が悪いっ」

たくっちスノー
「悪いさ!!私は私だ!!どうでもいいんだよお前のことは!!」

たくっちスノー
「マガイモノは何かの偽物じゃない!!何かの設定を借りた別の生き物だ!!無関係なんだよ!!」ググググ

たくっちスノー
「復讐や逆恨みなんかの為にマガイモノの力を使うな!!結局な、マガイモノは勝つことも負けることも自由に決められない哀れな...」

black
「やめろ、たくっちスノー!!」


「...う、あう」



「た、たくっちスノー...?」

black
「そうだ、今ここにいるのは黒じゃない...マガイモノだ」

たくっちスノー
「...あれ?いつのまに三分経ってましたか?」

ゾンビ娘
「お前、加減を考えろ!相手がマガイモノじゃなかったら死んでたんだぞ!」


「うっわ、首に手の跡凄い付いてるよ」

black
「...たくっちスノー、善人になったとはいえ、未だに情緒不安定な所は変わらないな」

たくっちスノー
「う...すいません」

black
「次は気を付けろ...いや、お前の場合次なんてないか」

たくっちスノー
「ひっ!!...ご、ごめんなさい!!」


「...アレは、奴のオリジナルか?」


「お、落ち着いた?」


「...本物のオリジナルはどこだ?」


「乗り物酔いするから遠くに行けないんだよ、だから本当にやりたいならそっちから来てよ」


「ねぇ左腕返してよ」


「...オリジナル、たくっちスノーと言ったか?」

たくっちスノー
「あ...悪い、首を絞めて」


「問題ない、人形だから跡が残るだけだ...お前は何故反抗しない?」

たくっちスノー
「反抗?する理由が無いからさ」

black
「もし反抗してきてもまた心臓の部分をギリギリするからな」

たくっちスノー
「この調子だし...人形の君らには分からないと思うけど、マガイモノにだって痛みはあるんだからね?」


「マジで?」

たくっちスノー
「うん、本来なら左腕外したら超痛いんだから」

イクサー1
「ですが貴方、ついさっき全身の皮膚を剥がしませんでした?」

ゾンビ娘
「平気であんなことするの見せられると説得力無いんだが」

たくっちスノー
「自分は平気なんです!感覚が慣れたんで」

ダメタル
「それでどうなんだ?今回の勝負は」

たくっちスノー
「正体バレちゃったし、君らの不戦勝でいいよ」


「だってさ、良かったじゃん黄」


「納得できるか...」

たくっちスノー
「本物の黒さんは、自分よりもエグい手で責めてくるよ、あの人マジモンのサディストだから」


「うっ...」

たくっちスノー
「仕方ないから帰ろうよ皆、奴のマガイモノメイカーはこっちで調べる」

ダメタル
「...収穫なしか」

たくっちスノー
「そうみたい、帰ろうか」

たくっちスノー達は船にのり、ヒーロータウンへと...



たくっちスノー
「なんで君らいんの?」


「い、行き先が同じだっただけだ」

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