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*75*
ダメタル
「ここがレジェンドエリア...」
レジェンドエリアの中は、ガラスケースに丁寧にヒーローフィギュアが置かれた、正に「美術館」と呼ぶのにふさわしい装飾をしていた
菖蒲
「これ全部ヒーローのオモチャかよ...」
ザンシャイン
「これはエメラルドマン...同時期に放送されたミラクルマンまで...」
ガング
「一番左にはザンシャインとメタルポリタンもあるよ」
亜区里
「ほう...ヒーローが年代順にキッチリ正確に置かれている、相当なマニアが絡んでいそうだな」
black
「結構マイナーな物まで一緒に並んでいるな」
イクサー3
「あたし達のは無いの?」
たくっちスノー
「まず君らグッズ化されてないからね?」
白
「でもエストパルクはどこにあるの?ここには無いみたいだけど」
紺
「おかしいですね、エストパルクが放送されてた記録はあるみたいですけど」
ダメタル
「...エストパルクなら、ここにあったぞ」
エストパルクのフィギュアは、複数のヒーローフィギュアが並ぶ棚ではなく、ガラスもない何も置かれてない貧相な棚にポツンと立っていた
チヒロ
「なんでエストパルクだけこんな所に...」
たくっちスノー
「嫌がらせか何か?...ゾンビエリアと違って人もいないし...」
「...おや、こんな所にお客さんが来るなんて」
ダメタル
「ん?」
レジェンドエリアの天井から、先程のフィギュアが等身大になったようなオモチャ...エストパルクが現れる
ザンシャイン
「貴方がエストパルク...」
エストパルク
「君がザンシャインか...どうも、私はここの試練を任されているエストパルクだ」
エストパルク
「といっても、まだ試練の内容を決めていないがね」
イクサー1
「貴方だけ遠くに追いやられてますが、それは何故...?」
エストパルク
「仕方ないのさ、私は『未完の英雄』なのだから」
イクサー1
「未完の英雄?」
エストパルク
「そう...私のアニメは、ある日突然中止となった、そしてすぐにグッズも撤去され、物語が途中のまま消えていった...だから未完の英雄だ」
イクサー1
「それは...辛かったでしょう」
エストパルク
「仕方ないさ、オモチャである私がどうこう出来る立場でもない...ところで、何故ここに?」
たくっちスノー
「ああ...ファットマンがね、君の事を話していたんだよ」
エストパルク
「ファットマンに会ったのかい?彼はいい仲間だったよ...彼に名前を与えたのは私だ」
ダメタル
「ああ...奴は本当に」
ガッタン
ダメタル
「ん?」
ダメタルが話そうとしたとき、何かが外れるような音がする
エストパルク
「...また来るか」
チヒロ
「え?」
エストパルク
「皆、構えてくれ...奴等が来る!」