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*9*
【第二話】
『ブレイクバトラー・グランイーグル』
サビィ
「先輩...悪いっすね、うちの怪人助けてくれてもらって」
ダメタル
「いや、怪人でも同僚みたいなものだからな...当然のことをしたまでだ」
サビィ
「ていうか、お客さん増えてないっすか?」
白
「まだまだ増えるよ」
サビィ
「お茶を用意するのが大変だなぁ...」
黒
「まぁそれはいい...メタル、さっきのは...」
ダメタル
「...サビィが言っていただろう、怪人のオモチャだからといって悪人だとは限らないと」
ダメタル
「時々、あんな風に罪のない怪人を襲う正義の心がないヒーローが出てくるんだ」
black
「怪人相手にストレス解消...か、何とも言えないな」
サビィ
「この世界の怪人の立場は酷いもんっすよ、俺みたいな悪の親玉はまだマシな方だけど、一話完結系のやられ役は...」
ダメタル
「雑用、嫌なこと、責任全てを『怪人だから』と押し付けられ、何かあったら『怪人だから』と切り捨てられる...この世は怪人に厳しい世界...だよな」
サビィ
「先輩に散々愚痴ってたからすっかり覚えたっすね」
黒
「怪人差別か...」
白
「でも、こればかりはどうしようもないよね?好き好んで怪人のオモチャとして生を受けたわけじゃないし」
サビィ
「そうなんすよねぇ...おっと愚痴っててもしょうがないか、他にも色々届いてるっすよ」
black
「ああ、今度は何処からだ?」
サビィ
「サーキットシティっす」
たくっちスノー
「サーキットシティ?」
ダメタル
「サーキットシティはその名の通り車のオモチャが住む街だ」
black
「車...スポーツカーのプラモにミニ四駆、ゼンマイカーにラジコン、そうとう規模の大きい街なんだな」
サビィ
「まぁそうだなぁ...えーっと、新発売したオモチャについてらしいっす、なんでも相手のマシンをぶっ壊すラフレーサーだとか」
ダメタル
「ラフレーサー...ヒールマシンか?」
サビィ
「いや...そこまでは流石に」
black
「次の目的地はサーキットシティか」
たくっちスノー
「時間かかる?」
ダメタル
「サーキットシティはヒーロータウンのすぐ近くだ」
たくっちスノー
「黒さん白さん、また消えてもらうけどいい?目立つから」
白
「いいよ、消えた状態で好き放題出来るし」
黒
「やめんか」パンッ!
ダメタル
(あ、ハリセンの音ってこれか)
~サーキットシティ~
「うわ、またあいつだ」
...どうして、なんでオレは皆と遊べないんだ
オレだって...
「やぁ!マシンの新入りって言うのは君のことか?」
...お前は?
「俺はリボル、レーサーの端くれさ、君は何て言うんだ?」
オレは...オレ...
グラン...イーグル...