完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~
*42*
ダメタル
「なんだ、お前達はマジカルキングダム出身かと思っていたが」
菖蒲
「なんだそのマジカルキングダムってのは」
ダメタル
「女の子向け玩具売り場の棚だ、魔法少女や着せ替え人形なんかが住んでいる」
黄
「私は違う...その、なんだったか」
縁
「最近出来た棚なんだってさ」
ダメタル
「デパートが棚を新調したのか...」
黄
「そういうわけだ、だからお前達とは何の関係も...」
たくっちスノー
「黒さんと戦いたいんでしょ」ヒョコッ
黄
「びっくりした!!突然喋るな!!」
たくっちスノー
「...あ、ちょっと二人に話したいことがあるんだ、いいかな?」
黄
「...なんでお前が」
black
「あ、それなら私も同行する、また首を絞められちゃたまらんからな」
たくっちスノー
「う、うん...そうしたほうがいい」
紺
「しないっていう保証はないんですか!?」
black
「奴は基本100%上手くいくことしか出来ないからな」
たくっちスノー
「SRPGはリセゲー...っていうか、昔は父さんならどうするか?という考えでやってきたんですけど、リセットして父さんの設定が使えなくなったもので...」
black
「チートコードで好き放題していたのが突然使えなくなったものか...こいつは酷い、また指導してやらないとな」
縁
「で、話でしょ?到着する前に手短に済ませてよ」
black
「ああ、行くぞたくっちスノー」
たくっちスノー
「は、はい」
...
ダメタル
「奴とたくっちスノーってどんな関係なんだ?」
白
「私らもたくっちスノーとは初めて会うからなぁ」
紺
「アレ見るに単なる先輩後輩ではないことは明らかですけど」
...
船室で四人は、座りながら話す
たくっちスノー
「...黄、だったっけ?」
黄
「オリジナルと違って私は呼び捨てなんだな」
たくっちスノー
「まぁ僕まだ生後数ヵ月で黒さんより年下だから...ま、リセットしなくても二歳なんだけど」
縁
「へー、二歳」
黄
「たったの二歳なのか!?」
たくっちスノー
「二歳程度で驚かないでよ!これでも最高齢のマガイモノだったんだから!」
黄
「なっ...」
たくっちスノー
「まあマガイモノの事はいいよあやふやだし...で、生まれてすぐに黒さんを倒したいと思ったの?」
黄
「そうだ、何が悪い?」
たくっちスノー
「悪いとは言っていないよ...ただ数ヵ月とはいえ人生では僕は先輩の立場にある、だから言わせておくよ」
たくっちスノー
「先の事を考えておかないと生きていけない」
黄
「...」
たくっちスノー
「ですよね、blackさん」
black
「ああ、お前は勢いで物事を決める癖があるからな」
たくっちスノー
「先の事って言われてもですねぇ、事前に分からないとどうにもならないんですよね」
black
「言い訳なんか聞きたくないのだが?耳のヒモ引っ張ってギターみたいにするぞ?」
たくっちスノー
「それって都市伝説の奴!!か、勘弁して...」
縁
「...実際さ黄、あんたって黒を倒したらこの先どうするの?」
黄
「倒した後に考えろ、そんなもの」
縁
「...あんたの人生、そんなものでいいの?」
黄
「黙れ、オリジナルが双子だったから生まれてきただけのくせに...」
縁
「何さ、私知ってるんだから、あの二人りが綺麗だから私らを作ったことに嫉妬してるんでしょ」
黄
「それの何が悪いっ!!お前でも殺すぞ、緑!!」
縁
「気安く縁なんて呼ばないでもらえる、オリジナルと違って私達は他人に過ぎないんだから」
黄
「こいつ...」
black
「本当に『紛い物』なんだな、こいつら」
たくっちスノー
「あの二人ってしょっちゅうボコりあいしてますけど喧嘩してるところは見たことありませんしね」
black
「いや、思春期の女の子なんて喧嘩がしょっちゅうさ、昔の二人だってそうだった」
たくっちスノー
「へぇ、意外ですね」
black
「お前も子供を持てば分かるさ」
たくっちスノー
「...いえ、僕はいいです、子供とか養っていける気がしないし」
黄
「うぎぎぎぎぎ」
縁
「ふぬぬぬぬぬ」
たくっちスノー
「黒さんって本気出すと白さんと合体するから仲良くしないと勝てないかもしれないよー」
黄
「....ちっ」
縁
「ふん」
たくっちスノー
「はぁ...仲の悪いマガイモノは初めて見たよ、生き物って感じがしてアリなんだけどさ」
菖蒲
「おい、陸地が見えてきたぞ」
black
「そろそろ付くか」
たくっちスノー
「...blackさん、僕は後から帰るって言っておいてください、黄の件で謝罪しないといけない」
black
「そうか、それなら行ってこい、後始末は任せる」
たくっちスノー
「うん...だから付いていくよ」
縁
「...」
たくっちスノー
「嫌そうな顔しないで、僕に任せればどうとでもなる」
黄
「...」
black
「頼んだぞ、マガイモノの王」
たくっちスノー
「うん...」
~名も無き戸棚~
そして、陸地についたたくっちスノーは名も無き戸棚の集落に移動し、黄達のマガイモノメイカーを探す
黄
「...帰ってきたぞ」
「もう、どこいってたの!ブリキ君も必死に探して...」
たくっちスノー
「あの、すいませんこの度は...って、君は...」
「君はまさか...ティー君?」
たくっちスノー
「その顔はまさか...ガング君かい!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【次回予告】
たくっちスノー
「まさか君がマガイモノメイカーになるなんて」
ガング
「オモチャを作ってたら生まれただけだよ」
黄
「....」
たくっちスノー
「でも、皆よく出来てるなぁ...」
ガング
「この世界もすばらしいよ!色んなオモチャが沢山居てさぁ!ところで僕に何の用?」
たくっちスノー
「ああ、言いにくいんだが、実は」
次回 スーパーダメタル英雄嘆
【ガングとマイスマイル社】
ダメタル
「あれ、この作品って俺が主役なのに出番少なくないか?」