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*7*
たくっちスノー
「メタルポリタンの悪役が情報屋!?」
black
「首相ってことはラスボスということか」
サビィ
「そうっすね、番組ではバリッバリのラスボス勤めてて...先輩と俺の一騎討ちを描いた第42話は驚異の視聴率8.6を叩き出した事が二人の自慢っすね」
ダメタル
「よせサビィ、昔の話じゃないか」
たくっちスノー
「うーん...なんか不思議な気分だなぁ、主人公とラスボスが意気投合なんて」
サビィ
「番組で悪役を勤めたからといって、オモチャもワルってわけではないんすよ」
ダメタル
「この世界の常識だから頭に入れておいた方がいい」
black
「なるほど...」
「二次創作に近いものってこと?」
たくっちスノー
(え、じゃあこの作品って三次創作?)
ダメタル
「それでサビィ...仕事の話に戻るが」
サビィ
「おっす、先輩の言った通りですよ...かなり報告が出てきましたぜ」
ダメタル
「やはりな...」
たくっちスノー
「その情報、自分達も聞いていいですか?」
サビィ
「どうぞ...資料はこの通り」
サビィは引き出しから何重にも重なった資料を取り出す
ダメタル
「ふむ...ヒーロータウンの路地裏に、廃ビル...どうしようもない奴等がこんなに居るわけか」
たくっちスノー
「それって何?」
サビィ
「先輩に頼まれて調べ回った、悪行を行っているオモチャのリストさ」
たくっちスノー
「やっぱオモチャにも悪い奴が居るんだね」
ダメタル
「ああ...こいつはこの近くでうろついてるみたいだな」
サビィ
「もう向かうんですかい?」
ダメタル
「ああ...ありがとう、サビィ。」
サビィ
「また何か掴めたら連絡するっすよー!」
ダメタルは資料を持ち、エレベーターを降りていく
...
そして、路地裏で資料の確認をしているところだった
たくっちスノー
「そこに載っていた悪行ってどんなの?」
ダメタル
「本物を見ればわかる...」
たくっちスノー
「...」
ダメタル
「あんたら現実世界の人間には分かりはしないさ、オモチャの悲しい宿命、変えられない運命なんて...」
black
「ん...?」
<な、なんですか!
ダメタル
「来たか」
たくっちスノー
「えっ!?」
たくっちスノーとダメタルが横を向くと、五人の人間型オモチャが怪物のオモチャに突っ掛かっていた
ダメタル
「サビィの情報通りだ...」
...
「や、やめてください...財布返してください」
「へっ、怪人ごときが給料なんて貰ってるのが悪いんだ、こいつは俺たちの賃金にさせてもらうぜ」
「返してください...」
「うるせー!」
ボカボカボカ!
五人組は怪人を囲み、あっという間に袋叩きにしてしまう
「なんだよ、こいつ財布に1500紙幣しか入ってないぜ」
「なんだよー、ほら、財布返すよ、欲しかったんだろ?」
ヒーローオモチャは財布を投げ捨て、一人ずつ丁寧に踏みにじっていった
「「「はははははははは!!!」」」
「お前達」
「「ん?」」
ダメタル
「無抵抗の怪人を、五人でよってたかって殴りかかり、その上タカりか」
ダメタル
「情けない奴等だ...お前達はヒーローとしての心を失ったみたいだな」
「お前は...ダメタルポリタンか、情けないヒーローが何しに来た?」
「俺たちに殴られにきたのか?返り討ちにしてやるよ、情けないヒーロー!」
ダメタル
「何とでも言え...このメタルポリタン、力は衰えても正義の心までは失ってはいない!!」