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*82*
エストパルク
「...見られてしまったか」
亜区里
「この面は...!!」
白
「何?エストパルクのスタントマンってブサイクだったの?」
黒
「そうじゃないだろ、どう見ても別のオモチャだろうが」パンッ!!
エストパルク
「別の...か、確かにそうだな」
エストパルク
「そう、私はエストパルクではない...エストパルクの肩書き、鎧、精神を受け継いだ...ただの怪人さ」
ゾンビ娘
「本物はどこにいった?」
エストパルク
「本物...少なくとも、私が知る本物は例の事件以降、デパートが全てのグッズを回収したから、二度と会えないだろう」
たくっちスノー
「.....」
イクサー1
「貴方の本当の名は?」
エストパルク
「ハスマンという怪人さ...もっとも、あの人にしか呼ばれたことはないけど」
ダメタル
「...なぁ、エストパルクに一体何があった?お前が恨んでる相手って」
エストパルク
「たくっちスノー...あの世界の神なら分かるだろう、20××年の×月、西尾晴彦という俳優が覚醒剤所持で逮捕された」
それを聞いてすぐにたくっちスノーは、世界の情報を調べる
たくっちスノー
「えーと...確かにそんな記録があった...ん?」
たくっちスノー
「西尾晴彦...主演『星海のエストパルク』...!?」
ダメタル
「...!!」
エストパルク
「そうだ...エストパルク役の俳優が薬物所持で逮捕されたんだ」
エストパルク
「そのせいでこちらも大幅にイメージダウン、不名誉なあだ名も付けられた」
エストパルク
「そして騒ぎが広がるのを恐れたテレビ局は、エストパルクの放送中止を発表...そのままグッズを撤収し、あの人は消えた!!」
ドンッ ドンッ ドンッ
シャッターを叩く音が、強くなる
エストパルク
「今、隣には薬物で捕まった奴が大勢いる...その中に西尾晴彦も居る」
エストパルク
「あの人は素敵なヒーローだった!怪人である俺も差別せずに、怪人とヒーローが手を取り合う社会を目指していた!なのに...あの人は何も悪くないのに...俳優のせいで...」
イクサー1
「...」
エストパルク
「彼が消えた後、俺はあの人の真似をして、エストパルクを演じた...あの人の願いを実現するために」
ダメタル
「それが、未完の英雄の真実...」
エストパルク
「分かるだろう?俺がどんなに悲しんだか、どれだけあの人が消えて、何も出来なかった自分を責めたか!」
エストパルク
「俺だけの問題じゃない!!リアルワールドにだって、星海のエストパルクのファンが居たはずだ!俺と子供達にとってのヒーローを...西尾晴彦という男が消したんだ!!」
エストパルク
「返せっ!!俺たちのヒーローを返せよっ!!なぁ!!!」