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スーパーダメタル英雄嘆(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 154ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ダメタル英雄嘆 オモチャ 
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*9*

【第二話】
『ブレイクバトラー・グランイーグル』

サビィ
「先輩...悪いっすね、うちの怪人助けてくれてもらって」

ダメタル
「いや、怪人でも同僚みたいなものだからな...当然のことをしたまでだ」

サビィ
「ていうか、お客さん増えてないっすか?」


「まだまだ増えるよ」

サビィ
「お茶を用意するのが大変だなぁ...」


「まぁそれはいい...メタル、さっきのは...」

ダメタル
「...サビィが言っていただろう、怪人のオモチャだからといって悪人だとは限らないと」

ダメタル
「時々、あんな風に罪のない怪人を襲う正義の心がないヒーローが出てくるんだ」

black
「怪人相手にストレス解消...か、何とも言えないな」

サビィ
「この世界の怪人の立場は酷いもんっすよ、俺みたいな悪の親玉はまだマシな方だけど、一話完結系のやられ役は...」

ダメタル
「雑用、嫌なこと、責任全てを『怪人だから』と押し付けられ、何かあったら『怪人だから』と切り捨てられる...この世は怪人に厳しい世界...だよな」

サビィ
「先輩に散々愚痴ってたからすっかり覚えたっすね」


「怪人差別か...」


「でも、こればかりはどうしようもないよね?好き好んで怪人のオモチャとして生を受けたわけじゃないし」

サビィ
「そうなんすよねぇ...おっと愚痴っててもしょうがないか、他にも色々届いてるっすよ」

black
「ああ、今度は何処からだ?」

サビィ
「サーキットシティっす」

たくっちスノー
「サーキットシティ?」

ダメタル
「サーキットシティはその名の通り車のオモチャが住む街だ」

black
「車...スポーツカーのプラモにミニ四駆、ゼンマイカーにラジコン、そうとう規模の大きい街なんだな」

サビィ
「まぁそうだなぁ...えーっと、新発売したオモチャについてらしいっす、なんでも相手のマシンをぶっ壊すラフレーサーだとか」

ダメタル
「ラフレーサー...ヒールマシンか?」

サビィ
「いや...そこまでは流石に」

black
「次の目的地はサーキットシティか」

たくっちスノー
「時間かかる?」

ダメタル
「サーキットシティはヒーロータウンのすぐ近くだ」

たくっちスノー
「黒さん白さん、また消えてもらうけどいい?目立つから」


「いいよ、消えた状態で好き放題出来るし」


「やめんか」パンッ!

ダメタル
(あ、ハリセンの音ってこれか)

~サーキットシティ~

「うわ、またあいつだ」

...どうして、なんでオレは皆と遊べないんだ

オレだって...

「やぁ!マシンの新入りって言うのは君のことか?」

...お前は?

「俺はリボル、レーサーの端くれさ、君は何て言うんだ?」

オレは...オレ...

グラン...イーグル...

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