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＊紹介文／目次＊

重なる世界の続編小説です。一応、ドラクエXの二次創作ですが。全く違った世界が広がってます。ご了承ください。
前作が完結にあるので、よんでみてくださるとありがたいです。

主人公
【名前】雨祢氷見弥
【性別】男
【年齢】13

簡易あらすじ
魔物や多種族が暮らす、自然豊かなアストルティア。科学が発展した、グリーディア。異質な二つの世界を行き来してしまった、九佐駄男は二つの世界を一つにしてしまう。
そんな現象から二十年、引きニートの主人公は、異質な世界の異質で平凡な暮らしを行っていた。感情、それを巡る感情の葛藤に、少年は迷いだす・・・。

10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～ 100～ 110～

＊60＊

四章残された希望論

始まりは、異変・・・というより地震でした。僕はいつものように、この大木にもたれ掛かり読書を嗜んでいました。
大きな地震、いや地が鳴動していました。そして、収まると各地の空間に切れ目が出来ていました。僕は、勤めていたカミハルムイの研究所に戻り、すぐさま会議に参加します。その会議中に、さらなる異変が起きます。
一瞬、そう刹那ともいえる僅かな時間に世界が光に包まれました。白く、まばゆい光に・・・。
その時は何が起きたか分かりませんでしたが、今なら分かります。
“異なる二つの世界が、一つになった。”
非科学的、非現実的ですが、事実を知らせるように数日後、悲劇が始まります。
僕の世界は、人やエルフを含めた種族が共存していました。ですが、君の世界は人間のみ。
人は多種族を化け物と認知した。そして、戦は始まります。
酷いものです。我ら人以外の種族にさえ、悪意や害意は広がり、人の英雄は処刑されました。人も種族も同じ、訳も分からず簡単に死んでいきます。モンスターも精霊も同じです。ゴミのように死んでいきます。誰も、理由は分からず、狂った運命に乗せられあらがうことも分からずに・・・。