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*8*
ダメタル
「銀河戦隊スペレンジャー!お前達を鉄の刑法の名の元に逮捕する!」
スペースレッド
「なんだこいつ!やっちまおうぜ皆!」
「おおおー!」
ダメタル
「来い、フラッシュソード」
「ああ」
ダメタルの右手に白く輝く剣が現れる...メタルポリタンが使っていたであろう剣のオモチャだろう
フラッシュ
「メタル、数ヵ月ぶりだな」
ダメタル
「ああ...感興に浸ってる場合じゃない、死なない程度に威力を調節するぞ」
フラッシュ
「分かっている...好きに使え!」
ダメタル
「タアアアーーーッ!!」
ガキンッ!
スペースブルー
「な、なんだこいつ...全然衰えていない!!」
ダメタル
「...俺はザンシャインに人気を奪われて以降、必死になんどもトレーニングしてたんだ」
ダメタル
「時にはサビィに協力してもらい、最低限の戦闘力を維持した!」
ダメタル
「お前達が腑抜けて怪人イジメをしていた間、ずっとだ!!」
スペースイエロー
「...メタルポリタン、なんて生意気な!!」
スペースグリーン
「こいつめ!!」
緑色は近くにあった石を掴み、ダメタルに叩きつけた!
ダメタル
「うっ!!」ガクッ
フラッシュ
「メタル!...貴様、凶器を使うとはそれでもヒーローか!」
スペースレッド
「黙れっ!!メタルポリタン...俺達はお前みたいなヒーローが大嫌いなんだ!」
スペースレッド
「お前やザンシャインばかりが買い占められ、俺たちスペレンジャーは仲良くワゴン行き!!」
スペースブルー
「お前さえいなければ!!」
ダメタル
「う、うう...」
フラッシュ
「メタル...くっ、私一人では動けない...誰か...私を拾ってくれ...」
たくっちスノー
「...ふぅ、時空は広いけど石で殴りかかるヒーローなんて初めてだよ」
black
「あんなもの見せられて、我々も黙って見過ごすわけにもいかないだろう...たくっちスノー?」
たくっちスノー
「はい、ステルス機能を解除する...」
black
「『黒』【白】」
black
「好きなだけやれ」
「ああ」『任せといて』
たくっちスノー
「解除!」
ダメタル
「ん...?」
たくっちスノーがスイッチを押すと、二つの少女の人影が浮かび上がっていく
その二つの影は、片方が真っ黒、もう片方が真っ白の髪をしていた
黒
「さて...あいつら叩きのめしとけばいいんだな?」
白
「人形って壊れるとどんな音するのかな?」
ダメタル
「子供...!?」
スペースレッド
「な、なんだ...邪魔だ、あっち行け」
黒
「邪魔...か、そうやって醜い争いをするお前達の方がよっぽど邪魔だ、消えろ。」
スペースブラック
「お、お前っ!!」
黒
「ぶっ飛べ」
スペースブラック
「え?」
カァオッ!!
黒は自身より遥かに巨大なライフルを、スペースブラックに放つ
白
「うーん、いい音」
黒
「これもオモチャ化していたか...まぁ、あいつらを倒すのには申し分ない威力だ」
たくっちスノー
「この特徴的な音って...まさかあの『KARASAWA-MK2』ですか!?」
black
「ああ、黒はアレをよく使ってるんだ」
たくっちスノー
「ええ!?あんな子供が!?」
黒
「あと四体...いちいち狙うのも面倒だ。白、お前がやれ」
白
「しょうがないなー」ギューンッ!!
スペースブルー
「速いッ!?」
白
「こっち」
ドグシャアッ!!
白はバールのようなものを振り回し、残りの四人も倒していく
スペースレッド
「お前は...一体...どこのヒーローだ...」ガクッ
白
「...あ、気絶しちゃったよ、どうするトドメさしとく?」
ダメタル
「...いや、死なすとまずい、後はヒーロー連盟が上手くやってくれるだろう」
ダメタルはどうにか起き上がり、フラッシュソードを拾う
フラッシュ
「メタル、傷はないか?」
ダメタル
「なんとかな...それよりお前達は一体...」
black
「黒と白はただの子供だよ、私にとっては...ね」
たくっちスノー
「うん、まぁ貴方から見ればね...」
ダメタル
「...そうだ、あの怪人はどこだ?」
フラッシュ
「アレじゃないのか?」
怪人
「....」
ダメタル
「大丈夫か?」
怪人
「は、はい...助けてくれてありがとうございます」
ダメタル
「例を言うなら、あの二人組にも言っておいてくれ...サビィが心配してたぞ」
怪人
「え、サビィ様が!?...ありがとうございます」
ダメタル
「そこの...黒と白だったか、俺たちもサビィの所に戻るぞ」
白
「お腹すいたから何か奢ってよ」
ダメタル
「ヒーローソーセージならあるぞ」
「...」
たくっちスノー
「...ん?」
帰る間際、たくっちスノーは偶然スペレンジャー達のうわ言を聞き取る
「俺たちも...子供達に...」
たくっちスノー
「...blackさん、先帰ってください」
black
「用事か?」
たくっちスノー
「リアルワールドにちょっと用が...」
...
~リアルワールド~
「すいません、あの...オモチャを探しているんです」
「...はい、【銀河戦隊スペレンジャーセット】で間違いありません、あとDXロボと変身セットも付けてください」
こうして、ダメタルことメタルポリタンのヒーローに成り上がる物語が始まった...
しかしメタルポリタンもたくっちスノーもまだ知らない
オモチャの世界とリアルワールド
二つの世界を巻き込んだ騒動が起こることを...
【次回予告】
サビィ
「レーサーの集う街『サーキットシティ』この街ではミニ四駆やゼンマイカー達が日夜走り回って頂点を競いあっていた!」
ダメタル
「しかしある日、そんなレーサー世界に衝撃走る」
『相手のマシンをぶっ壊すオモチャだって!?』
たくっちスノー
「ある意味革新的なオモチャはサーキットシティに受け入れられるのか!?」
次回、スーパーダメタル英雄嘆
『ブレイクバトラー・グランイーグル』
サビィ
「絶対見てくれよな!」
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サビィ
「サビィ様のオモチャ講座ー!」
サビィ
「今日のオモチャは、コレ!」
【メタルポリタン】
『鋼鉄刑事メタルポリタン』の主人公のヒーローフィギュア、ポリタンチームのリーダーで仲間にクリスポリタン、ルビーポリタンが存在する
オモチャとしては単なる人形だが、テレビのブランド効果で売り切れが続出した超人気商品
...しかし番組が終われば一転、続々とワゴンに送られた
サビィ
「お次は、これ!」
【銀河戦隊スペレンジャーセット】
スーパー戦隊シリーズと呼ばれる五人ヒーロー作品の1つ
宇宙を模したヒーローで、原作がつまらないわけでもないのだが、裏番組があのメタルポリタンだったが故に人気を殆ど奪い取られてしまい、メタルポリタン終了後も続くが後番組の『閃光騎士ザンシャイン』とモチーフが丸かぶりしてしまった悲劇の作品
そんなわけでメタルポリタンとザンシャインを恨んでいる
サビィ
「それじゃまた~」