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*10*
弐章仮想世界の推論
『なんで、そんなことがわかんだよっ!?』
ありきたりなキャラがチャットで遮ってきた。この世界で茶髪ほどありきたりなものはないよね。
雨『まず、チャット。』
『チャット?』
これで気付かないとは・・・。
まぁ、しかたないか。
雨『文体で見ればすぐにわかるよ。説明のチャットが、大人向けにしては単語がやさしいよ。』
圭『なるほどー。』
感嘆の声を上げているが、恐らくわかってないよね・・・。
雨『あとは、主語がないよね。』
みんな不思議そうだ。まぁ、本当はチャットの言葉だけで判断したんだけどねー。でもそれじゃあ納得はしてくれないと思って根拠足してるけど・・・。
なんか、画面越しに尊敬されてるような・・・。まぁ、いいや・・・、
雨『あなた達・・・とか、皆様・・・とか、主語が無いってことはさぁ、どんな人間がいるか、分かってるってことでしょ。そうじゃなきゃ、わざわざ、主語は抜かないよね。取説にはあったみたいだしねー。』
これは、僕だから分かったことだろう。僕が天才と呼ばれた理由に直結するしね。
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