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*40*
四章残された希望論
狼さんはさっさと逃げたらしい。最後に残した言葉は、
「再会が敵ならいいな。」
・・・伏線?彼は何者か全く分からなかった。まぁ、部屋の隅の消費期限オーバーカップ緬で腹痛らしいし、人間なのは確かだった。
今、僕が居るのは父の研究室である。父が死ぬ前に託してくれた部屋の鍵があってよかった。
部屋の外では、現代の警察に代わる兵士共が部屋を捜索しているらしい。会話は、途切れ途切れに聞こえる。
「・・い、・・・・・・?」
「いやぁ・・・たく・・・みつ・・・・」
「・・・そう・・・・ら・・・」
「・・・血痕・・・がた・・・・る・・。」
「・・・ぁ・・・そ・った・・・。」
そう言って、兵士は去っていった。なら、こんな部屋を後にして・・・。
“誰だ?”
“○○○か?”
それは偶然、だから必然だった。
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