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*100*
終章引きニート感情論
僕は、焦っている。そう、思う。ふつうなら、こちらの存在がばれていれば退くべきだ。ましてや、サシでやるつもりらしい。絶対に負けない気なのか、それとも罠にはめる気か。もしくは、サシではやらないのか。
どちらにしたって、馬鹿な事。格上に、正面から挑むなんて・・・。
やめるべきだ。勝てない。勝てない。かてない。カテナイ。
勝てない。
でも、逃げたくない。諦めたくない。いや、認めたくない。知りたくない。
学李は、あえて扉を開けて戻る。薄暗い、闇へと入っていく。優々と・・・。
暗く、暗く、中は見えない。
その闇に学李は溶けていくように進む。
おそる、おそる、見えない中へ。
鮮明に写っていく、光へと僕は飲み込まれるように入っていく。
もう、分かってしまう。
僕は、弱く惨め。
敵は、強く立派。
もう、気付けない。
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